ナッシング・バット・トラブルナッシング・バット・トラブル
(2006/08/30)
ブルー・マーダー

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シン・リジィからジョン・サイクスが脱退した...という話を数ヶ月前にネットで見かけたのだけど、一体サイクスは何をしたいんだろうか?
シン・リジィを再結成させて、リユニオンツアーと銘打って約10年間も新作を出さずに地味ながらも活動したのはある意味凄いなとは思うけど(笑)悪くいえば才能の枯渇であって、昔のヒット曲でメシ食ってますという誰が見ても集金ツアーとしか思えないはず。それでも客がそれなりに入ってたみたいだから本国でのリジィ人気の高さは本物なのだろう。

で、脱退したのは良いけど、次にアクションを起こすのはやはりバンドとしての活動なのだろうか?某巨大掲示板には、わざわざお忍び来日までしてレコードディールを取りにきて「HM/HRとは無関係のモノをやりたい」と語ったとか。ま、ホントかどーか分からないから鵜呑みにするつもりはないけど、もしホントなら完全に迷走してるな...と。
やはりサイクスにはHM/HRのフィールドしかない訳で、他ジャンルに関しては以前「LOVE LAND」を製作したくらいしか実績がないから(とは言っても、あの作品もHM/HRサイドしか興味は持たれていないし)正直他ジャンルは厳しいと思う。

そんな事を思いながら、久々にブルー・マーダーの2nd「NOTHIN' BUT TROUBLE」を聴いているけど、1stが最高に好きだった私としては、アメリカナイズされた楽曲群には最初は正直とまどった。サイクスのプレイに関しては全然問題ないんだけど、前作にあった英国的な匂いが余り感じられずがっかりした記憶が...
しかし、如何にもサイクスにしか出来ないHRの「WE ALL FALL DOWN」を筆頭に、豪快な「CRY FOR LOVE」、地味で暗いながらも美しい「RUNAWAY」、映画なんかに使われそうなメロウな「SAVE MY LOVE」、切実と歌う「SHE KNOWS」などは一発で気に入った。
逆にスモール・フェイセズの「ITCHYCOO PARK」の能天気な明るさや、この曲だけVoが違う「I'M ON FIRE」、ボーナストラックで入ってた「BYE BYE」なんかは正直蛇足かな。

この後ブルー・マーダー名義は消失してしまい、サイクス名義になってしまうのだけど、バンド名を変えた事も意味してなのか、若干音楽性も徐々に変化が見えてきて興味を失ってしまったのは残念。
でも、こういったHM/HRは今では殆ど聴けなくなってしまったので、サイクスには今だからこそこの音で勝負して欲しいのが願いなんだけどなあ...

「WE ALL FALL DOWN」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=xdC7vLSmiro&feature=fvst

「RUNAWAY」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=-xTBadpLAdQ
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ブルー・マーダーブルー・マーダー
(2002/11/13)
ブルー・マーダー

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先日のumeさんからのタレコミで知った「シン・リジィのジョン・サイクス時代のライブが、ミュージック・エア・ネットワークで放送」の詳細をネット検索でチェックし、まだ再放送がある事を知って、早速チャンネル追加の知らせを送った。コレでやっと観られる!
また、AC/DCの1977年のライブも再放送があるみたいだし、来月はボン・ジョヴィ特集もあるとの事。
先日このブログでも紹介したガービッジのクリップもちょこっと放送するみたいだし、何より期待しているのは、やはり先日紹介したザ・スミスのライブも放送される事。コレは絶対に外せない!!ホントに、このミュージック・エア・ネットワークは侮れないなあ。

それはともかく、ジョン・サイクスの名前で久々にブルー・マーダーが聴きたくなったのでこの1stアルバムの頃のブートライブ盤を聴いてるのだけど、ホントにこの頃のサイクスはオーラがあったというか、華があったというか。

シン・リジィの「サンダー・アンド・ライトニング」でかなり目立ったプレイを披露して、その後ホワイトスネイクに加入、間違いなく80年代HR/HMの金字塔に輝くアルバム「1987」でその才能を発揮して、さてこれから...というトコでホワイトスネイクから追い出され、その去就が注目されていた時にこのアルバムを引っ提げてシーンに帰ってきた。

このアルバムを聴いて思った事は、明らかに”「1987」はオレの存在が無ければ作れなかったアルバムなんだ!”と主張している事。それは楽曲を聴けば明らかで、「SEX CHILD」なんか曲構成がモロに「STILL OF THE NIGHT」だし、「OUT OF LOVE」は「IS THIS LOVE」だし。
しかし、大作の「VALLEY OF THE KINGS」や「PTOLEMY」は、それまでサイクスの音楽に見られなかった新機軸の楽曲に成長が見受けられた。

ただ、正直「VALLEY OF THE KINGS」がシングルというのは如何なモノだろう?当時はかなり疑問で、一般層のリスナーは取り込めずHM/HR系のリスナーにしかアピール出来ないだろうな...と思ってたら案の定、その通りになってしまった。
ホワイトスネイクが一般リスナーを取り込めたのは、楽曲はもちろん、ビデオクリップやマーケティング戦略がしっかりしていたからだと思うのだけど、残念ながらブルー・マーダーにはそれが無かったと認めざるえない。ビデオクリップなんて、かなり硬派な作りだったし。

それでも当時は散々聴いたなあ...本家よりも聴いた回数は上かも知れない。
そして、このブート盤もネットで話題になってたので何とか手に入れて聴いたのだけど、コレも凄い出来で、当たり前だけど弾き直しとか一切ないのにこのテンションの高さは一体何なんだ?という感じ。
またアルバムよりも楽曲がより魅力的になって、「PTOLEMY」なんかはこっちの方が断然カッコイイ。「STILL OF THE NIGHT」も、疾走感が増してボーカル以外は完全に本家を上回ってるし。何で、このテンションでアルバム作れなかったのかなあ?