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本当に突然の訃報で驚きしかなかった...ニール・パート逝去。

今日の昼過ぎ、起きて直ぐPC立ち上げてYAHOOニュースを見てたら”故ニール・パート~”って書いてあって、「え?」と思って開くと訃報だったというショックどころの話じゃなかった訳で。今までにもデヴィッド・ボウイやフレディ・マーキュリー、プリンスやマイケル・ジャクソンなどの訃報をいきなり聞いて驚いた事が何度もあったけど、まさかこのタイミングでニールの訃報だとは思ってなかった。
脳梗塞でまだ67歳という若さ。ラッシュがツアー引退を発表したのが2015年で、それから3年半近く闘病生活を送っていたそうでそうした事情を知っての上での引退だったのかな?と未だに全然信じられない気分。

今日はたまたま有休貰ったので、それからずっとラッシュ関連ばっか聴いてます。ラッシュのドキュメント映画を観たり、CDを聴いて今も流し続けているんですが、これを書くにあたって選んだのは彼等の初のライブアルバムになる「ALL THE WORLD'S A STAGE」(邦題:世界を翔けるロック)。発表は1976年。

バンドの中期辺りまで彼等が守り続けてきた”4枚のオリジナルアルバムの後に1枚のライブアルバム”という方程式を確立した記念すべきライブ盤であるけど、その初期の音楽性を総括する意味合いが強い作品となっている。
ドキュメント映画でもメンバー自身語ってたけど、初期の頃はバンドはかなりの浮き沈みを経験したらしく、デビューアルバムが好評だったけど2ndアルバムで少し方向性が変わり、3rdアルバムでファン離れが加速してある地域ではライブに20人しか集まらなくてメンバーも友人の部屋で寝泊まりしながらツアーをこなしたとの事。
「次のアルバムでは絶対にヒット曲を作れ。売れなかったら契約破棄。」というレコード会社の圧力を無視して、それなら自分達の好きな事をやって玉砕覚悟で勝負する...と出来たのが「2112」だったという。これが評判を呼んでバンドは絶対的な地位を得たお陰で、最後まで独自の路線を追求する事が出来たと。

そんな勢いに乗った時期のライブなので、これが出来の悪いハズがない。ゲディ・リーのボーカルも高音がガンガン出ている頃だし、演奏もタイトにもとまっていながらもライブならではの勢いが感じられて良い。選曲も4枚のアルバムからバランス良く構成されているので(でもやっぱ3rdアルバムからは「LAKESIDE PARK」のみ)リアルタイムで聴いた人にとってはライブ盤でもバンドの実力を知る事が出来たんじゃないかと。

ハイライトはやっぱ大作である「2112」と「BY-TOR & THE SNOW DOG」。冒頭の「BASTILLE DAY」から締めを飾る「WORKING MAN」「FINDING MY WAY」まで全て勢い任せにアグレッシヴに最後まで突っ走るスタイルはバンド名そのままのノリかと。後に更にテクニカルになってより複雑な曲構成で知的かつ正確な演奏を目指す土台は、既にこの時点で出来上がっていたんだなあと改めて思った。

この先、自分が歳取るにつれてこうした訃報を聞く事が多くなるのは間違いないし、その度に追悼文を書くのも正直心苦しいので余り書きたくないのが本音だけど、大好きなバンドに関してはやはり書かないと気が済まないので今回書かせていただきました。波乱万丈な人生を送ったニールにはもっと長生きしてほしかったなあ。1990年代に奥さんと娘さんを亡くして、バンド存続の危機を乗り越えて、新たに家族を得てバンドも終わり、これから新たな人生を迎える矢先に亡くなるのは本当に残念という言葉しかない。

ラッシュに出会えて本当に良かった。私の人生のサウンドトラックに彼等の存在は欠かせません。これからもずっと聴き続けます。安らかに。


「FULL CONCERT -12/10/76 : CAPITOL THEATER -」
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まあ以前から覚悟していた事だけど、いよいよその時が来てしまった。ニール・パートがドラマー自体を引退してしまった...とゲディ・リーがインタビューで明らかにした。これで実質上ラッシュが解散してしまったという事だ。

そもそもツアーの時には「ツアーから引退するのであってアルバムの製作活動は続ける」という話だったのだけど、今のご時勢新作を出しても売れない時代だし、そこまでしてバンドを維持させたいのか?と問われると本人達の答えは違うんだろうな。最後のライブの時に普段はニールが前に出て来て3人でお辞儀するなんてなかったので、この時には既に意思は固かったんじゃないかと。
以前から体力的な問題もあったみたいだし、ゲディの声も限界に近かった事を考えるとここでバンドの幕を下ろした事は間違ってないとは思うけど、もっと明確にしてくれて、しかも最後くらいは日本に来てくれても良かったんじゃないかと思った。結局84年に行なわれた唯一の来日公演を観られなかった(つーかバンドの存在自体知らなかったし)者としては悔やんでも悔やみ切れない...ライブを観られたならまだ踏ん切りが付くのだけど、ホントに残念の一言でしかない。

そんな彼等に一目を置く切っ掛けとなった作品が、今回チョイスした通産15作目にして3枚目のライブアルバムとなった「A SHOW OF HANDS」(邦題:ラッシュ・ライブ~新約・神話大全)。リリースは1988年。

このアルバム以前にバンドを知った切っ掛けになった作品は、中古屋で買った「PRESTO」からだったのだけど、続けてこのアルバムを...というよりは、大人買いで1stからこのアルバムまで一気に買ったんだよなあ...クイーンのCDも(「FLASH GORDON」を除いて)一気に大人買いをしたんだけど、幾ら興味のあるバンドだからといって今じゃ絶対にこんな真似出来ないわ(苦笑)。
そもそも当時からラッシュは日本じゃ人気がないと言われてたし、CDもいつ国内盤が無くなってもおかしくない...という事で一気に買ったんで後悔は無かったんだけど、まさか後にリマスターの紙ジャケ盤が出るなんて思わなかったよなあ...

ともあれ、このライブ盤は80年代のバンドの総決算的な意味合いを持つ内容で、当時までは根強くあった”4枚のスタジオ盤の後で1枚のライブ盤を出して音楽性を変える”というコンセプト(?)を見事に立証させるモノだった。大作志向だった70年代から、コンパクトにまとめた楽曲の80年代初期、そしてシンセサイザーやキーボードを大胆に導入した80年代後期の集大成がこのライブアルバムに収められてる。

「2112」が好きな人達にとってはこの80年代後期のバンドを毛嫌いするのも理解出来るけど、私は正直この頃の作品も大好きだし、むしろ「2112」以前の作品はそれほどでもなかったりする変な人なんで(笑)このアルバムはホントによく聴きましたねえ。ポップの何処が悪い?という感じだし、彼等ならではのポップフィーリングが十分に詰まってるので聴いてて楽しくなってくるんですよ。

選曲はホントにベストなんだけど、意外なのは80年代初期の楽曲すら収録されていない事。「2112」とか大作の収録はコンセプトに反するので入ってなくても納得出来るんだけど、それこそ「TOM SAWYER」や「THE SPIRIT OF RADIO」とか「FREEWILL」などバンドの代表曲すら入ってない構成は驚いた。あくまでも80年代中~後期の4枚のアルバムからの選曲に拘ったんだろうけど(「WITCH HUNT」と「CLOSER TO THE HEART」だけは例外で収録されている)やっぱこの当時の音で80年代初期の楽曲を聴いてみたかったのが本音かな。後に出た映像版では「2112」とか他の楽曲も収録されているけど。
あと彼等にしては珍しいシングルでスマッシュヒットになった「NEW WORLD MAN」すら収録していないのも、「シングルヒットを収録してアルバムの売り上げに貢献させよう」といった様な単純な考えじゃない、彼らならではの意地みたいなモノを感じて面白いと思う(でも聴いてみたかったけど)。

演奏面に関しては、殆ど完璧に近いのではなかろうか?元々演奏には定評のある人達だし、年齢から考えてもベストなプレイを披露出来ていたのはこの頃だったと思うのだけど。ニールのドラミングも”要塞”に囲まれて相変わらず凄さまじいプレイを披露してるけど、ゲディのベースとキーボードを同時に操るプレイはホントに凄い。BURRN!の記事で曲芸レベルと言われていたけど、そこまでして3人のアンサンブルに拘ったのは本当にミュージシャンシップの塊なんじゃないかと思う。

ラッシュ初心者にも十分お薦め出来る内容だと思うけど、あくまでもこの音楽性は彼等の一部の時期を切り取ったモノであって、長いバンドの歴史の中でも際立って異質な時期だったとも言える。ここから入って初期の大作にハマるも良し、後期の円熟した音楽性に向かうも良しで、やっぱラッシュというバンドの特異性を改めて感じた次第ですな。


ライブ本編




久々に旧譜中心に聴いてるウチに、これまた最近ご無沙汰だったラッシュに行き着きました。
という訳で、今日はラッシュの通産6作目に当たる「A FAREWELL TO KINGS」をチョイス。リリースは1978年。

このアルバムは昨年末にデラックスエディション盤が発売になって今年でリリース40周年という事らしい。私はデラエディ盤はまだ購入してないのだけど、正直ラッシュのデラエディ盤はイマイチ魅力に乏しいというか水増し感が強くて、リマスターと当時のライブと他ミュージシャンのカヴァー曲が収録されてまた再度購入...となるとちょっと考えてしまう。以前も「2112」のデラエディ盤がリリースされたけど余り触手が伸びないんですよね。
まあ大好きなアルバムなら購入するんだけど、以前も語った通りラッシュが好きな時期は80年代に入ってからのモノなんで、幾ら名盤と言われている「2112」でさえもピンと来ない。このアルバムも勿論悪くはない...というか、70年代のアルバムでは好きな部類になるんだけど、デラエディ盤も買うか?と言われるとう~んとなってしまうのだ。

そんな訳でこのアルバム、ジャケットが廃墟の中に佇む操り人形の王様で、その王様の表情がニヤけてる事から何やら意味深なモノを感じるんだけど、彼等の事だから風刺的なモノなんだろうなあ。デラエディ盤の新しいジャケットは差し替えられてるけど、オリジナルの方がやっぱしっくりくるよなあ。

楽曲は全6曲。まだバンドが大作を作ってた頃なので曲数は少なくても内容はかなり濃い。冒頭のタイトル曲で約6分、続く「XANADU」はこのアルバム最長の11分。ラストの「CYGNUS X-1」は約10分半と集中して聴く事になるので、このアルバムを聴く時はなかなか途中で止める事が出来ない。とはいえ、私が車内で聴くCD-Rにはタイトル曲と「XANADU」は入れてるけど(さすがに「CYGNUS X-1」は入れられないな)。PV集にも入ってた「CLOSER TO THE HEART」は美しい小曲といった趣きで、この曲がこのアルバムの中では一番聴き易いかと。

久しぶりに聴いたら、やっぱこの頃のバンドはプログレの括りに入っていても全く違和感の内スタイルだったと思う。「2112」の延長線上でもあるし、彼等の代名詞でもあるテクニカルで複雑な曲展開をプレイするハードロックはこのアルバムでも十分発揮してるし。
「CYGNUS X-1」は想像力が膨らみ過ぎて、結果曲の最後に「TO BE CONTINUED」と入れる事によって次作「HEMISPHERES」に持ち越されたのは有名な話。それでも10分超えの大作だから作った時は相当悩ませたんじゃないかと。まあ曲を聴く限りでは上手くまとまってるとは思うけど。

間違いなくドリーム・シアターなどの後続バンドに影響を与えたスタイルだけど、ドリーム・シアターみたいにテクニカルに走り過ぎて肝心の楽曲の方に付いていけなくなる訳ではないので、この部分がラッシュが他のバンドと違う部分なんだと思う(勿論ドリーム・シアターの曲構成の方が好きな人がいてもおかしくはないけど)。...しかし、この頃のゲディの声はホントに高いよなあ...


「A FAREWELL TO KINGS」


「XANADU」




偶然、ディスクユニオンの中古サイトにて現時点でのスタジオ最新作「CLOCKWORK ANGELS」のツアーの模様を収めた未開封BDが¥2600くらいで売られていたのを発見して嬉々しながらポチってみた。
予約をしたのに500セット完売のお陰でBD6枚組の集大成「R40」を購入出来なかったから、この映像はBDで観られないのか?と落胆してたのだけど、後にワーズレコードから単品でBDリリースされたので(当初は「R40」でしかBDは出ないと言われてたのに...)いずれ手に入れようと思いつつも、いつもの金欠のお陰で延び延びとなってたのだけど、こうして無事手に入れる事が出来て満足。

そしたら、ラッシュが最後のツアーと銘打った「R40 LIVE」のBD盤が輸入盤で安値で売られてるではないか。CD3枚組が国内盤でリリースされてたのは知ってたのだけど、何で映像の方は国内盤出ないんだ?と。またワーズレコードが高めの値段設定で売るんだろうなあ...と思いつつも、一向に発売される気配がない。
CD3枚組の国内盤が¥3980なので、もし国内盤BDが発売されるなら¥6000くらいで売られるんだろう...と思い、今回は輸入盤でBD1枚+CD3枚組で送料込み¥1824でポチった。
国内盤CDより半額以下でBD付をゲット出来るこの世の中の仕組み...一体何なんでしょうか?(苦笑)まあ、十分過ぎるほどの安値で大満足でしたが。

しかし40年の活動歴って相当なモンですよ。蠍団のリマスターが出た時もバンド50周年記念とか言ってて驚いたけど、もう何十年も活動してて本人達は飽きないのかな?と素人目に思ってしまうのだけど、2ndアルバムから不動のメンバーで90年代から2000年代に6年の活動停止期間があったとはいえ、それ以前はほぼ毎年の様にアルバムをリリースし続けた偉業はなかなか真似出来るモノではないかと。しかも、ラッシュみたいに複雑な曲構成を持つバンドがそれをやってのけるという事自体が信じられないし。

そんな事を思いながら、ラストツアーという意識を持ちながら映像を観てると、さすがに衰えを感じさせるのは仕方ない事かと。アマゾンのレビューでも劣化が目立つという批評が多いけど、ゲディ・リーみたいなハイトーンな声の持ち主はどーしても年齢には勝てない訳だし。特に初期の楽曲はかなり苦しそうな感じが見受けられる。
私自身はリアルタイムで経験してない初期の楽曲に思い入れはないので、HM/HR系リスナーに人気の「2112」なんかも90年代に久々にライブでプレイされた時でさえ声が厳しい感じだったから、逆に思ってたよりも声出てるなあと思ったくらいだ。

こうして収録された楽曲を見て、しかも冒頭のバンド初期から最新までの楽曲が走馬灯の様にフラッシュバックされていくのを目の当たりにして本当に感慨深い。私が好きなのは80年代入ってからの楽曲なんで、正直言って「何でこの楽曲が入ってない?」と思うトコもあるけど、さすがに全部が全部って訳にもいかないんだろうなあ。せめてアルバムから1曲づつ選曲してほしかったというのが本音。
しかし、決して悪くない選曲だと思う。驚いたのはやはり「LOSING IT」。この曲は絶対にライブで演らないんだろうなあ...と思ってたらやはり海外のファンも同じ気持ちだったらしく、バンドに演奏してほしい楽曲のリクエストでこの曲が1位を取ってたみたいで、エレクトリックヴァイオリンのパートはゲディ・リーのソロアルバムにも参加してたベン・ミンクが担当する事でこの度初お目見えになった。
嬉しかったのは「BETWEEN THE WHEELS」。この楽曲も随分久しぶりにライブで聴いた気がするけど、このアルバム「GRACE UNDER PRESSURE」自体がアルバム群の中でも異質の存在なので、こうして最後にプレイしてくれたのは嬉しい限り。
意外だったのが「THE MAIN MONKEY BUISINESS」。この曲はバンドにとってかなり難易度が高いらしく、ミスると大惨事になるくらいの楽曲らしい(聴いてる分にはよく分からなかったりするけど)。「JACOB'S RADDER」は「EXIT STAGE LEFT」以来のプレイだろうし、これも意外な選曲だったなあ。

「あくまでもツアーからの撤退であり、バンド活動の終焉ではない」と当時はこう説明していたけど、ゲディの声の問題やニール・パートが酷い腱鞘炎だとか色々問題もあるみたいなので、この作品のリリース以降目立った活動はまだ行なわれていない。
ずっと希望を持ってたラッシュの来日公演は夢と消えてしまったけど、せめて新作リリースだけは続けてほしい。「CLOCKWORK ANGELS」はホントに素晴らしい作品だったのでまだまだやれるハズだと信じてるし、バンドに対する期待もまだまだ持ち続けていたいと思っている。...でも、ライブはホントに観たかったなあ...


予告編


「JACOB'S LADDER」

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しかし、発表されてから約10日くらいで予約分完売って意外と人気あるんじゃないの??...とふと思った。
何が?って、今回のお題であるラッシュの事ですよ。
海外では絶大な人気を誇って、数年前にはロックの殿堂入りまでした超大物バンドなのに、我が国では1984年に一度だけ来日公演を行なっただけで後は殆どスルーされてるという、恐ろしいほどのマイナーなバンドという認識。

ところが、そのラッシュの新たなマテリアル:バンド結成40周年を記念してリリースされる映像集「R40」が、国内盤で発売されるというアナウンスから約10日で、リリース元のワーズ・レコーズのオフィシャルサイト以外での予約受付が殆ど終わってしまっているのだ。
まあ、ブルーレイとDVDを各500セットのみしか作らないという事もあるんだろうけど、発売前に殆ど完売とは。とても人気のないバンドとは思えない盛況ぶりじゃないですか。
まあ、これまでの映像作品は殆どDVDで持ってるので(「TIME MACHINE 2011」のみBDで買ったけど)、最新の「CLOCKWORK ANGELS TOUR」と「R40 EXTRA BONUS」のみで約¥2万はキツいなあ...と渋々考えてたのだけど、この煽りで慌てて探しまくって、何とか楽天ポイントが10倍付く店で予約出来た。
金銭面ではちと大変だけど、まあ国内盤買って少しでもバンドが日本に興味持ってくれて、来年噂されてるツアーで待望の来日を果たしてくれる事を祈りますよ。勿論、その間「R40」を堪能して。

で、今日はそんな彼等の1991年作品である「ROLL THE BONES」をチョイス。
私は前作「PRESTO」で彼等を知ったクチだったので、前作を相当気に入ってたからこのアルバムには非常に期待していたのをよく覚えている。しかし、前作と同じプロデューサー:ルパート・ハインを使っているのにも関わらず、若干変わったスタイルが提示されたのには驚いた。言うまでも無く、タイトル曲である「ROLL THE BONES」の存在だ。

ラッシュとしては珍しいラップを取り入れた作風という事で当時は相当賛否が分かれたみたいだけど、その時はまだバンドをよく知らない時期だったので、私的には「へえ、ちょっと意外だけど面白いじゃん!」ってな感じですんなり受け入れられた。だけど、年季入ってるファンからすれば「ラップだと!?」ってな具合になるのは当然だろうなあ。
後にゲディ・リーは「一部にラップを取り入れたというだけで、それ以上でもそれ以下でもない」と語ってたけど、単に曲間のアクセント的な意味合いだったんだろうなあ。

まあ、物議を醸すのはこの曲くらいなモノで、あとは当時のラッシュの音楽性をそのまま踏襲したモノ。前作ほど軽いイメージが無くなり、徐々にヘヴィさを取り戻しつつある印象を受けたくらい。
そんな感じなので好きな曲も多く、ライブのレパートリーにもなってる「DREAMLINE」「BRAVADO」「ROLL THE BONES」は大好きだ。
また歌詞が最高な「GHOST OF A CHANCE」が、私的なハイライト曲。アレックス・ライフソンのギターソロは、ニール・パートをも唸らせてライナーで絶賛されているのがよく分かる。後になってゲディは、インタビューで当時解散の危機があったらしく、この曲のお陰で続ける希望が持てたとも語ってた。
ラッシュに解散の危機があったなんて、後のニールの不幸の時以外は全く無かったんじゃないかと思ってたんだけど、やはりこれだけ長く活動してると色々な事で問題も生じてくるんだろうなあ。

私は前作がラッシュの存在を初めて知って思い入れのある作品で、次作「COUNTERPARTS」がバンドの中でも3本の指に入る傑作という事もあって、その中間に位置する「過度期」的な意味合いに捉えているけど、決して見過ごす事は出来ない作品である事は間違いないかと。


「ROLL THE BONES」



「GHOST OF A CHANCE」