FC2ブログ




冬になると何故かU2が聴きたくなるんだけど、このアルバムが特に冬を感じさせるんで久しぶりに手に取った。今回のお題はU2がブレイクする切っ掛けとなった渾身の3rdアルバム「WAR」(邦題はWAR(闘))。発表は1983年。

このアルバムのリリース時はまだ洋楽にハマった頃に聴いたモノで、ウチの姉が買っていた明星(そう、あのアイドル雑誌です)だったと思うんだけど、そこにレコードレビューみたいなモノが載っていて、洋楽のコーナーもちょこっと取り上げられてたトコにこのジャケが出てた記憶がある。モノクロの少年が目を見開いて真っ直ぐ見つめる真横に赤い文字でWARと書かれていれば、幾ら馬鹿な中学生で「何だ!?」って興味を惹くってモンでしょう。曲は全く知らなくても、一度見ただけで忘れられないジャケットの一つだと思う。このTシャツ欲しかったなあ。

そこのレビューにアイルランド紛争に因んでの曲がどうたら~的な事が書かれてて、当時は海外の政治の状況なんか全く知らない馬鹿な子供だったんで「SUNDAY BLOODY SUNDAY」の意味なんか殆ど分からなかったし「NEW YEARS DAY」の背景にあるモノなんて理解出来る訳もなかった。
その後「THE JOSHUA TREE」の頃に日本語訳の詩集が出たので興味本位で買って読んでたのだけど、その頃には少しづつ理解出来る様になって「なるほど」と感じる様になった。こういう音楽が何でアイルランドから出てきたのか?という疑問も、このアルバムの主張を理解出来れば納得しかないかと。

実はこのアルバム以前の1stと2ndアルバムは聴いた事がない。この詩集のあとがきに「初期の頃のアルバムは歌なんて楽器の一部としか考えていなかった」とボノが語ってたという事なので歌詞に関してもそれほど拘りは無かったんじゃないかと思ったからなんだけど、このアルバムから歌詞に関しては少しづつ”主張”が出てきたという割りには「SUNDAY BLOODY SUNDAY」なんかかなり強烈なインパクトだったと思う。
ただ、全体的にはまだまだ青い感じで若いバンドだなと思わせる部分も多いけど、演奏に関してはスティーヴ・リリーホワイトの手腕もあってかかなりタイトにまとまってる印象を受ける。久々に聴いたらこの時点でブレイクするのも何か分かる気がした。

前述の「SUNDAY BLOODY SUNDAY」「NEW YEARS DAY」は勿論、「LIKE A SONG...」「TWO HEARTS BEAT AS ONE」「SURRENDER」「40」がお気に入り。特に「LIKE A SONG...」の攻撃性は当時めっちゃハマったなあ(この曲が大好きなんで、その後こういう曲調の楽曲が皆無になってしまったのも彼等から離れる理由の一つなのかも)。若さ故に作る事が出来た楽曲なのかも。

今でもボノは歌ってるいるけど、少なくとも当時の感覚と今現在の感覚で全然違うモノなんだろうなあ。誰でも歳は取るし子供の頃の感性を大人になっても持ち続ける事は不可能だと思うけど、当時の彼等ならではの主張がそのまま記録されたこのアルバムは自分が大人になって忘れていたモノを思い出させてくれる作品となっている。


「SUNDAY BLOODY SUNDAY」


「NEW YEARS DAY」
スポンサーサイト



ヨシュア・トゥリーヨシュア・トゥリー
(2007/12/12)
U2

商品詳細を見る


最近、久々に新作を発表したボノ率いるU2。
まだ購入していないけど、視聴したみたトコ地味ながらも相変わらずのクオリティで如何にも彼等にしか出来ない音楽を演っているな、と感じた。
しかし、前作は最初のインパクトこそあれど、聴き込みが足りないとそのまま流れていってしまう感覚があったので、新作もその辺はどーなんだろう?とちょっと思ったりして。

そもそも、U2がじわじわと頭角を現した「WAR(闘)」頃の強烈なメッセージこそ聞えなくなってしまったけど、代わりに円熟味を増してきたのがこの「THE JOSHUA TREE」の頃からではなかろうか?実際、このアルバムでアメリカで人気に火が点いた訳だし。

私は「WAR(闘)」からリアルタイムで聴いていたけど、このアルバムからの最初のシングル「WITH OR WITHOUT YOU」を初めて聴いた時は物凄く地味になったな...と感じたモノだった。「PRIDE」や「SUNDAY BLOODY SUNDAY」の様な強烈な”主張”は感じられず、単に男女間の煮え切らない感覚だけを表現したモノだけだったし。
それはアルバムを聴いてもさほど変わらず、主張を感じられるのは「BULLET THE BLUE SKY」や「EXIT」くらいのモノだった。

別にそれが期待に沿わなかったという訳ではなく、それでもこのアルバムが耳を捉えて話さなかったのは、ボノの表現力が以前よりも更に増したからだと思う。
確かに「WAR(闘)」から着実に成長の跡は見えていたけど、「RUNNING TO STAND STILL」の囁く様な歌唱でも何故だか耳が聞き入ってしまうのはホントに不思議な感じだと思う。
単に表現力の視点が幾分変わっただけの事で、それまでの主張だけの表現力を内省的な視点から見つめて、それを世界に向けて見事に昇華したのが、このアルバムから初めてだったと思う。

「WHERE THE STREETS HAVE NO NAME」(邦題:約束の地)では、以前のビートルズみたいにビルの屋上からのライブで人々の関心を惹き、「I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR」(邦題:終わりなき旅)ではラスベガスの道端で流し同然にパフォーマンスしたりと、タイトル通り「旅」をしている様な感覚を受けた。

次作では、このアルバムに伴うツアーを通して自身のルーツに立ち返る様な旅を再度見せてくれたけど、ホントに彼等にとっても自身を探し出す探求の旅が、このアルバムでの”主張”だったのではなかろうか?

「WITH OR WITHOUT YOU」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=yEfSnjL0pd8

「WHERE THE STREETS HAVE NO NAME」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=QQxl9EI9YBg&feature=related

「I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=2fBj2wsimvQ&feature=related

焔
(2009/12/23)
U2

商品詳細を見る


U2自体、暫く聴いてなかったなー。私的には90年以降のU2はちょっと抵抗があって(新作の「HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB」は例外)U2というと80年代の、まだボーノが主義主張を声高らかに歌っていた頃が一番好きなのだけど、中でもこの「THE UNFORGETTABLE FIRE」あたりからスケールが大きくなってきて、徐々に音楽性も変わっていった様に思う。

前作の「WAR」や次作の「THE JOSHUA TREE」の方がアルバム全体としてのコンセプトが明確なので好きなのだけど、このアルバムには「A SORT OF HOMECOMING」や「PRIDE」「BAD」などの大好きな曲が多いので、このアルバムも外せない。

元々、私がU2好きだった理由はメッセージ性の強い歌詞にあって、青臭い主張にも感じられる部分もあるけれど、ボーノの力一杯歌い上げる姿勢や真面目な主張には大いに感銘を受けた。
だけど、それが「THE JOSHUA TREE」の成功によって徐々に失ってしまった感があって、90年代に関してはほぼ無視してしまう事に...(ボーノがライブで筋肉の絵が付いたシャツ着たり、悪魔の格好したりして『何でこんな事やってんだ?』と、何だか悲しくなったりもした)そー考えると、「LOAD」以降のメタリカに近いモノを感じるかな?

でも、この80年代のU2に関しては、この時代の彼等にしか出来なかった事をやっていた事実を評価したいと思う。またこの頃に戻ってもらいたいけど...さすがに無理だよなあ...

あ、そーいえばこの3日間ってアイルランド特集か?(笑)