約5年振りですか、結構待たされた感じだけど十分過ぎる出来映えのジェフ・スコット・ソートの最新ソロ作「RETRIBUTION」を今回はチョイス。
毎回思うのだけど、国内盤のいわゆる”帯タタキ”の謳い文句にはホントに感心させられる。HM/HR系ミュージシャンのアルバムにはそれが特に顕著で、今までも歴史に残る様な名文句があったけど、今回の新作の帯にはこう書かれている。

「USAが生み出した世界屈指のヴォーカリスト”ジェフ・スコット・ソート”が全身全霊で魂を燃やし続け、徹頭徹尾ヘヴィ・メタルに拘り捲って創り上げた自身も認める最高傑作の誕生!!

...まあよくもこんなに煽りまくる文章もなかなかお目にかかれない(笑)。まあ、もっと物凄い謳い文句は幾らでもあるけど今時「徹頭徹尾」なんて言葉使わないよなあ...と妙に感心してしまった。「全身全霊で魂を燃やし続け」って文字も何かちょっとアレだし(苦笑)。まあ、こういうの結構好きだから良いんですけどね、何かホッとするというか。

ともかく、この帯にも書かれてる通り、私的には彼の最高傑作と言っても良いくらいの充実度を一聴した時に感じた。ここ数年ジェフは自身のバンドであるSOTOを結成してモダンヘヴィ路線を推し進めていたけど、私的にはジェフの個性や歌唱力を余り活かしてるとは思わなかったし、このテの音を無理にジェフが演らなくても良いんじゃないか?と思いアルバムは買わなかった。

それはレーベル側も承知してたみたいで、元々フロンティアーズレコーズから出す予定だったSOTOはレーベルから「この音楽性では出せないんで他を当たってくれ」と言われて別のレーベルからリリースされている。でも、今回のソロ作はまたフロンティアーズレコーズから出してるから、リリース前から期待は高かったのも事実。
実際にSOTOの様なモダンヘヴィな路線は鳴りを潜め、ヘヴィでありながらもメロディアスなHRスタイルに戻ってきたのは素直に嬉しいし、更にキャッチーさがプラスされて楽曲にメリハリが感じられるので、最後まで飽きずに聴けるのが今作の特徴だと思う。前作も良い出来だったけど、前作のレビューにも書いた通り全体的な流れがちょっとイマイチに感じてた部分もあったんで、そこが解消されたのは非常に聴き易く感じた。

お気に入りは「RETRIBUTION」「INSIDE/OUTSIDE」「FEELS LIKE FOREVER」「LAST TIME」「SONG FOR JOEY」「BREAKOUT」「DEDICATE TO YOU」。特に「LAST TIME」ちょっと哀愁を感じさせるHRナンバーでギターソロも含めかなり好きな曲だ。何処かラットっぽい雰囲気を持つ「DEDICATE TO YOU」もカッコイイし、「INSIDE/OUTSIDE」の跳ねる様なノリもテンションが上がって良い感じ。「FEELS LIKE FOREVER」や「SONG FOR JOEY」のバラードでは相変わらずの歌唱力で素晴らしい出来。

やっぱジェフにはこういう路線の方が合っていると思う。最近ビリー・シーンやマイク・ポートノイと組んだバンド:ソンズ・オブ・アポロの活動を中心にするみたいだけど、正直バンドよりもソロの方が全然良いんだけどなあ。まあ、ネームバリューが揃ったバンドだから、自身の知名度を上げる為にも疎かには出来ないんだろうけど、ソロはソロできっちり活動してくれれば文句ないです。ホント、良いアルバムだわ~。


「INSIDE/OUTSIDE」


「FEELS LIKE FOEVER」
スポンサーサイト

Damage Control (deluxe edition) CD + DVDDamage Control (deluxe edition) CD + DVD
(2012/03/26)
Jeff Scott Soto

商品詳細を見る


何故か発売日に入荷されなかったらしく、ちょいと遅れてやっと届いたジェフ・スコット・ソートの新作「DAMAGE CONTROL」。
最近のキングレコードは、今まで国内盤で出してた洋楽ミュージシャンの新作を殆どスルーしているのでこの新作もどうせスルーされるだろう...と思ってたら、いきなり別のレーベルから国内盤が発売されるらしい。しかもデラックス・エディションと同仕様のCD+DVDで¥2700。知ってれば国内盤買ってたのに...まあ、HMVのマルチバイ使ってデラックス・エディション盤を¥1569で手に入れられたので良しとするけど。

W.E.T.を挟んでの久々のソロ作だけど、前作がジェフの趣味を活かしたファンク路線だったのでまた同じ音楽性か?と思ってたのだけど、新作の噂を聞いた時にYOU TUBEで検索してチェックしたら普通のメロディアスハード路線だったんで、今回の新作には期待をしてた。
で、早速聴いたトコ、全曲捨て曲なしとまではいかなかったけど高品質の楽曲群で、私が彼に求める音楽性を実践してくれて非常に楽しめた。特に後半の盛り上がりがハンパない感じ。「PRISM」を幾分ハードロックを足し、バラードを削った感じかな。

ただ、一つ気になったのは曲順。冒頭2曲がミドルテンポのちょっと重い音で、如何にも今のアメリカを意識してるのか?的なモノなので、メロディを期待している耳を惹くにはちょいとモノ足りない気がする。
あとボーナストラックが3曲収録されているのだけど、多くの日本盤みたいにアルバムの最後に収録して貰いたかった。特に「TAKE U DOWN」は収録しなくても良かったのでは?と思わせる内容なので(って、単に私が好みじゃないだけの話だけど)アルバムの流れを断ち切ってしまってるのが残念なところ。

しかし、相変わらず歌の上手さは変わらずで、安心して聴けるのはさすが。2~3回リピートしてるけど、今のトコ「LOOK INSIDE YOUR HEART」「DIE A LITTLE」「BONAFIDE」「HOW TO LOVE AGAIN」「AFTERWORLD」「NEVERENDING WAR」がお気に入り。

付属のDVDにはPV3曲収録(「LOOK INSIDE YOUR HEART」「NEVERENDING WAR」「DAMAGE CONTROL」)に、インタビューが収録。しかし、PV3曲も作れるのはレコード会社もジェフを押してるって証拠なのだろうか?まあW.E.T.を提案したのもレコード会社からの提案だったみたいだし、関係は良好って事なんでしょう。

相変わらず良質なハードロックなので安心して聴けるのはファンとしては期待を裏切らない作品で嬉しいのだけど、そろそろ大きくステップアップして欲しいとも願ってしまう。このテのミュージシャンが来日公演を行うのは今の時代では非常に難しいトコだけど、ストアイベントあたりで来てくれないかな?一度は生歌を聴いてみたいミュージシャンの一人なんで。


「LOOK INSIDE YOUR HEART」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=kQMpa2xUJx4

「DIE A LITTLE」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=AImZ4ZQ9aAI

「AFTERWORLD」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=8bxRkaDO-bA

LOST IN THE TRANSLATION (SPECIAL EDITION)LOST IN THE TRANSLATION (SPECIAL EDITION)
(2009/12/31)
JEFF SCOTT SOTO

商品詳細を見る


しかし、今回の連休でCDをかなり購入したなあ。
昨日・今日、そして明日も大した用事を入れてないから、毎日買ったCDを片っ端から聴いて実に満足な日々を過ごして、こんなに贅沢してて良いのか?と(そりゃ言い過ぎ/笑)。

で、このアルバムもちょっと前に届いてあったので、今日改めてゆっくり聴いてみた。ご存知ジェフ・スコット・ソートのソロ3作目にあたる「LOST IN THE TRANSLATION」。
最近の彼の作品は、よく中堅どころにある”国内盤は発売されるけど、ある一定期間で直ぐに廃盤になってしまう”いわゆる代理店みたいな販売方法なので、ちょっとでも間隔が空くと店頭には置いてなく、中古屋かネットで探すハメになってしまうのはちょっとキツい。

この作品もそんな感じで、近所のCD屋に置いてあった気がしたので行ってみるともう既に置いてない。昔はここで他の店をあたれば何とか見つかるモンだけど、何処にも見つからず、結局ネットで探すしかないと。
しかもネットでも国内盤が見つからないので、結局輸入盤になってしまった。

しかし数年前に再発されたらしく、その際にボーナストラックを入れてリリースされたので、コレは逆にお得だった。前作の「PRISM」もボートラ入りで再発だったので、きっちり確認すべきだったな。

「PRISM」はかなりお気に入りで、今もi-podでたまに聴いてるくらい気に入ったのだけど、このアルバムも前作と同路線で余計な変化を加えてないので、違和感なくすんなり聴ける。
目玉は何といっても、この時期にジャーニー加入前後の時期なので、ニール・ショーンがゲスト参加してる事。冒頭の「BELIEVE IN ME」で共作、競演している。やはり、ジャーニーぽいコーラスが入るのはご愛嬌?(笑)

前作が結構バラードが多かったのに対し、今作では結構ロックしてる曲が多いのがこのアルバムの魅力かな。歌唱力は文句ないのでジェフの魅力が十分に堪能出来る、正にソロアルバムの意義を忠実に守っているそんな作品。

次作では遂に自身の得意なスタイルであるファンキー路線を貫いてるらしいけど、そんなトコはグレン・ヒューズと似た様な道筋を辿ってる感じがする。ファンの求めるモノと自身の求めるモノが若干ズレてきてしまったかな。
まあ、これだけ経歴の長い持ち主だからその辺は十分本人にも分かってるかな?

「BELIEVE IN ME」(PV)↓
http://www.youtube.com/watch?v=MOAW6Q75FNw&feature=fvsr


「IF THIS IS THE END」(PV)↓
http://www.youtube.com/watch?v=bw804a4cWJE&feature=related


「LOST IN TRANSLATION」(曲のみ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=KZ71-9whnYg&feature=related

プリズムプリズム
(2002/12/04)
ジェフ・スコット・ソート

商品詳細を見る


先日のタリスマン旧作3枚購入の後に、ジェフ・スコット・ソートのソロアルバムも聴いてみたい...と思い、ネットで色々調べてみたトコ、このアルバムが国内盤が既に廃盤らしいので、慌てて色々探ってみたトコ、ディスクユニオンの中古販売で見つけたので早速注文し手に入れた。
何故、国内盤に拘るかというと、輸入盤には収録されてないボーナストラックが3曲入っており、その中に後に加入する事になるジャーニーのカヴァー「SEND HER MY LOVE」が収録されていたから。廃盤のわりには意外と安く手に入ったので良かった。

このアルバムはソロ2作目で、発表が2002年。この時期はタリスマンやタカラなどで活動している最中に製作されたモノなので、現在の様なソロに専念している活動状況とはまた違うので、音楽性が現在とは若干違う。そう、このアルバムでは私自身がジェフに期待する音楽性、すなわちメロディアスハード路線を聴かせてくれているのだ。

まず冒頭の如何にもメロハー的な「EYES OF LOVE」から掴みはOK。続く「HEAVEN KNOWS」ではジャーニータイプの楽曲でニヤリとさせられる。
もうこの2曲で参りましたね。全体的にAORやバラードっぽい楽曲が多いけど、それでもジェフの歌唱力を十分に伝え切ってるので満足。
バックのメンバーは知らない人ばかりだけど、演奏力は安定しており非常にクオリティが高いので安心して聴ける。

5曲目にはアイク&ティナ・ターナーのカヴァー「I WANT TO TAKE YOUR HIGHER」が収録されているのだけど、アイク&ティナ・ターナーと言えばR&Bスタイルで最もジェフの得意とするスタイルのジャンルだけど、そのデュエットの相手が御大グレン・ヒューズ。コレがまた非常に濃い仕上がりで、カツ丼頼んだらついでに酢豚も付いてきましたみたいなノリ(爆)。まあ、両人共歌唱力は絶品だから良いんですけどね。

「SEND HER MY LOVE」のカヴァーも、さすがにスティーヴ・ペリーとの比較は厳しいとしても、ジェフの堂々とした歌いっぷりが気持ち良く、また若干アレンジも変えてあるので非常に面白い仕上がり。気に入りました。

最新作では、自身の好みで思うがままのスタイルを追求してるみたいで、それはそれで別に良い事なんだけど、やはりジェフにはこういうスタイルで続けて欲しいと願うのは我がままなのだろうか?


「EYES OF LOVE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=wiZ60fz2BBE&feature=related

「HOLDING ON」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=gwd1M4-5pPo&feature=related

「SEND HER MY LOVE」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=tP0LrjLi9B0