いつもの様に音楽ニュースが載ってるbarksやNMEジャパンなどをチェックしていたら、久しぶりにマイケル・モンローの新作が発表されるらしい。
彼はハノイ・ロックス再解散後から結構コンスタントにアルバムリリースしているけど、バンドのメンバーがいつも安定しないのは何なんだろうか?ワイルドハーツのジンジャーが参加したと思ったら直ぐに脱退するし、その後任にバックヤード・ベイビーズのドレゲンが加入するも、ドレゲンのソロ活動やバックヤーズの再結成があったりして結局バンドから去る事になったし。
今回の新作からの新曲もYOU TUBEでチェックしたけど、相変わらず彼流のロックで従来のファンは安心出来る内容かと。しかし、当たり前とはいえモンちゃんも随分と老けましたな(と言っても、カッコイイのは変わらないけど)。

さて、そんな彼とは切っても切り離せないバンド、ハノイ・ロックスの企画盤である「SELF DISTRUCTION BLUES」を今回はチョイス。相当久しぶりに聴きました(笑)。発表は1982年。
ちょっとややこしい話だけど、当時リアルタイムで追ってた人はこのアルバムは彼等の3枚目のアルバムと勘違いして購入した人が多かったと聞く。当時のアルバムリリースは今の時代と比べてめちゃくちゃペースが早かったので、1年後にニューアルバム発売なんて普通だった訳だけど、このアルバムが82年の秋頃に輸入盤として入ってきてたのに対して、彼等の2ndアルバム「ORIENTAL BEAT」が日本で発売されたのが82年の冬だったので「一体このアルバムは何ぞや?」という事で混乱したらしい。
今みたいにネットで直ぐ情報が届く状況ではなかったんで、関係者以外は全く知らなかったんだろうなあ。

このアルバムは、彼等が1st~2ndアルバムの間にレコーディングした、いわゆるお蔵入りの曲を集めたモノ。アンディ・マッコイが「今更過去の曲をリリースするなんて」と否定的だったけど、限定盤の廉価盤としてリリースしたらどうだ?という事で渋々OKしたといういわく付きの作品だったと。
でも、正直言って2ndアルバムよりもこっちの方が好きだったりする(笑)。2ndアルバムは、全体的に聴くと何だかバラつきがあって散漫な印象なんだけど、このアルバムは録音時期も楽曲のスタイルもバラバラなのに、何故か統一感があって通しであっと言う間に聴き終えてしまう。

特に「LOVE'S AN INJECTION」(邦題:愛はインジェクション←何だこりゃ?)は、個人的には秀曲。一番最初に買った彼等のベスト盤「MILLION MILES AWAY」にも収録されてて、中でも結構気に入ってた曲だったので、後にオリジナルアルバムに収録されてないのを知って驚いた事があった。
それと「SELF DISTRUCTION BLUES」は彼等なりのブルースの解釈(っていう程でもないけど)といった感じで、こういう派手でケバケバしいバンドが泥臭い音出してるのもミスマッチっぽくて良い。
後にライブ盤の収録される「BEER AND CIGARETTE」や「TAXI DRIVER」のカッコ良さは、言わずもがな文句なし(まあ、ライブ盤のアグレッシヴなノリの方が断然良いけど)。

でも、結構自分自身のセルフコピーと化してる部分もあって、「NOTHING NEW」のサビなんかは「11th STREET KIDZZ」と同じフレーズだし、「KILL CITY」の歌いまわしは「TRAGEDY」そのままだし、なるほどアンディは出したくなかった訳だ...と、今になって納得出来た(苦笑)。

しかし、今の時代は彼等よりも上手いバンドが多いのに、何で当時でも大して演奏も上手くもないのにこんなにカッコイイんだ?と、彼等を思うといつも不思議に思ってしまう。でも、それだけ光るモノが十分兼ね備えてたという事なんだろうけど、あんな短期間で派手に散ってしまった事がホントに悔やまれるんだよなあ。


「SELF DISTRUCTION BLUES」


「LOVE'S AN INJECTON」

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「ハノイ・ロックス、年内の活動をもってバンド解散!」

いきなり飛び込んできたこの報道の内容に「...いよいよか」とも「まだ早いだろ?」とも考えられるのだけど、今後快を分かつ2人は一体どんな活動をするのだろうか?年齢的なモノなのか、それともいつもの仲違いなのかよく分からないけど、とりあえず来年春には最後の日本公演を行うとの事なので、少なくともケジメを着けてくれるのはファンとしては嬉しいのではなかろうか?

で、久しぶりにデビューアルバムを引っ張り出した。今聴いても原石の如く、安っぽくて荒削りで青臭いイメージが付き纏うけど、メロディのキャッチーさはデビュー当時から一貫していたのは只者ではない証拠だと思う。
何と言っても当時の「TRAGEDY」の衝撃度は凄まじかったと思う。グラムなビジュアルに、音はパンクのフィルターを通したロック。ありそうでなかったタイプだけに(当時似た様なタイプはジャパンだけだったと思うけど、あっちはもっとニューウェーヴを意識した音だったし)ヴィジュアル重視の日本では直ぐに火が点いたというのも頷ける話だ。

他にも4thアルバムにセルフリメイクされる「DON'T NEVER LEAVE ME」やライブでも演奏されている「LOST IN THE CITY」、何故かベスト盤によく選曲される「CHEYENNE」など聴き所もあって飽きさせないし、そんなにメジャーな曲ではない「VILLAGE GIRL」や、パンクスタイルの「FIRST TIMER」に見られる若さだけで突っ走る楽曲も異様にカッコ良い。
でも、このアルバムの中では「11TH STREET KIDZZ」が私にとってのベストで、歌詞もちょっと若い頃の楽しかったひとときを感じさせるモノで、しかもこの曲聴いていたのが私が20歳頃だったので見事にツボだったりする。今も聴いていたらふと当時を思い出してしまったくらいだ(苦笑)。

バンド解散後、モンちゃんには自身の2ndソロを超えるモノを、そしてアンディにはスーサイド・ツインズみたいな渋い路線が聴いてみたいな...と勝手に願っていたりする。

「TRAGEDY」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=aM4BqmRA9WM

「11TH STREET KIDZZ」曲のみ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=LxI7Rod6Q-g

Two Steps from the MoveTwo Steps from the Move
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今週前半は風邪が酷く、後半は毎晩がサンダーライジング状態だった為(笑)久々の更新となってしまいました。

その間、ウチでは毎日音楽を聴く事は怠ってはいないものの、民放のTVは面白くないし、かと言ってスカパーばっか観ていても、雷と豪雨続きでは受信が上手くいかず観られなかったりするので、久々にライブビデオやクリップ集などを観て過ごしていて、その中で久々にハノイ・ロックスが出てきたお陰でちょっと久々に聴き込んでるトコなんですよ。

そんな事で、通算5作目にして解散前のアルバム「TWO STEP FROM THE MOVE」。
私はマイケル・モンローが「NOT FAKIN' IT」リリースした時に、ハノイを後追いで聴き始めたのだけど、その当時は何故かこのアルバムにはそんなに思い入れは無かった。
いや、シングルになった「UP AROUND THE BEND」や「BOULEVARD OF BROKEN DREAMS」あたりは勿論大好きだし、「HI|GH SCHOOL」のテンションの高さは(必然的ではなかったにせよ)解散する前のバンドのモノではないだろう?と思ったくらい最高なのだけど、ハノイのアルバムにしてはやけに小奇麗にまとまり過ぎてる感じがするのだ。
前作の様にチープだけど何処か惹き付ける魅力が消えて、その代わり貫禄が出てきて安心して聴ける部分が多くなってしまったのだろう。CCRのカヴァー曲「UP AROUND THE BEND」がアルバム冒頭に収録されるというのも、ちょっと意表を付く感覚だし。
でもまあ、完成度の高いアルバムである事は間違いない。最高傑作に挙げる人が多いのも頷けるけど、私的にはもっと荒くてへヴィでも良かったのではないかと思う。

このアルバムでのアメリカツアー中に、ヴィンス・ニールの運転した車に同乗していたラズルが事故で亡くなるという悲劇があった為、バンドは建て直しを図るも耐え切れず解散してしまう訳だけど、当時の英国の新聞でのこのアルバムのレビューには「TWO STEP FROM THE HEAVEN」と書かれた記事を見た事があるけど、何かこの事故を暗示しているみたいで何とも言えない気分になったなあ。

でも、もしこの事故がなく、順調にツアーを続けて活動していたら今頃どんな事になっていただろうか?LAメタル全盛期直前、ホントに出てくる時期が早過ぎたバンドだったんだなあ...

「MILLION MILES AWAY」(ラズルの追悼ライブの時?)↓
http://jp.youtube.com/watch?v=NysgHUZtoXA

「BOULEVARD OF BROKEN DREAMS」(悪名高い(?)ノッティンガムライブ)↓
http://jp.youtube.com/watch?v=61Pd5zO7NgI&feature=related

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今週は”夏”を感じさせるアルバムのチョイスで行きますか!

...ってな事で、このアルバムも私的には思いっきり”夏”してますねー。ラウドパークにやってくるハノイ・ロックスの4thアルバム「BACK TO MYSTERY CITY」。

そもそもハノイを聴いた切っ掛けは、ガンズ・アンド・ローゼズがブレイクした年に「影響を受けたミュージシャン」的なことインタビューで聞かれたアクセル・ローズがハノイ・ロックスの名を挙げていたのが気になって、ちょうど国内盤CDが発売される前に輸入盤でベストを手に入れたのが最初...なので、リアルタイムでは全くチェックしてなかった。ヴィンス・ニールの例の交通事故でラズルが亡くなったニュースはうっすら記憶にあるけど。

しかもこのベスト盤、メジャーなレーベルではないトコから出しているのが如何にも”アングラ的”でB級臭さが堪らなかったし、またベストと言いつつも地味な「DON'T FOLLOW ME」とか入ってて、全アルバムを揃えた後に「全然マイナーな曲じゃん!」と思う事請け合いだし(笑)。

それはともかく(苦笑)ハノイのオリジナルアルバムの中では一番好きなアルバムである事は間違いない。ライブ盤を含むと以前レビューした「ALL THOSE WASTED YEARS...」に軍配が挙がるけど、スタジオ盤では一番聴いたアルバムになるかな。
オープニングの妙な小曲の心臓の鼓動からいきなり「MALIBU BEACH NIGHTMARE」のキャッチーなメロディに傾れ込むトコが絶妙で、コレだけで他のアルバムにはない「何か」を感じさせる。
アナログでいうA面の構成は最高!「TOOTING BEC WRECK」みたいな隠れた名曲(だと私は思ってる)があったり、ライブ盤でもテンション上がりまくりの「MENTAL BEAT」、彼等ならではの世界観が美しい「UNTIL I GET YOU」。どれも大好きだ!
B面はちょっとリラックスして聴くには良いかな...と思わせる曲が多いけど、「BEATING GETS FASTER」みたいな初期っぽい雰囲気の曲や、最後にタイトル曲で爆発させるトコも如何にも彼等らしくて良い(この曲のライブは、モンちゃんのブチ切れ具合がホントにカッコイイ!!)。

続く「TWO STEP FROM THE MOVE」では、全体的にスケールがデカくなった感じでコレもハノイだ...という事も分かるんだけど、何処と無くチープ感漂う感覚はこのアルバムを最後に消す事になる。案外、このチープ感が好きだったりするからこのアルバムがお気に入りなのかも?

しかし、久々に聴くとホントに良いわー!早速、車内で聴くハノイのベストでも作ろうかな。

All Those Wasted YearsAll Those Wasted Years
(2001/06/12)
Hanoi Rocks

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何となく思い出した事だけど、数あるライブ盤の中で一番大好きなライブ盤は?と聞かれると、私は間違いなくこのライブ盤を上げる。

ハノイ・ロックスはリアルタイムで聴いた訳ではなく、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズが好きなバンドとして彼等の名前を出していたのを聞いて、それなら聴いてみようか?と思い聴いたのだけど、コレが見事にツボ直撃(確か、この時期にCD再発やらマイケル・モンローの2ndソロが発売されて再評価の気運が高まったと思う)。

グラマラスなんだけど何処かチープ感が漂うルックス、音もスカスカでチープ、だけど何処か惹き付ける魅力があった。
何でだろう?と思ってた時に、このライブビデオを観て確信した。彼等は本気でロックしていた。マイケル・モンローが派手派手しいケバい格好したって、アンディ・マッコイがどんなにダサいスタイルでプレイしようともそんな事はどーでも良い。それがホントにカッコイイのだ!
ポイズンのお陰で、化粧してるバンドはポーザーに括られるイメージが多いのに、ハノイだけは何故かそんなに叩かれていないのも不思議に思ったモノだけど、このライブビデオを観て”なるほど”と納得したモノだ。

このビデオの冒頭で、ベンチャーズの「パイプライン」で夜のチャイナ街を闊歩するメンバーがめちゃくちゃカッコ良く、そこに間髪入れずマイケル・モンローのカウントで「オリエンタル・ビート」が始まるトコが、本当に心底痺れまくり。
またこのビデオの観客の荒れっぷりが最高で、曲なんか聴いてないでシャウトしまくりのバカとか(笑)いや実に爽快。このライブ会場に居たら絶対にこのバカの一人になってると思う(爆)。
日本だと会場でバカになってるヤツなんて匆々見られないし(大体は周りの目を気にして声も上げられない人が多い?)ホントに「これぞライブ!」と言わしめるモノだと思う。最後は観客がステージに傾れ込んで終了だし。
スタジオ盤の音に比べると、このライブ盤の方がよりアグレッシブでバンドの本質が浮き彫りにされているのがまた最高。このライブビデオ観る度に、ホントにこの時代のライブを観たかった...と切に思う。

CDも聴き過ぎてボロボロなのでそろそろ買い直したいトコなのだけど、このライブ盤に関してはリマスターは不要。だって、この荒々しい音に綺麗な音なんて望んでないし!