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今日みたいな曇り空でイマイチ気分がノラない時に聴きたいアルバム...って事で、今回はこのアルバムをチョイス。フィル・コリンズのソロ第四弾「...BUT SERIOUSLY」。発表は1989年でしたね。ジャケの写真を見ての通り、リマスター盤には現在の歳取ったフィルのドアップ写真が使われている。

このアルバムを最初に聴いた時、前作と比べると随分落ち着いちゃったなあ~と感じたけど、今思うと派手な音像でチャートを彩った80年代も終焉に近付いていて時代の流れをチャートの常連だった本人が一番感じ取っていたのではなかろうか?
まだこの時期のフィルはリリースする曲はヒットを飛ばしていて、映画「バスター」で主役を張ってサントラ盤まで担当し、まだまだ人気の陰りなど気にするには早い様な感じだったけど、このアルバムのリリース時既にフィルは38歳で(!)もう40代に入る前に自身のこれからのキャリアも視野に入れてこういった作品を作ったのかな?と。

このアルバムを聴く前にシングルの「ANOTHER DAY IN PARADISE」を聴いたのだけど、この曲がホームレスや貧困の問題を提起しているとベストヒットUSAで紹介されていて、じゃあ今回のアルバムは結構シリアス路線なのか?と思ったけど、実際に聴いてみると社会的なメッセージは「THAT'S JUST THE WAY IT IS」(邦題:悲しみのザッツ・ザ・ウェイ)で北アイルランド問題、「COLORS」でアパルトヘイト問題、そして前述の「ANOTHER DAY IN PARADISE」くらいだったので、前作があれだけポップに徹した作品で大ヒットを記録してるのにあっさり路線変更しないで良かった...と安心したのを覚えている。

ただ、前作にあった突き抜けたポップ感というよりは落ち着いて安心して聴けるポップスという感じで、この辺が年齢を重ねた部分が作品に反映されたんじゃないかと。私も今の年齢になってさすがに前作の時代を感じさせるキラキラしたポップスよりは、今作の落ち着いた雰囲気のポップスの方が好みだと思うし。お気に入りは「ANOTHER DAY IN PARADISE」「SOMETHING HAPPENED ON THE WAY TO HEAVEN」「COLORS」が好きだ。

勿論、このアルバムも全米・全英共にチャート1位を獲得。勢いはまだまだ衰えないと感じさせる貫禄の作品だと思うけど、次作で音楽性をそのまま維持するのか、それとも路線を変えるのかという先が見えないちょっとした”引っ掛かり”も感じられた。でも、今の時代に聴いても落ち着いて聴ける良い作品だと思う。


「ANOTHER DAY IN PARADISE」


「SOMETHING HAPPENED ON THE WAY TO HEAVEN」
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最近、なかなか目ぼしいモノが無かった廉価盤ボックスセットに、遂にフィル・コリンズがラインナップに入ったので買ってみた。リマスター盤8枚組で¥2400弱。1枚約¥300以下というレンタルよりも安い金額設定なのでお財布にも凄く優しい。
今の時代フィル・コリンズを改めて聴く機会はなかなか無かったし、元々「...BUT SERIOUSLY」以降は全然聴いてなかったので、「...BUT SERIOUSLY」だけは2枚組リマスターが出た時に買おうと思ってたから、ホントにラッキーだった(ただ単にお金無かったから買えなかっただけなんですけどね/苦笑)。
そんな彼のソロ活動の絶頂期に当たる、通産3枚目のアルバム「NO JACKET REQUIRED」(邦題:フィル・コリンズⅢ)をチョイス。発表は1985年でしたか。CDは今までこのアルバムしか持ってなかったので、全然レビュー出来ませんでした...

当時の彼はソロ活動・ジェネシス・プロデューサー・ライブエイドやプリンスズトラストなどのライブ活動など、依頼された仕事は断らないというスタンスで活動していたお陰で「世界一忙しい男」という名称(?)まで頂いていた時期で、ライブエイドなんかコンコルドに乗ってアメリカステージとイギリスステージの両方に登場するほどの大活躍ぶりだったし。
私は当時、彼がジェネシスのメンバーだという事は全く知らなかったので、ソロシンガーのイメージが強くて「AGAINST ALL ODDS(TAKE A LOOK AT ME NOW)」(邦題:見つめて欲しい)(←ポリスの「見つめていたい」と混同しやすかったなあ)のヒットで知ったクチなので、後にジェネシスで「INVISIBLE TOUCH」をリリースした時に「何でフィル・コリンズがいるの?」と不思議に思ったほどだ。

なので、本格的に彼を知ったのはこのアルバムからで、当時のベストヒットUSAのCMで「ONE MORE NIGHT」が使われてたり、アース・ウィンド&ファイアーのフィリップ・ベイリーとのデュエット「EASY LOVER」がヒットしたりと、メディアに露出するにつれ”今が旬なミュージシャン”というイメージが強かった。極め付けが、朝の情報番組で「SUSSUDIO」が掛かった時で、即座にレンタル屋にレコード借りに行きましたなあ。

「ONE MORE NIGHT」は、当時の私は中坊という事もあってアダルト過ぎたし、しかもあのジャケのフィルの顔が汗かいてて結構エロい感じだったので(笑)特にピンと来なかったけど、今聴くと結構メロウな雰囲気にもポップな感覚があるんだなと思った。まあ、オールディーズが好きな人だから、こういう曲はジェネシスではやれないからソロ作で...って事なんでしょう。

このアルバムでのお気に入りは、スティングとデュエットしてる「LONG LONG WAY TO GO」。「マイアミ・バイス」にも使われた曲で、結構印象的なシーンで使われてたので今でもこの曲を聴くとそのシーンを思い出すほどの思い入れがある。
あと「TAKE ME HOME」のPVで日本で撮られたシーンもあって感慨深いし、またこの曲にはあのピーター・ガブリエルがバックコーラスで参加してるのも意外だった。

今聴いても凄く良く出来たポップアルバムだと思うし、細部にわたって上手く作られた作品だと思った。当時から音の良かったアルバムなので、リマスター効果は音の抜けが良くなって軽い印象を受けたかな?
ジャケットのフィルの顔が年齢を感じさせて、何もここまでやらなくても...とは思ったけど、元々サービス精神が旺盛な方だからこういう企画もノリノリでやるんだろうなあ、多分(笑)。

引退宣言を何度もやっては復帰するという、何だかプロレスラーの引退詐欺みたいな事やってるけど(苦笑)一時はドラムが叩けなくなる位の体調不良だったらしいからこういう言葉も必要だったんだろうけど、歌も上手い人だから普通に体調良い時にひょっこり出てきてくれる位で良いんじゃないかと。さすがにもうこういうアルバムは作らないとは思うけど...


「DON'T LOSE MY NUMBER」


「TAKE ME HOME」