ランク(紙ジャケット仕様)ランク(紙ジャケット仕様)
(2006/09/13)
ザ・スミス

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...何故アイオミからザ・スミスを聴く?(苦笑)

ともかく(笑)私が何故か急に聴きたくなるミュージシャンの筆頭角であるザ・スミスを今、マイブームと言わんばかり聴いてます。しかも、昨夜はザ・スミスオンリーでずっと聴いてたお陰もあってか、正に今日は”心に茨を持つ中年”と化しました(爆)。

切っ掛けは、ちょっと前に出たリマスター盤BOXセットが格安で売られてるのを見て、やはりここはまた押さえておくべきだろうか?と考えてしまった。
輸入盤に対訳と解説を付けただけで輸入盤の倍の値段を付けてる似非国内盤(笑)はめでたく完売したみたいだけど、一応リマスター前の国内盤は全部持ってるので対訳には困らないから、リマスター効果がビートルズのリマスターよりも効果抜群というレビューを見て、ここは最後のお布施という事で押さえようか、やっぱ。

で、「RANK」。
スミスが解散を表明したのが1987年で、その翌年に発売された本作は1986年のBBCの放送用に録られたライブ盤。
ギリギリでリアルタイムを体験出来た私だけど、このライブ盤が発売されるというニュースを音楽雑誌で読んだ時のタイトルは今でもよく覚えてる。”墓碑銘は「RANK」”。
4thアルバムが発売された直後に、呆気なく...そして肩透かしを喰らった様な感覚を受けた解散宣言だったなあ。

このライブ盤を聴いて、自分の中で早くもこのバンドにケリを付けるのか...と思ってたのに、ケリどころか未練タラタラで「これからまともに聴こうと思ってた矢先に、あっさり解散しやがって...しかもこのライブ、スタジオ盤よりもハードでめっちゃカッコ良いじゃん!ふざけんなよ、このオカマ野郎!#」と半ば怒りが込み上げてきたモンだった。

今CD聴いて、さすがに怒りは込み上げて来ないけど(苦笑)冷静に聴ける分、色々と細かいトコも聴けて新たな発見もあって結構楽しい。ライブなのに、ジョニー・マーの繊細なギターは魅力を損なわないし、後に印税分配で悪名高くなったリズム隊も結構頑張ってるなあ~とか、モリッシーの意外とエキセントリックな雰囲気もこのライブ盤で味わえたりと、スタジオ盤だけでは語れない魅力がこのライブ盤にはあると思う。

解散して既に25年近く経ってるにも関わらず、未だにザ・スミスに未練タラタラな人達は多いらしく、英国の首相は国会でバンドのファンを公言したお陰で曲名をモジられて批判されたり、プレミアリーグの某選手は「バンドの再結成を全力を尽くす」とコメント出して、ピッチでモリッシー同様ケツにグラジオラス挿してたり(コイツ、マジで最高!/笑)、常に英国の再結成して欲しいバンドのトップを飾ってるのもこのバンドだ。

私的には再結成はして欲しくないなあ...あの時代だからこそ輝いたバンドだと思うし、今の中年になったモリッシーやジョニー・マーを観て、当時と同じ気持ちでバンドを語れるとは到底思えない。
でも、まだこのバンドを聴いた事がなくて、これからCDを聴く人達にとっては結構新鮮に映るかも知れない。何故ならワン・アンド・オンリーのバンドだし、このバンド後に続いたUKロック勢は絶対何かしら影響を受けているものだし...改めて凄いバンドだったなあ~。


「THE QUEEN IS DEAD」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=BJHRP-IzHHw

「THE BOY WITH THE THORN IN HIS SIDE」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=HCdDxRaFV3s

「BIGMOUTH STRIKES AGAIN」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=DwgfeH-0TiA
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ザ・クイーン・イズ・デッドザ・クイーン・イズ・デッド
(2008/12/17)
ザ・スミス

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何故かいつもいつも、突然に聴きたくなる周期があるバンド(笑)スミスの3rdアルバムにして最高傑作の呼び声が高い「THE QUEEN IS DEAD」。まあ、前回のマリリオンを聴いていてふと思い出したかの様に聴いたのがマズイらしく(苦笑)ここ2~3日はスミス漬けの毎日。

しかし、今聴いても十分過ぎるほどに説得力があるアルバムだなあ...と。モリッシーの声や歌い方がダメな人には取っ付きがかなり悪いバンドだけど、その個性的な歌詞だけでも読むとその世界観に引き込まれてしまうのは、それだけ伝えたい事が明確で上手いという事なのだろう。

最初このアルバムのタイトルだけを見て、元々ニューヨーク・ドールズのファンだったモリッシーだから、敢えてパンクっぽいタイトルで狙ったのかな?と思ったけど、よくよく考えてみれば前作「MEAT IS MURDER」の歌詞がやたらと政治っぽい雰囲気を醸し出していたので「じゃあ、彼等はこれからこの路線を踏襲していくのか?」と勝手に解釈してたのだけど、実際は今までとそんなに変わりない、いつものスミスだった。ただ、アルバム全体に漂う何処かしか張り詰めた感覚は過去最高だと思う。

オープニングのタイトル曲が今までの彼等の楽曲にしてはやたらと激しい演奏で(特にライブだとかなり暴走している)最初聴いた時は「ホントにスミスの曲か?」と思ったくらいで、度肝を抜かれたのを覚えている。
2曲目以降はいつもの彼等の雰囲気には違いないのだけど、とにかく楽曲の良さが光る。「I KNOW IT'S OVER」~「NEVER HAD NO ONE EVER」の流れは特に秀逸で、イギリスの暗くて厚い雲のイメージと歌詞の内容が見事にマッチして、これが如何にも英国的なのだ。
曲調はかなり明るいのに、その英国的なシニカルな歌詞が光る(「うんざりするほど晴れた日なので/楽しい気分になれるトコへ行こう/墓地の入口で待ってるよ」なんて、幾らなんでもそれはないだろう.../笑)「CEMETRY GATES」、彼等にしてはちょっと攻撃的な「BIGMOUTH STRIKES AGAIN」、開放的で爽やかなメロディを持つ「THE BOY WITH THE THORN IN HIS SIDE」(邦題:心に茨を持つ少年)と大好きな曲も多いのだけど、何と言ってもこのアルバムのハイライトは「THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT」でしょう。
これほどまでにスミスの世界観と歌詞がマッチしたのは奇跡的とも言える内容で、またちょっと物悲しさを感じさせるのも感動的。名曲が多い彼等の楽曲の中でも、多くの人が彼等のベストソングに挙げる理由もよく分かる。

初期にあったモリッシーの奇声(笑)は殆ど見られないので、これからスミスでも聴いてみようか...という人には入門編にぴったりのアルバムだと思う(ただ、個人的なお薦めとなると「HATFUL OF HOLLOW」なんだけど)。彼等が何故、英国で未だに支持される理由や彼等のフォロワーが次々と現れたのか、このアルバムから少しでも感じてもらえると思うので...

「THE QUEEN IS DEAD」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=7iMeyKEOvBI

「THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT」クリップ↓(殆ど何も写ってないクリップに、この再生回数はちょっと異常かも...)
http://jp.youtube.com/watch?v=INgXzChwipY&feature=related

ハットフル・オブ・ホロウ(紙ジャケット仕様)ハットフル・オブ・ホロウ(紙ジャケット仕様)
(2006/09/13)
ザ・スミス

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今、タイトルの年代をチェックして思ったのだけど、このアルバムが発表された年はヴァン・ヘイレンの「JUMP」が大ヒットした年だったのか...と今更ながら驚いてしまった。
この前年くらいからラジオのエアチェックを始めたので、この頃は何を聴いても新鮮だったのだけど、当時このアルバムを聴いていたらどー感じたのだろう?と、ふと考えてしまった。

そう、私はこのアルバムはリアルタイムで聴いておらず、このアルバムはジャケットが何かインディーズっぽくて、素直に「どんな曲が入ってるのだろう?」と興味を持って中古レコードを買ったのだ。そして、このアルバムが私のザ・スミス初体験だったのである。そして、聴いて感じた事は「思春期」。高校生の頃に聴いた頃と同じく、今現在聴いても「思春期」を感じさせる事は変わらない。

当時は80’sのバブリーな時代、前述のヴァン・ヘイレンみたいにHM/HR系のアルバムがこれからチャートで大暴れする時代に、こんなに内省的な歌詞をなよなよとした情けないボーカルが乗る楽曲でアルバムを出すバンドも珍しい...と対訳を読んで思ったモノだけど、本国イギリスではこれが絶大な支持を経て、「80年代最も重要なバンド」とザ・スミスを崇めていくのであるから面白い。

まあ、歌詞に関しては元々自閉症だったモリッシー(Vo)が独自の視点で書いたシニカルなモノが多く、よくもまあこんな歌詞が書けるモノだ...と逆に関心してしまう。小説を読み漁っただけあって、歌詞の中にストーリーがあって共感しようがしまいが人々を惹き付けるモノはある。私に関しては、歌詞に共感出来るのは半分くらいかな?

そしてザ・スミスのもう一つの要、ジョニー・マー(G)の存在。モリッシーがバンドの頭脳なら、マーは身体。彼が奏でる音がザ・スミスというバンドを面白くしていたモノだと思う。歌詞は結構悲惨なのに、楽曲が妙に爽やかで「何なんだ?」と思わせたり。
また、マーの音は物凄く綺麗なのだ。当時、アズティック・カメラというネオアコ系のバンドがいたのだけど(奇遇にも前述のヴァン・ヘイレンの「JUMP」をカヴァーしていた)ザ・スミスには到底及ばないと思った。それほどまでに彼らは刺激的で、衝撃的だった。
視覚で訴える刺激ではなく、何かこう内面からじわじわ来る感じで、QUEENみたいにマッチョなロックのイメージではなく、それとは正反対の逆説的なイメージといえば判るだろうか?

一般的な最高傑作は「THE QUEEN IS DEAD」なのだけど、私は敢えてこのアルバムがお薦め。しかもこのアルバムは従来のスタジオアルバムではなく、初期のコンピ。BBCラジオのライブ、TVショーの音源、シングルのB面曲などを寄せ集めにしただけのモノなのだけど、これが意外に統一感があって面白い。楽曲を活かしきれなかったオリジナルの1stアルバムよりも完成度は高いと思う。
因みに、あのT.A.T.U.がカヴァーした「HOW SOON IS NOW?」もこのアルバムに収録。