オイル・オン・キャンヴァス(紙ジャケット仕様)オイル・オン・キャンヴァス(紙ジャケット仕様)
(2008/07/02)
ジャパン

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今年のオーラスを飾るのは、ようやく購入出来たジャパンのラストアルバムであり、初のライブ盤でもある「OIL ON CANVAS」。勿論、紙ジャケ盤の方を購入。

実は、今月初旬に発売されたEMIの¥1500廉価盤の中にこの作品も含まれてたんだけど、ジャケがモノクロで輸入盤と同じモノ使われてて余り好みじゃなく、こっちの紙ジャケ盤の方が如何にも”絵画”っぽいので、少し値が張ってもこっちにしてしまった。何気にこのジャケの独特の雰囲気が好きなので...

何はともあれ、久々のジャパン。
昨日届いた購入CDの中にこれまた久々に買ったデヴィッド・シルヴィアンがあったので、ちょうど良い機会だと思ってこのアルバムも一緒に...と買ったのだけど、紙ジャケ盤は基本限定盤だから無くなるのも早く、残ってるから後で良いや...なんて思ってると何時の間にか無くなってる場合があるので、ホントに余裕のある時には手は出しておかないと(店頭もネットでもあれだけ残ってたロリー・ギャラガーの紙ジャケ盤が、今では殆ど見掛けないし.../涙)。

このアルバムは彼等の最後のツアーでのロンドン・ハマースミス・オデオンでのライブを収録したモノで、当初はアナログ盤2枚組だったのだけど、CDでは当然1枚。
その名残りを感じさせる、アルバムの冒頭とエンディングとその中間に収められた3曲のインスト曲。いずれもSEっぽい役割なので特筆する事はないけど、ライブ盤にこういう試みを入れる意図がよく分からないが、如何にも彼等らしい何処となく幻想的な雰囲気を感じさせる。

それに、このアルバムが発売された当時から言われてたらしいけど、かなりスタジオで手直しされてるらしいので、こうした意味も込めて余りライブを聴いている感じにはならない。楽曲の終わりに歓声が入っていたり、スタジオ盤と比べると音の広がりを感じさせたり全体的にラフだったりと、その程度なモノかと。また、このライブには(というか最後のツアーで)日本の土屋昌巳がギタリストとして全面参加。前メンバーのロブ・ディーンと比べるとサポートの割りに意外と目立ってるけど、彼等の世界観には合っていると思う。

このアルバムはバンド解散後に発売されて、全英チャート彼等のそれまでの最高位(全英チャート5位)を更新する事になってしまう訳だけど、皮肉にもバンドが解散した後に認められた事からも言える様に、彼等の登場する時代はホントに早かったと思う。あと数年遅れていれば、バンドの取り巻く環境は全く違ったモノになってと思うとホントに残念だ。

バンドは後にRAIN TREE CROWという別名で一時的な再結成を果たすけど、この時期の音楽性にはならず、デヴィッドのソロ作品の延長線上にある音で非常にがっかりした。やはり、あの4人が集まればこの音を期待するのは当然で、他のファンの人達も同感だと思うけど、再結成のジャパン名義を拒んだのは他ならぬデヴィッドだったという。
もうこの時点で、この再結成には余り意味の無かったモノだったと思うし、その後は全く接点すらなくなってしまった事を考えると、デヴィッド自身はとっくの昔にバンドには興味無かったんだろうなあ。

彼等が消えた後、このテの音を出してるバンドは皆無という事から、ホントに個性的なバンドだったんだなあと改めて思う。そして30年近く経った今でも、十分新鮮に聴けるという点でも驚くべき事かと。


「SONS OF PIONEERS」↓
http://www.youtube.com/watch?v=DPPfhUphj-c&feature=related

「METHODS OF DANCE」↓
http://www.youtube.com/watch?v=kAoQL8tfHvQ


「CANTONESE BOY」↓
http://www.youtube.com/watch?v=FXrNZPoFYe8&feature=related
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アセンブラージュアセンブラージュ
(2004/09/22)
ジャパン

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いきなりウチのPCが壊れてしまった。
理由は明白で、セキュリティソフトが更新エラー続きでHPに繋げても再インストール出来ず、年度更新してもそれは相変わらずで、そろそろ別なトコにしようかな?と思ってた矢先の事で、月曜の朝YOU TUBEで動画観てたらいきなり電源落ちて、そのまま天に召されてしまいました...
PC無くては困るので、翌日電器屋に行って激安PCをチェックして、以前から興味のあったDELLを購入。何だかんだ付けてローン10回払い、月々約¥8000。ああ、暫くは派手にお金は使えないなあ...
しかし、さすがは新しいPCは動作環境がまるで違いますなあ。設定には苦労したけど(取説はアテにならないし)サクサク動いて快適でありますよ。

ってな訳で、久々に更新。これまた久しぶりに引っ張り出した、デヴィッド・シルヴィアン率いるジャパンの曰く付きのコンピ盤「ASSEMBLAGE」。
何故曰く付きなのかというと、ジャパンの初期3枚のオリジナルアルバムを配給していたアリオラ/ハンザというレーベルが、移籍したヴァージンレーベルから発表された4枚目「GENTLEMEN TAKE POLAROIDS」(邦題:孤独な影)がヒットしたお陰で、その恩恵に授かろう...という魂胆が見え見えのコンピ盤という訳。しかもリリースが5枚目の「TIN DRUM」(邦題:錻力の太鼓)の発表前という、非情なやり口だった(ハズ)。
そりゃ、初期3枚が十分なセールスが上げられず(日本ではルックスで人気爆発だったけど)3枚目でようやく注目を浴びてきた時にヴァージンにバンドを掻っ攫われてしまっては、レーベルとしては堪ったモンじゃないだろう。
結局、バンド側がヴァージンとの契約金の殆どをアリオラ/ハンザとの関係解消に使ったらしいけど。

まあ、レーベルうんぬんの話は別にして、このコンピ盤で初期のスタイルがどんなモノだったか理解出来ると思う。私自身はヴァージン時代の2枚が大好きなんで初期には思い入れが殆ど無いのだけど、「ADOLESCENT SEX」(邦題:果てしなき反抗)の衝撃は忘れられない。後期しか知らない人が見たら、ホントにコレがデヴィッド・シルヴィアンなの?と言わんばかりの若かりし頃である。しかも音楽性はグラムっぽいファンクロックだし。
でも、コレはコレで全然アリだと思う。シルヴィアン本人は「1stや2ndは別人で、3rdからが本当の自分達だ」と公言しているけど、まあ後の音楽性の経路を考えるとこうも言いたくなるわな(笑)。
私が好きなのは前述の「ADOLESCENT SEX」「QUIET LIFE」「EUROPEAN SON」「LIFE IN TOKYO」あたりかな。

後期の難解さや内省的な部分を嫌う人達なら、この初期の方が取っ付き易いと思う。デュラン・デュランが大ヒットする前からこういう音楽を演っていた事実を考えると、彼等は世に出るのが早過ぎたんだな...とホントに思う。

「ADOLESCENT SEX」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=zLhF2ptc3fI

「EUROPIAN SON」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=zvxBD_FUNH4

「QUIET LIFE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=zKg3QyHF70U&feature=related

孤独な影(紙ジャケット仕様)孤独な影(紙ジャケット仕様)
(2008/07/02)
ジャパン

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春から続いている”新作大量リリース”もやっと一段落着いた感じで、まだまだチェックしていないCDも多いのだけど、それと同時に旧譜のリマスター盤や紙ジャケなども結構リリースされて、特に紙ジャケ関係は「初回完全限定盤」などと銘打ってるので、今のウチに抑えておかないと手に入らなくなってしまうので早めの対応をしているのだけど、こうも欲しいモノが多いとそうもいかないのが現実である(ロリー・ギャラガーなどは、いつCD屋を見ても店頭に置いてあるので余裕ありそうだけど...)。

そんな中、どーしても抑えておきたかったCDがこのアルバム(邦題:孤独な影)。リマスター盤が発売されたのは昨年の話で、以前書いたデヴィッド・シルヴィアンの「BRILLIANT TREES」もリマスター盤を買ってその音の良さにエラく感激したので、同時期に出たジャパンのアルバムも色んなレビューを見て評判良かったので購入したのだ。

レビューでも言われてた通り、以前のCDよりも音がクリアで凄く聴きやすいので、トータル的に印象が大分変わった感じがする。以前はもっと篭った感じだったので取っ付きづらく、聴いた回数は次作にしてラストとなった「TIN DRUM」の方が多かった(コレはリマスター盤聴いていないけど、リマスター前でも全然音が綺麗だった)。

人によっては「ジャパンの最高傑作」として挙げる本作だけど、確かにクオリティは高い。タイトル曲の「GENTLEMEN TAKE POLAROIDS」や「SWING」、「METHODS OF DANCE」などは、デュラン・デュランに代表されるニュー・ロマンティック系のミュージシャンに与えた影響は大きかったハズだし(そう考えると、ジャパンは出てくる時代を間違えたバンドだったよなあ...)、次作の布石とも受け取れる「BURNING BRIDGES」、後にシルヴィアンと多くコラボする事となる坂本龍一が参加した「TALKING ISLANDS IN AFRICA」、幻想的な雰囲気を醸し出す「THE WIDTH OF A ROOM」など聴き所満載だ。

このアルバムのタイトル曲(映像は「OIL ON CANVAS」から)

http://www.youtube.com/watch?v=lKojaaH3r8E

しかし、相変わらずミック・カーンのベースの唸り具合は物凄い!これを独学で覚えてステージに立つのだから凄いというか何というか...(因みに彼は譜面が読めないらしく、ジャパン解散後での様々なプロジェクトで相当困惑したらしい)

錻力の太鼓錻力の太鼓
(2006/09/06)
ジャパン

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改めて思うけど、このアルバムが出てからもう25年(!!!)も経ってるんだ。信じられない気持ちだけど、このバンドの要であるデヴィッド・シルヴィアンも25年経った今では、当時のルックスの面影など微塵もない普通のおっさんになってしまったので、時の移り変わりは早いモノだな...と痛感。

そもそもジャパンは、白人がファンキーな音楽を演ってるのが珍しくて注目されたバンドだけど、それ以上にルックスの良さが注目を浴びてしまい、日本では間違いなく「ヴィジュアル」先行型であって、音楽は二の次に甘んじてた気がする。
しかし、3rdアルバムから独自の路線を模索し始めて、この5thアルバムが結果的にラストになる訳だけど、音楽性は独自を追求した結果、彼等ならではの頂点を極め「最高傑作」と謳われる事になる。

このアルバムに関していえば、ジャケットの毛沢東の写真がイメージを想起させる様に東洋の音楽にかなり傾倒されていて、当時親交が深かったY.M.O.にも影響されている部分がある。
アルバム製作前に、Virginレーベルから契約解除を通告されていて、しかもマネージャーから「役立たず」と呼ばれ、更にはメンバー間で女の取り合いになり険悪なムードの中製作されたらしいけど、感情面はともかく、音楽面では『(メジャーレーベルで)最後なんだから、自分達の好き勝手に作ってしまおう』的なノリで、ココまでの音楽作ってしまうのはホントに凄いよなあ。

解散後、デヴィッド・シルヴィアンはソロ活動の傍ら、坂本龍一やキング・クリムゾンの総帥ロバート・フリップとコラボしたりして活動中。
私の好きなベースのミック・カーンは、ソロ活動の他は色々なセッションに引っ張りダコ(マーティー・フリードマンのソロにも参加)。
シルヴィアンの弟でもあるドラムのスティーブ・ジャンセンは、キーボードのリチャード・バルビエリと共にドルフィン・ブラザースというユニットをやったりセッション活動。
キーボードのリチャード・バルビエリは、ポーキュパイン・ツリーに加入して活動中。

この時期のライブDVDが先日発売されたけど、そこで観られるミック・カーンのパフォーマンスが最高。赤いスーツにオールバック姿で、高速カニ横走りでベースを奏でる姿は圧巻!またデヴィッド・シルヴィアンの麗しき姿が観られるのもこの時期が最高だと思う。

とにかく面白いバンドだった。ボーカルの幅が広い訳でもなく、何のバンドに似ている訳でもなく、ホントのオリジナリティってこういう事を言うモノだ...と。また日本のヴィジュアル系や、イギリスで起こったニューロマンティックという言葉の走りも、このバンドが少なからず影響していると思う。