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先日のマリリオンのライブの時にディスクユニオンにて中古盤を色々チェックしてたら、偶然このアルバム見付けてまだ聴いてなかったな...と思い、金額も¥1000だったので購入した。惜しくも今年の2月に逝去されたジーノ・ロートのバンド:ジーノの3rdアルバム「RUNWAY TO THE GOD」を今回はチョイス。発表は2006年。今から12年前の作品となりますね。

フェア・ウォーニングの人脈とは切っても切れない関係...という事で、私も彼の存在を知ったのはフェア・ウォーニングの1stアルバムでの「THE HEAT OF EMOTION」はジーノのカヴァー曲という情報を知ったからで、その後フェア・ウォーニングの初来日公演で同じくジーノの「EASTERN SUN」と「A LITTLE MORE LOVE」が披露されたという流れで、ジーノの1stアルバムがようやく再発された時は即CD買いに行ったな。過去のBURRN!のディスクレビューで99点を叩き出した情報は既に知ってたのでクオリティは高いのは間違いないと思ってたし、実際に聴いて99点とまではいかなくとも普通に素晴らしいアルバムだと感じたくらいで、リマスター盤も先日買い直したくらいだ。

そんな彼のアルバムも1stアルバムから30年後に3rdアルバムってどんだけ黙作なんだ?と思うけど(苦笑)これにはジーノ本人が音楽業界のビジネスに嫌気が差したからというのが最もな理由かと。売れなくても自分の音楽を貫くというのがミュージシャンとしての本心なんだろうけど、CDを売る側としてはやはり売れてほしいからあれこれ注文付けて、それがレコード会社とミュージシャンとの確執に繋がるのは他のミュージシャンを見ていれば分かる事だけど、こういう事に関してはジーノは一切妥協しない人なんだろうなあ。兄のウリ・ジョン・ロートも似た様なスタイルだし、音楽性も売れ線を狙う様なコマーシャルなモノではないし、実際にこのアルバムも当初のリリース予定から遅れて契約解除の危機があった事からも本人の意思みたいなモノを十分感じる。

このアルバムではそれまで前2作でボーカル取ってたマイケル・フレキシグから、元ジェイデッド・ハートのマイケル・ボーマンにチェンジしているけど、これには賛否両論あったみたいで作風も前2作とは異なる若干ヘヴィな雰囲気を兼ね備えたモノとなった。私的には1stアルバムでの歌唱はともかく、2ndアルバムではちょっと限界があるかな?と思ってたフレキシグのボーカルだったんで、このアルバムで聴けるボーマンの歌唱は無理なく気持ちよく聴けたし、むしろ良いボーカルなんじゃないかと思った。

元々はこのアルバムを作る時にはボーカルはフェア・ウォーニングのトミー・ハートで予定されてたとの事。しかしフェア・ウォーニングの再結成が決まってしまった為にトミーはキャンセルになってしまったらしいけど、もしこのアルバムで歌ってたらまた評価は変わってただろうなあ。
そんなフェア・ウォーニングのメンバーともバツが悪くなるかな?と思いきや、このジャケットのデザインはフェア・ウォーニングのウレ・リトゲンの手によるモノだそうで、ベースも弾けて絵画も上手いって才能発揮しすぎでしょ。音楽性に合った良いデザインですな。

お気に入りは「LAND OF ILLUSION」「RUNWAY TO THE GOD」「DO YOU FEEL THE TIME」が素晴らしい。普通にメロディアスハードと一括りに総括するには簡単だけど、この人の楽曲ってそういうメロディアスハード系の音とは一線画してるモノで正にドラマティックという言葉が一番しっくり来る感じがする。
またアルバムの6曲目「SOGNO DI ANGELO」と11曲目「SUNSET BIRDS FLYING HOME」にインストを持って来て、アナログ的なA面B面という構成も良いアクセントとなっていて、しかも「SUNSET BIRDS FLYING HOME」はジーノの義母へのトリビュートらしく、書家であった義母の作品と思われる文字がインナースリーヴに掲載されているのもインパクト大。スピリチュアルなモノに傾倒していた如何にもジーノらしい雰囲気かと。

ここ最近HR/HM系の音は余り聴いてなかったけど(後追いながらも)久々にCD買って良かったと思えるアルバムでしたね。まだ「ZENOLOGY 2」は聴いてなかったので、早速中古でポチってしまいました。また2ndアルバムもリマスター盤欲しくなったんでそのウチ注文しようかと思ってるトコで、ちょっとしたジーノ祭りかと(笑)。そんなご本人が私の住んでる地元に数年間滞在してたというのも何か変な気分だけど(苦笑)改めて凄いギタリストだったんだな...と再評価中です。


「LAND OF ILLUSION」


「RUNWAY TO THE GOD」
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今日はクリスマス。
しかし、毎日激務の日々が続いて体調最悪でそーいう感覚が無いので、せめてメシくらいはクリスマスっぽく...と思い、ケーキにチキン食って一応それらしくなったけど、それでも何か足りない。
そーいや、聴いてる音楽も最近は追悼の意味を込めてICE再評価中なので、ICEからちょいと外れて、ふと”クリスマスに合う音楽”は?と考えてみた結果、私的にはZENOかな...と。

何で?と言われても困ってしまうのだけど(汗)透明感溢れるマイケル・フレクシグのボーカルと、ジーノ・ロートの(この人によく使われる表現だけど)天にも駆け昇っていきそうなギターが、他のHR/HMバンドと一線を画すのは間違いなく、スケールの大きいHRは聖夜に聴くイメージにもぴったり合う気がする。
私が特にそう感じるのは3曲目の「LOVE WILL LIVE」。感動的なバラードだけど、聖歌隊を想起させる壮大な楽曲は、このバンドの真骨頂だと思う。

FAIR WARNINGの初来日公演でも披露された「EASTERN SUN」や「A LITTLE MORE LOVE」は、後のFAIR WARNINGが引き継ぐスタイルの原型といってもおかしくないし、「FAR AWAY」や「DON'T TELL THE WIND」にみられる哀愁度はかなり高い。
デビュー作でここまでの完成度を誇るのは、並みの才能じゃないと思う。あのウリ・ジョン・ロートの実弟だからといって贔屓目で見てる訳でもなく、何も知らない状態で聴いても素直に感動できる良盤だ。

これ1枚で解散してしまい、日本でのFAIR WARNINGのブレイクのお陰で引き摺られるカタチでCD化したこのアルバムだけど、もしFAIR WARNINGのブレイクが無かったらこうして聴く事が出来なかった作品だと考えるとホントに聴けて嬉しいし、埋れてしまうには余りにも勿体無い作品だと思う。