前回のボニー・レイットの「I CAN'T MAKE YOU LOVE ME」を聴いた時「あれ?このピアノって何処かで聴いた様な...」と思って調べてみたら、何とブルース・ホーンズビーだったと知って驚いたと同時に、確かに何処かで聴いた事ある訳だわ...と納得。まあ時期的にも関わっていてもおかしくないので不思議な話じゃないけど、こういうトコにも顔出してたんですねえ。

と言う訳で、今回は久々に彼のデビュー作のライブの模様を収めた、国内盤のみで発売された「THE WAY IT IS TOUR 1986-1987」をチョイス。発表は1987年。
余談だけど、仕事で一緒の同僚の人が先日「1987年生まれなんですよ~」という話を聞いてもうそういう年なんだよなあ~としみじみ。その彼が生まれた年に発売されたCDだから劣化も進んでる訳で、久々に聴いたらCD盤はカビてるしジャケの白い部分(ちょうどジャケを挟むツメの部分)が黄ばんでるし...まあ、普通に聴けるから良いけど。

当時「SPORTS」がバカ売れしてたお陰で大人気だったヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの弟分的な話でデビューしたのを覚えているけど、ヒューイ・ルイスみたいに典型的なアメリカンロックをプレイしてる訳ではなく、アメリカの広大な大地をイメージさせるアーシーな雰囲気を漂わせるロックで、弟分でありながらもスケールの大きさはこっちの方が上だな...と余計な事を感じさせるくらい(笑)新人バンドとは思えないデビュー盤だった。

その勢いに乗った1987年2月2日、ニューヨーク:リッツ公演の模様を収めたライブ盤で、元々はラジオ用の音源だったモノを日本のみで発売されたという経緯らしい。残念ながらフルライブではなく、収録されているのは6曲のみ。クレジットは7曲だけど、大ヒットした「THE WAY IT IS」の前奏で彼のピアノソロがイントロとして収められているので7曲表示と。

アルバム全体の雰囲気がアメリカの片田舎を想起させるイメージなので、カントリーっぽいモノが得意なのかと思いきや、本人はジャズ寄りの人らしくインタビューでもその事に触れられて訂正していたらしいけど、このピアノソロを聴いていると確かにジャズっぽいインプロビゼーションを得意としているのがよく分かる。ここまで弾けると楽しくてしょうがないだろうなあ。
ライブでも原曲を崩すどころか更に盛り上げるアレンジが施されているので(歌いまわしは如何にもライブならでは、な感じだけど)アルバムを聴いて彼等を好きになった人は楽しめる事間違いない作品かと。

「THE WAY IT IS」の内容が、当時のアメリカでの失業者問題をテーマとしたモノだったけど、そんな内容の曲が大ヒットを飛ばす事が出来るアメリカという国の懐の深さは正直凄いと思う。日本じゃこういう曲がヒットするどころかこういう内容の曲を作る人すらいないんじゃないかと。
まあ、音楽業界自体が様変わりしてしまった今となってはこういうミュージシャンは殆どいないのが現状なんだろうけど、そういう楽曲を作って大手レコード会社に片っ端からフラれて、何とか興味を持ってくれたレコード会社がアルバム出したら大ブレイク...って随分出来過ぎな話ではあるけど、それだけの才能を持ったミュージシャンだからこそ地道に長い活動が出来るんだろうなあ...と久々に聴いて思った。歳取った今だからこそ、楽曲が更に魅力が増した感覚かも。


「THE WAY IT IS」


「MANDOLIN RAIN」
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(2009/08/05)
ブルース・ホーンズビー&ザ・レインジ

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今日の休日は前日ちょっと遊び過ぎて疲れてたので、丸一日休息にした。
だからといって特に何もする訳でもなく、HDプレイヤーに溜め込んだ映画を観続けていただけなのだけど、今度はそのお陰で目が疲れて本末転倒な気分...

そんな事を思いながら、こういう何もする気が無い時にアタマを休める音楽は何だろう?と考えて、久しぶりにこのアルバムをチェック。ブルース・ホーンズビー&ザ・レインジの「THE WAY IT IS」。

この人の登場はホントに急に現れたといった感じで、シングルカットされたタイトル曲があれよ×2と言う間にビルボードのトップを取ってしまい、当時チャートをチェックしていた私は「この人って何者?」という感じで調べてみた...という感じだった。
「THE WAY IT IS」は、ピアノを基調としたアコースティックなノリの楽曲で、当時隆盛を極めていたエレクトロポップの要素は全く皆無、大自然と田舎臭さを感じさせるモノだった。こういう楽曲がチャートを席巻するアメリカはホントに懐が深いな...と思ったものだ。

しかしこの楽曲は当時のアメリカの経済問題に鋭く切り込んだ内容で、その軽快なリズムに乗る様なイメージではなかったのがホントに驚いた。
「DOWN THE ROAD TONIGHT」では、当時シーンに君臨していたヒューイ・ルイスがゲスト参加しているのだけど、ヒューイのイメージが明るいロックのイメージが強いのでこの作品に合うのかな?と思いきや、サビのデュエット部分ではその存在感を十分アピールしている。そーいや、当時の日本公演でもヒューイも一緒に来てたっけ?(記憶が曖昧だけど)

お気に入りは、ちょっと切ないメロディのバラード「MANDOLIN RAIN」や「THE RIVER RUNS LOW」、彼自身の最大のヒット「THE WAY IT IS」、カントリー風味が心地良い「EVERY LITTLE KISS」や「THE RED PLAINS」あたりかな。
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースよりも、フーターズが好きな人に十分お薦め出来る内容かと。このアルバムを聴くと「大草原の小さな家」とかの雰囲気がまず浮かんでくる。アメリカの大らかさが十分に伝わってくる。

3枚のアルバムを残してバンドは解散しており、ブルース・ホーンズビーはソロになったと思いきや、今wikiで調べてみたトコ、何とジェリー・ガルシア率いるグレイトフル・デッドに加入していたとの事。...どおりで名前を聞かないと思った訳だ。
このアルバム、最近は紙ジャケでも再発されたので興味のある方は是非チェックしてみてはいかが?品質に関しては、間違いなくお薦め出来ますぜ!

「MANDOLIN RAIN」PV↓
http://www.dailymotion.com/video/x14eq4_mandolin-rain_music

「EVERY LITTLE KISS」PV↓
http://www.dailymotion.com/video/x1toe6_bruce-hornsby-every-little-kiss_music

「THE WAY IT IS」ソロでのライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=D1NAGhiVqdg