Vigil in a Wilderness of MirrorsVigil in a Wilderness of Mirrors
(2006/09/19)
Fish

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さて、前回のネイミー・コールマンの時に予告した通り、同じ中古屋で\290という破格値(しかも国内盤、帯付き!)で売られていて即ゲットした、元マリリオンのフロントマン:フィッシュのソロアルバム「VIGIL IN A WILDERNESS OF MIRRORS」(邦題:虚構の鏡)をレビュー。

いきなりフィッシュには失礼な話だけど、正直いってマリリオンの元ボーカルだからといってソロアルバムまでは手を伸ばそうとは全く思ってなかった。
理由は単純、私が最初に聴いたマリリオンのアルバムは「SEASONS END」。つまり既にフィッシュの姿はそこには無く、当時新ボーカルとして迎えられたスティーヴ・ホガースがフロントマンを務めていたからで、マリリオンの第一印象はそこで決まってしまい、”ホガースの歌声こそマリリオン”と認識してしまったからである。

なので、過去を遡って旧作も勿論買って聴いたのだけど、フィッシュの歌唱は幾分芝居掛かった感じで、声質はフィル・コリンズみたいだし、ホガースのそれとは似ても似つかないモノだったので全くの別バンドとして捉えてるくらいだ。
「CLUTCHING AT STRAWS」のリマスター盤の2枚目に、後に「SEASONS END」に収録される楽曲のデモがフィッシュのボーカルで収録されているのを聴くと、フィッシュのボーカルで「SEASONS END」が製作されていたら...というイメージが全く見えてこない。この時点でバンドの転換期だったというのが明確だったと思う。

バンドは新たな方向性に向かったの対して、フィッシュの方はというとソロという事もあってバンドの呪縛から解放された印象を受ける。全体的にモダンなポップ路線で、若干古典的なスタイルも取り入れている感じ。
「BIG WEDGE」なんてブラスが導入されてて当時のマリリオンでは絶対になかったスタイルだし、「A GENTLEMAN'S EXCUSE ME」なんてストリングスとピアノの弾き語りのみで、それまでのキャリアであった様でなかった事もトライしている。

ただ、バラエティに富んだ内容であるにも関わらず、今一歩と感じるのはやはりキラーチューンが無い事だろう。歌が上手いのは十分分かるけど、代表曲と捉えるモノがないのは正直イタい。これで「KAYLEIGH」や「LAVENDER」クラスの楽曲が2~3曲あったら結構な名盤だったと思うのがホントに惜しい。

「THE COMPANY」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=CwySVgA9odE&feature=related

「BIG WEDGE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=nrOwCVEn3KA&feature=related
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