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こう毎日が閉鎖的な気分の時に聴く音楽というのは、結局自分の気分次第で聴くモノが多いので大体はパターンが決まってしまうモノだけど、今日は休日でゆっくりしてたから気分的に余裕があったのでなかなか手に取らないアルバムを聴こう...という事で、ホントに久々にこのアルバムを引っ張り出してきた。久々過ぎてCDの白い部分が汚れてるし(苦笑)。スティングのソロ3作目となる「THE SOUL CAGES」を今回はチョイス。発表は1991年。

スティングはポリス時代からずっとファンで、前作「NOTHING LIKE THE SUN」まではリリース当日に必ずアルバムを手に入れて聴いてた程大好きだったんだけど、このアルバムを聴いて少し距離を置く事になった。勿論、彼が作る音楽はクオリティが高いし耳に引っ掛かる部分は必ずあるのだけど、このアルバムをリリース時に聴いた時はどういう訳か余り受け付けなかった。
前作の制作時にスティングの母親が亡くなってしまい、その半年後には今度は父親を亡くしてしまうという不運に見舞われた事も影響してか、このアルバムでは暗くその影が重くのしかかっているイメージがあるので、素直に聴いて楽しむという感覚が感じられないのが取っ付き辛い印象を与えているんだと思う。

さすがに第一弾シングルとなった「ALL THIS TIME」では明るくポジティヴなイメージが先行しているけど、何処か寂しさを感じさせるメロディはそういう制作時の話を知ってしまうとやはり影響されているのかな?と勘ぐってしまう。また冒頭の「ISLAND OF SOULS」が落ち着き払った厳粛な雰囲気で朗々と歌い上げる感じなので、それが全体的なトーンを地味に演出してる感覚がある。美しい曲なのは間違いないんだけど、そう気楽に聴く雰囲気にはならないのがこのアルバムを聴く事を遠ざけている原因なのかも。

「MAD ABOUT YOU」や「WHY SHOULD I CRY FOR YOU」はシングルカットされたので聴き易い感じだけど、今回久しぶりに聴いて「JEREMIAH BLUES」や「THE WILD WILD SEA」の素晴らしさに気付かされた。前作みたいにジャズ寄りのアプローチではなく、その後のスティングの音楽性を確立したスタイルなので、このアルバムからバンドに参加したギタリストのドミニク・ミラーの功績もあるのだろう。

前回聴いたのが何時だったのか分からないくらい相当前に聴いたので、今回久しぶりに聴いて地味だという評価は変わらないけどこんなに良いアルバムだったのかと改めて感じた。当時の洋楽を聴いてた仲間に、私が幾らスティングのファンでもこのアルバムは苦手だと言ったら、その人は逆に大好きなアルバムと答えていたなあ。
まあ当時の私は20代前半でHM/HR系にどっぷり浸かっていた頃だし、自分の想像していたイメージからかけ離れてたアルバムだったから苦手という評価になったのだろうけど、今になって理解出来たのはやっぱそれなりに歳を取って感性が大分変わってきた証拠なんだと思う。このアルバムに限らず今の年齢だからこそ受け入れられるアルバムって、探せば結構出てきそうだよなあ...


「ALL THIS TIME」


「WHY SHOULD I CRY FOR YOU」
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久々に彼の新作を発売日に購入した様な気がする(笑)スティングの「MY SONGS」を今回はチョイス。

結局、ロックに回帰したと言われた前作はまだ未聴なんですが、理由は単純に今更ロックに戻る理由なんてあるの?という疑問がずっと解消されないんですよ。賛否も分かれているみたいだし、彼自身もう音楽自体をやり尽くした感があるので、後は誰かとコラボするとか違うジャンルを突き詰めるとかそういう道しかないのかな?とすら思ってるから、このアルバム自体がもう終活みたいな雰囲気が漂ってるんですよね、言い方悪いけど。
過去の代表曲をセルフリメイクするという、若い頃のクールで尖った彼ならこういう事は絶対にやらないんじゃないか?と思ってたけど、いとも簡単に作っちゃった事実を考えると彼も歳取ったんだなあ...という感想しか出てこない。

私はポリスや彼のソロ作は大好きなんで、それを彼自身がどんなイメージでセルフリメイクするのか?という興味だけでこのアルバムを買ってみたけど、アルバム全曲聴いてみての印象は思ったほど冒険はしていないな...と感じた。
ただ、冒頭3曲(「BRAND NEW DAY」「DESERT ROSE」「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」)のプロデューサーが違うので、その後の構成と少し色合いが違う感じがするのが気になった。リズムを強調してるので、ロックというよりはヒップホップみたいなアレンジに近いのかな?モダン化を狙ったのか、どういう意図があってこんな感じにしたんだろうか?...とりあえず「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」は原曲の方が全然良いと思う。

ソロの楽曲は当然彼自身が主体で作ったモノだから、原曲をブチ壊す様なモノになるハズもなく、現在の彼の声域で歌われているライブのアレンジに近いモノなんでしょう。特に特出するモノは感じられなかったな。
違和感を感じるのはやはりポリスの楽曲で、アンディ・サマーズとスチュワート・コープランドのプレイが如何に唯一無二の存在だったかを改めて感じた。勿論、この2人はアルバムに参加していないから演奏で彼等の様なプレイが聴ける訳ではないので、スティングが歌ってるだけで彼のアルバムを聴いてると感じるだけかな。そのスティングも加齢と共にハイトーンが出にくくなっていると思うけど、それでも十分聴かせるのはさすがかと。でも、ポリスのファンだった人達にはやっぱポリス聴いた方が...ってなっちゃうかな?

選曲に関しては、まず無難なモノだと思うし大体予想通りだけど、個人的には「DEMOLITION MAN」(邦題:破壊者)が入るとは思わなかった。昔、映画の「ジャッジ・ドレッド」で使われた事があったからその関係かな?とは思うけど、これを入れるなら「DON'T STAND SO CLOSE TO ME」(邦題:高校教師)か「EVERY LITTLE THING SHE DOES IS MAGIC」(邦題:マジック)、「WRAPPED AROUND YOUR FINGER」とかの方が聴きたかったかな。まあ前述の2曲だと、今の彼では歌詞に無理があるから出来ないからなんだろうけど。「KING OF PAIN」や「WE'LL BE TOGETHER」とか他にも聴きたい曲が多いけど、そうなると限度がなくなるし難しいし...まあそれだけ彼のキャリアは長くて楽曲が多いって証拠なんだけど。

このアルバムを引っ提げてツアーを行なうみたいだけど、こういうグレイテストヒッツの集大成なライブなら是非観に行きたいな。今後こういう機会も無いだろうし、多分ロックな彼を観る機会には最後のチャンスだろうし。まだ日本公演の話はないみたいだけどインタビューでは招待されれば喜んで行くという事なんで期待したいけど、ただチケット代は高そうだよなあ...(苦笑)


「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」


「MESSAGE IN A BOTTLE」




遂にスティングもセルフカヴァー集をリリースするらしい。
この人は以前「SYMPHONICITIES」という自身の楽曲にオーケストラアレンジを加えた作品を作った事があったけど、今回のモノは今の彼のバンドによる再録ヴァージョンとの事。まあソロ作からの選曲なら分かるんだけど、ポリスの楽曲までチョイスされているのでこれには違和感あるんだろうなあ。ポリスが大好きだったとはいえ、解散してから相当な時間が経ってるお陰でセルフカヴァーに対して少し寛容になってると思うけど、ポリスはやっぱあの3人じゃないとあの音は出せないだろうから、どう聴かせるのかが見物。今回はちゃんと発売日に買おうかな?

という訳で、今回はその彼の通産6枚目にあたる「BRAND NEW DAY」をチョイス。発表は1999年。

前作「MERCURY FALLING」は、彼にしては珍しいR&Bっぽい雰囲気を持った作品だったのでこのアルバムが一体どんな感じになるのか全く想像付かなかったのをよく覚えている。CD屋でこのジャケット見た時は、何処か洗練された雰囲気があったのでデジタルっぽい?とか思っちゃったけど(笑)実際には色んなジャンルの音楽をちょこちょこ掻い摘んで自身の音楽に反映させた、彼のソロ作の中でもかなりバラエティに富んだ作風となった。

冒頭の「A THOUSAND YEARS」を聴いた時は、もしかして「SOUL CAGE」っぽいのか!?と躊躇したモノだけど、続く「DESERT ROSE」でオリエンタルな雰囲気を持つポップソングで、しかもメロディが秀逸。彼の楽曲の中でも大好きな曲だ。
「BIG LIE SMALL WORLD」ではなんとボサノヴァにジャズアレンジを加えてエレクトロ風味を散りばめたという新機軸であったり、「PERFECT LOVE...GONE WRONG」ではジャズを下地に何とラップを加えるというこれまた珍しい流れ。この前半の構成でかなりの意欲作だと感じたモノだ。
それは後半でも変わらず「FILL HER UP」ではカントリー、「GHOST STORY」では童謡っぽい雰囲気が感じられて面白い。しっとりとした大人の雰囲気で締める「WINDMILLS OF YOUR MIND」が渋くてカッコイイ。因みにタイトル曲でのハーモニカはスティーヴィー・ワンダーという、これまた意外な組み合わせで面白い。

シングルカットした「BRAND NEW DAY」「DESERT ROSE」「AFTER THE RAIN HAS FALLEN」あたりは、如何にもキャッチーでポップな楽曲なので彼を知らない人達に十分アピール出来るし、従来の彼のファンにはアルバムの楽曲の方が意外性があって面白いという、上手い具合に初心者とコアなファン層を取り込めるアルバムではなかろうか?彼の音楽をまともに聴いた事ない人には正に打ってつけのアルバムだと思う。


「BRAND NEW DAY」


「DESERT ROSE」




先日のホワイトアルバム聴いてたら懐かしいモノを色々と聴きたくなったんで、久々の連休を利用してウチのCD棚から色々と引っ張り出してまったりと聴いていたのだけど、特にこのアルバムが懐かしく感じたので今回はこれをチョイス。スティングのソロとなってからの初のライブアルバム「BRING ON THE NIGHT」。リリースは1986年。

1986年...ポリスのベスト盤が発売されて、そこに「DON'T STAND SO CLOSE TO ME '86」(邦題:高校教師86)なる新録が収録されていよいよバンドが再始動か!?と言われてた時期だったけど、私はこれに狂喜し早く新作を...とずっと待ち侘びてたのだけど、実際のトコはバンドは既に崩壊していて、当時のFMファンにアンディ・サマーズのインタビューが載ってそこには「いいかい、バンドはもう既に終わったんだよ」というコメントで一気に落胆させられたのをよく覚えている。

まあポリスからの流れで、ソロ作1st「THE DREAM OF THE BLUE TURTLE」(邦題:ブルー・タートルの夢)は大好きだったし、次にどんな事をやってくれるのか楽しみにしてくれるミュージシャンだったのは違いなかったけど、やはりポリスのアンサンブルが大好きだったのは歪めない。ソロはジャズミュージシャンを起用して随分と大人びたサウンドになって高校生が聴くには渋過ぎだろと思ったのも事実だし、同時期にHM/HRの隆盛期があった訳でHM/HRと並行して聴いてた私は一体何なんだ?と(苦笑)。

ともあれ、ポリスの再始動が無くなったお陰でソロに専念する事になったけど、その前年のツアーで録音された音源を元にライブアルバムを発表したのが本作という訳で、当時私はアナログ盤で購入しました。しかし当時のジャケは写真のジャケとは違うモノで、スティングの絵がど真ん中にバーンと描かれているモノ。私はアナログ盤のジャケの方が全然良いと思ってたのに、後のCD化で何でこんなジャケになったんだ?とホントにがっかりした(後の再発紙ジャケではこのオリジナルジャケに戻ってるので、実際買い直したいくらいだ)。

内容の方は1stソロからの楽曲は勿論の事、ポリスからの楽曲もチョイスされて、カヴァー曲も1曲披露されている構成。面白いのは、1stソロでシングルカットされた「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」や「FORTRESS AROUND YOUR HEART」、「RUSSIANS」などが収録されていない事。ソロ作が売れてバンドが崩壊した後のライブ盤で、こうしたヒット曲を収録しないで他の楽曲で構成したライブ盤なんてこれまでに前例があったのだろうか?
しかもポリスの楽曲でもこれまた大ヒットした「DON'T STAND SO CLOSE TO ME」(邦題:高校教師)や「EVERY LITTLE THING SHE DOES IS MAGIC」(邦題:マジック)、「EVERY BREATH YOU TAKE」(邦題:見つめていたい)が収録されておらず、意外とマイナーな楽曲が収録されている。
幾ら捻くれ者のスティングでも、こうした内容にするには楽曲に相当な自信がないと出来ないと思うけど、当時のスティングにはそれを作れるだけの力と勢いがあったのだと思う。今思うと結構凄い事だよなあ。

また演奏陣のプレイも眉唾モノで、さすが敏腕プレイヤーばかりで構成された演奏は聴いていて迫力を感じる。ジャズ界隈のミュージシャンは殆ど知らないけど、ジャズプレイヤーという概念を抜きにしても素晴らしいと思うし、またロック寄りのアプローチをしているお陰か退屈さは全く感じないのも素晴らしい。メドレー形式の中間部のプレイではインプロゼーションっぽいプレイが展開されるのも面白い。
お気に入りは、冒頭のポリスメドレーである「BRING ON THE NIGHT~WHEN THE WORLD IS RUNNING DOWN YOU MAKE THE BEST OF WHAT'S STILL AROUND」、これまたポリスの「DRIVEN TO TEARS」、「ONE WORLD~LOVE IS THE SEVENTH WAVE」、「I BURN FOR YOU」、「CHILDREN'S CRUSADE」あたりかな。
まあポリスの楽曲に偏るのは大ファンなので仕方ないけど(笑)「I BURN FOR YOU」なんて、ポリス時代にスティングが出演した映画の挿入歌だったモノを引っ張り出してくるセンスにはホント恐れ入った。

このアルバムと同時期にツアーの様子を収めたドキュメンタリーもビデオで発売されて、それもDVD持ってるけど余り観る事はないなあ。何故ならポリスのスティングとソロでは印象が全く違うアプローチで意識が完全にソロでやっていく雰囲気になっているからポリスが大好きだった身としてはちょっと寂しくなってしまうのだ。次作の頃にはこの路線を更に突き詰めていく感覚で、スティングにも幾分余裕が感じられるのがまだ救いなんだけど、この時期の映像は何処か緊張感すら感じるんだよなあ。
でもホントに久々に聴いてやっぱ良いアルバムだなあ~と再認識。今の時期にもぴったり合う雰囲気だし、久々にソロ作聴き返してみようかな。


「BRING ON THE NIGHT~WHEN THE WORLD IS RUNNING DOWN YOU MAKE THE BEST OF WHAT'S STILL AROUND」


「I BURN FOR YOU」

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スティング

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さて、ここ最近はずっとゲームにハマりっぱなしで音楽も余り聴いてなかったし、何よりこっちのブログを結構疎かにしてたので、そろそろ本腰を入れて書いてみますか(と、自分に気合入れてみたりする/笑)。

で、今日のチョイスは久々にスティング。最近の彼の活動はよく知らないけど、調べたら昨年新作出してるんですねえ。ホントに興味が余りなくなってしまったので、聴くのはやっぱ昔の作品ばかりになってしまう。
そんな彼の作品で一番の傑作と言えば、この作品でしょう。1987年リリースの2ndアルバム「...NOTHING LIKE THE SUN」。

当時、私は高校生でポリス時代から彼の大ファンでもあって、このアルバムも非常に楽しみにしてた。洋楽雑誌の殆どで表紙を飾り、前作「THE DREAM OF THE BLUE TURTLES」でポリス時代の呪縛を自ら解き放ち、新しい音楽性を持って挑んだ新作という事もあって、期待度はホントに高かった。
当時はアナログからCDに移行する時期だったので、発売前に高校の友人から「CD買う?それともLP?」と問われ、私は「ジャケットが良かったらLPを買う」と言った記憶があって、発売日前日の学校帰りにレコード屋に寄ってLPを買って帰ったのを覚えている。

真っ白なジャケットの真ん中に、モノクロのスティングが髪を書き上げる写真が非常にクールで、確か彼はまだ40代前だったと思うけど、その年齢をとっくに超えてしまった私にはこの渋さを醸しだす事は絶対に不可能だろう(って、前回と同じ事書いてるけど/爆)。

ともあれ、初めて全曲聴いた時の感想は「完全に前作を超えてしまった」と。前作と全く同じメンバーで作られたにも関わらず、楽曲の出来が前作以上によく練られており、2枚組であってもあっと言う間に聴き終えてしまうのには驚いた。
先行シングルだった「WE'LL BE TOGETHER」も12インチシングル買って、当時キリンビールのCMで砂漠の真ん中でベース1本でこの曲歌うスティングが非常にカッコ良かった。
またこの曲のPVも秀逸で、スティングが物静かな男と酒に酔った輩の2役をこなし、コミカルでありながらもシリアスに見せる雰囲気もまたカッコ良い。

当時の富士フィルムのCMで使われた「ENGLISHMAN IN NEW YORK」はそれほど好きではないけど、後から同じCMで使われた「THE LAZARUS HEART」は凄く大好きで、この発表された時期(確か9月だった様な記憶がある)の雰囲気にピッタリだった。暫くこの曲ばっかリピートしてたし、他にも「BE STILL MY BEATING HEART」「THEY DANCE ALONE」「FRAGILE」「SISTER MOON」ジミヘンのカヴァー「LITTLE WING」「THE SECRET MARRIAGE」がお気に入り。

今回、久しぶりに全曲聴いたけどやっぱり評価は変わらない。彼の最高傑作だと思う。
そーいや当時はU2も「THE JOSHUR TREE」発表したり、結構歴史的名盤が出てきた年代だったなあ。今現在のチャートと比べるべくもなく、ホントに音楽シーンに活気があった時期だったと。


「WE'LL BE TOGETHER」↓



「BE STILL MY BEATING HEART」↓



「FRAGILE」↓