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何だか11月からずっと不運に付きまとわれてる感じでホントに参ってしまった。もらい事故に続き右耳が聴こえ辛くなって、今週は微熱がずっと続いてて無理して仕事してたけど今日明日と連休なのにまだ治らず。休み明けに病院行って再度診てもらう為に今度は休みもらおうと思ってるけど、もう歳も歳なんで(苦笑)無理しないで完全に治す方に専念するべきなのかも。
これだけ不幸が続くと何か一つくらい良い事あっても良いと思うんですけどねえ...と愚痴ってますが、まだ全然本調子じゃないのでちょっと更新の間隔が空くと思いますのでご了承を。

で、耳の影響もあって少し大人しめの音を...という事で、久しぶりにスザンヌ・ヴェガを取り上げようかと。先日UMEサンのブログにてスザンヌの事少し書いたら急に聴きたくなって、そーいやこのアルバムまだ買ってなかったなと思い出し、中古で約¥2000でゲットした「CLOSE-UP Vol.1 & 2」を今回はチョイス。発表は2010年。

このアルバムのリリース当時、デビュー25周年を迎えるにあたって自身の楽曲を現在の視点で見つめてみたいというコンセプトでスタートしたセルフ・カヴァー集で、当初このアルバムは単品で売られており、彼女自身が1枚毎にテーマを決めてサブタイルを付けてVol.4までリリースされて(後にBOXセットにエクストラトラックとしてボーナスマテリアルの5枚目が収録)国内盤のみ一枚目と二枚目のカップリングとして売られていたモノを今回購入したと。因みにVol.1はLOVE SONGS、VOL.2はPEOPLE & PLACESというサブタイトルになっている。

まずは1枚目。オリジナルアルバムで聴けるモノとは違い、シンプルに彼女自身の弾き語りがメインとなって必要最低限の音のみで構成されたスタイルで、アレンジは殆ど変わっていない。現在の視点で...と言う割には彼女の歌声も殆ど変わっていないので、感覚的には本人にしか分からないモノなんじゃないかと思う。デビューアルバムからの楽曲「MARLENE ON THE WALL」(邦題:マリーネの肖像)や「SMALL BLUE THING」、「SOME JOURNEY」辺りは当時とほぼ変わりないので、単にアコースティックverとして割り切って聴くのが良いのかも。私は1stアルバムと2ndアルバムはホントに大好きなんで別ヴァージョンも聴ける嬉しさの方が上回った感じですかね。
音処理がかなり凝っていた「99.9 F」(邦題:微熱)や「NINE OBJECTS OF DESIRE」(邦題:欲望の9つの欲望)の楽曲がシンプルな弾き語りになっても十分魅力的なのは、骨格となるメロディがしっかりしてる理由なんでしょう。
お気に入りは、前述の3曲の他には「GYPSY」「SONG IN RED AND GRAY」ってトコですかね。

そして2枚目。”人々と街”というサブタイトルの意味通り、ここに大ヒットした「LUKA」が収録。大ヒットしただけあって楽曲の素晴らしさは今聴いても全く変わっていない。大ヒットした当時、この曲をグラミー授賞式で一人で歌ったスザンヌに一人だけスタンディング・オベーションで称えたプリンスは、自身が子供の頃に受けた虐待をこの曲と照らし合わせて彼女に手紙を送って「彼女の存在を神に感謝します」と綴ったみたいだけど、そういう人達には特に胸を打つ楽曲なんだろうなあと。
このアルバムでも基本アレンジは原曲通りだけど「TOM'S DINER」はアカペラではなくD.N.A.ヴァージョンっぽいベースが強調されたスタイルとなっている。私的にはアカペラの方が馴染んでいるんだけど、アカペラだとセルフリメイクの意味がなくなるからこのスタイルなんでしょう(笑)。
お気に入りは「LUKA」「CALYPSO」「IN LIVERPOOL」「IRONBOUND / FANCY POULTRY」「NEIBORHOOD GIRLS」って感じです。

コンセプトが明確で、スザンヌ自身も「私の視点は写真家のそれと似ている」と語ってる事から私はVol.2の方が好みだけど、企画モノとしては上手く作られているなという印象を受けた。セルフリメイク自体、キャリアの長いミュージシャンなら殆ど作っている傾向のあるモノだけど、元々シンプルなスタイルで飾りっ気の無いミュージシャンが更に突き詰めた音を追求した意味では十分成功したモノと言えるのではないかと思う。これは後でVol.3とVol.4も探さないといけませんね(BOXセットは既に廃盤なので出て来る気配は無さそうだけど..)。


「GYPSY」


「LUKA」
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ちょっと間が空いてしまいました。
私事なんですが、先週右耳がずっと籠った状態になってしまいまして病院で診てもらったトコ、耳管狭窄症という耳の管の部分が狭くなる病気みたいで、喉や鼻の炎症から発症するとの事。私の職場では一日中インカムを右耳で使っていたので診療後は左耳に変えて何とか仕事をこなしてるんですが、やっぱインカム自体耳には良くない訳でこれから暫く治療が続くんですが、日常生活に支障が出る様になったらちょっと大変な事になりそうですね。
なので、音楽も車内のみにして少し落ち着くまで極力大人しくしてたんですが、まあ直ぐに良くなる訳でもないので負担が掛らない程度に聴いてます。

また注文してたCDもなかなか届かない状況で、先月2枚注文して今月に届く予定だったのが両方共延期(苦笑)。その1枚は今回のお題であるアースサイドなんですが、発売一か月前からアマゾンにて注文してたにも関わらず発売日になっても在庫なし状態。先日のマリリオンのBOXセットでも同じ事やらかしたんで、こういう時は他で再注文するのが確実だと思い、直ぐキャンセルしてタワレコで注文し何とかようやく届きました。前作から約8年振りとなる2ndアルバム「LET THE TRUTH SPEAK」を今回はチョイス。今回もジャケが幻想的で素晴らしいですね。

YOUTUBEのお薦めでたまたま知ったバンドですが、分類としてはテクニカルなプログレッシヴ・メタル。ジェント系でよく語られる事が多いみたいですが、亜流としてはドリーム・シアターっぽいかな?ただドリムシよりはもっと聴き易くスケールも壮大なイメージなので、聴いてるとデヴィン・タウンゼントみたいな雰囲気が私には感じられましたね。

基本的な路線は前作同様のスタイルなので、前作が好きな方には安心して聴けるクオリティになっているかと。また楽曲によってボーカルを使い分けているスタイルも変わっておらず、前回参加したボーカリストはテッセラクトのダニエル・トンプキンスのみ。後は一新されて(知らないミュージシャンばかりなので割愛します)彼等の世界観に華を添えている。

本来なら前作同様に絶賛しているトコなんですが一つだけ致命的なミスがあって、10曲目にカウントされている「ALL WE KNEW AND EVER LOVED」が裏ジャケには記載されているのにCDでは9曲しか表示されない...つまりプレスミスという事実。コレはちょっと酷いなあ。
こういうので思いだすのは、昔のポリスの1stアルバムのCDでの冒頭の一音が入ってなかったヤツとか、イット・バイツの最初の紙ジャケ化の1stアルバムでの曲間のブレイク部でそのまま曲が続かないで次の曲に移行しちゃうヤツとか(レコード会社は”仕様”と言い張ってたのがマジで最悪)あったけど、1曲丸々入ってないというのは初めてかも。
なのでアマゾンのレビューでも酷評されてて、素晴らしいアルバムだけに凄く残念な気分に。いずれ再プレスにはちゃんと収録されるんだろうけど凄く複雑な気分...

まあその幻の10曲目はともかく、全体的には前作に負けず劣らずの内容なのでほぼ満足。前作から8年も掛かってるという事は一切妥協せずに音楽を作り続けているんだろうから、クオリティもそれなりのモノじゃないとリリースしないという強い意志を感じられるし。だからこそ、こういうミスで台無しにしてほしくないんだけどなあ...まあ9曲目がアルバムタイトル曲なんで、それで締めるという体で無理矢理納得する事にしますけど...何だかなあ(苦笑)。


「TYRANNY」


「LET THE TRUTH SPEAK」



コロナ禍もやっと終わって今年からミュージシャンの来日公演が増えた感じがするけど、チケット代が軒並み高騰を続けているお陰ですっかりライブからは足が遠のいてしまった。収入が全く上がらないのに物価だけがガンガン上がって娯楽も楽しむなんて到底無理な話で、何処かで削るとなるとやっぱライブになっちゃうのかな?と。絶対に外せないライブのみに絞って、観てみたい程度のモノは無視となると、私の絶対外せないライブはマリリオン一択になってしまうのだけど(苦笑)。

そんな来日ラッシュの中でちょっと興味を惹いたのは今回のお題であるダリル・ホール。ちょうど今来日中でホール&オーツではなく、何故かトッド・ラングレンと一緒のライブという、かなり玄人向けの組み合わせ。ただ、この公演も当たり前の様にチケット代¥18000という値段に閉口。まあ彼等の世代的にはもう還暦世代でもあるから、お金はどうにか工面できる環境ではあるんだろうけどそれでも高いなあ~という気分は歪めない。

前置きが長くなったけど、そんな彼の3枚目のソロ作となる「SOUL ALONE」を今回はチョイス。発表は1993年。

この時期と言えば、ホール&オーツとして1990年に「CHANGE OF SEASON」を発表し(プロデューサーは何とジョン・ボン・ジョヴィ)内容が原点回帰を思わせるアコースティック主体の音楽性で、80年代のブイブイ言わせてたモダンな音作りはすっかり鳴りを潜めたお陰かセールスは余り伸びず、ツアー終了後にH&Oは活動停止。
その空いた時間を利用して作られたのが本作だけど、内容は前作「THREE HEARTS IN THE HAPPY ENDING MACHINE」とは異なる音楽性で、このアルバムではダリル自身のルーツであると公言してるフィラデルフィア・ソウルをベースにアダルト・コンテンポラリー的なエッセンスを含んだ内容となっている。ジャケのイメージに近い雰囲気ですな。

全曲聴いた時の感想は、大分落ち着いたAOR的な雰囲気だな...と感じたけど、ちゃんとH&Oとの住み分けはきっちりしてるんだなとも思った。この後にリリースされたH&Oの「MARIGOLD SKY」の内容もこのアルバムに近い雰囲気が感じられるけど、ここまでAOR路線に振り切ってる訳ではないので、やはりダリルのルーツにはこのスタイルが根付いてるでしょう。

このアルバムを聴いて思い出したのはボビー・コールドウェルなんだけど、このアルバムではもっと洗練された都会的な雰囲気も感じられるのが特徴かと。お洒落だし勿論演奏もしっかりと聴かせてくれるけど、何故か全体的に少し地味で落ち着いた雰囲気が強すぎてその点が惜しいトコかと。キラーチューンが2~3曲入ってたら文句無しの名盤だったんじゃないかと思うと残念な気持ちも。
まあでも、この人のそれまでキャリアを見ても十分成功してるミュージシャンでもあるので、こういう自分のルーツに根差したアルバムを作るのも全然アリだと思うし、派手なスタイルならH&Oで十分やれるのだからコレはコレで良いんじゃないかと思う。私的にはもうちょっと歳食った後に聴いた方がモアベターなのかな?と。

そーいや、最近のジョン・オーツのインタビューでH&O再始動の話は?との問いに「もうやらないんじゃないか?」と答えてたんで、解散表明はしてないけど残念ながらもう無いのかな?まあご両人とも高齢だし、もしあるならフェアウェルツアーみたいなモノやってお終いになるんだろうから、本人達が乗り気にならない限りは期待出来そうにないかも。
でも、もし仮に実現でもしたら絶対チケット代跳ね上がっちゃうんだろうなあ...困ったモンだ。


「I'M IN A PHILLY MOOD」


「STOP LOVING ME, STOP LOVING YOU」




先月の地元で観たライブがホントに素晴らしかった、人間椅子の通算23作目となる新作アルバム「色即是空」を今回はチョイス。ジャケットのイラストをみうらじゅんさんが手掛けているのにはマジで驚いたな。

何でも値上げの波が押し寄せている今の時代、チケット代¥5000でしかも地元のライブハウスで観られる...とあっちゃあ観に行かない訳にはいかないでしょ!って事で早速チケット販売初日にライブハウスへチケット買いに行ったんですが、販売開始4時間後くらいで買ったチケットの番号が170番代。ライブハウスのキャパが300人と聞いていたのでこりゃ完売になるな...と思ってたら案の定3日後くらいでソールドでした。

で、実際にライブ観てこのアルバムからも結構プレイされてて内容には非常に満足だったけど、自分にとって約5年振りのライブ...しかもライブハウスなので結構ぎゅうぎゅう詰め状態で観たんで終わった後結構な疲労感が。まず前方の人が何故かライブ始まると徐々に後ろに下がってきて、右隣のおねーさんが変なノり方してるんで(左右横揺れでノるから必ず当たる)ベストポジションが無い状態で観るハメに(苦笑)。なのでライブ終了後、脚が棒の様になった感覚で年齢を改めて実感したなあ(笑)。
地元に来たのは久しぶりだけど、めでたくソールドアウトになって次回はなるべく早く来たいと和嶋さんがMCで語ってたので、また次回も観たい!と思うけど、今度はもうちょっとキャパの広いトコで演ってくれないかな?と密かに期待してます。

ちょっと前置きが長くなってしまったけど、そのライブ前には発売されてたこの新作。全曲聴いてみた時の第一印象はヘヴィなハードロックというスタイルは変わらずも随分分かり易い楽曲が増えたな、と感じた。前作「苦楽」の時はまだコロナ禍だった時期なので作風に反映されている部分が感じられたけど、コロナも一段落してライブハウスの制限も無くなった事を踏まえると、このアルバムで聴ける楽曲は正にライブで歌ってくれと言わんばかりの分かり易さじゃないかと。逆に陰鬱とした雰囲気を持つ楽曲は皆無なので、この辺が評価の分かれ目になるんじゃないかと思う。

今作のハイライトは戦隊モノの主題歌みたいなノリを持つ「宇宙電撃隊」。ライブでもかなり盛り上がった楽曲でもあり、こういう曲をプレイしても違和感を感じないトコがこのバンドの懐の深さだと思う。私のお気に入りはMVにもなった「さらば世界」、彼等なりのリスナーに対する応援歌みたいな「生きる」、和嶋さんの高校時代の友人が亡くなった事にインスパイアされた弾き語りの「星空の導き」、モロにブラック・サバスな「蛞蝓体操」、ヨハネの黙示録にスポットを当てた「死出の旅路の物語」が好きですね。

しかし、今まで23枚もアルバムリリースして未だに説得力のある楽曲を生み続けるバンドはまだまだ進化してると実感出来る内容の作品かと。本人達はあと何枚アルバム作れるか分からないけど...なんて語ってたけど、ホントやれるトコまでガンガン突き進んでほしいですね。改めてホント凄いバンドですわ...


「さらば世界」


「蛞蝓体操」




ちょっと前からリリースされていたのになかなか手が出せずにいた、ハートのボーカリスト:アン・ウィルソンの新作がやっと届いたので今回はこのアルバム「ANOTHER DOOR」を紹介。今までずっとソロ名義だったけど、今回からは新バンドであるトリップシッターとの初のアルバムとなった。

先月にはリリースされていたんだけど、私がもたもたしてるウチにアマゾンで在庫切れになってしまい、再入荷が11月入ってからというので気長に待ってようやく購入出来たと。その間に本家であるハートの活動再開が決まったみたいで、来年のバンド結成50周年を祝う感じで期待が持てるけど、多分新作出してワールドツアーみたいな流れになるのかな?それこそグレイテストヒッツ的なモノなら大歓迎だけど、また今の自分達でどーのとか言い始めたら余り期待持てないかも(苦笑)。

そもそも何で活動休止してたのかというと、アンの旦那がナンシーの双子の子供に暴行を働いたとかで姉妹の間でいざこざがあったのが真相らしいけど、こういうのって結構難しい問題なのかも。昔は体罰なんて当たり前だったから私は何とも思わないけど、今の世界は虐待扱いだからその辺の理解度で話も変わってくるし。まあ何はともあれまた元の鞘に戻って良かったですよ。

活動休止の間に妹ナンシーは2年前に初のソロアルバムをリリースし、アンの方はカヴァー曲を中心としたソロアルバムを数枚リリースしており、前作からオリジナル曲をプレイしたアルバムとなって、今作ではバンド形式のアルバムとしてリリースと。
元々歌唱力には定評のある彼女なのでカヴァー曲でも十分楽しめるけど、せっかくのソロアルバムなんだからハートでは出来ない音楽性を発揮してほしいな...と常々思ってたけど、前作から待望のオリジナル曲となってもブルージーなハードロックスタイルで後期ハートと似た様な雰囲気だったので余り意味ないじゃん...と思いきや、今作ではバンド名義のお陰か幾分雰囲気が違う。

リリース前にYOUTUBEで数曲聴いた時はハードロックである事は間違いないんだけど、何処か浮遊感がある様なポップな雰囲気も兼ね備えており、正にこういうのを待ってたんだよ!とばかりに一気に興味が湧いた。
で、全曲聴いてみると実に納得の出来でしたね。80年代のハートの音楽性は大好きだったけど、アン自身が他人の作った曲を歌う事に疑問を感じて止めてしまった以上、もうあの音楽性は今の彼女には期待出来ないけど、このアルバムで聴ける音はアン自身が納得出来る方向性を示したモノとしては後期ハートの音楽よりも活き活きしてる印象を受けた。ハードロック一辺倒ではなく、シンプルでポップな楽曲も同居させる事でボーカリストの幅を広げたと思う。何でこれをもっと早くやらなかったかなあ(笑)。

御年73歳(!)。ミック・ジャガーが80歳でも未だに元気で歌ってるけど、アンも確かに声の艶や伸びに陰りは見えてきたけど、まだまだ全然余裕で聴かせる歌唱力はホント素晴らしい。来年はハートの活動に専念する事になるだろうけど、このバンドも並行に活動してくれると嬉しいなあ。次作も非常に楽しみになりましたよ!


「THIS IS NOW」


「STRANGER IN A STRANGE LAND」