ハートブレイク・ステーションハートブレイク・ステーション
(2007/07/04)
シンデレラ

商品詳細を見る


昨日の白鮫の「HOOKED」に続いて、これまた久々に聴いたシンデレラの3rd「HEARTBREAK STATION」。
今でも彼等の最高傑作は2ndという気持ちに変わりはないけど、この3rdアルバムもなかなかの力作かと。但し、それまでの彼等の辿ってきた道を考えると音楽性の変化は加速された感が強く、デビューアルバムのファンは複雑な気持ちで聴いたのではなかろうか?「遂にここまで来てしまった」と。

誰が聴いても分かる通り、デビューアルバムと2ndアルバムの音楽性の変化にも驚かされたけど、まだHM/HRの土俵で語る事が出来た事と、何より楽曲の良さが光ったお陰でセールスも上がりバンドの株も上がった訳だけど、リリースに時間が掛かったのはバンド側とレコード会社の思惑が一致しなかったお陰であれだけの時間が掛かったと聞く。

しかし、この3rdアルバムでの変化にはもはやHM/HRバンドの面影は皆無で、トム・キーファーが歌ってるからシンデレラだと分かる程度。トムのソロと言っても全くおかしくないくらいで、シンデレラ名義にしたのはやはり前作の成功で味を占めちゃったんだろうなあ。
私も最初に一通り聴いた時は「随分、深いトコまで来ちゃったなあ」と思ったくらいで、ちょっとハードなフーターズみたいだなあ、と。

しかし、楽曲の出来が悪いかというとそういう訳ではなく、むしろこのテの音が好きな人には堪らない出来かと。心寂しいタイトル曲や「DEAD MAN'S ROAD」なんかは渋くてイメージが沸き立つくらいだし、ノリの良い「THE MORE THINGS CHANGE」や「SHELTER ME」、「MAKE YOUR OWN WAY」あたりはライブで盛り上がる感じだし。
ただ、前作と比べてしまうとどーしても地味という印象は拭えない。これをバンドの”成長”と取るか”限界”と取るかでこのアルバムの評価が変わると思う。

個人的にはシンデレラはここまでで終わってしまった感があるんで(4thにも良い楽曲はあるけど、完全に方向性に迷いがある様に見えるし...)トムの声帯の問題も含めて、ちょっと残念だなあという思いは今も消えないけど、バンドに復活する意思があるならそれこそ全盛期の2ndアルバムを超えるアルバム引っ提げて帰ってきて欲しいんだけど...


「THE MORE THINGS CHANGE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=ksGE4cqRzPM

「HEARTBREAK STATION」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=Uuegke22rdA
スポンサーサイト

Night SongsNight Songs
(1990/10/25)
Cinderella

商品詳細を見る


今日はクリスマス。
毎年書いている事だけど、この日にぴったりな音楽はないものか?と一応CDラックをチェックするのだけど、甘ったるい曲でメロウに過ごすか、それとも激情に身を任せて思いっきりアタマを振るか...と色々チョイスに困ったりするけど、考えてみりゃ良い歳こいてクリスマスに何を聴くか?で考えるまでもないだろう、と(じゃあ困るなよ.../苦笑)。血迷ってもワム!と山下達郎だけは絶対に無いけど。

ってな訳で、先日のドッケンで久々に火が点いた80’Sメタル。YOU TUBEで色々とクリップ観て、年寄りのごとく「昔は良かった」とノスタルジックに浸り、あれこれアルバム引っ張り出した中の1枚。
当時は”ボン・ジョヴィに見出されたバンド”として紹介されてましたねえ、シンデレラのデビューアルバム「NIGHT SONGS」。

実は当時、シンデレラに関してはクリップでしかチェックしておらず、当時は”向かうトコ敵無し”の勢いだったボン・ジョヴィ絡みの話題もそんなに食い付きはしなかった。理由は単に、当時は他にも聴くバンドが多かったという理由なんだけど(そりゃ当時はHM/HR系が大当たりした時代でしたからねえ)。

なので、アルバム買って聴いたのは2ndアルバムが発売された後。2ndアルバムの完成度の高さに舌を巻いた私は、音楽性が変わったと知りつつも1stアルバムも聴いてみようか...を手を伸ばしたのだけど、ブルージーな2ndと比べると明らかにルーツ(というかネタ元)がAC/DC+エアロスミスという分かり易いモノだった。オープニングの「NIGHT SONGS」なんか典型的なAC/DCスタイルだし、「NOBODY'S FOOL」は昔のエアロスミスっぽい雰囲気だし。

他にも「SHAKE ME」や「SOMEBODY SAVE ME」がシングルカットされ、アルバムはTOP10圏内をうろつくほどの大ヒットを記録。サポートしたボン・ジョヴィの功績も称えられたけど、当時の勢いならボン・ジョヴィのサポートが無くともいずれ世に出てきたのでは?と思わせるほどの楽曲の良さが光る1枚だと思う。

しかし、トム・キーファーは一体何処に?バンドは再結成を果たしたけど一向に新作は発表されないし、ソロアルバムも製作中と言いつつもこれまた詳細不明だし...ホント、そろそろ復活してくださいな...

「SHAKE ME」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=mdWh9IT_oZk

「NOBODY'S FOOL」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=nD3Hhzgqkrc&feature=channel

「SOMBODY SAVE ME」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=0qu15MxcCAU

Long Cold WinterLong Cold Winter
(1990/10/25)
Cinderella

商品詳細を見る


季節柄、全くタイトルが合っていないアルバムを急に聴きたくなったので、久しぶりに聴いたらやっぱ心に染みる良いアルバムですな。

ボン・ジョヴィに見出されてデビュー...という美味しい話題と、そのデヴューアルバムから既に”AC/DC+エアロスミス”という、如何にも分かりやすい音像で当時のHM/HRシーンでブレイクを果たした訳だけど、当時は何故かこのバンドは避けてたんよなあ。
単にバンド名のイメージや、よくある一発屋の雰囲気も兼ね備えてたので(笑)「どーせ直ぐに消えてしまうだろう」とタカを括ってたくらいで...。

ところが、この2ndアルバムでとんでもない事をやってくれた...何とブルーズ路線である。
MTVで初めて「GYPSY ROAD」のビデオクリップを観た時はまだ斜に構えてたのだけど、続く「DON'T KNOW WHAT YOU GOT (TILL IT'S GONE)」のビデオクリップには本気で震えた。荒野でレスポール片手に、革のロングコートとカウボーイハット姿のトム・キーファーが渋すぎ。
「何てカッコイイんだ!!」
そこでようやく、このアルバムを買いに走った訳だけど、アルバム全曲聴き終わった時、それまでのシンデレラの実力を疑ってた自分がホントに情けなかった(笑)。ごめん、トム・キーファー。アンタ最高だよ!!

いきなりドブロで始まるオープニングの「BAD SEAMSTRESS BLUES」から惹き付けられ、間髪入れずに始まる「FALLIN' APART AT THE SEAMS」の爆発力が何度聴いても最高。
タイトル曲では本格的な激シブのブルーズソング演ってるし、「THE LAST MILE」「COMING HOME」のアーシーな雰囲気も大好きだ(この曲もビデオクリップが最高!)。前作の路線を引き継ぐ「SECOND WIND」「IF YOU DON'T LIKE IT」のHRも良い。

間違いなく、シンデレラの最高傑作。最近はライブ盤とベスト盤ばっか出してる始末だけど、いい加減新作が聴きたいんだよなあ。トムの声帯が昔と比べて出ないのは、喉を酷使した為の手術と年齢の為だから仕方ないし、だったら今の声域に合わせた激シブのブルーズアルバム作ってくれれば文句ないんだけど...