久々に英国っぽい音が聴きたいな...と思って引っ張り出してきたのがマリリオン。このブログでも最多の登場を誇るミュージシャンだけど(タイトルがラッシュなのに、一番書いてるのがマリリオンって.../苦笑)ただでさえ活動期間が長いから当然リリースしている枚数もハンパなく、オフィシャルサイトで売られているモノも含まれると相当な枚数に上るので、幾らファンでも全部コンプするのはマニアくらいなモノだろう。

私はMr.Hことスティーヴ・ホガースのVoが好きなので今のマリリオンの変化も十分楽しんで聴いてるのだけど、前任者のフィッシュの時代はあからさまにジェネシスを模倣としたスタイルだったのでどうしてもジェネシスの影がちらついてしまうので、それほどのめり込む事はなかった。やっと3rdアルバムからバンド独自の色が出てきて、これから...という時にフィッシュが脱退してしまった訳だから拘りもそれほどないのだけど、じゃあ最初からホガースが歌っていたら良かったのか?と言われるとそうじゃないと思う。やっぱフィッシュの独特の個性のお陰でバンドが名を上げた訳だし、彼のバンドに対する貢献度は非常に高かったと思う。

そんな彼が脱退する直前の87年のドイツで行なわれたライブが、当時はホームビデオとして発表されていたモノのCD盤である「LIVE FROM LORELEY」が何故か2009年にリリースされた。
私はこの音源が出てるのすら暫く知らなかったのだけど、PV集に入ってた「WARM WET CIRCLES」が確かこの時の映像だったので、ちょっと聴いてみたいと思ってたのもあって購入してみた。ディスクユニオンで確か¥1000くらいで売ってたのも購入動機の一つだ(笑)。

アマゾンのレビューで音質がチープという評価だったのでそれほど期待してなかったけど、それほど悪いとは思わなかったな。まあブートレベルじゃなかっただけでもマシでしょう(苦笑)。フィッシュの大袈裟なボーカルスタイルはここでも炸裂しており、初期のバンドのファンはこういうトコも魅力だったんだろうなと。
選曲に関しては、ビデオよりも収録曲が増えて当時の集大成的なライブの意味合いが感じられた。フィッシュ脱退後に発表されたライブ盤「THIEVING MAGPIE」が有名だけど、あのアルバムは3rdアルバムの全曲収録があるのでこのアルバムとはまた印象がちょっと変わってくると思う。何よりフィッシュ在籍時で一番好きな4thアルバムからの収録曲が多いのが良い。

しかしこうして聴いてみると、今のマリリオンとは全く別モノとして十分感じられた。勿論Voが変われば印象も変わるモノだけど、彼等の場合はジェネシスクローンと呼ばれた音楽性をフィッシュ脱退と共にあっさり捨て去った事で変化を恐れないバンドとして活動してきた訳だけど、そのジェネシスに近い音楽性=フィッシュという図式が当時は完全に出来上がっていたんだなと思った。その変化を受け入れられなかったフィッシュと他のメンバーとの間に溝が出来て脱退する事になったのは必然だったんだなと。

何処か懐かしく、そして何処か虚無感すら覚えるライブ盤ではあるけど、バンドの一区切りを付けた意味合いで結構貴重な音源だと思う。音を聴いてるだけでもフィッシュのカリスマ性は十分感じられるので、フィッシュ時代を聴いた事が無い人にもお薦め出来る内容かと。


追伸:と、書いたばっかりなのに、いきなりマリリオンの来日公演が決定した模様!コレはホントに嬉し過ぎる!!(涙)
私が観たかったプリンスとラッシュはもう観られないけど、最後の一つはやっと望みが叶いましたよ。10/20・21クラブチッタ、絶対に行きます!!


「WARM WET CIRCLE」


「INCOMMUNICADO」
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久しぶりのマリリオン新作です。
前作「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」が2012年発表だったから、約4年振りの新作となる訳だけど、何だか待たされた感が余りなかった気が。
彼等は私のフェイバリットバンドなんで、新作が出ずとも定期的に聴く習慣が付いてるのだけど、聴くアルバムもその時の気分によって結構変えている。「BRAVE」あたりは聴く時に集中して聴きたいので聴く頻度がそれほど多くないのだけど(でも、一時期は毎日の様に聴いてたんで、ジャケットの女性みたいに人相悪くなってたんだろうなあ.../苦笑)最近よく聴くのは「CLUTCHING AT STRAWS」「SEASONS END」「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」「MARBLES」が多くて、その他のアルバムも思い出した様に聴いている感じかな。

なので、彼等のキャリアの長さからアルバム数も相当な数になっていることから(今回で通産18作目)新作は勿論嬉しいけれど今までの作品で事足りてる事もあり、それほど待たされた感覚がないので、コレは嬉しい悩みとでも言うべきかちょっと複雑な心境かも(笑)。
前作は輸入盤がリリースされた後に国内盤のリリースが決定したのでタイミング悪いよなあ~と思ってたら、今回は同時発売とはいかなかったけど国内盤も1週遅れで発売されたので、迷わず国内盤を購入。何故ならマリリオンは歌詞も重要なので、どんな内容なのかちゃんと読んでみたいと思ってたんで。

ともあれ無事新作が届いた訳だけど、今回のアルバムはトータル17曲だけど組曲形式が3つあるので全6曲とカウント。コンセプトは、人が生きていく上で感じる恐怖を現代の社会や政治や経済などの情勢に当て嵌めて、彼等独自の切り口を描き出している。
彼等の母国であるイギリスは、EU離脱が決定している事からこういうテーマになったのかも知れないけど、社会や経済の問題は何処の国でも問題は山ほどある訳で、決して対岸の火事ではないと思う。

テーマが難しい問題だからといっても、彼等の楽曲には何ら変わりはなくいつものスタイルなのだけど、組曲形式なだけに前作ほどメリハリのある構成ではなくミドルテンポを貴重とした楽曲が続くので、より焦点が定まってる印象を受けた。
相変わらずスティーヴ・ホガースの歌声は深みを増してるし、スティーヴ・ロザリーの叙情性豊かなギターもここぞという所で炸裂しているのはお見事としか言い様がない。メロディの美しさも相成って、正にマリリオンを聴いてるという気分にさせてくれる。

今回はイギリス・アメリカ・ヨーロッパと大規模なツアーを展開するらしいので、それならここ日本にも是非...と気分になるのだけど、ホントいい加減来て欲しいんですよ。今回のアルバムは全英4位という久々の好成績となったらしいので、この勢いに乗ったタイミングで是非日本に来て欲しいと願うばかりだ。


「THE NEW KINGS」

HMVでアリス・イン・チェインズの新作頼んでおいたのが遅れた理由は、このDVDを購入する為だったと。マリリオン、一世一代の大傑作「BRAVE」の完全再現ライブを収録した「BRAVE LIVE 2002」。アマゾンではまだ取り扱ってないみたいなので、今回は画像無しです。

以前ラケットレコード直売でDVDとCD別々に売られていたモノだけど、今回の再発はCDとDVDをセットにしたモノ。金額もHMVから¥500クーポン貰ってあって、しかも3枚購入で30%オフだったので意外と安く手に入った。まあ、あの「BRAVE」完全再現ライブとなりゃ実際のライブが観られなかった事もあり、高くても買いましたけどね。

で、今日仕事から帰宅し、ご不在連絡表を片手に電話で再配達頼もうと思ったら「只今、大変混み合ってます」とかで5分くらい全く繋がらず、本日再配達の終了3分前に繋がったのは良いけど今度は追跡番号が認識出来ないとかで一方的に切られてしまい、終了時刻に。
アタマに来たので、直接郵便局まで乗り込んでさっさと奪ってきましたよ。ちゃんと仕事しやがれ、日本●便###。

気を取り直して夕食後に早速鑑賞したけど、やはり完全再現だけあってかなりのド迫力。「BRAVE」が発売されたのが1994年で、勿論当時は完全再現ライブを行なっていたのだけど(BURRN!の記事で読んで、このアルバムに興味を持ったのだ。勿論、今でもその記事はスクラップしてありますぜ。)この時は映像記録は残って無いみたいで、2002年英国でのマリリオン・ウィークエンドで収録されたとの事。

メンバーの気合の入れ方も違うのか、物凄く厳粛で重苦しい雰囲気で冒頭の「BRIDGE」が始まって観客の歓声が挙がるも、Mr.Hことスティーヴ・ホガースの歌声が始まるとライブとは思えないほどの静けさが覆い尽くす雰囲気は、普通のライブとは違う事を観客も分かっているかの様だ。
「RUNAWAY」でのホガースは聖職者の様な服を着て花を千切りながら苦悩を歌う姿を見て、一気にその世界に引き込まれた。
組曲の「GOODBYE TO ALL THAT」でホガースが狂気に満ちたメイクを施し、その世界観を損なう事なく構築するシーンは見物。「HARD AS LOVE」のエンディングでは、黒姿の男達に取り押さえながら消えていく演出には驚いた。
後半の「BRAVE」から「MADE AGAIN」まではホントに圧巻。壮絶な「THE GREAT ESCAPE」でメンバーが一旦ステージから退き、クレジットを挟んで「MADE AGAIN」が始まる構成も良い。

あの「BRAVE」の完全再現ライブ映像が観られるだけでも感動なのに、メンバーの演奏力・表現力が十分に発揮されているので、物凄く得した気分になった。当時のライブを観られなかったのがホントに悔やみ切れない...
以前「MADE AGAIN」というライブ盤で「BRAVE」完全再現ライブの音源が記録されているけど、その時期よりもホガースの声はよく出ていると思った(まあ、録音状態の影響もあるだろうけど)。また、改めて「BRAVE」の凄さを再確認出来た。ホントに凄いアルバムだわ...

あ~、しっかしヤバいの観ちゃったなあ~って感じ(笑)。英国はもっとマリリオンを誇って良いと思うよ。日本にはこういうバンド、絶対にいないしなあ...暫くはまたマリリオン熱が再燃しそうだ。せっかくアリチェンの新作届いたというのに、これじゃ暫く聴けないじゃないか...(苦笑)。

それはそうとクラブチッタさん、いい加減彼等を日本に呼んでくれませんか?彼等のライブ観たい人って結構いると思うんだけどなあ...


「RUNAWAY」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=WEqvUSBwAEg

「THE GREAT ESCAPE」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=jtBwXLzawWw

「MADE AGAIN」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=TtRg6-8blsw

Sound That Can\'t Be MadeSound That Can\'t Be Made
(2012/11/28)
MARILLION

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何だか夏以降、新作CDを購入していない気が...まあ、旧譜が安値で出てるからそっちばっか目がいっちゃって、新作チェックしても、国内盤あたりは全部後回しになってしまってるのが実情で、待ち侘びたモノがリリースされてる訳でもないから後回しになってしまうと。それに「やっぱ欲しいな」と思っても、直ぐに買いに行けるCD屋が近所にないのがキツい。
しかし、ようやく待ち侘びたCDがリリースされた。そうマリリオンの新作「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」だ。

ジャケットのイメージもこれまでのモノとはイメージが異なり、毎回新作がリリースされるなり音楽性がどの様になっているのかが彼等のアルバムの楽しみな部分の一つなのだけど、結論からいうと今回の作品、かなり気に入りましたね。
まず冒頭の「GAZA」がいきなり17分半の超大作。しかも音を聴いて驚いたのが、音の厚みとギターの重さがメタル的な音で、過去の作品には感じられなかった事。ましてや17分もあるから曲展開が変わる×2。umeさんが”プログレ的”と表現したのはこういう事なのだろうか?

しかし、私的に”プログレ的”と感じたのはこの曲と「MONTREAL」だけで、後はいつものマリリオン的な曲展開だと思う。但し、音作りが今までとは幾分趣きが異なるので、かなり新鮮な気分を感じられる。勿論、スティーヴ・ホガースの歌声や演奏陣が変わってる訳ではないから、明らかにマリリオンを聴いてるのだけど”何処か”が違うのだ。これは予想外だったなあ。

前作が2枚組(といっても良いでしょう)で、似た印象の楽曲が多かったので聴き込むまで結構な時間を要したのだけど、今回は大作が2曲入ってるのにも関わらず一気に最後まで聴いてしまうのもかなりの好印象。

このアルバム作る前に、ネットで彼等のこれまでの作品の中でどんなタイプの楽曲が聴きたいか?というアンケートを取ったらしいけど、そんなアンケート取った割りにはそれが全然生かされてない(笑い)。つまり、過去のどの作品の楽曲にも似てないモノを作り上げちゃったというのは、バンドのポテンシャルがまだまだ存在するという事なんだろうなあ。80年代からバンドが続いて、未だに新たな発見があるってホントに凄い事だと思う。

全曲素晴らしいの一言。これはかなりの愛聴盤になりそうで、間違いなく今年聴いた新作の中ではトップですな。
国内盤が久々にリリースされるらしいけど、ついでに来日公演も実現しちゃってくれればもう文句ないんだけどなあ...っていうか、死ぬまでに観たいミュージシャンの3つのウチの一つなんで、来日公演が実現すれば夢の1/3が叶うのだけど果たして...


「GAZA」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Z5VKmyDEF6U

「POUR MY LOVE」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=kF8-_0jfCgU

「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Af_5ZMtSfpo&feature=relmfu

AnoraknophobiaAnoraknophobia
(2001/04/21)
Marillion

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私のテンションが高いウチに色々書いておこう...という事で(笑)先週ずっと聴いていたマリリオンの作品から、通産12作目のスタジオアルバムにあたる「ANORAKNOPHOBIA」をチョイス。

umeサンのBBSでもちょこっと書いたばかりだけど、私は何故かこのアルバムは今までそんな頻繁に手に取る事がなかった。まあ彼等の作品で聴きたいと思う時に聴くのは「SEASONS END」「HOLIDAYS IN EDEN」「CLUTCHING AT STRAW」「MARBLES」(2枚組)「MARILLION.COM」「BRAVE」と、大体お決まりのパターンなので、他のアルバムを持っていても余程気分を変えたい時にくらいしかなかなか手に取る事がない。

このアルバムも発売された時に古巣EMIに復帰!というニュースを知ってたので、てっきり国内盤を期待していたのだけど結局発売されず、慌てて市内のCD屋で手に入れたのをよく覚えている。
今はもう無い市内の新星堂のCD欄には、多分担当者の好みなのだろうかプログレコーナーがやけに充実しており、ここで予約入れれば間違いないだろう...という事でこのアルバムと他に当時リリースされてた過去の作品の2枚組リマスターを数枚予約し、その後CD取りに行った時にはしっかりマリリオンの欄が追加されてあったのには笑ったなあ(笑)。

しかし、前作の製作時にバンドの資金難の為にファンクラブから援助して貰う代わりにアルバムのクレジット欄に名前が載り、しかもインナーの内袋には顔写真が載るという粋な事をやっていたのに、いきなり大手のEMIとの再契約とは一体何があったんだろう?とずっと疑問に思ってたけど、先日ネットで調べてたらその経緯が載ってて、バンド側がレコーディングの費用は自分達で賄うから、プロモーションの方を頼むという旨をEMI側に打診してそれに応じたモノだったらしい...けど、そんなに宣伝効果ってあったんだろうか?後にまた決裂した事から、余り効果が無かったとしか思えないのだけど。まあ、マリリオンクラスのバンドでも厳しいって事なんだろうなあ。

内容の方は前作を踏襲した路線だけど、前作で聴こえたブラス導入などの音の冒険はさほどしてはおらず、キーボードを多用した従来路線。ポンプロックと呼ばれる要素は希薄で、プログレ的な構成も曲が長い割りには余り感じられない...となると、意外と「HOLIDAYS IN EDEN」のノリに近いのかも。
ただ、あの作品よりもメロディのメリハリは少なく、やはり地味さは歪めないかと。
でも、好きな曲もあって「BETWEEN YOU AND ME」や「MAP OF THE WORLD」「WHEN I MEET GOD」などは今の時期にぴったりな爽やかな雰囲気。
後半に11分の大作「THIS IS THE 21st CENTURY」や、「SEPARATED OUT」「IF MY HEART WHERE A BALL IT WOULD ROLL UPHILL」の様な幾分ロック寄りの楽曲を持ってきてバランスを保っているのも面白い。

やはり聴かず嫌いはよくないな、と改めて思い知らされた次第。ましてや大好きなバンドの作品なら尚の事で、」たまに引っ張り出して聴いてみると改めて発見できるモノがあると。
9月にいよいよ待望の新作が控えているけど、今度は一体どんな路線を聴かせてくれるのだろうか?


「BETWEEN YOU AND ME」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=P89yCN1zVyg

「WHEN I MEET GOD」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=cr53G0khU7Q&feature=related