日曜の午後に昼食後に少し転寝をしたトコ、小一時間で目が覚めたら喉の奥が乾燥して痛い。久々の晴れ間という事もあって、少し蒸し暑かったので扇風機を回しっぱなしというのもいけなかったのだけど、そのまま症状は悪化し、鼻は詰まるし唾を飲み込むだけで喉は痛むし、ホント最悪。
翌日に無理して会社行ったら、案の定午前中で微熱も出て更に悪化したので、早速有給届けを出して今日はウチで1日療養と。

そんな訳で、1日中寝てろと言われても寝汗をかくのでそうそう寝てられるハズもなく、音楽を聴きながらゴロゴロしていたのだけど、こういう時に合う音楽を...とチョイスしてたら、このアルバムを見つけたんで久々に聴いてみた。スザンヌ・ヴェガの通産6枚目に当たるオリジナルアルバム「SONGS IN RED AND GRAY」。発表は2001年。

数年前には新作も出して、フジロックや単独で来日公演してる割りには随分と久しぶりに彼女の曲を聴いた感じ。まあ、自らの楽曲をセルフカヴァーして数枚に分けてリリースしたりして、そこそこ話題には事欠かなかったけど、この15年の間にオリジナルアルバムが3作しか出てないという事もあってか、この人も随分と落ち着いちゃったなあ~という印象しか残ってないのだ。

それにこの人の作品というと、やっぱ1stや2nd、4thや5thあたりをどーしてもチョイスしてしまうので、後期は必然的に聴く頻度が少ない。このアルバムも買ってから数回くらいしか聴いてないと思う。
別に内容が悪い訳ではない。では何故か?というと、アコースティックで新機軸を打ち出すにはやり尽くした感がある様に思えるのだ。少なくとも音楽性に関しては。

となると、メロディや歌詞の内容で勝負となる訳だけど、メロディはそれほど引っ掛かりがあるとは思わなかった。冒頭を飾る「PANITENT」や「IT MAKES ME WONDER」はこのアルバムの中でも好きな曲でメロディもフックがあって良いけど、彼女の曲にしては普通に良い曲レベルかと。他の曲は普通に聴き流してしまう感じで、余りピンと来なかったな。
歌詞の内容も、自身の離婚後の作品という事もあってかちょっと深読みしてしまう様な内容で、英語圏の人達にはこういうモノはどう映るんだろうかと。
ただ歌詞とは対照的に、音楽的には少しポップでライトな構成となってるので、2ndや4thの様な暗さが感じられないのが印象的。これはプロデュースしたルパート・ハインの影響が強いんじゃないかと。

でもまあ、こういうちょっと病気でナーバスになってる時には、音だけ聴いてる分には意外と心地良かった。以前、高熱で唸ってる時にアリチェン聴いた時はさすがに参ったし(聴かなきゃ良いだけの事だけど/苦笑)。
そーいや、彼女の最新作はまだ購入してないんでお金のある時にでも買わねば。それまでには、このアルバムも少しは好きになれるかな?


「PENITENT」


「IT MAKES ME WONDER」
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夢紡ぎ夢紡ぎ
(2001/12/05)
スザンヌ・ヴェガ

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久々の更新となりますね~。最近は色々とやる事が多くて、また疲れ果てちゃってるんで(苦笑)なかなか書く事が出来なかったんですよ
理由の一つが、先週楽天のメールで知ったDVD/BDの激安セールに見事釣られてしまい(笑)マイアミ・バイスのDVDボックス2つに(1つ¥780はホントに激安。廉価になる前は一つ¥17800くらいだったのに)「ヘルボーイ2」のBDを購入したお陰で、観る時間を捻出しようと思いきや、仕事から帰宅して夕飯食って風呂入ったらもう仮眠モードで、起きたらもう23時!?ってな具合が毎日続いてるんで、これだと流石にブログまでは手が回りませんって。

でも音楽はずっと聴いてますよ、新旧問わずに。唯一の救いが最近は余り欲しいモノが見当たらないので、買い溜めたモノを片っ端から聴いてる感じかな。先日HMVに行った時「ロック・オブ・エイジズ」のBDが半額になってたんで思わずゲットしたのだけど、元々はサンタナの80年代の頃のボックスセットが欲しいな~と探しに行ったくらいで、一時期の鬼の新作ラッシュも一段落したみたいなので、ゆっくり色々と聴ける環境が出来てきたかな。

そんな訳で、今日は余りHM系の音よりも落ち着いたモノを...(しかし、何で日曜はこういう穏やかなモノを求めるんだろうか?)って事で、久々のスザンヌ・ヴェガをチョイス。通産3枚目のオリジナルアルバム「DAYS OF OPEN HAND」(邦題:夢紡ぎ)。発表は1995年。

大ヒットを記録してスザンヌの名前を一気に広めた大傑作の2ndアルバム「SOLITUDE STANDING」の後の作品として非常に注目して、また期待していたアルバムでもあった本作だけど、私的にはちょっと焦点のズレた作品として捉えているので余り手を伸ばさないモノとなってしまった。
根本的には前作と同じ路線を踏襲しているので決して聴き辛いモノではないのだけど、トータルコンセプトが希薄なのか、全体的にまとまりがなくなってしまった感覚を強く感じる。
また「INSTITUTION GREEN」(邦題:緑の建物)や「THOSE WHOLE GIRLS(RUN IN GRACE)」(邦題:しなやかな娘たち)でプログレ的というか、ちょっと難解な曲もあったりして、新しい事に意欲的なのは分かるけど悪い意味でアルバムの流れを断ち切っているのがマイナスになったと思う。

しかし、シングルカットされた「BOOK OF DREAMS」や「TIRED OF SLEEPING」(邦題:眠り疲れて)のメロディの良さは相変わらず、またこのアルバムで一番好きな「PILGRIMAGE」(邦題:遍歴)の幻想的な雰囲気は非常に堪らないので、スルー出来ない作品である事には違わない。

ただ、前作の成功によって引き起こった”生みの苦しみ”的な雰囲気も感じられて、この路線に限界を感じたのか理由は分からないけど、次回作では大胆な音の変化を試みたのはこの時点では全く知る由も無かったので、スザンヌ本人もここで自身の路線に一区切り入れたかったのかな?

最近はセルフカヴァー集を出したり、2ndアルバムの完全再現ライブなど過去の清算がやたらと顕著だけど、これは今後何か新しい事を始める前兆なんだろうか?スザンヌはアコースティックが基本ベースにあって、様々なスタイルを取り入れて自分のモノとして昇華させるスタイルを貫いてきたので、新しい事を始めるにあたってもそんなに驚きはしないのだけど(さすがにダンスミュージックはやらないと思うけど/笑)そろそろ完全な新作が聴きたいトコですよ。


「BOOK OF DREAMS」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=uAWGw8meEDE


「TIRED OF SLEEPING」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=8cxs9WPLTWY


「PILGRIMAGE」(曲のみ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=0vT7C7CfK-w

孤独(ひとり)孤独(ひとり)
(1993/04/01)
スザンヌ・ヴェガ

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先日の引っ越しの際、何故か今までレビューしてなかったモノがあった...というのは、このアルバムでした。スザンヌ・ヴェガの「SOLITUDE STANDING」(邦題:孤独 / ひとり)。
これまで彼女のアルバムも数枚レビューはしていたのだけど、彼女の代表作といっても過言ではないこの作品を省いていたとは何たる不覚...多分、以前のブログで書いていたのと勘違いしていたんだと思うけど。

これを機に久々に聴いてみたのだけど、やはり素晴らしいアルバムだと唸ってしまった。2作目にしてこのクオリティ...只者ではない雰囲気が既に表現されている。
デビュー作では普通のフォークソングだったのが、このアルバムではバンドアンサンブルの影響か音の使い方が段違いに上手くなっていて、成長の跡が窺える。

勿論、楽曲の充実度も素晴らしく、冒頭からアカペラのみの「TOM'S DINER」には驚かされたし、続く大ヒットした「LUKA」のポップ感、そしてプログレ的展開が美しい「IRONBOUND / FANCY POUTRY」。この様に、様々なタイプの楽曲を散りばめながらエンディングまでテンションが落ちないのも凄い。
しかも、歌詞の内容が楽曲ごとに違うのに、全体的にアルバム1枚分を通して聴いてみるとイメージが統一されているのはホントに驚異的な事だと思う。邦題の「孤独」と付けた人は良いセンスしてるな、と。

私がこのアルバムを聴いてイメージするのは、ジャケット写真の様なセピア調の都会的な雰囲気なのだけど、散々聴きまくった当時の事も最近は思い出す。で、洋楽聴く人達にプッシュしまくったのだけど、返ってくる返事は皆「暗い」という言葉のみ。...あー、何で分からないのかなあ?

「LUKA」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=UCXnJIAQd1o

「GYPSY」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Zpy3sRBMTrI&feature=related

「CRACKING~IRONBOUND FANCY POUTRY」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=l4ZhVAgWF8Q

ビューティ&クライム~ニューヨーク・ストーリー~ビューティ&クライム~ニューヨーク・ストーリー~
(2007/07/11)
スザンヌ・ヴェガ

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前回のエイミー・マンと類似点が若干カブる(と、私は勝手に思っている)スザンヌ・ヴェガの昨年リリースされた通産7作目のオリジナルアルバム「BEAUTY & CRIME」。買わなきゃ×2と思ってるウチに買いそびれてしまっていて、2~3ヶ月前あたりに購入してあったのだけど、レビューも大幅にズレ込んでしまいました...

以前、某音さんのレビューで大体の方向性は掴んでいたので取り立てて驚く事はなかったけど、前作で再度注目された原点回帰路線を更に進化させた音作りで、「99.9℃」や「NINE OBJECTS OF DESIRE」の様な機械音を使った大胆なアプローチの姿は「UNBOUND」で見られるダンスビートくらいのみに留まった様だ。
原点回帰と言ってもアコギ一本でやってたあのスタイルではなく、バンドアンサンブルがより明確になり、また楽曲の彩りもニューヨークをテーマにしているだけあって実に多彩になっており、良い意味でハジけた作品に仕上がっていた。

どの時代のアルバムも大好きなんで評価しずらいトコもあるのだけど、このアルバムでの私的な唯一の不満は暗いイメージの楽曲が見当たらない事(笑)。勿論ポジティヴな音も嫌いじゃないけど、アルバムの中に必ず暗いイメージの楽曲が1曲は入っているのに、今回はそれが無いのでちょっと肩透かしというか物足りないというか、そんなあっさりとした印象を受けた。

しかし、オープニングの「ZEPHYA & I」や「FRANK & EVA」でのポップで明るい感覚はアルバム全体を象徴していて面白いし、ちょっとジャズ風味の入った「PORNOGRAPHER'S DREAM」やレトロなイメージの「NEW YORK IS A WOMAN」は如何にもニューヨークの雰囲気を感じさせる。
その中でも特にお気に入りなのが「LUDLOW STREET」。亡くなったスザンヌの弟の事を語った曲という事もあって、何処か切なさを感じさせ、そしてほんのちょっと初期のスタイルを感じさせるのがまた良い。

思えば「LUKA」でも何処か都会的で冷めた感覚を感じたのは、この人がニューヨーク在住の独特の感覚を持っているからなのかな?と思った事があったけど、こうやってアルバム全体をニューヨークをイメージして作り上げたというのは、その感覚がホントに身体に染み付いているからなんだろうなあ...また、それが押し付けがましくならないトコもこの人らしくて面白いトコなんだけど。

「FRANK & EVA」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=sv1lgV--Ye0

「LUDLOW STREET」ライブ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=KPb6ypZtLqA&feature=related

欲望の9つの対象欲望の9つの対象
(2001/12/05)
スザンヌ・ヴェガ

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このアルバムも久々に聴いたけど、やはり良い。従来のスザンヌの作品とはちょっと外れた音像だけど、この人の場合は前作でいきなり作風も変えた事もあって、変化に関してはそんなにショックも感じなくなったし。とはいえ、随所で驚かされたのはいつもの事だけど(笑)。

まずジャケットが素晴らしく良い。スザンヌの澄んだ青い瞳や白い肌、背景と林檎の鮮やかなグリーンが見事にマッチしていて、出来ればレコードジャケで部屋に飾りたいくらい。とりあえず、CDジャケのフレーム使って部屋に飾ってはいるけど。

続いてタイトル。邦題はそのまま「欲望の9つの対象」という感じで、ライナーノーツにも書かれている事だけど、収録曲数が12曲入ってるのに何故9つの対象?単に深読みしない方が良いのかもしれないけど、その「9つ」が必ずしも曲数の事ではないのかも知れないし。いずれにせよこういうちょっとした謎もこの人らしくて面白い。

そして楽曲。初めて聴いた時は、1曲目の「BIRTH・DAY(LOVE MADE REAL)」のサビの部分でのエフェクトを掛けたボーカルにショックを受け「またこの路線かよ!」と(笑)。
しかしムード歌謡っぽいアダルトな雰囲気が漂う「CARAMEL」や、ジャジーな雰囲気の「TOMBSTONE」、更には一歩間違えばダンスビートか?と思わせる「CASUAL MATCH」など新機軸となる要素が結構多く、彼女のアルバムの中でもかなり散漫な印象を受ける。

当時ダンナだったミッチェル・フルームがプロデュースしているお陰で、前作とこのアルバムがこういったプチインダストリアルっぽい音作りになった訳で、離婚してからはまた従来のアコギ路線に戻ってる訳だけど、この時期のスザンヌは結婚・出産といった私生活でも色々と変化の起こった時期だったので、こういう音像の変化に関しても恐れはなかったのだろう。

でも散漫な印象だろうが、根本的な部分は変わっていないので意外にもすんなり聴けるのはこの人ならではなのだろうか?たまにはこういった路線でアルバム作ってくれると嬉しいんだけど、ダンナと別れた現在ではもう無理なんだろうなあ...