メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー [Blu-ray]メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー [Blu-ray]
(2014/04/02)
ジェームズ・ヘットフィールド、ラーズ・ウルリッヒ 他

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当初、全く買うつもりがなかったんだけど、今月はそれほど欲しいモノも無かったんで結局買ってしまったメタリカの映画「THROUGH THE NEVER」。勿論ブルーレイで購入し、ついでにCDもアマゾンで輸入盤が¥1350で売ってたんで一緒に購入。今は¥1900くらいで売ってるからかなりお得だったけど、こうして「欲しいモノがないから買う」という行為はちょっとヤバいよなあ(苦笑)。買い控える心の余裕も欲しいものだ。

この映画、公開されてた時期がちょうど昨年のサンダーのクラブチッタ来日公演の時と被ってて、しかも川崎アイマックスで上映されてたからついでに観たのだけど、コレが予想以上に良かった。最近のメタリカには何の期待もなかったんで、逆にそれが良かったのかも知れないけど。
当初、この映画についてラーズ・ウルリッヒは「ピンク・フロイドの”THE WALL”みたいなモノになる」と公言してたけど、実際に観てみると全然そんな事はなく(笑)バンドのローディである主人公が、あるメタリカのライブ会場で「バンドが大切にしているモノを取ってきて欲しい」という命令を受けて会場を出て、メタリカのライブとその間に起こる出来事がリンクする様なカタチになっている。

こういうカタチの映画になるとは思ってなかったけど、とにかくライブシーンの迫力が圧巻。最近のライブの中では抜群に良いのでは?ジェイムズ・ヘッドフィールドはこの撮影の為に身体を絞ってきたって話だし、そのお陰かちょっとカリスマ掛かってる印象すら受けた。ラーズは何だか里芋みたいな感じになっちゃったけど(爆)。

ライブ会場が360度開放のオープンステージになっており、撮影クルーはこのスタイルに相当頭を悩ませたって話だけど、実際にこのライブ形式で観ると迫力が違うんだろうなあ...という思った。昔デフ・レパードがラウンド形式の360度開放ステージをやってたけど、今回のメタリカは長方形に長いカタチになっている。

そして、曲のイメージに併せて色んな余興が挟んであるのも面白い。例えば「RIDE THE LIGHTNING」では電気椅子から稲妻が飛び出したり、「ONE」のオープニングでパイロがステージに何度も直撃したり、「MASTER OF PUPPETS」では幾つもの墓地の十字架が突如ステージに現れたり、「...AND JUSTICE FOR ALL」ではあのレディ・ジャスティスが構築と破壊を繰り返す。コレをIMAXで観ると立体的に飛び出してくる仕様になっているので、大画面で観ると迫力が違うのだ。この為だけにこの映画撮ったんじゃないか?と思わせる。
私的なハイライトは「THE MEMORY REMAINS」「MASTER OF PUPPETS」「HIT THE LIGHTS」あたりですかね。

ストーリーの方は特出する事のモノではないけど、よく分からない事ばかりだし、あくまで雰囲気作りの一環でしか思えなかったのが残念かな。まあ、メインはやっぱ演奏シーンって事なんでしょう。
画質がめっちゃ綺麗で、それは家でブルーレイで観ても変わらない。観客の一人ひとりがはっきり映ってるくらいで、現代の映像技術って物凄いんだなと実感した。

エンドクレジットの最中、誰もいないステージ上でメンバー達が演奏するのが「ORION」。クリフ・バートンが残した楽曲を、今のメンバー達が演奏するシーンには静かな感動すら覚えた。メタリカから遠ざかってた人達にこそ、是非見てほしい映画だと思う。


「MATER OF PUPPETS」
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メタル・ジャスティスメタル・ジャスティス
(2009/03/04)
メタリカ

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先日のメガデスを久々に聴いたら、このアルバムも久々に聴きたくなって出勤時に聴いてたら、改めて良いアルバムだと再認識した、メタリカの4thアルバム「...AND JUSTICE FOR ALL」。
一般的には3rdアルバム「MASTER OF PUPPETS」が出世作であり最高傑作なのだろうけど、私にとってはこのアルバムから本格的にメタリカに染まって、後追いで以前のアルバムを購入していったという思い入れの強いアルバムだったりする。

クリフ・バートンの急逝を経て、新たにジェイソン・ニューステッドを加えたのは良いけど、このアルバムのミキシングが原因なのか殆どベースパートが聴こえないというのが何より驚きだった。
そりゃ確かにクリフの存在はメタリカにとっては重要な部分を占めていたのは間違いないけど、それにしたってジェイソンの存在を蔑ろにしているのは当時は理解出来なかった。余計な推測だとは思うけど、ジェイムズのジェイソン虐めはこの時から既にあったのではなかろうか?
お陰で、メタリカのアルバムにしてはやけに淡白な印象を残す結果となってしまったのが非常に残念。今更な話だけど、もう一度ミキシングしてベースパートを強調したモノを聴いてみたい。絶対に迫力のある音になるのは間違いないのに...

そうはいっても、楽曲の方はかなり緊張感漂う雰囲気で、2ndアルバムでの「死」、3rdアルバムでの「支配」、そしてこのアルバムでは「正義」。続けてコンセプトを掲げてきたのも当時のメタリカならではのスタイルでかなり興味深かった。
全体的にそれまでの音楽性に変拍子を持たせ5分以上の楽曲で占めるのも意外だったけど、演奏の複雑化はそれ以上に驚きだった。「BLACKEND」や「THE SHORTEST STRAW」の疾走感や「HARVESTER OF SORROW」のミドルでグイグイ攻めるスタイルは以前も見られたモノだけど、タイトル曲や「THE FRAYED ENDS OF SANITY」、「DYERS EVE」などに見られる複雑化した構成は新機軸だと思う。

それまでビデオクリップを作らなかった彼等が遂に製作した「ONE」の重苦しいイメージは、本当に完成度が高いと思う。音楽界での成功の為の十戒を破った数少ないバンド...と当時のBURRN!に書かれていたのを思い出したけど、当時のメタリカの異常な躍進振りは本当に凄かったし、またバンドの思想や姿勢に高潔な部分を感じられたと思う。ビルボード初登場第6位はダテじゃないな、と。

その勢いで、アメリカ版モンスターズ・オブ・ロックにてセカンドアクトに登場、他のバンド達(キングダム・カム/ドッケン/スコーピオンズ/ヴァン・ヘイレン)を完全に喰ってしまうパフォーマンスで更に巨大化していくサマは正に圧巻。その後の日本公演で、同時期に「AFTER THE WAR」ツアーで日本ツアーが被ったゲイリー・ムーアをも話題性で完全に奪ってしまい、本当にメタリカ一色に染まっていった。

このアルバムでメタリカをリアルタイムで知る事が出来たのは本当に幸せだったと思う。次作での巨大化したバンドのスタイルで1つの完成系を作り挙げてしまう前に、このアルバムを最後に純粋な意味でのHMは彼等から消えてしまったのは残念だったけど、当時のメタリカの勢いを感じる事が出来たのはこのアルバムを聴けば今でも思い出す事が出来る。

「ONE」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=MTnWTr513LU

「DYERS EVE」DEMO.VER↓(オリジナルよりもかなり強烈!)
http://jp.youtube.com/watch?v=Lmnj7y_WMHI&feature=related

デス・マグネティックデス・マグネティック
(2008/09/12)
メタリカ

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今年のHR/HM関係の新作リリースラッシュは凄まじいモノがあって、大物から中堅、新人までも続々と発表しているので、毎月金欠の私は(笑)全てをチェックする事が出来ないのだけど、今の時代はネットで視聴も出来るから随分と便利な時代になったモノだ。
それを利用して、先月発表されたガンズ&ローゼズの新作もリリース当日にMY SPACEにて全曲視聴可能だったので早速聴いてみたトコ、やはり長い年月は楽曲のスタイル自体変えてしまったのが残念だった。発売前にYOU TUBEで既に挙がっていた楽曲を聴いてある程度覚悟していたけど、こうも変わってしまうとは...なので、アルバムはまだ買っていません。自分の中で「改めて聴いてみよう!」と思った時に買えば良いかな、と。

しかしガンズとは逆に、原点回帰というべきか昔のスタイルに戻っての新作を発表したメタリカには正直驚かされた。前作で幾分メタル寄りのスタイルを提示していたけど、残念ながら楽曲的には全曲聴くと途中で疲れてしまい、最後の曲まで辿り着く事が出来ないという、まるでRPGやってる様な感覚に陥ったモノだけど(←ホントか?)1曲目の「THAT WAS JUST YOUR LIFE」を聴いて、前作とは明らかに違うなという事を確信した。プロデューサーが作り込みの多いボブ・ロックから生々しい音を録るリック・ルービンに変わった事がどーやら吉と出たみたいだ。

ただ、スタイルが戻ってきて「おおっ!」と思ったのも束の間、全曲聴き終わっての感想が出てこないのだ。何だ、この感覚!?聴き込みが足りないのだろうか?...という事で、何度も聴いたけど相変わらず。
確かに音はメタリカのそれなんだけど、歌メロが弱いお陰か単にそれだけの印象。耳に残ったのは「ALL NIGHTMARE LONG」「MY APOCALYPSE」「THAT WAS JUST YOUR LIFE」「THE DAY THAT NEVER COME」くらいなモノ。コレはちょっとどーしたモノだろうか。私の耳がおかしいのだろうか?

あと苦言をもう1つ。「THE UNFORGIVEN Ⅲ」って...いい加減、もう拘らなくて良いと思うんだけど。「THE UNFORGIVEN Ⅱ」の時もちょっとなあ...って思ったクチなんで、正直「Ⅲ」が出てくるとは思わなかった。最初のが名曲なだけにコレはやってほしくなかったなあ。

何だかんだと厳しい事書いてしまったけど、メタリカに対する期待が高いだけに言いたい事も多いって事で。でもまあ、スタイルが以前の知ってるメタリカに戻ってきてくれただけでも今回のアルバムは意義のあるモノという事で評価したいと思う。前作に比べれば聴きどころは多いし。次作ではホントにガツンとくるモノを期待しますぜ!

「THE DAY THAT NEVER COME」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=jZ5zXXUJsyc

「ALL NIGHTMARE LONG」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=9SzJdliUxMg&feature=channel