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元シカゴのビル・チャンプリン、現TOTOのジョセフ・ウィリアムス、そしてスウェーデン出身のギタリストであるピーター・フリーステットの3人からなるプロジェクト:チャンプリン・ウィリアムス・フリーステットの新作「CWF2」が遂にリリースされたので、前作が気に入った私は問答無用で購入しました。なので、今回はこのアルバムをチョイスします。

前作のリリースが2016年だから約4年振りのニューアルバムという事になるけど、思ったよりも時間が掛かったなあ~というのが第一印象。何故ならジョセフがTOTOの活動で忙しくしていたので足止めを喰らったというのが理由なんでしょう。

それはアルバムにも反映されてしまったみたいで、一聴した限りではジョセフの比率がかなり少なく感じた。元々存在感の強い人だから歌ってないパートがあるとそれだけで不在感を感じてしまうので、それを補うかの如く今回のアルバムでは元ドゥービー・ブラザースのマイケル・マクドナルドがゲストで1曲歌ってる。よくよく考えてみたらシカゴ+TOTO+ドゥービーというとんでもない組み合わせが実現という(笑)。ビッグマックとモスバーガーとワッパーを一緒に食べるといった感覚なんでしょうか?(貧弱な例えですいません)
他にはビル・チャンプリンの奥方タマラ・チャンプリンが1曲メインで歌っているのだけど、この人は元々バンドのバックコーラス担当なんでゲストというよりは身内といった感じなんでしょう。

全体的にはジョセフの色が少なくビルの色が濃いといった印象だけど、前作よりも楽曲の幅が若干広がった感じなので従来通りAORが好きな方達にも満足出来る内容かと。このアルバムの前にシングルのみでリリースされた「10 MILES」も収録されているし。

ただ、折角の2ndアルバムなのに使い回しがあるのが少々気になった。まずシカゴの大ヒット曲「LOOK AWAY」のカヴァー。元々ビルの楽曲なのでセルフカヴァー的なモノなんだろうけど、前作でも「AFTER THE LOVE HAS GONE」をカヴァーしてた事だし、このメンツでの新たな解釈という事で納得させた。
しかし、「SOMETIMES YOU WIN」は元々CWFの基盤となるウィリアムス/フリーステットからの楽曲、また前作からの楽曲「ALL THAT I WANT」...って、リリースからまだ10年も経ってないアルバムからのセルフリメイクとはこれ如何に?しかもボーナストラックにも同じウィリアムス/フリーステットから「LETTER TO GOD」のアンプラグドverが収録。
まあ良い曲なんでまだ救いがあるけど、もうちょっと何とかならなかったんだろうか?どーせならセルフカヴァーは「LOOK AWAY」だけにして後は新曲だけにして欲しかったのが本音。この点が凄く残念だ。

ジョセフはTOTOの活動が停止したので今後はこのプロジェクトに専念...と思いきや、スティーヴ・ルカサーのソロ作に誘われて自身のソロ作にも着手するらしく、ビルも自身のソロ作に専念という事らしいのでこのプロジェクトは暫くお預けになりそうだけど、そうなると時間はたっぷりある訳だから、是非とも次回作は全曲新作でお願いします(笑)。


「BETWEEN THE LINES」


「10 MILES」
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ちょっと前に購入したウィリアムス/フリーステットのアルバムが凄く良かったので、次はこれも買おうと決めてたチャンプリン・ウィリアムス・フリーステットが届いたんで、今回はこのアルバムをチョイス。発表は2016年。

しかし、このアルバムを購入する時にちょっと難点があって、実はもう既に国内盤・輸入盤共に廃盤らしく、買おうと思った時には何処も売っておらず、中古盤で高額なモノしか置いてない(苦笑)。何でそれ以前に発売されたウィリアムス/フリーステットが普通に売ってて、まだ3年前にリリースされたモノがもう廃盤なんだ?と焦りに焦りまくったけど、根気よくネットの中古サイトをチェックしてたらディスク・ユニオンで未開封品の国内盤が定価よりもちょっと安く売ってたので、何とか捕獲出来た。マジで危ないって!

元TOTOのボーカル:ジョセフ・ウィリアムスとスウェーデン出身のギタリストという、個人的には音楽性の相性が抜群に良い2人が組めば悪いモノが出来ない訳がないという好例となったウィリアムス/フリーステットのアルバムだけど、そこに今度は元シカゴのビル・チャンプリンが合流して今回のCWFとなった訳で、やっぱこのテの音楽を演る人達は”類は友を呼ぶ”という感じなのだろうか?元々色んなプロジェクトで共演しているビル・チャンプリンとジョセフ・ウィリアムスだけど、一緒にアルバムを作ったのは初めてだそうだ。

ウィリアムス/フリーステットと比べると音楽性で特に変わった部分は無い。ピーター・フリーステットが持ち込んだ北欧特有の透明感が若干薄れた感じはするけど、やっぱビル・チャンプリンの持ち込んだ独特のAORスタイルが強調されてより深く幅が広がった感覚があると思う。「RIVERS OF FEAR」のアカペラなんか完全に彼の色じゃないかと。
TOTOの「FAHRENHEIT」の頃の音楽性にAOR時代のシカゴのエッセンスを散りばめた様なイメージで、TOTO+シカゴという普通に考えて想像する音世界を見事に具現化してる良質なAORだから文句を付ける理由が見当たらない(苦笑)。斬新な事は特にないけど安心して聴けるので、期待は裏切らないしAOR好きな人は堪らない作品かと。

私的なお気に入りは、やはりこのアルバムでも絡んできた(笑)ワーク・オブ・アートのロバート・サールがピーターとビルのペンによる「RUNAWAY」、TOTOのスティーヴ・ポーカロがキーボードでゲスト参加している「ARIA」、ビルの息子:ウィル・チャンプリンが参加して3声ボーカルのアカペラナンバー「RIVERS OF FEAR」、ピーターが初めて一人で歌詞を全て書いたという「CARRY ON」が良い。日本盤ボーナストラックの2曲「LAVENDER MOON」「OCEAN DRIVE」も素晴らしい出来だ。
アース、ウィンド&ファイアーの大ヒットで有名な「AFTER THE LOVE HAS GONE」のセルフカヴァー(ビル・チャンプリンがデヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンのエアプレイ組と書いた)も収録されているけど、他の楽曲の出来が素晴らしいので殆どボーナストラックと化してる感じがする(笑)。

ホントに今じゃ絶滅品種となりつつあるAORだけど、こういう作品がいきなり出てくると何処か懐かしい雰囲気と同時にまだこういう音楽が好きな人もいるんだなと嬉しくなってしまう。AORの過去の名作群を聴いて悦に入るのも良いけど、やっぱ現役感のあるミュージシャンが今の時代に作るAORというのももっと聴きたいんで、このCWFには次作も期待しちゃうし頑張ってほしいなあ。


「RUNAWAY」


「ARIA」