またやらかしてしまいました(苦笑)。前回バッドランズとイット・バイツのブートを購入した後、暫くブートで欲しいモノはないだろう...と思っていたら、たまたまネットでプリンスの「DREAM FACTORY」がブートで出ているという情報をキャッチしてしまった。コレはかなり心動かされましたねえ~。で、結局こうなったと(苦笑)。

殿下のファンなら一度は聞いた事があるこの「DREAM FACTORY」というアルバムの存在。1986年発表の「PARADE」の次作にあたる”予定だった”作品で、当時殿下がザ・レボリューションというバンドと活動を共にしていたのが、急遽レボリューションの解散があった為、このアルバムはお蔵入りになったというのだ。
この時期、殿下はカミールという別名義でアルバムを予定していたと聞くし、この「DREAM FACTORY」がお蔵入りになった事で個人名義に戻った彼が作ったのが、彼の最高傑作と謳われる「SIGN ”O” THE TIMES」だった事から、ただでさえ多作な彼が自身の絶頂期にアクティヴな活動を行なっていた時期のアルバムとなったら、殿下のファンはやはり一度は耳にしてみたいと思うだろう。だから買っちゃったんだけど(笑)。

ブートにしては音はかなり良くてそれだけでも感動モノなんだけど、ジャケットが星が散りばめられたホログラム仕様になってるのもブートとは思えないクオリティ。しかも最近多いCD-R仕様じゃなくてちゃんとCDを使ってるのも良い。まあ、ジャケットのデザインは全然らしくないけど(苦笑)。

内容は全19曲。後の「SIGN ”O” THE TIMES」に収録される曲が8曲収録されていて、これも後に発表となる4枚組「CRYSTAL BALL」に収録された楽曲も含まれている。「CRYSTAL BALL」に関しては国内盤の発表すら全然知らなくて、以前殆ど行かない町の電器屋の閉店セールにひっそり置いてあったのを見て「こんなモノ出てたのか?」と驚いた事があったけど、この時買わなかったのがホントに悔やまれる。後にあんなプレミアが付くとは思ってなかったし、半額セールといっても¥4000くらいで売られてたんで、お金の持ち合わせがなかったので見送ってしまったのだ...ああ、嫌な事思い出してしまった...

しかし、そのアルバムからの楽曲もこうして聴く事が出来て凄く新鮮な気分で嬉しいのだけど、内容自体も絶頂期に作られたモノなのでかなり良い感じ。「SIGN ”O” THE TIMES」の楽曲もこうしてアルバム通して聴くとかなり印象が違うし、コレが先に発表されてたらイメージがまた変わっていたかも。「SIGN ”O” THE TIMES」の方がより一般的に受ける印象を受けたけど、このアルバムを聴いて私はビートルズのホワイトアルバムをちょっと思い出したな。

しかし、やっぱ80年代の殿下は色々と神掛かっていたと思う。1年おきに「「PURPLE RAIN」「AROUND THE WORLD IN A DAY」「PARADE」「SIGN ”O” THE TIMES」「LOVESEXY」「BATMAN」と立て続けにリリースして、しかもお蔵入りだった「THE BLACK ALBUM」もこの80年代に作られている事を考えると、ホントに多作で非凡な才能だったんだなと。勿論、後の殿下の曲も好きだけど、やはりこの80年代は別格なんでこうして日の目を見た事は素直に嬉しい(殿下本人は不本意なカタチだろうけど)。
今年はいよいよ「PURPLE RAIN」のリマスター盤が発表されるみたいだし、加えて2本の未発表アルバムが発売されるとの事らしいので、どんなスタイルの楽曲が聴けるのか今から楽しみだ。


「DREAM FACTORY」


「TRAIN」
スポンサーサイト




買おう買おうと思いつつも、金欠のお陰でなかなか手を出せなかったプリンスの近年3枚のアルバムをようやく入手出来た。国内盤が¥1000安くなってたのをネットショップで見つけたので、もはや勢いで3枚買っちゃったのだけど、殿下の作品はこれから何処からリリースされるのかも全く分からない雰囲気だし、そもそも彼の楽曲を管理する人もよく分からない事だらけなので暫くの間は再リリースされないんじゃないか?と。在庫があるウチに抑えておきたいというのもあったけど、殿下の作品はやはり1枚でも多く聴いておきたいというのが一番の理由だったりする。

その中でも一番気に入った「HITnRUN PHASE ONE」をチョイス。発表は昨年10月。まだ1年経ってないのね...
前年に自身の復活を意味する様な個人名義で1枚、バンド名で1枚を同時リリースして驚かされたばかりなのに、その翌年に突如発表されたこの作品。元々はジェイ・Zが運営する定額配信サービスのTIDALからのみのリリースだったのだけど、日本ではTIDALは全く関係無い話なのでコアなファンは相当悔しい思いをしたのではなかろうか?
それが結果的にCDでもリリースされるという事で何とかホッとしたのだろうけど、こういう売り方が今の主流と思うと音楽が気軽に聴ける時代じゃないのが少し残念。特に殿下みたいな世界的規模のアーティストなら特に。

冒頭のSEでデビュー作の「FOR YOU」から「LET'S GO CRAZY」のイントロに繋いで曲が始まる構成は非常にカッコイイ。でも、曲調は如何にも最近のR&B系の音で、最初はビヨンセか?と思ったくらい(苦笑)。しかし、こういう曲調でも殿下の個性は全く失われてなく、それはアルバム全体にも彼の存在感は大きく感じられる。
全体的には最近の殿下の曲にEDMやテクノのスタイルを散りばめた雰囲気で、比較的分かりやすい構成になっているのでアルバム1枚があっと言う間に終わってしまう感じ。ただ、EDMやテクノに理解が無い人には評価が分かれる作品じゃないかと思う。

意外だったのが、殿下はこれまで自分1人で作品に対するヴィジョンを持ってアルバムを作っているイメージだったけど、前作から起用しているプロデューサーとクレジットを分け合ってるという事。真意は分からないけど、これはEDMの様な最近の主流の音楽スタイルに、若い人達の感性を自分の作品に取り入れたいという意向だったんじゃないかと思う。
アルバム作り自体は長年の経験があるから問題ないけど、若い人達の感性だけは歳を取るとどーしても鈍くなるのは仕方ない事だし、それが歳を取る事の影響でもあるし。そのお陰で、随分とすっきりとした洗練された作品になったのは間違いないと思う。
全曲素晴らしいんだけど、中でも特に好きなのは「THIS COULD B US」「FALLINLOVE2NITE」「HARDROCKLOVER」「JUNE」が良いかな。

この作品に続く「HITnRUN PHASE TWO」が今年発売された後に殿下は逝去してしまったのだけど、膨大な楽曲を持つ彼の事だからこのままPHASE THREEやFOURと続いていったんだろうな...と思うとホントに残念。近年の怒涛のリリースラッシュも自らの運命と呼応するがの如くだったとしか思えないし...もう畏敬の念しか感じない。彼の残した楽曲で、これからの人生を楽しむ事が出来るのはホントに幸せな事だと思う。


「THIS COULD B US」


「FALLINLOVE2TONITE」




...しかし、殿下がこういう形で亡くなるとは思ってもいなかった。
マイケル・ジャクソンの時も驚いたし、今年初めのデヴィッド・ボウイの死去も驚かされたけど、今回のプリンスにも驚きを隠しえない。
朝起きたら、TVを点けて少しボーっとしてるんだけど、耳に入ってきたのは「プリンス急逝」という言葉。そりゃもう驚きなんてモンじゃなく、跳ね起きて直ぐにPC立ち上げて詳細をチェックしましたよ。
暗い部屋の中で携帯が光ってるんでチェックしたらメールが2件届いてて、友人のクロスさんとsaraサンからで夜中の2時頃にくれたモノで、両方共プリンス死去を知らせるメールだった。

真相についてはまだ色んな情報が交錯してるんで「何が原因で?」というのは本当に分からない。過度の鎮痛剤漬けになってたとか、ドラッグ関係だ、最近ではエイズだったのでは?とか色んな情報があるけど、真実はただ一つだけ、プリンスは亡くなってしまったという事だけだ。
最近は創作意欲も戻ってきたみたいで、ネット配信でアルバムリリースしたり(CDでも発売したけど)まだまだこれから...という矢先に消えてしまうなんて、ホントに残念だ。

暫く彼の作品をずっと聴いてたけど、これだけ長いキャリアの中でアルバムの好みも当然あるけど、聴いただけで直ぐに彼の曲だと分かる個性の強さは一貫してたなあと改めて思った。これまでこのブログでも何度も彼のアルバムを取り上げたけど、スタイルが違うアルバムでさえ自らの個性で彼の色に染めてしまうのは素直に凄い事だと思う。

今回チョイスした「AROUND THE WORLD IN A DAY」は、前年に彼の存在を世間に知らしめた「PURPLE RAIN」に続くアルバムだった訳だけど、「PURPLE RAIN」をレコーディングしている最中に既に出来あがっていたと言われる作品で、どーして順番が逆になったのか分からないけど、「PURPLE RAIN」に自信があったのだろうか?しかも「PURPLE RAIN」には映画もあったので、アルバムの大ヒットの余波を買ってこの作品に目を向けさせようと思ったのだろうか?

ともかく、前作の熱狂振りが冷める間もなくリリースされたお陰で、当然の如くアルバムは初登場1位を獲得し、シングルカットされた「RASPBERRY BERET」もあっと言う間に全米第2位まで上がったお陰で、プリンスの絶対的地位は確立されたと思う。
「PURPLE RAIN」では何処か謎な雰囲気を醸し出してたのに対して、このアルバムでは妙に明るい雰囲気が全編に渡って感じられるなあ...というのが最初の印象だった。
「RASPBERRY BERET」や「POP LIFE」は、如何にもシングル向けのキャッチーな楽曲ではあるし今でも大好きな曲だけど、「TEMPTATION」や「THE LADDER」あたりは地味な印象を受けたし、それほど好きな曲でもない。前作の様にアルバム全てを受け入れられるモノをこのアルバムでは感じる事が出来なかったけど、プリンスの才能と懐の深さは十分に感じられたのがこのアルバムに対しての評価になるかな。

この時のバンド:ザ・レヴォリューションは、少しづつメンバーチェンジを行なって結果的には解散する事になるけど、ウェンディ&リサやシーラ・Eなど後に独自に作品をリリース出来るミュージシャンを擁したバンドを持っていたプリンスの着眼点も凄い。
今回の悲報を受けてザ・レヴォリューションを再結成させて追悼公演を行なうと発表したらしいけど、実際に目にしたらやはりプリンス不在の現実を痛感するんだろうなあ。
デヴィッド・ボウイと同様に、もうこんなミュージシャンは絶対に出てこないと思う。ライブを観る事は一度も叶わなかったけど、彼の時代をリアルタイムで追ってこられた事に感謝したい。


「RASPBERRY BERET」


「POP LIFE」

31213121
(2007/09/05)
プリンス

商品詳細を見る


約10年という沈黙を破って遂にデヴィッド・ボウイが新作を発表しましたね。
一時は「もう表舞台には出て来ない」と彼に近い人物から発言があったり、奥さんのイマンが「彼はウチでのんびりしてる。揚げ物が好きなのよ。」と発言したりとか、すっかりアーティストの側面が見えなくなってしまってホントにこのままフェイドアウト...と思いきや、いきなり新作リリースの話でしたからそりゃビックリですよ。
まだ購入してないんですが、コレは絶対に給料貰ったら買いますよ!詳細はレビューの時に書きますが、試聴したらコレはかなりの力作ではないか?と。限定盤がソールドにならない事を祈る...

で、この人の近辺も最近は賑やかになってきましたね~。久しぶりにCDシングルはリリースしましたが、アルバムとしてはもうリリースしないだの、まだ色々とゴネまくってる50歳過ぎても殿下の2006年発表「3121」。

もはやすっかり過去の人扱いにちょっと寂しくなってしまうんですが、前述のボウイのトコにも書いたけど、ボウイとこの人だけは”ミュージシャン”ではなく”アーティスト”と表現を使ってしまう。
勿論ミュージシャンではあるけど、日本のジャーナリストがアイドルにさえ”アーティスト”という表現を使うのにはホントにイラっとさせられる訳で...周りから用意された楽曲や衣装を着て歌い、自分を”アーティスト”と表現するのは何か勘違いしてるんじゃないか?と常々思ってるんですよ。
その点、ボウイ(「TONIGHT」「NEVER LET ME DOWN」の時期はアーティストではなかったと自分でも認めているけど)と殿下だけは自分でコンセプトを全て決めてる訳だから、正に”アーティスト”ではないかと。

そんな殿下もこれまでには色々と音楽的には冒険もしてきた訳だけど、このアルバムのリリース前にPVが紹介された「TE AMO CORAZON」ではアダルトなラテンフレーバーが利いたバラードで、初めて聴いた時は遂にこういうトコまで来てしまったか...と少々残念だったけど、間髪入れずに発表された「BLACK SWEAT」ではゴリゴリのファンクナンバーで、やっぱ殿下はこうでなくては...と嬉しくなった。

で、アルバム全体聴くと「RAINBOW CHILDREN」の様なジャズスタイルではなく、「MUSICOLOGY」の様なR&Bではない、いつも通りの彼のスタイル。重いグルーヴで幕を開けるタイトル曲、ポップな「LOLITA」「FURY」、デジタルファンクっぽい「LOVE」、R&Bスタイルの「BEAUTIFUL, LOVE AND BLESSED」「GET ON THE BOAT」などがお気に入りで、80年代の様な豪華なプロダクションでロックスタイルを貫いてる訳ではないのに「ああ、やっぱ殿下は良いな~」と和む作りはさすがだと。

でも、ホントにもうアルバムは出さないのかな?この人こそアルバム全体で存在を語れるアーティストだと思ってるのに、ダウンロード販売には(最近は随分丸くなったと思うけど)難色を示したり、相変わらずワーナーとは仲悪いし、どうも音楽とは別なトコで揉めて損しちゃってる印象を受けるし。結局、それで割りを食うのはリスナーなんだって事をもっと自覚して欲しいんだけどなあ...


「BLACK SWEAT」PV↓
http://www.dailymotion.com/jp/relevance/search/prince+black+sweat/1#video=x7fy4

「BEAUTIFUL, LOVE AND BLESSED」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=-yQZ7ClUiq8

「TE AMO CRAZON」ライブ↓
http://www.dailymotion.com/jp/relevance/search/prince+te+amo+corazon/1#video=xxw3mk

The Black AlbumThe Black Album
(1994/11/22)
Prince

商品詳細を見る


もう手に入れる事はかなり難しいかな...と思っていたアルバムが、何気に入ったブックオフで何と¥300で手に入れる事に成功したのは嬉しい以外何物でもない。プリンスが改名した後にプリンス名義で期間限定で発売された「BLACK ALBUM」である。

実はこの作品、かなりのいわく付きのアルバムでプリンスが1988年に発表した「LOVESEXY」(例のあのヌードジャケで有名)の前に発表されるハズだったのだけど、CDのプレスまで終わって後は出荷...という段階になって、何故か発売を中止。
そのプレスは大量に破棄されたとも言われるけど、未発表音源を絶対に外部に洩らさない事で有名なプリンスにしては珍しくブートが大量に発生し、全世界でブート史上最高の500万枚を売り上げるという異例まで作ってしまった。
因みに当時、私も近所のCD屋に限定入荷の触れ込みに釣られて購入したクチだけど、楽曲の雰囲気も歌ってる声もプリンス本人らしからぬ印象だったので、当時の友人にタダでくれてやってしまった。

「BLACK ALBUM」というだけあって、CDのジャケも裏ジャケも全て黒で塗りつぶされており、誰のCDかも分からない状態。肝心の内容も、プリンスのルーツを辿る様な強烈なファンクチューンが多く収録されており、それまでの作品では見られなかった異質な内容となっている。
「BOB GEORGE」なんか絶対プリンスだって分からない内容で(また声もエフェクト掛けてるのか、誰か別人を使ってるのかよく分からないし)、他にも「SUPERFUNKYCALIFRAGISEXY」や「CINDY C.」、「DEAD ON IT」あたりはかなり攻撃的な雰囲気だし、唯一「WHEN 2 R IN LOVE」くらいがいつもの殿下っぽい感じだし。

今後こういう作品が世に出てくるとは思わないけど、未発表音源のストックだけでも500曲くらいあると言われる殿下の事だから、まだまだ油断が出来ないトコがファンとして楽しいんだけど。

しかし、最近はヘンなリリース形態ばかり取ってるんで、まともに本気出して普通に活動して欲しいんだけどなあ。トレント・レズナーが殿下を名指しで批判するのも分かるんだけど、それはトレント自身にも言える事なんで「お前が言うな」ってな感じなんだけどさ(笑)。

この時期の音源が無かったんで「GUITER」TVライブ↓(殿下弾きまくり!)
http://www.youtube.com/watch?v=QuzB_0bIAgw