最近の自分の好みの音の傾向としては”ヘヴィながらもグイグイ引き込まれるHR志向のロック”なモノばかり聴いている。前回のレッチリもその手の類だし、今日のお題であるザ・カルトもそうだ。
この「SONIC TEMPLE」、リリースは1989年でリアルタイムで経験しており、当時日曜の夜中に放送してた「ピュアロック」にて、必ずと言っていい程KNACラジオチャートに「FIRE WOMAN」や「SUN KING」、「EDDIE (CIAO BABY)」が入っていたのでよく覚えている(時期は違えどテスラの2ndやバッドランズの1stもよく入ってたなあ...あ、EZOも)。

それまでザ・カルトの事は何も知らなかったので、そんなに売れてるなら聴いてみようか?という事で国内盤を買ったのだけど、当時初回限定で缶ケース入りのモノが売られてた記憶がある。私が買ったのは普通のプラケースのモノだけど。一度大量に中古売りに出した時に間違って入ってて、結局輸入盤の中古を買い直したんだよなあ(まあ¥500くらいで手に入れられたから良かったけど)。

とにかくジャケがカッコイイ!メンバーが直接写ってるジャケは余り好きじゃないんだけど、このアルバムは何故か好きなんだよなあ。この色使いが好きなのかも。
あと当時のHM/HR隆盛時に硬派で骨太な音作りだったのが特徴的で、プロデューサーはボブ・ロックという事で納得。キングダム・カムやブルー・マーダーみたいに比較的古典的なHRな音作りをする人という印象だったけど、後にモトリー・クルーやメタリカで手腕を奮ってビッグネームになるとは思わなかったけど。

それまでこのバンドの曲は聴いた事なかったんで過去作でどんな音を出してたのか知らなかったけど、後に後追いで2ndの「LOVE」を聴いて「全然違うじゃん!」と驚いた事があった。しかし、実際にはこのアルバムで随分とメジャーな音作りをしたお陰でこのアルバム自体が彼等にしては異質な音作りだった事を知った時は逆に驚いたモンだ。しかもポジティヴパンク周辺から出てきたバンドとは知らなかったし。お陰で名盤と言われる3rd「ELECTRIC」も聴いた時はそれほどピンと来なかったし...それほどこのアルバムでバンドに対する認識を刷り込まれた印象があると思う。

前述の「SUN KING」がめちゃくちゃ大好きで、音はタイトなのに何処かルーズな雰囲気がカッコ良く、何度聴いても唸ってしまう。シングルカットされた「FIRE WOMAN」のPVもカッコ良いし、続く2ndシングルの「EDDIE (CIAO BABY)」のPVも併せて何度観た事か忘れてしまうほどよく観てたよなあ。
シングルカットされなかった曲も素晴らしく、当時のメタルシーンの中ではギターヒーローがいる訳でもないし比較的地味な存在でありながらも楽曲だけで勝負出来るのがこのバンドの強みだと思う。

このアルバム以降は試行錯誤を重ねながらも未だに活動している彼等だけど、やはりこのアルバムの残したインパクトは相当なモノだったと思う。良くも悪くもこのスタイルを基準で語られるのはバンドとしては不本意なんだろうけど、それだけ時代にハマってた音楽だったんじゃないかと今改めて思ったりする。


「FIRE WOMAN」


「EDDIE (CIAO BABY)」
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Beyound good and the evil / The cult


ちょっと前に中古CDサイトを覗いていたら、このアルバムが何と破格の¥380で売ってたので、早速確保した(笑)ザ・カルトの「BEYOUND GOOD AND EVIL」を今回はチョイス。発売は2001年。

私にとっても結構久しぶりのザ・カルトだけど、最後に聴いたのは5thアルバムの「CEREMONY」以来だからかなり前になるなあ。
一般的には3rdアルバムの「ELECTRIC」が名盤扱いされているけど、私的には4thの「SONIC TEMPLE」から入ったクチなので、初期からのファンの視点からするとちょっと異質なのかも?
とはいえ、ザ・カルトがメジャー化したのはこの4thからなので、私みたいなリスナーは結構多いと思うけどなあ。

あのアルバムがヒットした時代はちょうど80年代のHM/HRの隆盛期だったので、そのブームに乗って当時のTV番組ピュアロックでも紹介されてたアメリカのラジオKNACのチャートでも結構な割合で「FIRE WOMAN」や「SUN KING」辺りがよく出て来てたのを覚えている。
でも、元々はポジティブパンク畑から出てきたゴスバンドだったので、HM/HR界隈で他のバンドと一緒に括られてるのは結構違和感があるんだけど...(苦笑)

そんな4thアルバムと同系統の流れを汲むのがこのアルバムなのだけど、再結成第一弾アルバムとしてやはり売れた4thアルバムに近づけた感は歪めない。まあ「あのザ・カルトが戻ってきた」と知らしめる為には、こういう作品を提示するのは間違いないと思うけどちょっと狙いすぎの様な気が...時代を意識してか全体的にヘヴィな音作りだけど、プロデューサーがボブ・ロックなのでやっぱバンドと相性が良いんだろうなあ。

楽曲も相変わらず硬派でカッコイイのだけど、「これぞ!」と言わしめる決定打が無いのが少々残念。しかし、全体的に統一感のある作品なので、このテのHRが好きな人達には堪らないスルメ的な作品だと思う。
お気に入りは「WAR(THE PROCESS)」「THE SAINT」「AMERICAN GOTHIC」「TRUE BELIEVER」「MY BRIDGES BURN」。ボーナストラックの「LIBERTINE」もカッコイイんで国内盤がお薦めです。


「BEYOUND GOOD AND EVIL」 FULL