久しぶりに音楽シーンに帰ってきた元グレイト・ホワイトのシンガー、ジャック・ラッセルの新バンド”ジャック・ラッセルズ・グレイト・ホワイト”のデビューアルバムを今回はチョイス。

しかし長かったですねえ~。ジャック在籍時の最後のアルバムとなった「RISING」が2009年発表だから、実に8年振りの新作という事になるけど、ここまで時間が掛かったのは勿論ジャックがバンドを抜けた(解雇?)事が発端だったからで、何故こういう状況になったのか気になるトコ。ネットの情報だと、ジャックが胃の病気でバンドを一時離脱してその間にバンドは別のシンガーを数人ヘルプしてもらってた(中にはあのポール・ショーティーノもいたという話)らしく、結局元XYZのテリー・イルスを加入させて、ジャックがバンドに復帰しようとしたら「もうお前の居場所はない」的な扱いを受けたらしく、それなら別のグレイト・ホワイトを作ると言ったら現メンバーから激しく反発されて、訴訟問題まで発展した結果、ジャック・ラッセルズと付ける事でOKとなり、このバンド名になったというらしい。

...う~ん、今までも黄金期のバンドが別々になった時にもう一つの同じバンド名が活動を続けて混乱する事が多かったけど(最近だと、今はもう改名してるけどクイーンズライクがそうだったかな?)そんなにバンド名って拘るモノなんですかね?まあ、白鮫に関しては両方共オリジナルメンバーが在籍してるから「俺のだ!」「いいや、俺のだ!!」という不毛な争いになるんだろうけど。ダチョウ倶楽部みたいに「どうぞどうぞ」にはならないと?(笑)
確かに過去にヒットを飛ばせばバンド名自体がブランドになるからセールスにも影響するんだろうけど、ジャック・ラッセルズと付ければ「ああ、あのシンガーの」って事になるし、じゃあ今の現グレイト・ホワイトのバンドは誰?って事になるだろうから、これじゃ現の方はちょっと不利だよなあ。最近の事情に詳しくないライトなリスナーは、今の現バンドを見て「シンガー違うじゃん!」となるし。

となると、今のジャックのバンドは演奏の方に注目が集まってしまう訳で、アルバムを聴く限りその問題はクリアしてると感じた。マーク・ケンドールの持ってるブルーズ感に関してはライブを観てみないと分からないけど、このアルバムではギターはかなり頑張ってると思う。「MY ADDICTION」「DON'T LET ME GO」のソロなんて普通にカッコイイし。

全体的には多少地味ではあるものの、ジャックの歌唱力に説得力があるので1枚あっと言う間に聴き終わってしまう印象。”白鮫と寸分違わぬ豪快なハードロック~”と国内盤の帯には書いてあるけど、実際には白鮫よりもブルーズ色は薄めで、中には白鮫ではやらない様なスタイルの「HE SAW IT COMIN'」「DON'T LET ME GO」「GODSPEED」が収録されているのが面白い。ジャックのブルーズが聴きたい人には物足りないとは思うけど。

復帰作としては及第点ではないですかね。好みとしてはヘヴィさが加わればもっとカッコイイ感じに仕上がったとは思うけど、今のバンドのスタイルはこういうモノなんだろうから無いモノねだりなんでしょう。うん、コレは普通にライブが観てみたいぞ。日本に来る可能性は大分低そうだけど、いつかまたジャックの歌をライブで聴きたいと願いつつ、このアルバムに浸りますかね。


「SIGN OF THE TIMES」


「BLAME IT ON THE NIGHT」
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