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今回は元プリンス(本来ならジ・アーティスト・フォーマリー・ノウン・アズ・プリンス:”かつてプリンスと呼ばれたアーティスト”と呼ぶ)としての初の名義となった「THE GOLD EXPERIENCE」をチョイス。発表は1995年。
このCD、暫く探していたのだけど、先日ようやくブックオフで¥1980の値段で捕獲した。ブックオフにしては高い売値ではあるんだけど、もう既にアルバム自体が廃盤なモノで見付けた時が買い時だと決めてたのだ。国内盤の帯付きで綺麗な状態だったんで買えてホントに良かった。リアルタイムの時は店頭で売り切れてて、そのまま買いそびれてしまっているウチに廃盤になってしまったという経緯があったモンで...

しかし当時は何て事してるんだ?と本気で思った。幾らレコード会社と折り合いが悪くたって、何もそこまでする事もないだろうと傍から見るとそう感じるけど、殿下自身はそういうレベルの話じゃなかったんだろうな。製作活動が活発で、1年毎に新作をリリースしたかった殿下の思惑と、数年間隔を空かしてリリースしたかったレコード会社の思惑が見事に決裂したお陰で、前作で殿下の名を捨て、このアルバムからこの名義になったという。でも、この時点ではまだ配給はワーナーからで、裏ジャケにはちゃんとロゴまでしっかり入っている。もしかしたら、この辺の関係でこのアルバムが廃盤になっている理由なのかも。

それはともかく、前作「COME」ではジャケットに堂々と「1958-1993」と記されて、しかもモノクロの写真が使われているのに対して、このアルバムでは黄金の輝きの中にうっすらと写る元殿下の顔を写ってるという、完全に新しい門出を自ら祝ってる様な雰囲気が漂っている。
音の方も、前作とは打って変わってバラエティに富んだ明るい楽曲が増えた感じで、ゴージャスになった雰囲気を感じられる(だからこその、このタイトルなんだろうか)。「ENDORPHINMACHINE」は、K-1を観てた日本人にはお馴染みのあの曲です。この曲から元殿下を知った人も多いんじゃないだろうか?
「THE MOST BEAUTIFUL GIRL IN THE WORLD」は、後に元殿下の伴侶となるマイテに捧げた美しいバラード。結果的に2人は袂を分かつ事になるけど、そうした事実を抜きにしても凄く良い曲だと思う。
アルバムの中間にNPGオペレーターという曲案内みたいなモノが入って、様々なスタイルの楽曲が披露されるカタチになっているので、本人は明言いてないけどコンセプトアルバムみたいな感じなのかな?

ともあれ、名前を変えようがやっぱりこの人の才能はホントに群を抜いてるとしか言い様がない作品だと思う。こういう素晴らしいアルバムですら廃盤というのは納得いかないし、しかも本人がいない現在、彼を知らない世代にもっと彼を知って欲しいとアピールするには彼が残したアルバムが一番分かりやすいと思うので、オリジナルアルバムくらいはちゃんと買える環境は整えてほしいと思うんだけどなあ。


「GOLD」


「THE MOST BEAUTIFUL GIRL IN THE WORLD」
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