トリロジー(紙ジャケット仕様)トリロジー(紙ジャケット仕様)
(2008/08/27)
イングヴェイ・マルムスティーン

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何気に某巨大掲示板のHM/HRの欄を覗いていたら、何と元インギーバンド、現ラスト・オータム・ドリームのマルセル・ヤコブが自殺したとの報道が。
数年前のBURRN!のインタビューで彼自身の家系に関わりがあるリウマチを患っている事で、自分はいつかはベースもプレイ出来なくなる、と語っていたのを思い出したけど、今回の件はこれに発端しているとの事で、当人としては余程苦しかったのだろう。
私自身は、マルセル・ヤコブと言えばインギーでもLADでもなく、ジェフ・スコット・ソートと組んだタリスマンを思い出す。北欧メタルの傑作と謳われた1stアルバムは、北欧メタルというよりもAOR的な雰囲気の方が強かったので、クオリティは高くてもHMとはちょっと違うな...という印象を受けた。結局その後は新作が出ても追わなかったし、確か4thアルバムで2種類のタイプ違いのアルバムを発表して、こういう商売は正直止めてほしいとまで思ったくらいだ。
なので、彼にそんなに思い入れがある訳ではないけど、こういう記事を読むと何だか切なくなってしまうな。

と、いう訳で、マルセル参加のアルバムを探してみたけどインギーの1st&2ndは持っていなかったので、この3rdを久々に聴いてみた。マーク・ボールズ参加でインギーの楽曲の幅が大きく広がった「TRILOGY」。

前2作では歌モノとインストが半々の割合で収録されているので、私的には幾らギタリストのアルバムでもこういうやり方は中途半端なのでは?と常に疑問を持っていたので、幾らインギーが天才ギタリストであっても今イチのめり込めない理由はそこにあった。
しかしこのアルバムでは、インストは4曲目の「CRYING」ラストの「TRILOGY SUITE OP:5」の2曲のみで、後は全部歌入り。これくらいなら許せる範囲だし、それ以前に楽曲の良さが前2作と比べ物にならないくらい素晴らしい。

アタマの3曲「YOU DON'T REMEMBER, I'LL NEVER FORGET」「LIAR」「QUEEN IN LOVE」の流れも見事、その後に続く「CRYING」のメロディの美しさ、後半地味ながらも佳曲が続いてラストの「TRILOGY SUITE OP:5」で〆る構成は、初めてインギーのアルバムで感動したくらいだ。因みに「LIAR」は、裁判沙汰にまで発展したマルセル・ヤコブとの関係を書いたモノだそうだ。

最近のインギーのアルバムは全くチェックする気も起きないし、やはり才能が枯れてしまった感が歪めないのだけど、後の「ODYSSEY」「ECLIPSE」「THE SEVENTH SIGN」といった名作群を作った事実を考えれば、このアルバムは1つの分岐点だったのではなかろうか。

「YOU DON'T REMEMBER, I'LL NEVER FORGET」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=xNOuOwu5sug
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オデッセイ(紙ジャケット仕様)オデッセイ(紙ジャケット仕様)
(2008/08/27)
イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース

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先日のHELLOWEENと同じ年に発売され、散々聴きまくったアルバムだったな。
この年はホントにHM/HRの豊作で、他にもMETALLICA「...AND JUSTICE FOR ALL」や、IRON MAIDEN「SEVENTH SON OF A SEVENTH SON」、OZZY OSBOURNE「NO REST FOR WICKED」など今でも結構聴くアルバムが発表されていて、ホントに良い時代だったなあ...とつくづく実感。

さて、イングヴェイ。正直、彼の音楽は好きでもインタビューなどで読む限り、彼自身のアティチュードは大ッ嫌いで(笑)「何でこういう考え方しか出来ないのかな?」と普通に思ったりするのだけど、そんな人がこんなに凄い音楽演ってるのが不思議でしょうがない(笑)。
しかし、これだけ長い間アルバム出してきて最近はネタが尽きてきたかな?と思うし、しかもイングヴェイ特有の早弾きも音楽シーンに出てきた時は革命的で、多くのフォロワーを生んだモノだけど、早弾きに拘る為にメロディや曲が二の次になってしまい、印象に残るのは「凄えー早く弾けるよなあ」という感心のみ(笑)。
お陰で本家自身も「早く弾けるだけでハートの無い音楽」みたいなレッテルを貼られてしまうのはいい迷惑だったろうなあ。

だけど、このアルバムには他のアルバムとは決定的に違うモノがある。
ジョー・リン・ターナーの存在。このアルバムの貢献者は間違いなく彼だと思う。今までのイングヴェイの歴代シンガーの中で、マーク・ボールズやマイク・ヴィセーラなど歌唱力のあるシンガーが軒を連ねたけど、存在感ではイングヴェイとタメを張るくらいだし、既にRAINBOWで実力を証明済みなので正に打ってつけだったと思う。

残念ながら(というか当然の結果か?)アルバム1枚とツアーのみで脱退(解雇?)してしまったけど、楽曲は過去最高の出来だと思うし(プレイは、交通事故の影響の為かちょっと粗い気がするけど)どーしてこの路線で推し進めなかったのか今でも疑問に思う。「RISING FORCE」なんか、イングヴェイの楽曲で1~2位を争う出来なのに...

最近、とんとご無沙汰な感じの巨匠だけど、アルバムもそんなに話題にならなくなってきた今、別にジョーとまた組めとまでは言わないから(苦笑)楽曲だけでもこの路線で演ってくれないかな?