Hot WireHot Wire
(1991/07/05)
Kix

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まだまだ続く80sHM/HR。今回のお題は久々にKIXの5th「HOT WIRE」を聴いてみた。

umeさんのCD購入欄のコメントに「彼等の最高傑作は4th」と書いてあったけど、この意見には私も同意。最初に彼等のアルバムを聴いたのが4thだった事もあるし、何よりリアルタイムで「DON'T CLOSE YOUR EYES」がチャートを駆け上っていくサマを見た時は「彼等がこんなにメジャーになっていくなんて...」と感慨深いモノがあった。それまでは通受けのHRバンドのイメージだったのに、今になって思うと少し妙な感じもするけど。
それまで作られた「BLOW MY FUSE」「COLD BLOOD」「GET IT WHILE IT'S HOT」のPVみたいに縦ノリHRが彼等の代名詞みたいな雰囲気を作っておいて、あの「DON'T CLOSE YOUR EYES」のPVだもんなあ...正にやられましたよ。

そんな予想外のヒット曲もあって、それに続くアルバムには結構な期待があったと思う。マイナーだったバンドがメジャーになって放つ新作はどんな感じになるんだ?という高揚感があった反面、メジャーにアグラをかいて彼等の良さが消えてしまったらどーしよう?という不安もあった。

しかし、そんな不安を見事に払拭する凄いアルバムを引っ提げてきた。制作費にお金が掛けられたと思わせる音の良さがまず耳を惹いた。前作のトム・ワーマンや3rdアルバムのボー・ヒルも彼等のイメージに合わせた音作りだったけど、このアルバムでは無名のテイラー・ローズという人も彼等の友人という事もあって、実に聴きやすい良い音に仕上がっている。
で、肝心の楽曲もスケールアップして、重たいドラムのフェイドインから始まる冒頭のタイトル曲がボン・ジョヴィの「LAY YOUR HANDS ON ME」みたいで、アリーナロックっぽい雰囲気を醸し出している。
続く「GIRL MONEY」は正に彼等の真骨頂だし、「ROCK&ROLL OVERDOSE」や「BUMP A LA LA」「PANTS ON FIRE」などの明るく弾ける楽曲群は元々分かりやすい音もあってAC/DCみたいに理屈じゃなく本能で聴く音を実感させる。
他にもワイルドハーツのジンジャーがベストソングに挙げる「TEAR DOWN THE WALLS」も感動的だし、彼等にしては異色的な「COLD CHILLS」も悪くない。

しかし、これだけ意欲的なアルバムを作りながらも、時代は残念ながらグランジ/オルタナ路線が隆盛を誇る直前という事もあって売れなかったのは勿体無い。あと3年早くこのアルバムが出ていれば...と思うとバンドを取り巻く環境も変わっていたのではなかろうか?
4thアルバムが売れるまで、借金してまでアルバム作ってツアーで返済...という行為を繰り返し、念願の大ヒットでそれまでの借金をチャラに出来たみたいなので、このアルバムで更に売れて少しはバンドに良い思いをして欲しかったなあ~。ま、如何にも彼等らしいといえばそれまでなんだけど。

今の時代に聴いても全く問題なく聴けるし、いつでもこのノリに身を委ねる事が出来るアルバムは、前作同様に重要な作品かと。あ~、再結成してまたアルバム作ってくんないかな...今更ながらライブが観たい!

PS:...と、締めくくったトコでYOU TUBEで検索してたら、どーやらライブ活動はしてるみたいですね。ただ楽曲のメインライターだったベースのドニー・パーネルは不参加みたいです...


「ROCK&ROLL OVERDOSE」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=qxd2ggyHwhA

「GIRL MONEY」昨年末のライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=zwDfZN_fckY&feature=fvst
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Blow My FuseBlow My Fuse
(1988/09/27)
Kix

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このアルバムが出る前年、そしてこの年とホントにHM/HRの隆盛を誇った時代で、ホントに沢山のバンドやミュージシャンが現れて、そして消えていった訳だけど、このKIXはブームに乗っかってアルバム発表したら、バラードの「DON'T CLOSE YOUR EYES」が全米TOP20内にチャートインするくらいの大ヒットを飛ばしてしまい、見事に名前を売る事が出来た珍しいケースだった。

何故か分からないけど、私はこのアルバムは何も考えずに購入した。ジャケットのB級っぽさも良い塩梅だし、確か当時のBURRN!で「遂にKIXがシーンに浮上する最大のチャンスがやってきた。コレを逃すともう無理だろう」的な事が書かれていて、最近のバンドじゃないのか?くらいにしか思わなかったのである。
で、聴いたらコレがカッコイイ!よく引き合いに出されるAC/DCっぽさもよく分かるけど(歌詞に「TNT」だの火薬系、電気系が出てくるのもよく似ている/笑)、AC/DCよりももっと都会的なセンスがあるし、洗練されている。正に縦ノリの音楽で、ノリ一発で録った様な雰囲気も良い!

そして、この大ヒットのお陰で初の日本公演も行なわれ、私は残念ながらクラブチッタまで行けなかったけど、後に当時の「ピュアロック」でその時のライブ映像を観たのだけど(そして未だに落としたビデオ持ってる)ホントにこのバンドはライブが真骨頂だった。TVで観ただけでその熱気が伝わってきそうなモノで、私がライブ映像として崇めているハノイ・ロックスのマーキーライブに匹敵するくらいのモノだった。コレを生で観たかったのが未だに悔やまれる。

残念ながら今はもう解散してしまい、バンドのブレインだったドニー・パーネル(B)は音楽界から足を洗ってしまったので再結成はないと思われるけど、Voのスティーヴ・ホワイトマンは現在FUNNY MONEYというバンドで活躍中。まだ聴いた事はないけど、KIXの音楽性を引き継いでいるらしいので、機会があったら聴いてみたいな。