マルコム・ヤングが逝去...帰宅前に来た友人からのメールで知って驚いたけど、数年前に認知症を患ってバンドを離脱した時点でマルコムの復帰は絶望的だったし、ブライアン・ジョンソンは耳の不調、フィル・ラッドは殺人依頼の容疑でバンドをクビ、クリフ・ウィリアムスは「ROCK OR BUST」のツアー終了時に脱退と、急にバンド自体が崩壊に向かっていったのは偶然とはいえ出来過ぎの話。先月には兄のジョージ・ヤングが亡くなったばかりで、続いてマルコムも逝去...アンガスの心境は堪ったモンじゃないだろうなあ。

帰りの車内で早速AC/DC聴いて追悼。で、帰宅してから夕飯食って今このアルバムを引っ張り出してまた聴いてる。1978年発表のバンド初のライブアルバムとなった「IF YOU WANT BLOOD YOU'VE GOT IT」。邦題が「ギター殺人事件 AC/DC流血ライブ」。ジャケそのまんまですね。

メジャーデビューしてから4枚目のアルバム「POWERAGE」リリース後のツアーの模様を収めたライブ盤って事だけど、今のバンドなら大抵そのアルバムのツアーならそのアルバムの楽曲がメインで後は代表作のみで構成されるのが大筋だけど、このアルバムでは「POWERAGE」からの楽曲は「RIFF RAFF」と「ROCK 'N' ROLL DAMNATION」の2曲のみ。
まあ、全部で10曲のみだから少ないと言っちゃそれまでだけど、他の楽曲は初期のバンドの楽曲の中でも外せないモノばかりというのがAC/DCの凄さを物語ってる。しかも「DIRTY DEEDS DONE DIRT CHEAP」や「IT'S A LONG WAY TO THE TOP(IF YOU WANNA ROCK 'N' ROLL)」、「T.N.T」や「LIVE WIRE」、「SIN CITY」などバンドの代表曲ですら入ってない楽曲もあるのだからマジで恐るべし...って感じ。私自身は「POWERAGE」大好きなので「DOWN PAYMENT BLUES」や「WHAT'S NEXT TO THE MOON」などのライブverも聴いてみたかったけど。

当時のバンドの勢いをそのままパッケージにしたアルバムと言えば簡単だけど、バンドとしても天下を取る前の上昇気流に乗ってた時期のライブだからテンションの高さがハンパない。ボン・スコットの喉もすこぶる調子良さそうだし、勿論演奏陣のパフォーマンスもスタジオアルバムと比べると荒々しさが増して凄くカッコイイ。「AC/DCはライブバンド」という定説はこのアルバムでも十分証明してくれる。
このアルバムでのお気に入りは冒頭の「RIFF RAFF」。後年のライブでは余りプレイされない曲なので、こうしてライブで聴くと改めてカッコイイ曲だと思う。余談だけど、TVでマーティー・フリードマンがAC/DCの曲弾く時は「BACK IN BLACK」でも「HIGHWAY TO HELL」でもなくこの曲を弾くのは何故?
あと「BAD BOY BOOGIE」や「PROBLEM CHILD」も他のライブ音源と比べて演奏がタイトなんで、このライブverはかなり好きだな。

しかし、マルコムも亡くなってしまった今、アンガスがどういった決断をするのか分からないけど、もう既にバンドとしては一時代を築いた訳だし、ここでバンドが終焉を迎えても致し方ないと思う。むしろよくぞここまで活動してくれたと思うし、本当に「LET THERE BE ROCK」を体現したバンドじゃないかと。バンドの未来がどうであれ、私は今まで通りAC/DCをずっと聴いていく。それは絶対に変わらない事だ!


「RIFF RAFF」


「BAD BOY BOOGIE」
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ちょっと前から話題になってたAC/DCの臨時ボーカル交代劇。事の発端はブライアン・ジョンソンが耳の不調を訴えたトコ、聴覚を完全に失う危険性があるとかでドクターストップが掛かってしまい、当然の事ながらボーカル不在のままツアーを続けられないのでツアーを延期して新ボーカルを探してたという事なんだけど、まさかのアクセル・ローズが参加してツアー続行となったのは驚いた。しかも、本人がバンドに直接コンタクトを取ったと言う話にも驚いた。アクセル、丸くなったなあ~(色んな意味で)。
一つ確実なのはブライアンは脱退ではなく療養というカタチという事で、治ればまた復帰するという話。ただ、耳の治療は結構長引くという話なので、その辺のトコがどーなるのかが気掛かりな具合で...

で、ちょっと混乱があったのはバンド側の声明で如何にもブライアンを切り捨てる様なニュアンスのコメントだったお陰でバンド側にも少し非難が集まってたと。その結果、アクセルに決まってチケットの払い戻しにも応じるという事で、ベルギーのファン約7000人が払い戻ししてもらったらしい。
まあ、ブライアンの心境を考えればツアーは延期じゃなくて中止にして欲しいのも分かるけど、そうなるとバンドに違約金が発生して費用が掛かるのでバンド側は続けたかったという事なんだろうな。ただ、これだけ個性の強いボーカルが不在だと、幾らアクセルがボーカルだからといって違うモノ見せられるファンとしては、払い戻しも止むを得ない事なのかと。しかし7000人近くがキャンセルとなるとバンドも焦ったみたいで、ツアー前日にコメントやリハーサルをYOU TUBEに上げてアピールしてるのはちょっとAC/DCらしからぬ雰囲気で、何か妙な気分。
まあ、何はともあれ昨日からツアー再開してるみたいなので、早くブライアンの復帰を期待したいトコです。

そんな訳で、今回は久々にAC/DCばっか聴いてたのでコレをチョイス。1983年発表の通産8作目のオリジナルアルバム「FLICK OF THE SWITCH」(邦題:征服者)。
このアルバム、バンドの出世作となった「BACK IN THE BLACK」からその勢いを買って全米No.1に輝いた「FOR THOSE ABOUT TO ROCK」に次ぐアルバムとなった訳だけど、前2作が名盤として語られる事が多いのに対して、比較的地味な扱いになってるのが厳しい。
まあ理由は幾らでもあるんだろうけど、この時期のバンドを取り巻く環境がよくなかったお陰で、その影響をモロに被ってしまったという感覚が強い気がする。このアルバム製作中にドラムのフィル・ラッドが重度のアル中になって解雇されたのを切っ掛けに、バンド初のセルフプロデュースという客観的に見てくれるプロデューサーが不在というのも原因なのかも。
また楽曲に関しても、前2作で見られるほどキャッチーさもメリハリさもないので地味な印象を受けるのも正直キツい。

でも内容は決して悪くないし、むしろこのバンドの本質が剥き出しになった感じだからベーシックなロックが好きな人達には堪らないかと。前2作の成功のお陰で貫禄が付いて王道なスタイルを提示したものの、MTVや80sポップなどの派手な時代にはそぐわなかったという認識で良いと思う。単に読み違いって事なんじゃないかと。問題はむしろ次作にあったと思う。

お気に入りは「SWITCH OF THE FLICK」「NERVOUS SHAKEDOWN」「LANDSLIDE」「GUNS FOR HIRE」「BEDLAM IN BELGIUM」。特に当時の邦題の中でも群を抜いて強烈なインパクトを誇った「BEDLAM IN BELGIUM」(当時の邦題は”ベルギー精神病院”/笑)や「GUNS FOR HIRE」は今でも大好きだ。

そーいや、今アクセルがいるんだから彼に合う楽曲を選ぶとすると、このアルバムの冒頭を飾る「RISING POWER」なんてアクセルの若い時の声にそっくりで良いと思うんだけどなあ。昨日のセトリを見てみると、このアルバムから1曲もプレイされてないのは非常に残念だけど...


「FLICK OF THE SWITCH」


「BEDLAM IN BELGIUM」


「GUNS FOR HIRE」

Rock Or BustRock Or Bust
(2014/12/02)
Ac/Dc

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ここのトコ、ちょこちょこCDは買っているものの、余り聴き込んでいないモノが多すぎる。
まあ、これだけCD所有してしまうと平日に聞ける曲数なんてそう多くないし...私は仕事場への通勤時間が片道40分くらい掛かるので、昔のアルバムみたいに曲数が少なめで楽曲の時間が短いアルバムなんかは1枚丸々聴けてしまうけど。
あと、その時の気分によって聴く音楽はかなり変わるので、新作を買って「おおっ!」ってなっても、翌日の気分になると全然違う音楽を手にする事が多かったりするので、なかなか聴き込む事が出来なかったりするモノだ。昨日はジェリーフィッシュを聴いてたのに、翌日はアリス・イン・チェインズ聴いてるとか(苦笑)。

このアルバムも買って数回聴いて暫く放置してあったのだけど、何かと忙しい年末に発売されてなかなか聴き込む事がなかった。前作「BLACK ICE」(邦題:悪魔の氷←何じゃこのタイトル?)から約6年振りの新作となった、大御所AC/DCの「ROCK OR BUST」を今回はチョイス。
今回は邦題が無くてホントに良かった(笑)。もしあったら、やっぱ「悪魔の岩」とか「地獄の岩」とかになるんだろうか?(苦笑)

プロデュースが前作同様ブレンダン・オブライエンなんで、前作と余り違和感を感じない...と言うよりはバンドの音楽性や方向性が全くブレないんで、レビューと言っても同じ事しか書けない(笑)。そう、いつもと同じ近年のバンドの姿がここにある。ギターの音も相変わらず良いし、前回ツアー終了後に引退を仄めかしたブライアン・ジョンソンの声も全然問題なく、むしろ彼の良い部分が引き出されてると思う。
しかも、今回は11曲のみでトータル約35分という短い内容(笑)。彼等の場合は曲が長ければ良いという訳でもないし、むしろ潔さを感じて如何にも彼等らしいスタイルで、非常に満足だ。これなら通勤時にアルバム丸々聴けるし(笑)。

しかし、変わった事といえばバンド創設時からのメンバーであるマルコム・ヤングが認知症を患ってしまい、バンドから離脱する事になった事。これはかなり衝撃的な話かと。
以前も「BLOW UP YOUR VIDEO」のツアーの時だったと思うけど、アル中依存症の治療に専念するだか何だかで離脱した事があったけど、今回は完全にギターすら弾けない状態になってしまった様で、まさかこうしてバンドから身を引く事になるとは思わなかった。
まあ今までの長いバンド活動での酒の量はハンパないと思うし、若い頃のツケがこうして回ってきてしまったのはちょっと残念だけど、このバンドは本当に誰かが動けなくなるまで続けるモノだと思ってたので、こうして創設時のメンバーが一人欠けた状態でも未だに続けているのは頭が下がる思いだ。アルバムを聴く限り、マルコム不在の影響が余り感じられないのはまだ救いかと。

またドラムのフィル・ラッドが脅迫容疑で逮捕されて、裁判を控えてる事もあってバンドから離脱しているけど、アルバムは既に録り終えた後だったんで影響はなし。理由が理由だけにバンド復帰はもう無理だと思うけど、後任は「THE RAZORS EDGE」で叩いてたクリス・スレイドが復帰したのは嬉しい。彼のドラムは結構好きなんで。

前回こそ最後か?と噂されていたものの、未だに活動を続けてくれているのは非常に嬉しいし、マルコムの不在は非常に残念だけど、それこそアンガスがブライアンのどちらかがリタイアしない限りはずっと続くんじゃないかと思う。
あとは来日公演を待つばかり。既にオーストラリア公演は発表されているので、近いウチに発表されるんじゃないかと。噂では東京ドームという話らしいので音響には期待出来ないけど、彼等の場合は余り問題ないかと。だって、聴くというよりは感覚で感じるというノリだしね。


「ROCK OR BUST」


「PLAYBALL」

ライヴ・アット・リヴァー・プレイト [DVD]ライヴ・アット・リヴァー・プレイト [DVD]
(2011/05/25)
AC/DC

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先日の交通事故の時、このDVDを購入して家路に着くトコだったので、事故の状況検分が終わって家に着いてさて観よう...という気分になれなかったのは言うまでもなく、とりあえず落ち着いた今、一通り観終わった。

昨年3月のライブにも行ったけど、この観客達の様な熱気はさすがになかったものの、一時期はツアー外しもあった国にしてはよく盛り上がったなあ~と感心したモンだけど、この映像を観てしまうと比べ物にならない気がした。ましてライブならラッシュでもメイデンでもクイーンでも何でも盛り上がる熱狂的な南米のファンだから致し方ないんだけど。会場全体を映像で観ると客が波打ってるのがよく分かるし、曲によっては暴動みたいなノリになってるし。

何故、この時期にライブDVDなのか?という問いなんぞどーでも良く、約9年振りとなった新作「BLACK ICE」に伴うツアーという事で記念に残して置きたかったのだろう。しかもブライアン・ジョンソンは還暦ですよ。その彼が普通にロックしてる。そして、結成から35年以上経ってるバンドがこれまでと同じく普通にロックしてる...もうそれだけ十分に価値のあるバンドなんですよ、このバンドは。

オープニングの”あの”アニメもばっちり収録、冒頭の「ROCK N ROLL TRAIN」からラストの「FOR THOSE ABOUT TO ROCK」で、ブライアンが「アルゼンチンに敬意を表す!」と言って締めるその瞬間までファンにとっては堪らないモノかと。実際、今観ながら書いてるけど、冷静じゃいられないし(笑)。
ただ、バンドの演奏と観客のシーンの2部カット割りがちょっと余計な気もするので、純粋にライブを楽しみたい人にはちょっと不評かな?私的には余り気にならなかったけど。あ、映像自体はDVDでも十分綺麗ですよ。

オマケ映像でちょっとしたツアードキュメントが入ってるんだけど、これがまたファンが濃い人達ばっかで(笑)全身タトゥーだらけのオヤジがAC/DC愛を語ったり、我が国からもこのライブを観る為だけに来たと語ったファンも登場して笑かせてくれる。
そんな中、地元のラジオ局でAC/DC愛を語る失業中の親と、息子の名が”ヤング”という親子がチケットを譲ってくれと頼むんだけど、DJが残念ながらチケットは手に入らなかったんだ...と語ると、親子の顔が悲しみで曇ったその直後にチケットを見せると親子号泣(爆)という、観てるこっちが和んでしまうシーンも入ってる。
そんな親子のエピソードの後に、メンバー達が延々牛肉の話ばかりしてるのがまたギャップがあって面白いんだけど(笑)。

しかし、一体このパワーは何処から来るんだろうか?実際来日公演で「T.N.T.」~「LET THERE BE ROCK」の流れで思わず「殺す気か」と呟いた私ではあるけど、本人達がそれ以上の力でロックしてるそのサマは本当にカッコイイ!逆に、自分の体力不足に泣けてくるよなあ...


「DIRTY DEEDS DONE DIRT CHEAP」↓
http://www.youtube.com/watch?v=jBFC8xWHH9g&feature=related

「WHOLE LOTTA ROSIE」↓
http://www.youtube.com/watch?v=GxztDpiWXo4&feature=related

「T.N.T.」↓
http://www.youtube.com/watch?v=aX8L5WQR5PI&feature=related

レーザーズ・エッジ(紙ジャケット仕様)レーザーズ・エッジ(紙ジャケット仕様)
(2008/01/23)
AC/DC

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先週の金曜日、仕事終わって電車飛び乗って(この表現は的確!)開演ギリギリ3分前にAC/DCのライブ会場であるさいたまスーパーアリーナに無事到着。

約9年振りの来日、しかもメンバー全員が高齢の為に最後の来日と噂されているけど、心配されたブライアン・ジョンソンの声は全然出ていたので普通に楽しめた(以前TVで観たトロント・ロックスの時は悲しくなるくらい酷かったので)。
というか、何処がおっさんバンドなんだ!?と疑いたくなるくらい音もタイトで、視覚的にもバックスクリーンの映像や、デカイ機関車(ROCK N' ROLL TRAINに掛けて)、巨大なロージー人形、地獄の鐘、そしてアンガスの花道に続くお立ち台とホントにサービス精神旺盛で、これで\12000は十分過ぎる程安い!前回の来日も良かったけど今回も素晴らしいライブを見せてくれましたよ。アンガスもSG弾きながら寝転がって足バタバタパフォーマンスもやってくれたし!
ホントはもう一度観たかったけど、さすがにお金が続かないんで断念。今回ので十分目に焼き付けて来ましたよ。出来れば、次のアルバムでもう一度来日公演を期待したいトコ。伝説的と言われる意味がホントに痛感しましたね。

さて、私がAC/DCと向き合う切っ掛けとなったアルバムがコレ。1990年発表の「THE RAZORS EDGE」。プロデューサーはボン・ジョヴィのアルバムで名を上げた、今は亡きブルース・フェアバーン。
前作はストレートなロックで結構淡々と進む作風だったので、HM/HR全盛期にこのスタイルはどーなんだろう?と思っていたけど、そこはさすがブルース・フェアバーン、キャッチーな路線で少しモダンな要素も感じられて、全体的にメリハリの利かせたスタイルになっていた。

そして90年代のバンドのアンセム的な存在となった「THUNDERSTRUCK」。もう、この1曲だけで十分元取れるといっても過言ではないでしょう。このPV観た時はホントにカッコ良くて心底震えましたよ。サンダーがこの曲をライブのオープニングで煽る演出にしたのも多いに理解出来るなあ。他には「MONEYTALKS」「THE RAZORS EDGE」「ROCK YOUR HEART OUT」「ARE YOU READY」「IF YOU DARE」などがお気に入り。

そして、このツアーで行われたモンスターズ・オブ・ロックのトリでのドニントンでのライブはもはや伝説的と言っても良いでしょう。それまでの集大成的なモノで、パフォーマンスも完璧。AC/DCがどういったバンドなのかを知る為には一番手っ取り早い映像・音源だと思う。ホント、凄いバンドだなあ...

「THUNDERSTRUCK」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=zvoeeq-BH4w&feature=related

「MONEYTALKS」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=Je7MqES4Wfk

「ARE YOU READY」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=zVyNZzyw9zw