ここ最近やっと涼しくなってきたので、聴いてる音楽の方も少し冷たさを感じるモノを...という事で、久々にバウハウスを引っ張り出してきた。でも、今日の日中は台風過ぎ去ったお陰でめっちゃ暑かったけど(苦笑)。
そもそもゴシックを聴く時って、寒さを感じる晩秋から冬にかけてが一番ベストに感じるので夏に聴く事って意外と少ないんですよ。パラダイス・ロストも新作出たのに、季節とイメージが合わないお陰か余りピンと来ないし(というか、最近の彼等はボーカルがグロウル復活しちゃってデス風味が加算されちゃったから買う気にならないんだけど)。今の私的にはこういうニューウェイヴっぽい方が好みなのかも。
今日は、そんな彼等の3枚目のアルバム「THE SKY'S GONE OUT」をチョイス。発表は1982年。

この時期が彼等にとって人気が絶頂期だったらしいけど、バンドにとってはこの辺りからギクシャクしてきたらしいですね。しかもピーター・マーフィーはマクセルのCMにも出ていたというから驚き。YOU TUBEで探ったらあっさり出てきました(笑)。こんなモノ初めて観ましたね。



コアなファンは初期のアルバムこそがゴシック的でバンドの本質なんだろうけど、実は私はこの3rd~4thの方が好きなんだよなあ。後追いで聴いたからこういう意見なのかも知れないけど、色んなスタイルに挑戦してるのが面白いというかゴシック云々という事を抜きにしても面白い音楽演ってる感じがして、またバンドの枯れ具合も幾分感じられるトコも良いかと。何となく終わりが近付いてる雰囲気が感じられるんですよね。

ブライアン・イーノのカヴァー「THIRD UNCLE」を冒頭に持って来て意外な幕開けだけど、コレが妙にハマっていてカッコイイ。原曲を聴いた事なかったのでYOU TUBEで聴いてみたら原曲自体もガチャガチャしてて面白い曲なんだけど、それをソリッドに仕上げて切れ味抜群なスタイルのバウハウスverはもっとカッコイイ。コレはナイスなカヴァーじゃなかろうか。
「IN THE NIGHT」はニューウェイヴ全開なスタイルでそれまでの突き放した様な楽曲よりもかなり聴き易くなってるのが特徴だし、「SWING THE HEARTECHE」は何処かインダストリアルな雰囲気すら感じさせる(勿論、まだこの時代にはインダストリアルは登場してなかったけど)。
後半の組曲っぽい「THE THREE SHADOWS」Part 1~3なんかは陰鬱な雰囲気からメランコリックなメロディに乗せて朗読みたいなモノになり、最後は妙にカラッとしたイメージで終わるという、何か不思議な感覚。ラストの「EXQUISITE CORPSE」に至っては様々なスタイルの音を組み合わせて最後はレゲエタッチで終わるという更に意味不明な展開に(苦笑)。ゴシックはどうした?と言いたくなるのも分かる気がする。

ゴシックという枠から外れて新たなスタイルを模索した結果なのだろうけど、当時のファンの人達は相当戸惑ったんじゃないかと?闇の世界で怒りに満ち溢れていた音像から、いきなりレゲエスタイルの曲にイビキまで入ってるモノ聴かされた日にゃどう反応していいか分からないだろうし。
でも、こういう全く訳分からないスタイルが正直面白いと思ってる私自身はもっとおかしい??バンドに思い入れがないからこそ、そう感じるのかも知れないけど結構好きなんですよねえ、このアルバムは。


「THIRD UNCLE」


「IN THE NIGHT」
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今までこのブログを書いてきて、改めてアルバムを聴き直す事は幾度もやってきた事だけど、第一印象が悪い作品とはなかなか向き合わないのはCDを毎月買ってる人なら分かってくれると思う。買ってきたCDがその時の旬に成り得るモノだし、一度聴いてみて「これはちょっと」なんて思うと次はなかなか手に取り辛いし。

正にバウハウスがそうだった。以前2枚組ベスト盤のレビューを書いた時にも「余り心に引っ掛かるモノがない」と書いたけど、図書館で借りたモノで現物を持ってないお陰か、それから殆ど聴いていなかった。
だけど、昨年オリジナルアルバム4枚+シングルス1枚を含めた5枚組ボックスが低価格で発売されたのを切っ掛けに「もう一度トライしてみるか」と好奇心が湧き上がって(笑)購入してみた。

そのBOXセットが発売されたにも関わらず、何故かアマゾンではマケプレ価格が¥4000越えで一向に入荷する気配がない。まあHMVでも良いか...とも考えていたのだけど、HMVではなかなかポイントセールやってくれないし買うタイミングが全くなかったので、痺れを切らしてアマゾンで単品注文し(マケプレ価格じゃなくアマゾン価格で)来月上旬入荷の予定だったのだけど、何故か入荷が早まったお陰で今日ウチに到着。

ちょっと話が逸れるけど、別なネットサイトで注文してあったのが同時期に届く雰囲気だったので、郵便局に用事もあったからついでに「届いてますか?」と確認したら、郵便局のオヤジが確認もせずに「まだ最終便帰ってきてないんで」と客の質問を却下しやがった(怒)。お前の仕事だろうがっ###
しかも、今日届けにきた局員が、目も合わせずに一方的ベラベラ喋ってさっさとドア閉めてるし。コミュ障ならこんな仕事は向いてねーだろ?これならメール便で玄関に置いてもらえば全然良いって。

何はともあれ、両方共無事に届いたんで早速聴く事が出来るので、やっぱコレは1stから順に...って事で「IN THE FLAT FIELD」(邦題:暗黒の天使)をチョイス。発表は1980年。しかし何なんですかね、このジャケ。全く意味が分からないっす(苦笑)。

こうしてアルバム1枚通して聴くと、なかなか良い感じじゃないですか!?以前ベスト盤聴いた時とかなり印象が違う。ジャケの雰囲気も相成っているのかも知れないけど、音を大きめにして暗い部屋で聴いてると「なるほど」と唸ってしまう音楽性。このバンドに付き纏うゴスの薫りが強烈に漂ってる。

苦手なハズのピーター・マーフィーの歌声も、(自分の許容範囲で)若干キビしい面があるにせよ(苦笑)それほど気にはならない感じで、何より演奏をじっくり聴いてみるとダブやパンク、ニューウェイヴやレゲエなどの影響を独自の世界観で構築しており、その後の後続バンドの礎を築いた事がはっきり分かる。初期のBOΦWYは明らかに影響受けてたんだなあ、と思った。

なるほど、これは自分の認識を改めなきゃイカンですねえ。今の時代にこういうスタイルを持ったバンドが皆無という事実は、このバンドが当時全てやり尽くしてしまったからなのか、それとも今の時代には噛み合わない事なのかは定かじゃないけど、聴かずにスルーするには勿体無いという事だけはよく分かった。まだまだ勉強が足りませんなあ~。


「IN THE FLAT FIELD」ライブ↓



「DOUBLE DARE」ライブ↓





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以前、ウチの近所にある市立図書館で借りてきたバウハウスのベスト盤。某音さんが自身のHPでかなりこのバンドを持ち挙げていたのと、それまで彼等の音楽を聴いた事がなかったので(あの有名な目だけの写真は目にはしていたけど←シャレではない)とりあえず聴いてみる事に。

時期的にはちょうど私が洋楽に興味を持ち始めた時期だったのに、何故かこのバンドに関してはノーマークだった。というか、当時の音楽雑誌にはそんなに露出されてなかったと思うし、何より(CD聴いた限りでは)音楽的にもそんなに注目される様な事は演ってなかったと思う。ただ、暗鬱な感じのパンク~ニューウェーブ系というのジャンルはそれまで無かったと思うので、この人達がこのテのジャンルの先駆者なんだろうな。

某音さんには悪いけど、私的にこのバンドはちょっと引っ掛かる部分が少ないと思う。いや、こういう暗い感じの音楽って嫌いじゃなくてむしろ大好きな部類なんだけど、初期に見られるVoの荒いスタイル(敢えて下手とは言わないけど)が私には合わないのだ。なので、楽曲のバリエーションが豊富な後期のボリューム2の方がまだ聴き易いんだけど、ノリと勢いでは初期の方に軍配かな?
デヴィッド・ボウイの「ZIGGY STARDUST」やTレックスの「TELEGRAM SAM」のカヴァーの選曲には如何にも英国的なセンスを感じるのがポイント高し。

しかし、当時の英国の音楽シーンであったパンク~ニューウェーブの流れを見事に体現したバンドだったんだな...というのは評価出来るし、理解も出来る。パンクにしては荒い演奏というよりもVoの絶叫の方がパンキッシュな感じだし、ニューウェーブ系独特の冷たい質感はデビュー当初から最後まで一貫していたと思うし(少なくともこのアルバムを聴いた感想では)。
ボリューム2に入ってる「WHO KILLED MR.MOONLIGHT」が一番お気に入り。このバンドの代表する楽曲ではないだろうけど、全体的にゴシック的な冷たい雰囲気を味わえるが良い。

と、私の評価はこんな感じになってしまうのだけど、映像とかライブとか観るとまた評価が変わってくるかな?