ちょっと前に購入してあったのを思い出して(笑)今頃聴きました(汗)。ヨーロッパのギタリスト:ジョン・ノーラムの1stアルバム「TOTAL CONTROL」を今回はチョイス。発表は1987年。
このアルバム、CDでずっと探してたんだけど、中古ではいつも高値でなかなか買えずにいたトコ、昨年2ndアルバムと一緒に再発されてたらしく、しかも結構安かったので即購入となった(リマスターの表記がないから、単に再発でしょう)。出来れば、この後に出たライブアルバムも出して欲しかったなあ。

当時「THE FINAL COUNTDOWN」の大ヒットのお陰で、飛ぶ鳥を落とす勢いだったヨーロッパから脱退したのはホントに驚いたけど、メンバーが脱退する時によく使う言葉「方向性の違い」という意味合いがこれほど当て嵌まる脱退劇はなかったと思う。
それはヨーロッパの1stから3rdを順に聴くと作風が明らかに違うのが実感出来て、ジョンは徐々に売れ線になっていくバンド自体に嫌気が差したんだろうなあと。今思うと、ボン・ジョヴィの流れに近いモノを感じたりして(同じ3rdアルバムでブレイクしたし)。

正直言って、私は「THE FINAL COUNTDOWN」アルバム自体、余り好きじゃない。あれだけ大ヒットしたにも関わらず、何故かそれほど良い曲だと思わなくて、「ROCK THE NIGHT」や「CARRIE」は普通に好きだったけど、後はそんなに惹かれる事もなく聴く機会もそれほど多くなかった。
だから、ジョン・ノーラム脱退の知らせを聞いた時は「じゃあ、彼はどんなスタイルへ向かうのだろう?」と素直に興味を持った。

以前からインタビューではゲイリー・ムーア大好きと公言したので、じゃあそっち方面かな?と思いきや、実際に届いたこのアルバムでは彼の親友でもある(って、結構意外だよなあ)イングヴェイ・マルムスティーンの音楽性に近い感じがした。後に彼のバンドでもボーカルを務める事になるヨラン・エドマンが数曲ボーカル取っているけど、やはり北欧の独特の雰囲気が感じられるし。

「LOVE IS MEANT TO LAST FOREVER」はモロに「THE FINAL COUNTDOWN」の影響を受けており、ジョンのバンドに対する意地みたいなモノが感じられるけど、やっぱレコード会社にこのテの楽曲入れてくれって言われたんだろうなあ(苦笑)。ま、良い曲だけど。
カヴァー曲は2曲入っており、これまた彼が大好きと公言してたシン・リジィの「WILD ONE」。ボーカルがフィル・ライノットそっくりで、よっぽど好きなんだろうなあ~と思わせる良いカヴァーかと。
意外だったのはヴィニー・ヴィンセント・インヴェイションの「BACK ON THE STREETS」が入ってる事。この曲好きだったのかな?オリジナルの方が聴いた事ないけど、普通にカッコイイと思う。
全体的にはヨーロッパよりも結構ハードな印象を植え付けてる作風で、とにかくジョンのギタープレイを存分に楽しめる好盤となっている。楽曲製作のパートナーは、今は亡きマルセル・ヤコブが担当しているのも見逃せない。

ただ一つ残念なのがドラマー不在だった為、ゲストミュージシャンで録音されているのだけど、ドラムに拘りが無かったのか音が軽めでイマイチ迫力に欠けること。お陰で全体的にチープな質感となってしまい、これは結構致命的かと。これをクリアしていれば、北欧メタルの名盤の一つに数えられるクオリティだったのに...とホントに残念だ。

この後2ndアルバムでは、グレン・ヒューズを専属ボーカルに迎えて素晴らしいアルバムを作っているのだけど、それが長続きせず段々とジョンの方向性に迷いが見られたのがホントに惜しい。でも、2ndアルバム同様にこの1stアルバムも北欧の雰囲気を十分に感じられて素晴らしい作品だと思う。このままの音楽性で続けて欲しかったなあ。


「LOVE IS MEANT TO LAST FOREVER」


「IN CHASE OF THE WIND」


「WILD ONE」
スポンサーサイト