ナッシング・ライク・ザ・サン(紙ジャケット仕様)ナッシング・ライク・ザ・サン(紙ジャケット仕様)
(2010/04/01)
スティング

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さて、ここ最近はずっとゲームにハマりっぱなしで音楽も余り聴いてなかったし、何よりこっちのブログを結構疎かにしてたので、そろそろ本腰を入れて書いてみますか(と、自分に気合入れてみたりする/笑)。

で、今日のチョイスは久々にスティング。最近の彼の活動はよく知らないけど、調べたら昨年新作出してるんですねえ。ホントに興味が余りなくなってしまったので、聴くのはやっぱ昔の作品ばかりになってしまう。
そんな彼の作品で一番の傑作と言えば、この作品でしょう。1987年リリースの2ndアルバム「...NOTHING LIKE THE SUN」。

当時、私は高校生でポリス時代から彼の大ファンでもあって、このアルバムも非常に楽しみにしてた。洋楽雑誌の殆どで表紙を飾り、前作「THE DREAM OF THE BLUE TURTLES」でポリス時代の呪縛を自ら解き放ち、新しい音楽性を持って挑んだ新作という事もあって、期待度はホントに高かった。
当時はアナログからCDに移行する時期だったので、発売前に高校の友人から「CD買う?それともLP?」と問われ、私は「ジャケットが良かったらLPを買う」と言った記憶があって、発売日前日の学校帰りにレコード屋に寄ってLPを買って帰ったのを覚えている。

真っ白なジャケットの真ん中に、モノクロのスティングが髪を書き上げる写真が非常にクールで、確か彼はまだ40代前だったと思うけど、その年齢をとっくに超えてしまった私にはこの渋さを醸しだす事は絶対に不可能だろう(って、前回と同じ事書いてるけど/爆)。

ともあれ、初めて全曲聴いた時の感想は「完全に前作を超えてしまった」と。前作と全く同じメンバーで作られたにも関わらず、楽曲の出来が前作以上によく練られており、2枚組であってもあっと言う間に聴き終えてしまうのには驚いた。
先行シングルだった「WE'LL BE TOGETHER」も12インチシングル買って、当時キリンビールのCMで砂漠の真ん中でベース1本でこの曲歌うスティングが非常にカッコ良かった。
またこの曲のPVも秀逸で、スティングが物静かな男と酒に酔った輩の2役をこなし、コミカルでありながらもシリアスに見せる雰囲気もまたカッコ良い。

当時の富士フィルムのCMで使われた「ENGLISHMAN IN NEW YORK」はそれほど好きではないけど、後から同じCMで使われた「THE LAZARUS HEART」は凄く大好きで、この発表された時期(確か9月だった様な記憶がある)の雰囲気にピッタリだった。暫くこの曲ばっかリピートしてたし、他にも「BE STILL MY BEATING HEART」「THEY DANCE ALONE」「FRAGILE」「SISTER MOON」ジミヘンのカヴァー「LITTLE WING」「THE SECRET MARRIAGE」がお気に入り。

今回、久しぶりに全曲聴いたけどやっぱり評価は変わらない。彼の最高傑作だと思う。
そーいや当時はU2も「THE JOSHUR TREE」発表したり、結構歴史的名盤が出てきた年代だったなあ。今現在のチャートと比べるべくもなく、ホントに音楽シーンに活気があった時期だったと。


「WE'LL BE TOGETHER」↓



「BE STILL MY BEATING HEART」↓



「FRAGILE」↓
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ブルー・タートルの夢ブルー・タートルの夢
(2008/08/02)
スティング

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今日は歯医者に行って親知らずの抜歯をしてきたのだけど、抜歯後に妙な頭痛に悩まされ、痛み止めを飲んでそのまま仮眠したら治まったのだけど、そんな中「痛みを鎮める時にイライラを抑えてくれる音楽ってないモノか?」とツマラン事を考えていたのだけど、普通に考えたら痛みで苦しんでいる時に音楽聴いてる余裕なんてないわな...と(爆)。

でもまあ、気分を落ち着かせてくれる音楽というものは確かにあって、私がそれに当てはまるのはスティングかな、と。で、今早速聴いていると(笑)。
以前某音さんが「...NOTHING LIKE THE SUN」が神盤というコメントをしていたけど、私も全くそれに同感で異論はないのだけど、スティングのソロ覚醒第一弾だった本作「THE DREAM OF THE BLUE TURTLES」(邦題:ブルー・タートルの夢)は衝撃度はかなりのモノだった。


当時高校生だった私は、学校に行く前の朝の番組で当時の洋楽のヒット曲をBGMに天気予報を観ていたのだけど、そこに「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」がかかった時はホントに興奮したモノだ。ただの天気予報なのに(笑)。
それまでのポリスの音とは一線を画すジャズ寄りのアプローチで、キャッチーなメロディでありながらもかなりクールな雰囲気のシングルは一発で気に入ったけど、もっと驚いたのはその歌詞。何とポリスの大ヒット曲である「EVERY BREATH YOU TAKE」(邦題:見つめていたい)の対極を成す曲だったのだ。
「EVERY BREATH YOU TAKE」では、相手を監視しながら束縛するといった感覚なのだけど(と書くとストーカーみたいな感じだけど、本人に言わせると「その通り」とうそぶいていたりする/笑)「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」では、相手の気持ちを思うなら自由にしろという感覚で歌われている。ソロ第一弾で大ヒット曲のアンサーソングとは、やる事がホントにクールだ。さすがにスティングといったトコだろうか。

他にもレゲエ調の「LOVE IS THE SEVENTH WAVE」、当時の米ソ関係を扱った「RUSSIANS」、ポリス時代のセルフリメイク「SHADOWS IN THE RAIN」など聴き所満載だけど、私が好きなのは落ち着いた雰囲気で歌われる「CHILDREN'S CRUSADE」と、スティングが当時の奥さんとの離婚の際の関係を書いた「FORTRESS AROUND YOUR HEART」。この2曲は絶対に外せない!

またこのジャケットも最高で、当時私が買っていたFM雑誌「FMファン」の表紙で初めて観た時はコレだけで痺れたモノだった(笑)。ホントに渋くて良い写真だと思う。この頃はまだ30代半ばだったと思うけど、その歳を超えてしまった私にこの渋さは絶対に出せないだろう(爆)。

しかし、ホントに久しぶりに聴いたけど、音がこんなに心地良かったっけ?と再認識。それにブランフォード・マルサリスを筆頭にバックのジャズ・フュージョン系のミュージシャン達の演奏はホントに凄い。改めてこの路線が聴きたいんだけどなあ~。

「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=fGb9H1kn6cI

「FORTRESS AROUND YOUR HEART」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=7Gd0cvOHTHE

「CHILDREN'S CRUSADE」(ドキュメンタリー「ブルー・タートルの夢」から)↓
http://jp.youtube.com/watch?v=R6pQ8qKg-Ag

テン・サマナーズ・テイルズテン・サマナーズ・テイルズ
(1998/11/26)
スティング

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結局私は行かない事にしたけど、遂に復活ポリスのライブが来月に迫り、先日「インサイド・アウト」といううドキュメントDVDを観たばかりもあって、ちょっとポリスを聴いてるのだけど、考えてみりゃ未だにスティングのレビューを1枚もしていないではないか?好きなミュージシャンなのに、忘れてるとは何事だ?

という訳で、ホント久しぶりに引っ張り出して聴いたけど、数あるスティングのアルバムの中でもちょっと異質の部類に入るのではなかろうか?
というのも、このアルバム全体に流れる妙に明るく、そしてポップな楽曲が揃っているトコに、ポリス時代から追ってきたモノとしては違和感を感じてしまうのだ。特に前作「SOUL CAGE」が父親の死を引き摺って製作された内省的な作品だった事もあってか、よりその明るさが強く感じられるのだ。

別に聴き易いのが悪いと言ってる訳ではなく、クオリティはそこらのミュージシャンよりも遥かに高いと思うけど、スティングの新たな面を見た気がして、それを発売当時は素直に受け入れられなかっただけの話だったのだ。勿論、今は好きなアルバムの1枚ではあるけど。

また、これまでの作品と決定的に違う部分は、スティング個人のパーソナルな部分からのアプローチで作られたのではなく、あくまでストーリー仕立てで作られている事。つまり様々なキャラクターを使って、それらを物語形式にして楽曲に仕上げている。それがこの楽曲のキャッチーさに繋がってる様に思える。
「レオン」のエンディングで流れる「SHAPE OF MY HEART」や、「リーサル・ウェポン3」の挿入歌である「IT'S PROBABLE ME」が映画で使われているのも、こうしたストーリー仕立ての楽曲がコンセプトと一致するからなのだろう。

しかし、ポップだからといって従来のスティングらしさが薄いのかという訳ではなく、やはりこの人の作る独特の雰囲気は健在。「SEVEN DAYS」のワルツの様なリズムや「EVERYBODY LAUGHED BUT YOU」のスパニッシュっぽい雰囲気が心地良い。

しかし、ポリスの活動が一段落したらスティングの向かう先は何処に行くのだろう?まず、こういうアルバムは2度と作らないんだろうなあ...