最近の新作情報を見ても”これだ!”と来るモノが少なくて、しかも手持ちのお金はもっと少ないんで(苦笑)新たな音楽を探すにはちょっとなあ...と思いつつもあれこれチェックしてるのだけど、偶然に知ったバンドがディスクユニオンの中古サイトにて¥720だったんで、問答無用でポチったブツが今朝メール便でウチにやって来ましたよ。

ザ・ソニック・エグゼクティヴ・セッションズ。全く聞いた事のないバンド名だったんだけど、これまた偶然にも持ってるCDに収録されていた。以前レビューした、ジェリーフィッシュのトリビュートアルバムの中で1曲参加していた(しかもアルバムから外れた「HELLO」という選曲も渋い!)。この曲では単にジェリーフィッシュの楽曲をプレイしました的な内容に過ぎなかったのだけど、彼等のオリジナル楽曲を聴いて真っ先に思い浮かべるのは、やはりジェリーフィッシュだったと(笑)。

三人組でウェールズという珍しい場所から出てきているけど、ゴテゴテした装飾過多のジェリーフィッシュよりもっとシンプルでありながらも、多重録音のコーラスを使い楽曲のキモとして聴かせどころを演出するトコなんかはクイーンの手法に近く、如何にも英国的な雰囲気が漂う洗練された感じ。
ロックバンドというよりは、前述のジェリーフィッシュや「PET SOUNDS」の頃のビーチ・ボーイズを意識したポップバンドであり、しかもスティーリー・ダンみたいなAOR的な要素も入ってるので、単にジェリーフィッシュのフォロワーと思っているとちょっと違うかも。

インナースリーヴ読んで驚いたのは、元々メンバーの一人が別バンドでレコード会社と契約してたのだけど、そのバンドがメジャーデビューが出来ずにレーベルミュージシャンのバックバンドで散々コキ使われて結果的に解散してしまうのだけど、そんな時に現メンバーの一人とスタジオでリハーサルしたのがこのバンドの始まりだという。
で、レコード会社との契約は無くとも、MY SPACEに次々と楽曲をアップしたのが切っ掛けで話題となって、やっとアルバム発売に漕ぎ着けたという事らしい。
今の時代、ただでさえCDが売れないのに流行り廃り関係なく、こうして楽曲だけで勝負するバンドが細々ながらもちゃんと存在している事自体、何とも嬉しい話じゃないですか。ただ、こういうバンドの情報は極東の島国ではなかなか手に入らないのが苦労するトコなんだけど...

前半にメリハリのある楽曲を持って来てるお陰か、後半はピアノを基調とした楽曲が中心なのでアルバム構成に疑問が残るけど、新人でこれだけの楽曲を書けるのは相当な実力だと思う。国内盤には5曲のアカペラバージョンが収録されているのだけど、このコーラスワーク聴くだけでも楽曲の骨組みが分かる様な感じだ。
しかも、私の買った中古CDには何故か非売品のオマケCDが付いていて、それにはイーグルスのカヴァー「TAKE IT EASY」が収録されていた。アルバム最後の曲「ALL IN ALL」がバンジョーを使ったカントリーっぽい楽曲だったので、このカヴァー曲には特に驚かなかったけど良い選曲かと。

良い掘り出し物を見付けて嬉しいけど、果たして今もバンドは存続しているのだろうか?時期的に見て、そろそろ新作の話が聞こえてきても良さそうだけど、何せ情報が入らないミュージシャンなんで殆ど分からないのが困りモノだなあ。MY SPACEにはちょこちょこ新曲を上げてるらしいけど、期間限定で直ぐに下げてしまうみたいだし。まあ、それまでの間このアルバムを聴き倒して待つ事にしよう。


「SOMEDAY MAYBE」


「CIRCLES」
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