アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~(初回生産限定盤) [DVD]アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~(初回生産限定盤) [DVD]
(2010/04/14)
アンヴィル

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昨年から話題になっていたアンヴィルの映画「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」のDVDをようやく購入。話題性は元より、何より初と言ってもいいHM/HR系バンドのドキュメント作品という事なので、映画の情報を知った時からHM/HRを愛するモノとしては避けては通れない作品でしょう。

正直、この映画を観るまではアンヴィルの名前は知っていながらも音の方は全く耳に入れた事はなかった。映画の予告編でも「ボン・ジョヴィ、ホワイトスネイクは有名になったのに、何故彼等は成功出来なかったのか」的な事を書かれていたけど、正直に書くとこのDVDに付属している彼等の最新作「THIS IS THIRTEEN」を聴いてみると、実力はあるのにそれを最大限に活かし切れてない印象を受けた。つまり楽曲のフックが無いのが致命的、と言う事だ。

それはともかく、映画の内容の方はそんなアンヴィルの現実世界を映し出すドキュメントで、アルバム製作する金も無いバンドが、家族との生活やバンドを存続させる為の苦労をこれでもかと言わんばかり見せ付ける。
「ボーリング・フォー・コロンバイン」や「華氏911」などのドキュメント映画を撮っているマイケル・ムーアが「今まで観たドキュメント作品の中で最高に素晴らしい」と賞賛を送ったのを初め、俳優のダスティン・ホフマンが「HM/HRは大嫌いだけど、今まで観た映画の中で最も心を揺さぶられた映画だ」と発言、他のHM/HR系ミュージシャンの賛同を得て、さすが話題に上っただけの事があるモノだった。

日本でCDをリリース出来る新人や中堅バンドの中にも、普段は普通の仕事をしながらもバンド活動を行ってる人達が多いのは知っていたけど(日本だとアウトレイジの橋本さんがそうでしたね)バンドで生活出来るのを夢見ながらも現実の世界に身を投じるのは、ホントに音楽が好きだから出来るんだろうなあ...と感じさせるのだけど、アンヴィルのそれはかなり強烈だと思う。
普通なら、30年近くも地味ながらアルバムを作り続けて成功出来ないなら、中年になった自分の能力を疑問視すると思うけど、リップスにはそれが全く無い。それどころか、身内からアルバム製作の資金を援助して貰っても、未だにバンド成功を夢見るその姿勢には感心はするけど、自分には絶対に出来ないと感じた。

ラストのラウドパークのシーンはちょっと??と感じたけど、あれだけの苦労を担いながら前座とはいえオーディエンスに歓迎されて、しかもラウドパークでのサイン会でファンが号泣しているシーンを観て、商業的成功とはまた別の成功を得てるのは救いだった。こういうファンがいるのはバンド冥利に尽きるのではなかろうか。

私は残念ながらバンドの音には余り魅力を感じなかったけど、こういうバンドが音楽シーンの一部を支えているのも事実。作られたアイドルなんかよりもよっぽど魅力的に感じるこの生き様、確かに傑作かも。

予告編↓
http://www.youtube.com/watch?v=wsIgGA-KZWQ

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