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今頃になって暑さが感じられる季節になってきたのにそれほど夏っぽさが全く感じられないので、せめて聴いてる音楽くらいは夏を感じたいな...と、思って手を伸ばしたのはヴァン・ヘイレン。以前購入した6枚組廉価盤の中から、結構評判の良い4thアルバム「FAIR WARNING」(邦題:戒厳令)を今回はチョイス。発表は1981年。

私が洋楽を聴き始めた頃にちょうど「JUMP」が大ヒット中で、シングルEPを買って毎日聴いていたのだけど、その当時の友人にヴァン・ヘイレンのアルバムで良いモノって何かある?と聞いたら、1stアルバムとこの4thアルバムを薦められた。1stアルバムはエディ・ヴァン・ヘイレンの真骨頂と呼ぶ声も高かったし、何よりデビュー作であんなギタープレイ聴かされたらそりゃ衝撃的な訳でお薦めするのも理解出来るけど、何で4thアルバムを薦めたのかはよく判らなかった。ジャケットも何だか彼等らしくない変な感じだし、特に大ヒットしたシングルもある訳じゃないし。

最初に聴いたのは市内の図書館で借りてきたレコードだったと思うけど、最初聴いた時は地味だなあ...という印象しかなかった。そりゃそうでしょ、「JUMP」みたいなポップなキーボードサウンドでもないし、何よりデイヴ・リー・ロスの歌い方が一本調子で起伏が感じられないのが地味な印象に拍車を掛けてたんだと思う。

でも、数年後にCDで改めてよく聴き直してみると彼等以外何者でもないアルバムな訳で、要はヴァン・ヘイレンの本質を知らなかっただけかと。逆に「1984」が彼等にしては異質なアルバムだったという事を後で知った訳なんですよね。また、ボーカルがデイヴからサミー・ヘイガーに変わってバンドのスケール感が更に増した事もあって、デイヴ時代のアルバムはそれほど聴く頻度も少なくなってしまった。
今になってデイヴ期の良さも判るしサミー期の凄さも判るけど、後は音楽性の好みでどちらが良いかは判断すれば良いだけの事かと。因みに私はサミー期がリアルタイムど真ん中だったのでサミー期に思い入れがあるけど、勿論デイヴ期も良いモノはあると評価してますよ。

オープニングの「MEAN STREET」の冒頭でエディがまた新しい奏法のスラッピング奏法を披露しているけど、本当に革命的というかリアルタイムでアルバム聴いた人は驚いたんじゃないだろうか?当時はMTVなんか存在してないし、耳で聴くしか判断出来ないから音だけ聴いて「どんなプレイしてるんだ?」となる訳で。
ハイライトはやっぱバンドらしさが炸裂している「MEAN STREET」「UNCHAINED」「SINNER'S SWING!」だと思うけど、個人的には地味だけど何かクセになる「PUSH COMES TO SHOVE」が意外に好きだ。バンドらしさは余り感じないけど、デイヴのソロ作にポツンと入っててもおかしくない雰囲気を感じるのは私だけだろうか?因みに「UNCHAINED」はグレイト・ホワイトもカヴァーしてましたね。

しかし、本当に新作の話が一向に聞こえて来ないですなあ。ちょっと前にマイケル・アンソニーへオリジナルメンバーでのツアーに参加する気があるか?と彼等のマネージメントから連絡があった事が暴露されていたけど、マイケル本人は乗り気でスケジュールも空けてたのにそれっきり連絡がなかったというから、結局はエディとアレックスの気まぐれだったんでしょう。勿論、オリジナルメンバー再結成は話題にはなるだろうけど結局はツアーだけで終わっちゃいそうな感じだし、むしろ現メンバーでアルバム作った方が良い結果になりそうだけど、ここまで話が見えてこないとここまま地味に引退しちゃいそうな気が...勿体無い話だよなあ。


「MEAN STREET」


「UNCHAINED」
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あんまり梅雨っぽくない天気で暑さが苦手な私にとっては既にバテ気味な感じなのだけど、そんな暑い中に車内で聴くには打ってつけのヴァン・ヘイレンを久々にチョイス。通産10作目の「BALANCE」を今回はチョイス。1995年発表ですね。

残念ながらサミー・ヘイガー在籍最後のアルバムとなった今作。何が理由なのか知らないけど、このアルバムのツアー終了後に抜けてしまってデイヴ・リー・ロス期よりもサミー期の方が好きだった(リアルタイムでずっと追えたのも大きかった)私はがっかりしたのを覚えている。

このアルバムも最初聴いた時は全体的にどうも煮え切らない雰囲気があって、当時のグランジ/オルタナが音楽シーンで幅を利かせていた事も関係してるんだろうなあ...と勝手に思い込んでたけど、楽曲単位で聴くと意外とカッコイイ曲も多いのに気付く。
ヴァン・ヘイレンのイメージはカラッとした能天気なハードロックバンドというのが私のイメージだけど、サミーが加入してからバラードも増えたし楽曲の幅が広がったと思うし、実際デイヴよりも歌えるスタイルはサミーの方が上じゃないかと。勿論、デイヴのエンターテイナー然としたスタイルもヴァン・ヘイレンには重要だしカッコイイと思うけど。

お経みたいなSEから一転硬質なギターリフが入る「THE SEVENTH SEAL」はむちゃくちゃカッコイイし、続く「CAN'T STOP LOVING YOU」はそれまでのバンドらしからぬポップな雰囲気で異質だけど、これはプロデューサーのブルース・フェアバーンの意向が反映されたんじゃないかと。良い曲なんだけど、正直産業ロックの極みみたいなスタイルなんで遂にこういうトコまで来てしまったんだなあ~と思った。
後半(9~13曲目←日本盤ボートラも含む)の流れはあまり好きじゃないんだけど、それ以前の流れは結構好きで「BIG FAT MONEY」や「AFTERSHOCK」みたいな如何にも彼等にしか出来ないHRは安定のクオリティだと思う。

当然の様にアルバムチャートでNo.1獲得した訳だけど、今改めて聴くとサミー期の限界も幾分感じられる作りなんじゃないかと思った。その後のサミー脱退→エクストリームのゲイリー・シャローン加入→サミー復帰→サミー再脱退の流れでも分かる様にエディとアレックスさえ入ればヴァン・ヘイレン...といった感じなんで、外部の意見を聞かなくなってその後は黙作になってしまったのは単純に曲が書けなくなったんじゃないかと。
エディの病気の件もあったし、現時点で最新作にあたるデイヴ復帰のアルバムも半分以上が昔のデモ曲からのリメイクだし、そのデイヴから「エディはここ20年くらいは曲書いてない」と暴露されちゃってるから、エディにとってはもうバンド活動も自身の健康を考えないと出来ないんだろうなあ。

後のデイヴ復帰作はまた別モノといったノリなので、個人的にはこのアルバムが全盛期最後の作品という認識だけど、何処か少し寂しさを感じてしまうんだよなあ。サミーにまたバンドに復帰してほしいとは思わないけど(サミー自身も否定してたし)バンドも終焉もそう先の話じゃないんだから、最後にとんでもない作品を作って欲しいと願ってますよ。


「CAN'T STOP LOVING YOU」


「BIG FAT MONEY」

ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン-THE BEST OF BOTH WORLDS-(完全生産限定スペシャル・プライス)ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン-THE BEST OF BOTH WORLDS-(完全生産限定スペシャル・プライス)
(2006/03/08)
ヴァン・ヘイレン

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先日の新宿ユニオン・HM/HR館で見つけてきたもう1枚がこのアルバム。新作の噂が全く聞こえて来ない(...)ヴァン・ヘイレンの2004年発表の2枚組ベスト盤「THE BEST OF BOTH WORLDS」。購入額は¥1200でした。前回のアネクドテンとは大違いの音楽性ですな(笑)。

しかし、何故この時期にヴァン・ヘイレン?と思ったかというと、ウチにある彼等のCDで車内で聴く為にCD-Rを作成しようと試みたのだけど、年代によって見事に音圧がバラバラでいちいち曲ごとにボリューム上げ下げしないと聴けたモンじゃない...なので、手っ取り早くべストから落とした方がラクで聴き易いからと言う理由。
しかも購入前に何の曲が入ってるか知らなかったので、ネットで調べてみると当時の新曲3曲入ってるし、2枚組だから選曲もかなり豊富になって以前のベスト盤とは段違いにお買い得。

でもこうして改めて聴いてみると、2枚組でもまだまだ収録して欲しい楽曲があるのはさすが大物バンドならでは。デイヴ・リー・ロス時代の初期群はまあこんなモノだろうとは思うけど(しかし「HANG 'EM HIGH」(「DIVER DOWN」収録)が入っていないのは納得いかん!)サミー・ヘイガー期はホントにあれこれ入れて欲しいのがあった。思いついた中でも「GOOD ENOUGH」「SUMMER NIGHTS」「MINE ALL MINE」「JUDGEMENT DAY」「BIG FAT MONEY」と、ホントにキリが無い感じだ。ライブ曲を入れるくらいなら、普通にスタジオ曲のみで構成して欲しかったと思う。

ゲイリー・シェローン期は省かれても仕方ないとは思うけど(事実上、失敗作だったし)「BALANCE」からは「CAN'T STOP LOVIN' YOU」と「NOT ENOUGH」しか選ばれなかったのは意外。全体的に暗めの作品だったから?
当時の新曲3曲については特に加もなく不可もなく...といった感じだけど、それはベスト盤の中だから浮いてしまうのは仕方ないのかも。まあ、サミーが歌ってるのがポイント高いけどね。

しかしこのバンド、現状がどうなってるのかホントに分からない。エディの息子ウルフィーをベーシストとして加入させた後に、結局デイヴとヨリを戻してツアー再開させたのは良いけど、ツアー終了後そのまま何の情報も無いという。
ツアーもアルバム製作も無いので、ウルフィーが自分のバンドを結成しようとしたらお父さん大激怒って話だし。もう正直新作は期待出来ないのかな?...ちょっと残念。


「IT'S ABOUT TIME」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=TP_vr0-HqDg

「DREAMS」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=6qOvr0me2kw

「UNCHAINED」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=7P1d8BVvY-I

OU812OU812
(2005/08/24)
ヴァン・ヘイレン

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先日のデイヴ・リー・ロスの「SKYSCRAPER」を聴いていて、同時期に発売されたこっちの方も久々に聴きたくなったヴァン・ヘイレンの「OU812」を聴いてみた。
サミー・ヘイガー加入後2作目にあたる本作、「1984」からリアルタイムで追っていて、それまでのバンドの作品が大好きだったので当然このアルバムにも期待していて、近所のCD屋で輸入盤が先に発売されていたので国内盤まで待てずに購入した記憶がある。しかも当時のCDには縦長の箱みたいなモノが付いており(万引き防止の為か?)「普通に売れば良いのに」と思ったのをよく覚えているなあ。

で、このアルバムを初めて聴いた時は戸惑いしか残らなかった。何故なら前作「5150」の路線とは何処か雰囲気の違うモノを感じたからだ。
前作を何度繰り返して聴いたか分からないくらい大好きだったので、当然この路線で続けていくと思っていたトコに、この微妙な路線変更の音...そりゃ戸惑いもある訳で、一体何で?と疑問しか浮かばなかった。
しかし、当時の少ない小遣いの中からせっかく買ったCDだし、何度も聴けばその答えが見つかるかな?...と繰り返し聴いていたら、何時の間にか好きになってしまったから不思議なモノである(爆)。

今になって思うと、バンドも円熟期に入ってきて大物バンドとしての余裕が表れてきた証拠なのだろう。それまでの彼等の十八番的な楽曲「SOURCE OF INFECTION」や「SUCKER IN A 3 PIECE」もあるけど、やはり変化を感じさせる楽曲が多いのがこのアルバムの特徴だと思う。
まずバンドの演奏を聴かせるよりもサミーの歌唱を聴かせる方に重点をおいた「MINE ALL MINE」をオープニングに持ってきて、続くバラード「WHEN IT'S LOVE」という構成はホントに意外だった。
他にもリラックスした雰囲気の「CABO WABO」やキーボードを多用した「FEELS SO GOOD」、ちょっとカントリーっぽい「FINISH WHAT YA STARTED」、ブルージーな「BLACK AND BLUE」「A APOLITICAL BLUES」などバラエティに富んだ楽曲が続く。

しかし、だからといってエディ・ヴァン・ヘイレンのギタープレイが少ないのか?という訳でもなく、むしろこういった新境地の音に合わせて楽曲の魅力を削ぐ事もなく、堅実なプレイを聴かせているのはさすがエディ!といったトコだ。

因みにこのアルバムタイトルは、当時デイヴ・リー・ロスの「EAT AND EM SMILE」(笑って奴等を食っちまえ)というタイトルへの回答「OH、YOU ATE ONE TOO」(お前もそれを食ったのか?)という逸話も面白い。この当時は、まさか後にデイヴがバンドに復帰するなんて思ってもみなかったけどなあ...

「WHEN IT'S LOVE」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=5wAlbH5v7OA

「FEELS SO GOOD」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=pQ-5nwt-j9E

「FINISH WHAT YA STARTED」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=TMvjEyzZGz8

1984(紙ジャケ)1984(紙ジャケ)
(2008/04/23)
ヴァン・ヘイレン

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先週のサンダーのライブ前のBGMで、いきなりレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが掛かっていて???になったモノだけど、その後はZEPだのAC/DCだの結構渋めの選曲でテンションも上がってきた。だけど、このアルバムから「TOP JIMMY」と「GIRL GONE BAD」が掛かった時は、久々に聴いた事と相成って、あーいうライブ会場の大音量で聴くと雰囲気満点で「こんなに格好良い曲だったっけ?」と、改めて知らしめられた。

ので、久々にアルバム引っ張り出して聴いてみたけど、あの当時のHM/HRシーンを引っ張っていたのは間違いなくこのバンドだったと思う。
このアルバムが出る前年のUSフェスティバルのヘッドライナーを務めた事でギャラが破格になった...的な話を雑誌で読んだ事もあって、当時はまだHM/HRの洗礼を受けていなかった私にとって「HM/HRとは?」の格好の対象になった事は間違いなかった。また、マイケル・ジャクソンの「BEAT IT」のギターソロをエディ・ヴァン・ヘイレンが担当していたという事も、ヒットチャートばかりを追っていた私に興味を持たせたモノだったな。

そんなタイミングで「JUMP」が全米チャートのトップに登り詰め、シングル買って散々聴いたモノで、当然アルバムも入手。
シングルチャートばかりをチェックしていた私が初めて聴くHM/HR系の音楽。「JUMP」のポップさは今思うとヒットして当然の結果だと思うし、キーボードを大胆に取り入れた新機軸の音楽性は後に多くのフォロワーを生み出す結果となった訳だし、またエディの凄みが十分に感じられる「HOT FOR TEACHER」や、キャッチーで如何にも真夏にぴったりな「PANAMA」「TOP JIMMY」なんかは、HM/HR系を初体験するには十分過ぎる内容だ。

このアルバムから既に20年以上も経ち、「JUMP」が某携帯会社のCMソングになったりして時代は変わったなとも感じさせられるけど、既にデイヴ・リー・ロスがバンドに復帰を果たし、エディの息子が加入した新生バンドは一体どーなんだろう?と。
マイケル・アンソニーの高音コーラスが無いのは寂しい限りだし、デイヴの歌唱やヴォルフギャング(エディの息子)の力量など不安も多いけど、とりあえずは聴いてみない事には話にならない事だし...とりあえずはライブ盤でも新作でもアルバム待ちって事ですな。