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奇しくも前回紹介したキングダム・カムの3rdアルバムと同じ年にリリースされた、元ジャーニーが3人集まって(グレッグ・ローリー、スティーヴ・スミス、ロス・ヴァロリー)結成されたバンド、ザ・ストームのデビューアルバムを今回はチョイス。

このCD、今ではもう既に廃盤と化してるのだけど、アマゾンのマケプレで意外とプレミアは付いていない(中古で¥2500と出てた)。私は2ndアルバムがリリースされてから西新宿で多分ディスクヘヴンだったかな?偶然にもカット盤を手に入れる事が出来た。勿論2ndアルバムが気に入ったから1stアルバムも売ってないかな?と探したのだけど、こういうモロにジャーニー路線の産業ロックは何時の時代に聴いても良い。それは27年経った今でもそう思う(笑)。

しかし産業ロックって言葉はどーしても悪意のあるイメージに捉われがちだけど、私的にはこれほど分かりやすい名称はないと思う。何故なら産業ロック=売る為に作られたロックでしょ?それを本人達が楽しんでプレイしてお金も稼げるならそれはそれで別に構わないのでは?ましてや元ジャーニーの3人もいる訳で、ジャーニーと同路線の音楽演ってて「売れる為に魂売りやがって」みたいな言い草言われた日にゃたまったモンじゃないかと。こういうのってグランジ/オルタナが出てきた時に、ヘアメタル勢を「ルックスだけの中身のない音楽」みたいな言葉でバカにしてた事と大して変わりないのでは?どの音楽にも良いモノはあると思うんですけどねえ...

ともかく、このアルバム自体は元ジャーニーのメンバーが在籍していながらも日本では殆ど話題にならなかった。国内盤出てたのかどーか覚えてないし...BURRN!のレビューで90点くらい付いてたのはよく覚えている。
音楽性は勿論ジャーニー直系の音なんだけど、本家と比べると全体的にサラっとしたイメージ。本家ほどの濃さが感じられないのはニール・ショーンからブルージーさを取り除いたギタープレイの印象だったり、プロデューサーがボー・ヒルという事もあってちょっと軽めの音作りが影響してるのかも。

以前書いた2ndアルバムの方に軍配を上げているけど、この1stアルバムも結構クオリティが高いアルバムだと思う。楽曲のバラつきが感じられる程度で、その辺はリスナーの好みに左右されるから人によってはこのアルバムの方が好きな人もいると思う。
私的なお気に入りはアルバムの中でもロック然としている「YOU KEEP ME WAITING」「TOUCH AND GO」、如何にも産業ロック的なバラードの「SHOW ME THE WAY」「CAN'T LIVE WITHOUT YOU」がホントに素晴らしい。

残念ながら次作で解散してしまったけど、ケヴィン・チャルファントとジョシュ・ラモスは後にTWO FIRESでアルバム作ってるし、やっぱこういう路線が大好きなんだろうなあ。しかしケヴィン・チャルファントは過小評価されすぎだと思う。前述のTWO FIRESやケヴィン・チャルファントが在籍していた707はまだ聴いた事ないんで、機会があったら是非聴いてみたいなあ。


「YOU KEEP ME WAITING」


「CAN'T LIVE WITHOUT YOU」
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アイ・オブ・ザ・ストームアイ・オブ・ザ・ストーム
(1997/03/21)
ストーム

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ジャーニーの新ボーカルを探す際、ニール・ショーンはYOU TUBEでチェックして探し出したという。
ジャーニークラスの大物バンドでもネットで情報を得るというのは時代が変わった証なのだろうけど、昔はよくオーディションで新メンバーを決めるのが普通だったハズ。
以前もちょこっと書いたけど、スティーヴ・オウジェリーが加入する前にオーディションで候補を絞って、ゼロ・コーポレーションからソロ作を出して「スティーヴ・ペリーそっくり」と言われたヒューゴもオーディションを受け、歌声を聴いたジョナサン・ケインは「コイツを入れるのはバカげてる」と言わせた逸話もあるくらいスティーヴ・ペリーそっくりだったいう。
まあ、上手く歌えるのは当然としてもコピーはいらない、という事なのだろうか?ただ、スティーヴ・ペリーそっくりに歌えるだけでも相当凄い事だと思いけど...

そこで、本日のお題であるザ・ストーム。このバンドはジャーニーそっくりという評価が必ず付いて回る事で有名だけど、それもそのハズ、元ジャーニーが3人もいたのだから(グレッグ・ローリー、スティーヴ・スミス、ロス・ヴァロリー)。
音は勿論ジャーニー直系の音で、ケヴィン・チャルファントのボーカルも時折スティーヴ・ペリーの影をチラつかせる部分もあるけど、決して似てるとは思わないな。それはギターのジョシュ・ラモスも同じ事で、トーンがニールにそっくりの時が多々ある。

このアルバムは2ndアルバムなのだけど、1stの方は現在入手困難で、私はたまたま西新宿輸入盤地帯でカット盤を手に入れる事が出来たけど、好みの面で言えばこの2ndの方が完成度は高いと思う。1stはラットでおなじみのボー・ヒルがプロデュースを担当しているせいか、音が軽い気がする。

このアルバムがリリースされた時には既にバンドは存在しておらず、ジャーニー再結成が絡んだお陰でそのまま消滅してしまったのだけど、こんなに高水準のアルバムを出しておきながらあっさり消えてしまったというのはホントに勿体無い。完成度から言えば「TRIAL BY FIRE」よりも高いんじゃないか?とすら思える。今日、久々に聴いたらやはり捨て曲は見当たらないな...というか、以前聴いた時よりも何か良いぞ。こんなに良かったっけ?(笑)

現在も国内盤で手に入るので(中古CDで探せばもっと安く!)ジャーニー好きのumeさんには是非トライしてもらいたいですね。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/322764 (←HMVの試聴サイトです)