雑談版ブログの方にも書いたけど、去る28日にモータヘッドのレミー・キルミスターが亡くなった。
数年前から糖尿病を患って以来、体調不良が多くなりライブで数曲演奏してステージを降りたりしてたので、いつかはこういう日が来るんだろうな...と思ってたけど、いざその時が来るとやはり残念でならない。死因は糖尿病ではなく、亡くなる2日前に発見された進行性の癌だったとの事。
でもまあ、本人は晩年のインタビューでも腹を括ってたみたいで「良い人生だったよ」と語ってたりして、先が長くないと悟ってた様にも思えたな。しかし、若い頃から散々やりたい事やってきた人だから、むしろ70歳まで生きた事の方が凄いのかも。
私はモーターヘッドのダイハードなファンじゃないけど、レミーに関しては「極悪レミー」を観て以来、凄く魅力的な人物に思えて好きになった。音楽性に関しても、自身の人生に関しても全くブレない男というイメージが強いけど、そう思わせるレミーは最後の最後まで本当にカッコ良かったな。
モーターヘッドに関しては、以前レビューした2枚以外(「極悪レミー」は除く)CDでは持ってないので、そのウチ新たにCD購入してその時に改めてレビューするって事で。

という訳で、今日のレビューはもう一人の今年この世を去ってしまった人:スコット・ウェイランドに焦点を当てたいと思う。
この人の悲報はある程度予測出来たというか、数年前どころか何十年も前からドラッグ中毒で逮捕されたり、バンドを解雇されたりしてるので、残念という気持ちよりも「いよいよ遂に...」という感覚に近かった。
なので、特に思い入れも無い人だからそれほど気持ちを揺さぶれる事は無かったけど、このバンドで出てきた時は正直驚かされたのは覚えている。2004年発表のヴェルヴェット・リヴォルバーの「CONTRABAND」を今回はチョイス。

ガンズ&ローゼズから脱退したスラッシュとダフ・マッケイガンが作ったバンドに、同時期に同じくバンドから解雇されたストーン・テンプル・パイロッツのスコットが加入するとは全く思ってもいなかった。
普通に考えるなら、同じ様なバックグラウンドを持ったバンドのメンバーなどを入れて新バンド結成と...いう方が分かりやすくて、リスナーにもイメージが伝わると思うけど、スラッシュ達にはそういう考えよりも、違うバックグラウンドを持った人物を入れてケミストリーを見る...という方法を取ったのは驚きだったし、しかもグランジ/オルタナ系のバンドからというのも意外だった。
私は絶対スキッド・ロウのセバスチャン・バックだと思ってたんで、期待を裏切られた感じでもあった(苦笑)。まあ、実際にそういう話もあったらしいけど。

で、そのスコットがこのテのHRに見事ハマってるというのも意外で驚きだった。何かSTP時代のダラダラ歌うイメージがあったので、こういうメリハリのしっかり付いた音楽には余り向かないのでは?と思ってたけど、初めて「SET ME FREE」を聴いた時はマジで驚いたし、アクセル・ローズとは違う妙な色気みたいなモノまで感じられて「これは掘り出し物では?」とすら思った程だ。

アルバム全体聴いてみると、やはりGNRっぽい雰囲気があり音楽性はオルタナ系よりもHRスタイルなんだな...という事で非常に納得。スラッシュも自身のスネイクピットが不発に終わった事もあり、しっかりとした基盤のあるバンドを作りたかったんだろうなあ...と思わせる気合の入り様が感じられて、これが当たらない訳がないと思ったらアルバムは初登場1位を獲得し、「SLITHER」でグラミー賞も受賞する大ヒット。
ただし、2枚目のアルバム製作辺りからスコットのドラッグ関連のお陰で雲行きが怪しくなって、マット・ソーラムとのブログでの批判合戦を始め一緒にやって行けないという事で、スコットはまたクビに。実際、2枚目はPV観た時に「前作と全然違うじゃん!」と思って、CDすら購入しなかったなあ。こういうのって、やっぱその時の環境にも現れるモノなんだなあ~とつくづく思い知らされた。

後にスコットはSTPに戻って、アルバム1枚発表してまたまた再度クビに。こうなったら、やはりスコット自身に問題があるのは明確で、本人が自身の環境を変えなかったお陰で、結果的に死に至ったんじゃないかと。

ミュージシャンとしては良いモノ持ってただけに、才能を活かしきれなかったという感じで”勿体無い”というのが私の気持ち。このアルバムの出来が良かっただけに、何でこのテンションをキープ出来なかったのか?それだけがホントに残念なんだよなあ。


「SLITHER」


「DIRTY LITTLE THING」
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