スケアクロウスケアクロウ
(2006/10/18)
ジョン・クーガー・メレンキャンプ

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ホントに今週は80’sばっか聴いているな...(苦笑)

ヒューイ・ルイスの様な派手で典型的なアメリカンロックも良いけど、一方でルーツに根ざしたシンプルなアメリカンロックをやらせたら天下一品のジョン・クーガー・メレンキャンプ。
私はこのアルバムで彼を知ったのだけど、当時の派手な装飾に飾られたゴテゴテのサウンドが主流だった時代に、ここまで無駄な音を省いてシンプルな泥臭い音でアルバムを作り、それがチャートを駆け上がっているサマを目にして、アメリカの奥深さを感じたモノだった。

まず、ジャケットが良い写真を使っている。モノクロのジョンが農地で思慮深そうにうつむいているだけのモノだけど、このアルバムを見事に表わしている。大好きなジャケットで、当時はアナログジャケを部屋に飾っていたなあ。
そして、この人を語るに絶対に外せないのが歌詞。このアルバムでは間違いなく「SMALL TOWN」でしょう。

俺は小さな町で生まれた
そして、そこに住んでいる
そして、そこで死ぬんだろう

俺は自分が何処から来たのか忘れない
俺は自分を愛してくれた人々を忘れない
この小さな町じゃ、俺は自分自身でいられる
それに、俺の好きな様にやっていける

大都市に住んでる人には絶対に書けない歌詞だし、またジョン自身が自分の立ち位置を絶対に忘れないという強い意志すら感じる。
以前レビューした「THE LONESOME JUBILEE」では、ちょっと大人目線になった歌詞が特徴だったけど、このアルバムではまだ自身の若さからくる”痛み”みたいなモノが見えて、この人は自分に嘘をつけない真っ直ぐな人なんだな...と思ったくらいだ。

私はこのアルバムを聴くと、映画「アウトサイダー」の世界観を思い出す。田舎町で仲間達とツルんで、色んな事で悩み、そして成長するというあの世界。多分、ジョンも10代の頃はこんな生活してたんだろうと思わせるほどリアルにリンクするのが面白い。

しかし、当時30代前半で「BETWEEN A LAUGH AND A TEAR」でのリッキー・リー・ジョーンズとのデュエットで、あそこまでの枯れたロックを聴かせるのは並大抵の事じゃ出来ないよなあ...恐れ入りました。

「SMALLTOWN」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=3eDkAG3R0h8
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ロンサム・ジュビリーロンサム・ジュビリー
(1993/09/05)
ジョン・クーガー・メレンキャンプ

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先週、今週と友人達と過ごす時間があって、ふと共通する事柄があった。
一人は高校時代からの、もう一人も知り合って15年近くツルんでる友人なのだけど、共に同世代。考える事も似た様な事が多く、昔じゃ考えられないシリアスな話をする様になった...と最近思う。
仕事の問題や生活の問題など、皆それぞれ悩みは様々で、私も人生(と書くとオーバーだけど)について色々考える事が多くなった気がする。

それでふと思い出したのが、ジョン・クーガー・メレンキャンプのこのアルバム「ロンサム・ジュビリー」(発表は1987年。タイトルが長過ぎて、年代表記が入らなかった.../苦笑)。
ライナーノーツにも書かれてる話で、このアルバムを作ってた頃のジョン・クーガーが正に今の私の年齢。地位も生活も全然違う相手に思う事が一緒か?と聞かれると当然違う訳だけど(笑)考えている事が似た様な事が多い...というのは、この歳になると皆通る道なのだろうか?

この先、世の中がどーなってしまうのだろう?という不安、平凡な生活を送る事が幸せと思い込みそれこそが人生だと思う事、過去の楽しかった事を振り返り今の生活と比べて懐かしむ事、ギリギリの生活で愛する者の心を満たす事が出来ない自分へのもどかしさ...など、若かりし頃の当時の私じゃちょっと理解出来なかった事が、今このアルバムの歌詞を読むと共感出来る事が多いのにビックリ。

「リアル・ライフ」という曲の歌詞で、

おそらく、年齢や何歳まで生きるかなんて事はどーでもいい事だと思う。
自分の人生をどう生きたか?そして自分の運命とどう取り組むか?という事が肝心なんだ、と。
だけど、ある年齢になると何かが起こるんだ、特に心が若いヤツに...

と歌っているけど、この心境は今の私にホントに染みるんだよなあ。コレを「切ない」と取るか「バネ」にするかは人それぞれだと思うけど、因みに私はバネにしたいトコです。