ザ・ダウンワード・スパイラルザ・ダウンワード・スパイラル
(2006/05/17)
ナイン・インチ・ネイルズ

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世間的には3連休だったのだろうけど、私的には先週土曜日は出勤だったのでいつもの通りの2連休。しかも土曜日は仕事後に実家帰るまでの間に色々ありすぎて、実家から帰ってきて物凄く疲れ果ててしまい、結果的にダラダラした休日に...しかも台風来てる割りにはそんなに激しくないし、ホントはtaroサンがギターで参加するライブを昨日観に行くつもりだったのだけど、主催者側が前日に中止を発表したのは良いけど、昨日は午後めっちゃ良い天気だったのは一体何故なんだぜ?(苦笑)
まあ、taroサンのライブは、本人主導のライブが観たいんでまた機会があると思うから(ありますよね?/笑)その時のお楽しみに取って置く事にしますか。

で、CDの方も先日HMVで¥1万買ってポイント15倍セールがあったんで、色々探して¥1万超えにしたのは良いけど、来るのが早くても来週末なんでそれまで旧譜で繋ぐか...と思いきや、あるブツをアマゾンのマケプレで1枚頼んでおいたのを忘れていた。しかも、今月アタマに発送してるハズなのでそろそろ届いても良い頃なのだけど...こういう時間のある時にゆっくり聴きたいんだけどなあ。

ってな訳で、先日久しぶりに復活を果たしたナイン・インチ・ネイルズ。正直「WITH TEETH」以降は購入しておらず、活動休止の話が出た時にもそれほどピンと来なくて、NIN名義でやるにはもうやり尽くしたんだろうなあ...としか思わなかったんで、今回の復活も全然実感が湧かない。
しかも試聴で聴いた限り、やはり私が期待する音にもなってなかったし、インダストリアルというよりも普通のテクノにしか感じなかった。もう初期の様な病的な雰囲気は皆無で、トレント自身がオスカー獲ったり結婚して奥さんと別ユニットやったりしながら完全に別人と化したんで、もう期待出来る事は殆ど残ってないだろうなあ。

ってな訳で、間違いなく彼の最高傑作に挙げられる2ndアルバム「THE DOWNWARD SPIRAL」を今回はチョイス。
私は、以前レビューした1st~2ndの間に発表されたEP「BROKEN」が一番好きな作品なんで、このアルバムの完成度は認めつつ、しかも好きな曲も結構入ってるにも関わらず余りアルバム全体を聴く事が少ない。
多分、全体的に漂う退廃的な感覚がちょっと重く感じるんだろうなあ。リリース当時、確かカート・コバーンが自殺した直後で、このアルバムのタイトル曲がそのテの雰囲気を促すモノだった事もあって、不謹慎ながらも凄いタイミングだよなあと驚いた事を覚えている。

「BROKEN」の様な、衝動的な破壊力満点の感覚はそのままに、インダストリアル特有の冷たい機械音が良いアンサンブルとなって、演奏は熱いけど何処か冷めた視点が常に存在する独特の世界観。たった2枚目でそれを成し遂げたトレント・レズナーは天才というよりは奇才だと思う。
次作では更にトレント自身の世界観を推し進めた作品となったけど、同時に内省的な雰囲気になってしまい、失ったモノも多かったと思うけど、このアルバムで聴ける音にはちょうどその過度期な部分が記録されていると思う。

久々にアルバム全体聴いて、やっぱよく出来てるなあ~と感心したけど、まさか後々こういう風に変化していくとは思わなかったなあ。ただ、この人の場合はいつ何処で心境の変化が訪れるのか分からないから、いつか凄いモノを出してくるとは思うけど。
それはそうと、そろそろ「CLOSURE」のBD出してくれませんかね?


「MARCH OF THE PIGS」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=PL72Tyxe1rc

「CLOSER」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=9eROTYeIyJg

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With TeethWith Teeth
(2005/05/03)
Nine Inch Nails

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正直に告白すると、このアルバムは発売日に買ったのにこれまでの間に数回しか聴いていませんでした(汗)。
理由は簡単、期待外れだったから。前作「THE FRAGILE」から約6年も掛かってコレかよ...と残念な気分になり、それ以降のアルバムに至っては全く買っていない。

「THE FRAGILE」の時にも感じた事だけど、もうNINに自分の好きな要素を見出すのは無くなってしまったのだろう...と。初期にあった、聴く者に衝撃と破壊力をもたらす楽曲は完全に鳴りを潜めてしまい、自己の内面ばかりに目がいってしまって、明らかに独り善がりの趣きに走ってしまったのが前作だったと思う。当時は何でこれが全米No.1になるんだ?と疑ったくらいだ。

で、このアルバムではそれまでのNINの作品の中では最も聴き易い部類に入るモノなので、NIN初心者が入るには打って付けに思えるのだけど、その妙なキャッチーさがバンドの全体像を明確にしていない気がして首を傾げたくなるのだ。「THE DOWNWARD SPIRAL」がNINの最高傑作と思っている人達にとっては尚更だと思う。

しかし全く否定的だという訳ではなく、やはりそこはトレント・レズナー、音の作り込みはハンパないと思う。私が買ったのはDVD-Dオーディオが付いた2枚組なのだけど、安物のDVDプレイヤーで聴いても音のキメ細かさがはっきり伝わってくるので、これを最高機種で聴いたら一体どーなるんだ?と。

楽曲は、前作では内に籠もる感覚が強かったのに対し、このアルバムでは幾らか外へ打ち出す感覚が聴けるのが大きな違いかと。私がNINに求めている「GETTING SMALLER」や「YOU KNOW WHAT YOU ARE?」の様な初期の感覚を思い出させてくれる楽曲が好きなので、地味な「WITH TEETH」や「EVERY DAY IS EXACTLY THE SAME」みたいに退屈な楽曲が、アルバム全体にイマイチな雰囲気を醸し出しているのかも?
そーいや、どこかの記事で読んだけど、トレントはNINを活動休止状態にする様な事を発言したらしいけどコレってホントなんですかね?

「THE HAND THAT FEEDS」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=bJN2SPUcXTQ

「YOU KNOW WHAT YOU ARE?」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=_L3RNFjspIs&feature=related

BrokenBroken
(1992/09/22)
Nine Inch Nails

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昨夜のアリス・イン・チェインズのレビューに「病んでる」という言葉をよく多用したけど、このユニットにも「病的」という言葉がよく似合う(苦笑)トレント・レズナー率いるナイン・インチ・ネイルズの2ndアルバム「BROKEN」。

NINの名盤といったら世間や一般では3rdアルバムになるのだろうけど、私的にはこのアルバムが一番刺激的で大好きだ。
デビュー作が当時時の人だったGUNS N' ROSESのアクセル・ローズにエラく気に入られ、事ある毎に名前が出て来たのを知って「一体どんな音なんだろう?」と興味を持って1st買ったのだけど、思ったいたよりも激しくなくて、しかもバンドアンサンブル的な音ではなくサンプリングを多用した音という事もあって(当時はまだインダストリアルとは呼ばれていなかった)そんなにのめり込む程の衝撃は無かった。このテの先駆者だったミニストリーの方がよりロック的(というかメタル的)だったので、もっぱらそっちばかり聴いていた。

だけどこの2ndでは私の考えが一転し、一気に大好きになってしまった。とにかく激しい、スピーディー、音処理が完璧と文句なしの完成度だったからだ。
このアルバムを作っている間、トレント・レズナーは怒りをずっと抱え込んでいたという。その怒りを全てこの音に叩きつけてそれを昇華させた感覚が直に感じられる。お陰で、前作になかった激しさやアグレッシヴさがこのアルバムの全てだと思う。

アルバムといっても、実際には8曲。しかも「PINION」は前奏みたいなモノなので、実質7曲といったトコ。「WISH」や「GAVE UP」の様な疾走感溢れるモノや、「LAST」「HAPPINESS IN SLAVERY」の様なミドルテンポでへヴィな楽曲でもその世界観は統一されている。
また当時は新鮮な試みだった、CDの曲カウントが99曲表示になるカラクリも面白かった。7~97までは無音状態が3~4秒入ってるだけだし(笑)。

しかし、この後のアルバムでは独自の表現もかなり変わってしまい、どんどん内省的になってしまって、現時点ではこのアルバムがNIN史上最も激しいアルバムになってしまった。こういうアルバムってもう作れないモノなのかな?凄く期待してるのに...