ちょっと前に購入した、マグナムの新作「THE VALLEY OF TEARS」を今回はチョイス。
このバンドは以前ここでも紹介した5枚組ベストの「THE GATHERING」と彼等の代表作である「ON A STORYTELLER'S NIGHT」を持ってるだけで、他のアルバムはまともに聴いてない。長いキャリアでアルバム数が多いのと、音楽性が微妙に違う時期があるのでちょっと迷ってしまったりするのだけど、それじゃあベスト盤を聴いて気に入った曲の入ってるアルバムを探せば良いか...と思うと、既に廃盤になってたりするので中々手を出しづらいのだ。

しかし、今回CDを購入した理由は単純にジャケットがいつもの彼等らのイメージとは違う、結構私好みのデザインだったのでそれじゃあ買ってみようか...となった訳(でも、いつものロドニー・マシューズのジャケも好きですよ)。しかもこのアルバムが今年発売だった事も知ったのつい最近の事だし。

なので、ここ数年リリースのペースが安定してるのでこのアルバムも純粋な新作かと思いきや、何とバラード集。バンドの中期から後期のアルバムから選りすぐられた10曲で、リマスターしたモノやライブver、セルフリメイクやリミックスを収録したモノなのでなるべく過去作とは被らない様な構成になっている。

彼等の楽曲はシンプルなモノというより芝居掛かったスケールの大きい楽曲が多いので、このバラード集も聴いてて随分と大らかな気持ちになるのだけど、冒頭の3曲(「DREAM ABOUT YOU」「BACK IN YOUR ARMS AGAIN」「THE VALLEY OF TEARS」)がピアノで始まる似た様なスタイルなので、少し食傷気味になるのは痛い。ボブ・カトレイの歌の上手さで聴かせるのはさすがだけど、アルバムの構成上もうちょっとメリハリが欲しかったなというのが正直な気持ち。

私的には「BROKEN WHEEL」「PUTTINGS THINGS IN PLACE」「LONELY NIGHT」がお気に入りだけど、バラード大好きな私でも数えるしかないというのはちょっとキビしいかも。それだけ似たり寄ったりの楽曲が多いという印象を受けたのかも知れない。
そもそもバラードでも明るくポジティヴな雰囲気なモノから暗くてネガティヴなモノまで様々なスタイルがあるけど、彼等のバラードはポジティヴな雰囲気の楽曲が多いのでどーしても「またか」という印象を与えてしまうのはホントに惜しい。まあ、逆を言えば彼等が作るバラードが大好きな人にとっては大絶賛なんでしょうけど。

まあ企画盤としては良い企画だし、決して出来の悪いアルバムではないのだけど、やっぱ彼等はアルバム全体で勝負するミュージシャンだと思うので従来のHRスタイルの方がバンドに合ってるな...と再認識させるアルバムかと思う。


「BROKEN WHEEL」


「DREAM ABOUT YOU」
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On a Storyteller\'s NightOn a Storyteller\'s Night
(2008/01/01)
Magnum

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最近は、欲しい新作が余り無いので旧譜ばっか買っているのだけど、旧譜も聴きたくても新品で売ってないモノが結構多いので、中古屋サイトばっか覗いてる始末。
しかし、先日椎名林檎もTVで発言してたらしいけど、ホントにCDは終わったアイテムになってしまったなあ...とつくづく実感。昨日は久々に市内にあるHMVをチェックしてきたのだけど、やっぱネットショップの安さには敵わないし、品揃えも全然ダメ。メジャーなモノを直ぐに手っ取り早く聴きたい人が買いに来る程度なんだろうなあ。

旧譜の中でも名盤と謳われるモノに関しては、一度は耳にしてみたいと思ってるんだけど、今回チョイスしたマグナムのこのアルバム「ON A STORYTELLERS NIGHT」は以前から代表作として挙げられていたので、是非聴いてみたいと思ってたアルバムだったのだけど、探すのにとにかく苦労した。
マグナムのアルバム自体、国内盤で売ってるのは近作ばかりで、昔の作品に関してはレーベルの契約問題もあって殆ど再発されないのだけど、今から約8年前に紙ジャケ・リマスター盤が発売されていたというので、これが欲しいと思ってネットショップをずっと張っていたら(苦笑)ディスクユニオンで何とか中古見付ける事が出来たので無事購入。因みにデモ音源集も付いた2枚組。

”大英帝国の誇り”と言われるマグナムだけど、私は以前ここでレビューした5枚組ベストの「GATHERING」を聴くまで殆ど聴いた事がなかった。ここ日本では、宣伝の仕方が悪いのか特にメジャーなバンドでもないし、過去に来日公演があったのかさえ分からない。正に”知る人ぞ知る”バンドというのがこのバンドの印象だった。

で、音楽性は如何にも英国っぽい気品に溢れた大人のHRってな雰囲気で、プリーストやメイデンみたいなゴリゴリの音ではなくもっと落ち着いた、歌を中心に聴かせる古き良きスタイル。ロドニー・マシューズの描くジャケットの雰囲気そのままに、少々芝居がかった大仰しいノリで、何処か懐かしさを感じる。まあ、発表されたのが1985年なので、音作りに少々当時の時代性を感じさせるけど、名盤と謳われる事だけあって全体的のクオリティは高い。
シリアスな大作「HOW FAR JERUSALEM」で幕を開け、「JUST LIKE AN ARROW」や「BEFORE FIRST LIGHT」での絶品なハードポップ、感動的なバラード「LES MORT DANSANT」「THE LAST DANCE」など聴き所が多い。

ボブ・カトレイの叙情的な歌唱も見事だけど、トニー・クラーキンの流れる様なギタープレイがホントに素晴らしい。ガツンと来るフックがない様に聴こえる楽曲群も、よく聴いてみると結構練られており、英国のバンドにしか作れない拘りが感じられるのも本作の魅力の一つだと思う。

もう活動歴は40年を超える大ベテランの彼等だけど(一時解散していたらしいけど)ここ数年はコンスタントに新作発表し続けて順調な活動を見せてくれているので、一度くらいはライブを観てみたいと思うけど、今まで一度も来日しなかったトリートが来年遂に初来日を果たす事が決まったくらいだから、彼等も期待して良いのかな?


「JUST LIKE AN ARROW」



「ON A STORYTELLERS NIGHT」

The GatheringThe Gathering
(2010/11/02)
Magnum

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通院の甲斐あってか、背中と腰の痛みから大分回復してきた。しかし、ちょっとした拍子にピキっ!と来る時があるのでまだ予断は許されない...昨日、会社休んで接骨院に行った際、先生に「背中の筋肉の損傷があるので、これが回復すれば腰の負担も掛からなくなるよ」との事なので、また来週も低周波マッサージとツボ押し治療が続くのだけど、コレを機に徹底的に治しておこうかと。もう10年くらい前から腰の負担は結構あったんで、これで暫く大丈夫だと良いのだけど。

さて、先日HMVから届いたCDのウチの一つ、私にとっては初めて手にする”英国メロディアスHRの誇り”と言われているマグナムの5枚組BOXセット「THE GATHERING」をチョイス。2010年発表。

1972年結成で、一時期解散していた時期もあれど、かれこれ40年以上も続いている大ベテランバンド。私はこれまでバンド名は聞いた事あれど一度も音楽は聴いた事がなかった。理由は単純、日本で全く紹介されないバンドであるから。本国ではかなりの人気を誇ってるらしいけど、日本人好みの音楽性であるのにも関わらず何故か全然紹介もされないし、プッシュする人物もいないというのだから他に何か理由でもあるのだろうか?

たびたび某音さんのブログで彼等の新作も紹介されてるし、以前からそんなバンドに興味があったので、じゃあ何か1枚買ってみるか...と調べていたら、レーベルの垣根を越えて5枚組のボリュームで国内盤2枚組の値段のベスト盤となればコレに飛びつくしかないだろう!と即購入を決めた。
実際に現物を見てみると、BOXセットの割りには結構こじんまりした作りで中にブックレットが綴じてあり、プレイング・マンティスやダイアモンド・ヘッド、エイジアなどのカヴァーを手掛けたロドニー・マシューズのジャケのイメージもあり、本みたいな作りで非常に良い感じ。ただ、5枚目だけが厚紙の中にディスクを収納する作りなので、キズが付かないかそれだけが心配だ。

4枚目までが活動歴順に収録されているのだけど、ただのベスト盤になっている訳ではなく、シングルのB面曲やデモ、別ヴァージョンなどが収録されているので、彼等のコアなファンの人達にも嬉しい内容となっている。5枚目が1988年のハマースミスオデオンでのライブが収録されているけど、音質がちょっと悪いのが残念かな。

で、初マグナムの感想は、初期から中期までは古典的なHR路線、中期から後期はアリーナロック路線と2つの音楽性に分けられるけど、両方共好きな路線だったのでこのバンドは自分に合っていると思う。特に中期~後期の幾分HR風味が薄れた音楽性の方が好みかな。
さすがに曲数多くてまだよく分からない部分もあるけど、如何にも英国のバンド的な雰囲気が全体的に漂って、これから聴き込むともっと好きになりそうな予感がする。ボブ・カトレイのボーカルも、トニー・クラーキンのギターも非常に心地良く、耳障りな部分は全くないし。

だけど、何で日本では殆どスルーされた理由も何となく分かった気がする。全体的にちょっと地味で、バンドの代表作とされる「ON A STORYTELLER'S NIGHT」でも、当時のHR界隈の中ではメロディアスであってもインパクトには欠けると思うし。
ただ、この独特の雰囲気が肌に合う人にはたまらないバンドだと思う。私はほんのちょっとだけマリリオンを思い出した部分もあった。そこが英国的なんでしょうなあ。
とりあえず、このCDを聴き込んでそれから気に入った曲が入ったアルバムから攻めてみようかと思う。


「ON A STORYTELLER'S NIGHT」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=MCrqpV1zfCU

「STORMY WEATHER」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=fTP0v_fai7A

「IT MUST HAVE BEEN LOVE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=qaxkWU4g2lg