Burn 30th anniversary editionBurn 30th anniversary edition
(2005/03/01)
Deep Purple

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先週、以前から癌を患っていたジョン・ロードが永眠した。71歳だったとの事だけど、これからこういった悲報は多くなるんだろうなあ。ただでさえHR/HM系のミュージシャンは高齢化が進んでいるし、この人みたいに一時代を築いたミュージシャンやバンドは結構多いから、少なくとも覚悟しておいた方が良いのかも。ご冥福をお祈りいたします。

そんな訳で、彼を追悼する意味で今回のレビューはディープ・パープルの「BURN」。オリジナルのリリースは1974年だけど、このCDは30周年アニバーサリー盤で2004年リリース。先日、HMVにてセールで¥600で購入出来た代物。
メンバーも第3期に突入して、イアン・ギランとロジャー・グローバーが脱退し、ここで新たにデヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズの2人が加入。

正直言って、バリバリのHRチューンはタイトル曲「BURN」のみ。リアルタイムで聴いた方達は正直感動モノだった事でしょうなあ。リッチー・ブラックモア渾身の一撃と言わんばかりの曲で、ジョン・ロードのハモンドも正に”唸る”という表現がぴったりの名曲。オリジナルでは勿論デヴィッドとグレンのツインVoだけど、グレン自身のライブ盤でも演奏されており、そのド迫力に度肝を抜かれた記憶がある。

残りの曲はデヴィッドの声質を生かしたブルージーなナンバーが大半を占めており、グレンお得意のファンキーな曲も入って、それまでのパープルのアルバムとは一味も二味も違うスタイルとなっている。後にソウルやファンキー路線に耐えられなくなったリッチー自身がバンドを脱退するハメになったけど、この時点ではまだそれに耐え得る忍耐は持っていた様だ(笑)。

まあ、それまでの一本調子でしか歌えないイアン・ギランよりも音楽性の幅が広がった意味ではこのメンバーチェンジは成功だったと思う。だけど、新加入してそれが受け入れられると横柄になって、個性を打ち出そうとする輩が音楽性に口を挟んできた為にバンド自体が脆くなってしまったという本末転倒的な結末が待っていようとは、この時点で疑う人はいなかっただろうなあ。

オリジナル盤は持ってなかったので聴き比べは出来ないけど、このリマスター盤はかなり音質が良いと思う。音の分離が良くて各楽器の音がはっきり聴こえるので、大きな音で聴いて心地良い。イアン・ペイスのドラムがかなり硬質なんで、如何にもHRを聴いてると思えるのが良い。

2004年リミックスが数曲収録されているけど、はっきり言ってオマケ。全体的にオリジナル曲数だけで十分に勝負出来る内容なので、リミックスは無くても良かったかも。

しかし数年前に第3期の再結成の噂が流れた事があったけど、何でリッチー関係はこうした話が出る度に誰かメンバーが亡くなるのだろうか?レインボーの噂の時もコージー・パウエルが亡くなったし、今回はジョン・ロード...リッチーももうHRは演らないんだろうから、こうした噂話はきっちり否定してほしいですな。


「BURN」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=dlalQBnrxtE

「MISTREATED」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=tsO26Pgm6qI

「YOU FOOL NO ONE」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=5R-voFL4ZL8
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カム・テイスト・ザ・バンド(紙ジャケット仕様)カム・テイスト・ザ・バンド(紙ジャケット仕様)
(2006/03/22)
ディープ・パープル

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先日のグレン・ヒューズの話から、ひょんなトコで話題になった(笑)ディープ・パープルの「カム・テイスト・ザ・バンド」。

久しぶりに引っ張り出して聴いてみたのだけど、やはりそれまでのパープルとは異質な感じのアルバムで、イアン・ギランやリッチー・ブラックモアのファンには絶対に無縁なアルバムだと思し、彼等が参加していない為「彼等こそがパープル」と思ってる人達には、パープルのアルバムとしては認めたくないアルバムでもあるだろう。
先日の述べた通り、私自身はパープルには何の思い入れがないので、素直にこのアルバムの方向性が好きだったりする。そして、今までのパープルの概念を変えたのは、やはり新加入のトミー・ボーリンとここで個性を出してきたグレン・ヒューズの2人でしょう。
「GETTIN' TIGHTER」や「I NEED LOVE」のファンク的な要素は間違いなくグレンの趣味だし、「DEALER」や「LOVE CHILD」のブルージーな感覚はトミーが持ち込んだモノで、また、トミー・ボーリンがどの様なタイプの曲でも自分のモノにしてしまうので、そこがこのアルバムのポイントだと思う。
従来のHR路線の「COMIN' HOME」や「DRIFTER」なんかも普通にカッコイイのだけど、何だかデヴィッド・カヴァデールの存在がかなり薄く、この2人が作ったアルバムに他のメンバーが参加したアルバム...みたいな感じな仕上がりで、それでパープル色が薄いのだろうか?

私的には「COMIN' HOME」の疾走感、「GETTIN' TIGHTER」の軽快感、個人的なハイライトと思ってるバラードの「THIS TIME AROUND~OWED TO 'G'」、壮大なスケールでアルバムを締める「YOU KEEP ON MOVING」が中でも大好きだ。

「THIS TIME AROUND~OWED TO 'G'」や「GETTIN' TIGHTER」は、グレンの「BURNING JAPAN LIVE」CDにも収録されているのだけど、前者の冒頭で「次の曲はトミー・ボーリンに捧げる」と言ってプレイしたり、また「YOU KEEP ON MOVING」は彼の「FROM NOW ON...」のボーナストラックにリメイクで収録したりと、彼にとっても特別なアルバムである事は間違いないだろう。
熱狂的なパープルファンには申し訳ないけど、このメンツでもう1枚くらいアルバムを聴いてみたかったな。