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さて、ちょっと間が空いてしまいましたが、これを全部聴くのにエラい時間が掛かってしまったモンで...昨年発売されたサンダーの映像作品「STAGE」。色んなフォーマットで販売されているけど、国内初回限定盤だとブルーレイ+CD2枚組に加えボーナスDVD+ボーナスCDが付いてインタビューも収録されているので、彼等のファンとしては字幕の付かない輸入盤ではなく国内初回盤一拓しかないと。

しかしワーズレコードなので金額がエラく高い(¥8500+税)。だから、コレの値段が下がるのをずっと待ってたのだけど思ってたよりもなかなか下がらない。ディスクユニオンの中古サイトでたまに未開封品が¥6000台になってた時があったけど、そういう時に限ってお金無い時で(苦笑)タイミング合わないけどそのウチまた下がるだろう...と思ってたら、先日アマゾンで40%引きの¥5458で出てたので、この辺が妥当だな...とようやくポチったという訳(苦笑)。ちなみにブルーレイのみだとタワレコのセール時で¥2000台まで下がってたな。
そんな訳で、今回はこの「STAGE」をチョイスします。

このライブは、現時点での最新作「LIP IT UP」の発売1ヵ月後に行なわれたウェールズ公演の模様を収めたモノで、会場は結構広めのアリーナ。画質はブルーレイだけあってかなり綺麗。販売目的の映像では文句無しではなかろうか?
選曲は昨年1月に観た来日公演に近いセットリストだけど、大阪でしか披露されなかった「NO ONE GETS OUT ALIVE」が観られるし、アンコールの「SHE LIKES THE COCAINE」でアルバムにゲスト参加してた女性シンガー:リン・ジャックマンが登場してるので、かなり珍しいサプライズで驚いた。サンダーのライブで女性シンガーが登場するなんて過去に無かったけど、こうして映像で観るとかなり新鮮で面白い。アルバムで聴けるボーカルで想像してたのはソウルフルな黒人シンガーなのかな?と思いきや、普通の金髪の白人シンガーなのも驚いたし。演奏面ではビデオシューティングが入ってるからかメンバーも気合入ってるみたいで文句無し。安心して楽しめる圧巻のステージですね。

CD2枚はこの公演と同内容なので省略。ボーナスDVDの映像は2016年1月27日ロンドンでのTHE 100 CLUBでのライブと、同日行なわれたギブソン・ショールームでのアコースティックライブ「29 MINUTES LATER」を収録。1日2回のステージという事でドキュメンタリーも収録されている。
THE 100 CLUBというロンドンでも古い小さなクラブで、メンバーと観客の差が物凄く狭いので密接感のある珍しい雰囲気のライブ。映像はさすがにブルーレイほどの画質ではないけど相変わらず良いライブですな。アコースティックライブの方は今年発表された「PLEASE REMAIN SEATED」同様に過去の楽曲をアコースティック用にアレンジしてプレイしてるので、これまた新鮮な雰囲気。随分とお得なボーナスDVDかと。ボーナスCDの方は「29 MINUTES LATER」のみ収録。

ファンの贔屓目な部分もあるけど、古き良きクラシック・ブリティッシュ・ロックを聴かせるバンドはホントに少なくなっても、相変わらず期待を裏切らない作品を作ってくれるバンドには賛辞しか出ませんね(笑)。前回のFM同様、ライブが強いバンドはこういう映像作品を出してくれるとファンとしてはホントに有り難い。
今年も6月に来日公演が決まったので早速チケット取りましたよ(今回は1日のみ)。アコースティックと通常の2部構成となってるので、前回みたいにマンネリを打破するには打ってつけの構成だから、この作品同様に2度美味しいのは今から非常に楽しみですよ。


「THE THING I WANT」


「HIGHER GROUND」
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アマゾンのマケプレで頼んでおいたFMのライブ盤「THE ITALIAN JOB」がようやく届いたので早速聴いてみた。
彼等にしては久しぶりのライブ盤、しかも今回はDVD付きなので非常に楽しみにしていた。彼等の長い活動でもまともにリリースしたライブ盤はアコースティックライブくらいで、映像では「BACK IN THE SADDLE」という2007年のライブDVDと1stアルバム「INDISCREET」の25周年ライブDVD(国内未発売)がリリースされているのみ。あとはミニアルバムとかに数曲ライブが収録されているくらいだけだったので、フルライブ盤となるのはもしかして初!?実力があるバンドだけにちょっと意外な感じ。

タイトルにもある通り、イタリアでの昨年の4/29に行なわれたライブを収録したモノで、クラブなので狭い会場ながらも観客の盛り上がりもまずまずといった感じ。最初の方は殆ど盛り上がってないので大丈夫?と心配になったけど、徐々に観客の声援も増えて最後はキッチリ盛り上がってたので一安心。
彼等のライブは常々観たいと思ってたけど、ここ日本では過小評価どころかバンドの存在すら知らない人の方が多いだろうし、残念ながら日本公演なんか夢のまた夢といった状況なので、こうして映像で観られるのは嬉しい限り。

バンドも80年代から活躍してた事もあってメンバーの風貌も普通のおじさん(苦笑)みたいな感じになっちゃっているけど、やっぱ熟練されたプレイにはさすがと唸ってしまう。スティーヴ・オーバーランドの歌唱もこうして映像で観るとやっぱ上手いよなあ~と感心してしまうし、演奏陣のメンバー達もリラックスした感じではあるけどツボはきっちり押さえているので観ていて安心出来る。

選曲は新作のツアーという事で冒頭に「BLACK MAGIC」を持って来ており、続いて1stアルバムからの「I BELONG TO THE NIGHT」を披露して上手い具合にライブに引き摺り込む構成は見事。その後も「LIFE IS A HIGHWAY」「LET LOVE BE THE LEADER」「SOMEDAY」と私がライブで聴きたい楽曲を連発してくれて、ホントに良い選曲だと感心。
後半も「CLOSER TO HEAVEN」「LOVE LIES DYING」「BAD LUCK」「TOUGH IT OUT」「THAT GIRL」など、バンドのファンなら聴きたいと思う楽曲をこれでもかと立て続けにプレイされているので、何かこっちの心情を理解してる様で気味が悪いくらいだ(笑)。ラストも「OTHER SIDE OF MIDNIGHT」で爽やかに終わるのも彼等らしいし。
意外だったのは「ROCKVILLE」に収録されている「STORY OF MY LIFE」を、キーボードのみの演奏でスティーヴの歌唱が十分に堪能出来るアレンジだったのが実に感動的。観客のスティーヴコールに照れながらも最後のヴァースを歌う仕草も彼の人柄が素直に伝わってくる。

イントロを省いた全16曲、実に楽しませてもらいました。実に圧巻なライブ。最後に観客がサッカーのコールで有名な「オ~レ~、オレオレオレ~」に”FM”と追加してのエンディングコールも良い余韻だ。他にも聴きたい楽曲がまだまだあるのは贅沢な欲だろうか?
ホント、クラブチッタでバンド呼んでライブ演ってほしいよなあ。クラブハウスで観客が少なくても全力を尽くすバンドの姿はホントに素晴らしい。ますますファンになってしまいましたよ。


「KILLED BY LOVE」


「CLOSER TO HEAVEN」




最近はCDを殆ど購入してないから旧譜を中心に聴いていて、近年余り手に取ってないモノを聴こう...と思い、久々にデヴィン・タウンゼンドの「INFINITY」をチョイス。発表は1998年。もう20年も前の作品なんでちょっと驚き。

この人は余りにも多作で、アルバム毎にプロジェクト名が変わってその都度音楽性も幾分変えるという、余程のファンじゃない限り付いて行けない活動だったんで、ヴァイに参加して感銘を受けた私は最初のウチはずっとアルバム購入してたのだけど、いつの間にか買うのを止めてしまった。リリースされたアルバムを堪能する前に新作アルバムが出るという状況だったんで、ホントに付いて行けなかったと(笑)。

まるっきり音楽性が違うパンキー・ブリュスターやストラッピング・ヤング・ラッドはともかく、その他にもオーシャン・マシーンやこのインフィニティ(当時はプロジェクト名...といっても、ほぼデヴィン一人で作った様なモノだから後にソロ名義扱いになってたけど)、後にデヴィン・タウンゼンド・バンドと変えて音楽性も色々なスタイルにトライする姿勢はミュージシャンとして理想的だったと思う。

それだけ才能があるにも関わらず、ここ日本では余り知名度は無くてこれまたいつの間にか国内盤リリースもされなくなってしまい、日本にも余り来なくなってしまったのは残念。私はヴァイの時とS.Y.L.の時にライブ観られたのはホントに嬉しかったけど、このインフィニティでもライブが観たかったなあ。
このアルバムはS.Y.L.の2ndアルバム「CITY」の翌年にリリースされており、ワイルドハーツの解散ライブの時のゲストで来た時はS.Y.L.で来たのでこのアルバムからの楽曲は一切プレイされなかったけど、確かこのアルバムのリリースもこのライブの同月だった気がする。

ともあれ、その関係でこのアルバムにはドラマーがS.Y.L.のジーン・ホグランと「CHRISTEEN」にワイルドハーツのジンジャーが参加しているだけ。極めてパーソナルな作品という事でジャケもシンプルに落ち着き、極限的なカオス状態のS.Y.L.とは打って変わって随分イメージが違うな...と思いつつも、聴いてみるとやっぱデヴィンだと分かる個性はさすが。
ジンジャーが参加した「CHRISTEEN」はアルバム中一番キャッチーな楽曲で、メッセージもポジティヴな内容なのでタイトル通り突き抜ける開放感が心地良い。PVにはジンジャーもちょこっと映ってるのが笑える。

到る所でいつもの音の壁みたいな垣間見えるけど、音はメタルの枠に収まらずプログレ風味を感じさせたりワルツみたいなリズムの楽曲があったりして色んなイメージがコロコロ変わる様なスタイルで、これはデヴィンじゃなきゃ作れない音だよな...と納得。最後の「UNITY」の清らかとした音に平穏を感じるのも如何にもデヴィンらしいし。

この後、多作で多忙を極めたのかデヴィンは鬱状態になってしまい一時期活動を自粛していた時期もあったみたいだけど、今じゃ普通の活動ペースに戻ったみたいで何より。デビューした当時はこんなに息の長い活動をするミュージシャンだとは思ってなかったけど、今でも活動してるのはそれだけ創作意欲が衰えていない事なんでしょう。そろそろ最近のアルバムにも手を出してみたいけど、余りに多すぎるので徐々に揃えていければ良いかな?


「CHRISTEEN」


「TRUTH」




殿下、マイコーと来て今回はEW&Fを取り上げようかと。こういう流れでR&B系を聴く頻度が高くなるんで、たまにはギャンギャンしたギターから離れて耳が落ち着くから、他ジャンルの色んなモノを吸収出来るのが音楽の良いトコで(笑)。昔は殆どR&B系なんて聴かなかったけど、80sのコンピ盤とかに入ってるその当時のR&B系は何故か耳に馴染む傾向にあるんですよね。EW&Fもその一つだったりする訳で、今回は通産11作目にあたる「RAISE!」(邦題:天空の女神)をチョイス。発表は1981年。

数多いEW&Fの作品の中でもジャケが一番好きな作品で、この絵を描いてるのは日本人の長岡 秀星さん。前作「FACES」では長岡さんの絵は使われていなかったけど、それは長岡さんが自身の個展が忙しくてEW&Fの仕事を請けられなかったという話らしい。それで、いきなりこのジャケだから気合の入り方が違うというか。長岡さんご本人もこのジャケはお気に入りとの事。EW&Fの神秘性と見事にマッチしていると思う。

さて、前作では内容は凄く良いのにヒット曲が出なかったお陰でメンバー達にも躍起になったのか、冒頭でいきなりヴォコーダーとシンセベースを使ってモダンなイメージを配したダンスチューンの「LET'S GROOVE」で幕開け。この曲は数年前にCMでも使われてたから聴けば直ぐ分かるキャッチーさで勿論EW&Fを代表する1曲だと思う。そーいや「空耳アワー」で「ブーツない、シャツパンツない」と使われてましたね(笑)。

私的には大人のスローバラードというイメージが強い「MY LOVE」や「WANNA BE WITH YOU」が特にお気に入りだけど、全体的には前2作でデヴィッド・フォスターやビル・チャンプリンといった白人ミュージシャンとのコラボを経験した上でのファンキーさとグルーヴィーなノリを再構築した感がある様に思えた。如何にも黒人ミュージシャンにしか出せないノリを十分感じられてさすがEW&Fと唸ってしまう。
それと、曲構成はそれほど前作とは変わらないのに、何故かホーンの聴こえ方やグルーヴの質感が若干違うのは何故なんだろうか?後にホーンセクションを取っ払ってしまってバンド自体失速してしまった先の話をこの時点で予測していたのだろうか?

当時の黒人ミュージシャンは、スティーヴィー・ワンダーやマイコーみたいに一部を除いてはなかなか一般チャートに出てくる事がなかったし、そのお陰でR&Bチャートが存在してた訳でもあったけど、EW&Fに関してはディスコミュージックの枠を飛び越えて一般チャートでも結果を残した事が凄さを証明してると思う。確かにダンサブルでディスコでも大ウケするのも分かるけど、単純なパーティーソングではなく宇宙や神などをテーマとして扱った事でバンドの個性を表現して人気獲得に一役買ったのではなかろうか。

何はともあれ、前作よりは「LET'S GROOVE」のヒットのお陰で面目は保てたけど、次作からは徐々にバンド自体にも陰りが見えてきた事もありEW&Fらしさを感じるのは本作まで...と評価されているけど、発表した時代を考えれば本作は時代を先取りしたイメージは十分感じるんですけどね。やっぱモーリス・ホワイトは凄いな...と改めて思いましたよ。


「LET'S GROOVE」


「MY LOVE」




先日の殿下の「SIGN 'O' THE TIMES」と同年にリリースされた、殿下と同じく不世出のミュージシャンであるマイケル・ジャクソンの「BAD」を久々に聴いてみた。
ちょっと脱線するけど、1987年ってホントに魅力のあるアルバムが発売されてたんだなあ...と改めて驚いた。殿下やマイコーもそうだけど、白蛇のアレとかLEPPSのアレもそうだし、U2の最大ヒット作やホイットニー・ヒューストンの2ndもそう。そりゃチャートが面白い訳だわ...と懐かしむと同時に今の惨状はホントどーにかならんのかね?と。

「THRILLER」のお陰で洋楽チャートに関心を持った私は、勿論この新作にも大いに期待してましたよ。まず最初に聴いたのは「I JUST CAN'T STOP LOVING YOU」で、あれよあれよ...と言う間にチャートの1位を獲得し、さすがの貫禄を誇ってたのを思い出す。だけど、アルバム前の先行シングルで注目浴びた楽曲がいきなりバラードで、しかもデュエット曲というのは全くもって想定外だったな。まあ勿論良い曲なのは間違いなかったけど。

そして、あの「BAD」のPVですよ。初めて観たのはベストヒットUSAで、小林克也さんが日本初ノーカット放送とか謳っていた気がする。PVでは不良グループに絡まれてマイコーが「ワルとはどんなモンか教えてやるぜ!」とお得意のダンスで圧倒するという、如何にもマイコーらしいポジティヴなメッセージだけど、元々は私服警官に強盗と間違えられて射殺された黒人青年の実話を元に作られたという話。殿下も晩年に人種差別が原因で殺された黒人の為の楽曲を発表していたけど、こういう著名なミュージシャンが声を上げても一向に無くならない問題は本当に根が深いと思い知らされる。
因みに、当初は何と殿下とのデュエットを予定してあったらしく、実際に2人で会ったけど殿下が「この曲は僕が参加しなくても売れるよ」と語った為にデュエット話はお流れになったという。実際に実現してたら凄い事だけど、個性のぶつかり合いでかなり濃いモノになってたんだろうなあ...とは思う。

当然の事ながらこの曲も全米No.1になり、その後「THE WAY YOU MAKE ME FEEL」「MAN IN THE MIRROR」「DIRTY DIANA」まで同アルバムからシングルカット5曲連続全米No.1という新記録を打ち出した事から当時のマイコーの人気を裏付ける話かと。
因みに「MAN IN THE MIRROR」の作曲者は、マイコーシーダ・ギャレット(地味JAM尊サン、ご指摘有難うございます!)とグレン・バラード。そう、プラネット3に参加してたあの人ですね。それと前作の「BEAT IT」でエディ・ヴァン・ヘイレンを起用した事で旬のギタリストを使うイメージがあるけど、この時期は「DIRTY DIANA」のPVでスティーヴ・スティーヴンスを起用。当時ビリー・アイドルの「MONY MONY」がヒットしていた関係からだと思うけど、意外とハマってたのが面白かったな。

元々このアルバムはクインシー・ジョーンズに「マイコー、アルバムの全曲は君が書くべきだ」と提案されたので、マイコーは60曲を用意しその半分をレコーディングしたので、クインシーに「今度のアルバムは3枚組にしたいんだけど、ポーッ!」と逆提案したら「マイコー、それは無理だ。長過ぎるよ。」と却下され、マイコーとクインシーとの間で衝突が度々あったとの事でこのコンビは今作が最後となった。
確かに全11曲(「LEAVE ME ALONE」は当時CDのみ収録だったけど、私的にはこの曲が無いと何故か締まらない印象があるなあ)で完成度はグッと高くなったと思う。アルバム3枚分だとどうしても散漫になりがちだし、どーしてもリリースしたければ毎年1枚ずつリリースした方がファンには分かりやすいと思うし、楽しみも増えるだろうし。コレはクインシーの判断で正解だったと思う。

お気に入りは「THE WAY YOU MAKE ME FEEL」「LIBERIAN GIRL」「MAN IN THE MIRROR」「SMOOTH CRIMINAL」「LEAVE ME ALONE」。この時期に作られた映画「ムーンウォーカー」でもPV形式で作られていたけど「SPEED DEMON」も良い。あと子供が「BAD」のPVを完コピしたベイビーバッドも面白かったな。

ホントに細かい部分までよく出来たアルバムだし、内容自体も前作を超えるモノといっても過言ではないけど、セールス面では前作超えはならず。コレはまあ仕方ないでしょ、前作は異常としかいえない世間の流れがあったし、そんなにモンスターヒット作を何枚も作れるほど簡単でもない訳だし。
それでもスーパースターの作るアルバムはさすがに格が違う...と久々に聴いて改めて感じたなあ。人々が求めるマイコー像が見事に表現された傑作ではないだろうか。


「SMOOTH CRIMINAL」


「LIBERIAN GIRL」