先日スティーヴン・タイラーがソロで来日公演を行なった...と書くと何か変な気分(笑)。だって、やっぱエアロスミスのボーカルというイメージが完全に付いちゃってるんで今更ソロライブと言われても全然ピンと来ないし。私はソロアルバムの方はまだ購入してないけど、YOU TUBEで数曲聴いた印象ではカントリースタイルを織り込んだロックという認識なので、バンドと比べるとソロでしかやれない音楽をやっていて住み分けがきっちり出来てるんだなと思った。

そんなエアロスミスの1997年に発表された通産12枚目にあたる「NINE LIVES」を今回チョイス。ホント、久しぶりに聴いた感じ。
バンドの第二黄金期と言われる流れから発表された本作だけど、最初一聴した時は「ちょっとパワーが落ちてきた感じかな」という印象だった。
別に楽曲が悪いとかそういう理由ではなく「PARMAMENT VACATION」~「PUMP」~「GET A GRIP」という流れで本作を聴くと何処かしっくり来ない印象があるのだ。それはオリジナルジャケットにも描かれてる様に、インドっぽい雰囲気が楽曲にも取り入れられてる事で、バンドにこういうスタイルって必要なのか?という違和感でしかなかったり、それまで捻じ伏せる様な説得力がアルバム全編で感じられたのがこのアルバムでは後半に渋めな楽曲を持ってきた事でイマイチ地味に感じられたりしたからなのかも知れない。

プロデューサーがグレン・バラードからケヴィン・シャーリーに交代してレコーディングをやり直した結果でグダグダになったのかどーか知らないけど、何処と無く散漫な印象も拭えなかったりするけど、結構好きな曲は多かったりする。前半3曲の流れは勢いがあって好きだし、問題の「TASTE OF INDIA」を飛ばして、まったりとしたバラード調の「FULL CIRCLE」からカントリー調な「PINK」(まさかこの曲でグラミー賞取るとは思わなかったけど)まではどの曲も好きだ。

しかし、この後の日本盤ボートラ2曲が正直邪魔なお陰で、最後の2曲の余韻は完全に消された感じになってしまったのがホントに悔やまれる。つまりボートラ入れるのも結構だけど、アルバム全15曲だと冗長になってグダグダになるという良い例えなんじゃないかと。全曲素晴らしければ長さも気にならないだろうけど、集中して聴くにはやはり15曲は長いと思う。「GET A GRIP」も全15曲だけどインストやイントロなのでそれほど長さは感じさせないし、この違いはやはりアルバムの構成の問題だと思う。
アルバムは前作の勢いを買って全米1位を獲得したけど、いまいちそれに乗り切れない不満が当時は感じられたなあ。何だかんだ言いながらも当時は散々聴いたけど、いつしか聴かなくなっちゃったし...

噂では今年後半にバンドのラストツアーを宣言したものの後にジョー・ペリーが否定したり、前述のスティーヴンのソロ活動もあったりとバンド活動の方がいまいち不透明なトコに危うさを感じるけど、余りグダグダな流れになるくらいなら潔く終わってほしいと願うのはファンの我が侭なんだろうか?


「FALLING LOVE (IS HARD ON THE KNEES)」


「PINK」
スポンサーサイト

パンプパンプ
(2011/10/12)
エアロスミス

商品詳細を見る


先日の話の続き、ディスクユニオンで中古を見つけたので即注文したサバスのブラックボックスが届きました。
いやあ、コレはホントに買って大正解。今まで発売されたボックスセットの中でも最高の部類に入ると思いますよ。外装から中身までこれほど拘ったモノもなかなか無いと思うんですが...何でこういうモノが日本で発売されなかったのか?と。色々理由もあるんだろうけど、レコード会社はホント何考えてんだか。
噂に聞いてたライノ社のリマスターも、正直これほどのモノだと思ってなかったのでマジで驚いた。普通のステレオで聴いても勿論効果絶大、PCに取り込んでi-tunesで聴いても綺麗に聴こえる。今3rdアルバムまで聴きましたが、もう感無量...涙が止まりません(笑)。
ついでに評判のよろしくないロニー期以降の80年代サバスの作品群もライノ社でやっちゃってください!

で、サバスばっか続くのも何なんで、別なアルバムをチョイス。
いよいよ今月下旬から久々に日本ツアーを行うエアロスミス。第二の黄金期を確実なモノにしたアルバム「PUMP」。
1989年の作品っすね。当時の事はよく覚えていてモトリー・クルーの「DR.FEELGOOD」と同日発売で、勿論両方購入して聴いてみたらどっちも大当たりで、ホントに暫くの間この2枚しか聴いてなかったを思い出すなあ。
で、このライブが絶対観たい!と思ってたトコにちょうど来日公演があってチケットも前から5列目ゲットして意気込んでいたトコに大型台風の影響で電車止まってしまい、結局行けずじまい...あの時の悔しさはホントになかったなあ。

前作「PERMANENT VACATION」でのキャッチーな楽曲群から更に推し進めた方向性で、誰が聴いても楽しく聴ける...そしてその完成度の高さには一躍世界最高のロックバンドの称号を獲ったといっても過言じゃないでしょう。
とにかくテンションが全く落ちない。8曲目の「DON'T GET MAD,GET EVEN」で楽曲的にクールダウンする箇所があるにせよ、最後まで一気に聴かせる作風はお見事の一言。プロデュースは...おっと、このテの音ならお手の物のブルース・フェアバーンなら納得。若くして亡くなってしまったのがホントに悔やまれるなあ...

最初のPVだった「LOVE IN AN ELEVATOR」の作りも如何にもエアロらしく、MTVでのワールドプレミアを録画して毎日飽きずによく観てたなあ。他のPVもこの時代ならではのモノで全部大好きだ。久々に観たけど、何かこのアルバムの時期だけバンドのオーラが違う気がするのは気のせいかな?何か別格というか何というか...

この時期に日本ツアーに来てくれるのは嬉しい限りなんだけど、どーして土日公演入れてくれないのさ。土日公演あったら行ってみようと思ってたのに...まあ、これはバンド側よりもプロモーター側の問題だけど。
でも、これに伴い過去のアルバムが¥1300という安値で販売されるというし(欲しいモノはもう全て持ってるから別に買わないけど)サービス精神は忘れないトコは好感が持てるかな。

あとは新作だよ、新作。このアルバムみたいな問答無用の傑作を有終の美を飾る為に1枚作ってくれ~!!


「LOVE IN AN ELEVATOR」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=h3Yrhv33Zb8&feature=fvsr

「THE OTHER SIDE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=zkGfPrst29Y&NR=1

「WHAT IT TAKES」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=CSnuQcFgvDo&ob=av2e

Permanent VacationPermanent Vacation
(2001/11/20)
Aerosmith

商品詳細を見る


最近、エアロスミス周辺からキナ臭い噂話ばかり聞こえていたけど、遂に決定的というかスティーヴン・タイラーのリハビリ施設への入院という話題が入ってきた。
新作のアナウンスから随分と時間も経っていたし、新譜を出さないでツアーしたりしていたので、正直何やってんだ?ってな具合で醒めて見てたので、この騒動にもさほど驚きはしなかった。
ブルーズアルバムは元より、最近のオリジナルアルバムでもバンドだけで作った楽曲が少ない事から、既にバンドとしては機能していないんだろうと思っていたし。

そんな事を思いながら久々にこのアルバムをひっぱり出して聴いてみた。エアロスミス第二期黄金期の幕開けとなった「PERMANENT VACATION」。
前回のガンズのデビューアルバムもこの年、ホワイトスネイクのサーペンスもこの年...という具合に、未だによく聴くアルバムがこの年に発表されていた事を考えると、ホントに凄い時代だったんだな、と。

私がこのアルバムを初めて聴いた時は、ハノイ・ロックスと同様のノリで聴いたのを覚えている。というのは、ガンズの影響下にあるバンドという事で、さぞかし凄いバンドなんだろうな、という先入観でバンドを見ていた。
で、実際聴いてみたトコ、HRのスタイルでは両バンドに通ずる部分はあるにせよ、楽曲に関してはそんなに似ているとは思わなかった。今になって思うと、70年代のスタイルこそがガンズが模倣した部分であるから、似てなくて当然と言えば当然な訳で。

だけど、楽曲自体は明るく楽しいHRなので、直ぐに気に入ったのは言うまでもない。既に「DUDE(LOOKS LIKE A LADY)」がシングルヒットしていたのでこの曲は知っていたけど、とにかく1~5曲目までの流れが完璧なのはさすが。
ビートルズの「I'M DOWN」のカヴァーも悪くないし、後に日本でもドラマに使われた「ANGEL」も収録されているし、何気に聴きどころが多いのも魅力。
ただ、どーしても「HANGMAN JURY」「GIRL KEEPS COMING APART」の2曲だけは未だに好きになれない。アルバム通しで聴く時も必ず飛ばす2曲。ここのツメの甘さが悔やまれるトコ。ついでに「ANGEL」も今では殆ど聴かないな。やはりドラマの影響で安っぽくなってしまった感もあるし。

しかし、この騒動のお陰でまたエアロスミスの新作が遠のくのも確実なので、せっかくだからきっちり治してからガツンと来るアルバムを出して欲しいと切に願う。

「DUDE(LOOKS LIKE A LADY)」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=wpVElmmH2F0

「RAG DOLL」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=QYXyalVaCys

ゲット・ア・グリップ+ボーナス・トラック(紙ジャケット仕様)ゲット・ア・グリップ+ボーナス・トラック(紙ジャケット仕様)
(2010/02/17)
エアロスミス

商品詳細を見る


前回書いたデヴィッド・ボウイの影響はずっと続いていて、「LOW」をずっと聴きまくってたのだけど、ふとした事からいきなりエアロへ(笑)。
ここ最近、ずっと仕事疲れが溜まっていたので気分が全然優れず、今日の帰りに買物に出掛けて、ふと寄った店でエアロのロゴ入りパチものTシャツが\1500で売ってたので思わず購入し、「そーいや、最近エアロ全然聴いてないな...」と思い、このアルバムに手が伸びたという理由...(汗)

数あるアルバムの中でも、一般的な最高傑作といったらこのアルバムでほぼ決まりでしょう(昔からのコアなファンだとこのアルバムは敬遠されるでしょうが)。
私はエアロに目覚めたのは第2黄金期の幕開けとなった「PERMANENT VACATION」からで、「PUMP」には心底「やられた」と思いバカみたいに聴き漁ったモンだけど、同時に「こんな凄いアルバムの後に次はどんなアルバム作るんだろう?」と疑問視する事もあった...けど、その高いハードルを更に飛び越えたのには驚いたし、当時はホントに「世界最高のバンド」とすら思ったくらいだ。

イントロからエンディングまで全く捨て曲なし!BURRN!のレビューでもかなりの高得点を記録していたのを思い出すけど、このアルバムは初の100点取っていてもおかしくない完成度だと思う。
「INTRO」のラップや「EAT THE RICH」の最後のゲップとか遊び心も多いし、シングルカットされていない曲もジム・ヴァランス、デズモンド・チャイルド、マーク・ハドソンなどの裏方職人や、ジャック・ブレイズ&トミー・ショウの(当時)DAMN YANKEES組やレニー・クラヴィッツなどのミュージシャンとも共作したお陰で優れた楽曲が揃う。

私のお気に入りは、ほぼ全曲になるけど(笑)厳選すると「LIVIN' ON THE EDGE」「SHUT UP AND DANCE」「CRYIN’」「CAN'T STOP MESSIN'」「AMAZING」あたりが最高。

このアルバム以降は高い水準を保ったアルバムを発表しているけど、このアルバムほどキャッチーでテンションの高いモノは出ていないけど、ベスト盤ばかり出してないでそろそろ純粋な新作を期待してるんだけど、一体いつ??