前回の予告通り、今回はブリティッシュHRの雄:FMの1stアルバムのセルフリメイク作である「INDISCREET 30」をチョイス。珍しく国内盤も発売されたから、今回はHMVの¥1000クーポンもらっていたのでそれを使って国内盤を購入。

再結成してから順調にコンスタントに作品を発表し続けて、更にボーカルのスティーヴ・オーヴァーランドは自身のソロ作や他のユニットで歌っていたりと、昔よりも活動的になってるのが何か妙な感じもするけど(笑)こうして活動を続けてくれている事に意味があるのでファンとしては嬉しい限り。
でも、まさか彼等もセルフリメイク集を出すとは思わなかったな。まあ、バンド結成30周年を記念しての企画盤みたいなモノなんだろうけど、当時から完成されていたモノに新たな解釈を加えるってどうなんだろう?と興味があったけど、大した変化はないだろうと思っていたら、案の定大した変化はない(笑)。
ただ、先日書いたフランシス・ダナリーみたいにレイドバックした様な雰囲気は全くない。かと言って、これまた先日書いたやっさんみたいに演奏が当時のモノと違うという事もない。そこはやっぱ30年バンドやってきた(まあ、途中解散してたけど)人達だから、今の録音技術で、現在のバンドの音を出してみよう的なモノに近いのかも。

当時の1stアルバムは時代が時代だっただけにキーボードの音が煌びやかな感じで、それに加えてメンバーの若さも相成って今聴いても凄く新鮮に聴こえたりするモノだけど、今回のリメイク集ではさすがに若々しさは感じられない代わりに円熟味が増して若干ヘヴィな感じでなかなか雰囲気は良い。私自身も、当時の1stよりも今のリメイクの方がしっくり来る感じなので(当時と比べて、メンバー同様歳も取ったので/笑)このリメイク集は成功かと思う。

2枚目の方は、当時のB面曲だった「LET LOVE BE THE LEADER」とか、ここ最近のEP盤のアルバム未収録曲が収録されているのだけど、以前購入したEP「ONLY FOOLIN'」からの2曲も収録されている(「RAINBOW'S END」「SHOT IN THE DARK」)。「SHOT IN THE DARK」はオジー・オズボーンのカヴァーだけど、オジーの原曲よりももっと抑えた演奏でなかなかカッコイイ仕上がり。

個人的には「LET LOVE BE THE LEADER」が何故アルバムからハブかれたのか未だに理解出来ないのだけど(つまり良曲という事だ)、この曲に限らずバンドにはアルバム未収録にも良い曲が多いのが特徴で、この2枚目にも収録されている「BAD THAT'S GOOD IN YOU」(オリジナルアルバムとしては最新作にあたる「HEROES AND VILLAINS」の国内盤ボーナストラックに収録)や「THAT GIRL」のアコースティックverなんかはホントに素晴らしい出来。国内盤ボーナストラックの「METRO, IN THE HEART OF THE CITY」はインストゥルメンタルだけど、タイトルから察する限り「METROPOLIS」の頃のアウトテイクなのかな?

しかし、一度解散したバンドとはいえ無事30年迎えてこんな記念アルバムを作ったのはちょっと信じられない気分。あとは一度で良いから日本の地を踏んでほしいと願うばかりだけど、クラブチッタ辺りでやればそこそこ客も入ると思うんだけどなあ...インナースリーヴの様な雰囲気のライブを是非味わいたいモンだ。


「THAT GIRL」


「LET LOVE BE THE LEADER」
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前回のガービッジの他に新作で欲しいモノが特に見当たらないし(いやホント、これ以上CD増やすのはちょっとマズイよなあ...と常々思ってるんで実に良い傾向かと/笑)なるべく出費も控えておこう...という事で、最近は旧譜を中心に聴いているのだけど、どーせなら余り手を出さないモノを...と言う訳で久々のFMです。通産5枚目のオリジナルアルバム「DEAD MAN'S SHOES」をチョイス。1995年発表。

FMは中古CDで4th、新品で1st&2ndのカップリングCDを手に入れて以来、徐々に揃えていったクチなので聴いてないCDもあるのだけど、このアルバムも現在廃盤という事もあって中古CDで探して半年くらい前にディスクユニオンのネットサイトでようやく手に入れた。¥1000弱くらいだったかな?

この当時の彼等は前作でようやく日本でもブレイク出来て次作も期待された時期だったのだけど、何故かこの作品以降は余り恵まれなかったのか解散の道を辿る事になってしまった。それは、このアルバムの出来が前作と比べて幾分スタイルが変わってしまった事も少なからず影響してしまったからではなかろうか?
3rdアルバムから徐々にブルージーなスタイルに移行してきて、前作でブレイクしたお陰で更にブルージーな路線を推し進めたスタイルなんだけど、基本的な部分であるキャッチーなメロディはそれほど変わってないと思う。だから聴き込めばいつものFMなんだけど、楽曲の持つ印象でブルージー=渋い・地味的な感覚を持たれてしまい、更にプロデュースがHR的な部分を削っている事もあって、この辺りがアルバムにとってマイナス的な部分なのかと。

だけど、前作のブルージーな路線やアコースティックライブ盤でノリを期待していた人達にとっては素晴らしいアルバムだと思う。何せスティーヴ・オーヴァーランドが相変わらずの歌唱力で聴かせてるし、彼等自身1st~2ndのメロディアスハード路線はレコード会社からの要望だったと後に認めてる事もあって、彼等の本質からすると順当な路線変更でもあったハズ。
私自身も1stアルバムは大好きだったけど、この時期のスタイルも勿論悪くないし前作も好きな作品でもある。だけど、このアルバムになかなか手を出さないのはHRっぽい雰囲気が余り感じられないからだと思う。
でも久しぶりに聴いたけど、良い曲はホントに多いんだよなあ。「AIN'T NO CURE FOR LOVE」「MONA」「SISTER」「YOU'RE THE ONE」「MISERY」が好きだし、ポップな「TATOO NEEDLE」も渋い「DEADMAN'S SHOES」も悪くない。

ジャケットは地味で(前作のサイよりはよっぽど良いけど)いつもながらにこういうトコで損をしてなあ...と思うのがこのバンドだけど(苦笑)売れているアルバムだけが良いアルバムではない、という典型的な見本の様な作品だと思う。


「AIN'T NO CURE FOR LOVE」


「YOU'RE THE ONE」

P6070394.jpg


ちょっと前に購入していながらも、なかなか書く気力がないまま(苦笑)前回のウィー・アー・ハーロットの方を先に書いてしまい、後回しになってしまった、英国のベテランバンドFMの約2年振りの新作「HEROES AND VILLAINS」を今回はレビュー。

前作で「ROCKVILLE」は同時ではないものの、結果的にオリジナルアルバム2枚リリースして驚かせてくれた彼等だけど、今回は思ったよりも早めに仕上げてきたなあという印象を受けた。まあ2枚のオリジナルアルバムが発表されれば、2年のインターバルなんて短く感じてしまうのは当然で、バンド側も一時期解散していたとはいえ、こうして順調に新作を届けてくれるのはバンドの活動も上手い事行ってるのではなかろうかと。

実はこのアルバムの前に「FUTURAMA」というミニアルバム(?)をリリースしており、最初何の情報もないままリリースされていたので新作か?と焦ったけど(そもそも、このバンドに関しては活動状況も何も全然伝わって来ないので、偶然目にしたのが新しいアクションの一環としか思えないのだ/苦笑)曲名をチェックしたら過去作の楽曲も収録されていたので、前作の「ONLY FOOLIN'」と同じ様な、先にEP出して次にアルバムという予告編的なモノだった。
結局、このミニアルバムは購入してないのだけど、今となってはタイトル曲以外のオリジナル曲は全部この新作に収録されているし、後は過去の楽曲のライブverなんで、お金に余裕がある時にでも購入すれば良いかと。

さて、今回の新作もファンの期待を裏切らない素晴らしい内容となってるのでご安心を。復活作から既に4作目となる今作は、前作よりも幾分明るいアップテンポの楽曲が増えており、爽やかに聴ける好盤となっている。雰囲気的にはちょっとデフ・レパードっぽいイメージも感じられた。

ただ、ジャケットのイメージと内容があってないのは如何なモノかと?個人的には前作のジャケットも余り好きじゃないんだけど、どーもこのバンドはジャケットで損してる部分がある様に思えるんだよなあ。「YOU'RE THE BEST THINK ABOUT ME」や「LIFE IS A HIGHWAY」、「CALL ON ME」みたいな爽快感がハンパない楽曲を持ってるのに、このスカルと翼のジャケットでどーやって一般リスナーにアピールすれば良いんだろうか?(苦笑)

しかし、こういう楽曲をずっと変わらず提供してくれるバンドはホントに貴重な存在かと。前作の国内盤のリリースは見送られてしまったけど、今回はアヴァロンレーベルから国内盤が発売されるのを知ってボートラ狙いで国内盤購入したけど、その2曲のボートラも本編に入ってても全然違和感のない素晴らしい楽曲で得した気分(特に「BAD THAT'S GOOD IN YOU」)。
CD帯の上に書かれてるジャンルに”ブリティッシュ・ロック”という言葉に偽りはないですぜ!


「DIGGING UP THE DIRT」


「COLD HEARTED」

Rockville IIRockville II
(2013/04/19)
FM

商品詳細を見る


雑談ブログの方にも書いてますが、最近は仕事から帰ってきて、夕飯食べて風呂入ってネットやってると途中で寝てしまう。ネットの最中に、BGMで購入したCDを一通りi-tunesで流してるのだけど、集中して聴いているつもりでも眠りに落ちるって事は、それだけ疲れが溜まってるんでしょうなあ。
そんな感じなので、このレビューもなかなか手に付かない状態で、ましてや雑談ブログの方に手が行ってしまう事もあって、今日こそはキチンと書こうと(苦笑)。
という訳で、ちょっと前にHMVで購入したFMの新作「ROCKVILLE」の姉妹盤(?)にあたる「ROCKVILLE Ⅱ」を今回はレビュー。

新作が発売されたばかりなのに、何でこんなアルバムが発表されているのか?と言う疑問があったのだけど、調べてみると今回の新作発売に伴い、イギリスのミュージシャンがよく使うプレッジミュージックという、ミュージシャンの作品を作る為にリスナーから先に資金を調達し(要は料金前払いの予約)アルバム製作に役立てるというモノの、予約特典に作られたアルバムという事らしい。それを今回、一般発売もしていると。
ワイルドハーツのジンジャーやマリリオンなんかも既にこのシステムを使っているけど、CDが売れない時代だからこういうシステムに頼らなくてはならないってのも何か切ないモノを感じる。それほどまでに深刻な問題なんだろうなあ。

ちょっと話がズレるけど、普通に自分の好きなミュージシャンが新作を出せば興味示してCDを買うのが私的に当たり前な感覚なのだけど、最近は直ぐに違法ダウンロードのお陰で簡単に音源が手に入ってしまう為、CDにお金使わないでその代わり別なモノにお金を使うのは、やはりミュージシャンに失礼な感覚だと思う。
別に正義感示す訳でもないけど、ミュージシャンもコレでメシ食ってる身分な訳だし、その収入源が無くなればバンド活動なんて無理な話だし。まして、このバンドみたいにマイナーな活動していると尚の事かと...だから、こういうバンドを応援する為にもちゃんとCDにお金を払いますよ。

音楽性は言わずもがな新作と同路線のメロディアスハード系で、当たり前だけど新作の中に入っていても何ら違和感の感じない作り。オマケだからといって完成度が落ちてると言う訳ではなく、ちゃんとアルバムとしての完成度を誇ってると思う。新作の路線が気に入った人なら、このアルバムも普通に気に入るかと。

しかし、オマケで新曲が入ったアルバムがもらえる予約特典なんて聞いた事ないな~(笑)。こういう事をサラリとやってのけるバンドも凄いと思うけど、普通ならストックしておいてちょっと時間置いて新作発表でも問題ないハズなのに...ホント、恐れ入りました。


「PARADISE HIGHWAY 」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=bTpIPXoxdg8

「LAST CHANCE SALOON」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=yMMKSIjCZp0

RockvilleRockville
(2013/04/02)
FM

商品詳細を見る


先月、先行EP盤を発表したばかりのFMが予定通りに新作を発表しましたね。タイトルは「ROCKVILLE」。”ロック村”って事ですかね?イギリスのバンドにしてはジャケが妙にアメリカンなノリみたいで、今までの雰囲気とはちょっと異なりますね~。前作が「METROPOLIS」だったから尚更そう感じるし。

先行EPに入ってた「ONLY FOOLIN'」のみがアルバムに収録されており、後は全て新曲だったのでダブってる曲が無いのはさすがファン思いのバンドといったトコですね~。
EPの方はオジーのカヴァー曲やライブ曲で構成されていたのでそれはそれで楽しめたけど、新作の方向性が「ONLY FOOLIN'」1曲だけでは全く見えてこなかったので、どんな感じになってるのか非常に楽しみだったけど、全曲聴いた感想は前作と同路線でありながらも、幾分レイドバックした様な雰囲気を持った作風となった。

私的には、前作よりも焦点が定まっていてアルバム全体のまとまりが良い印象を受けた。ただ、再結成前にあったHR的な要素はかなり薄れてしまい、代わりに何処かホッと安らげる様な安定感が感じられるのはバンドの熟練された今を伝えるモノなのだろう。
相変わらずスティーヴ・オーバーランドの歌唱力は素晴らしい。これだけ長い間歌っていれば何処かしか声域がキツい部分もあるハズなのに、この人にはそういったモノが感じられないのが凄いトコ。それでいて未だにメジャーなバンドじゃないのも不思議でしょうがないのだけど...

前作で私的キラーチューンだった「UNBREAKABLE」や「BRING BACK YESTERDAY」の様な楽曲が2~3曲くらい欲しかったけど、まあ今回も「CROSSTOWN TRAIN」や「HIGH COST OF LOVING」みたいに一発で気に入った曲も入ってたので贅沢は言うまい(って言ってるけど/笑)。晴れた日にのんびりと田舎道をドライブしながら聴くには良いアルバムだと思う。

しかし、こういうバンドが未だに現役で頑張ってくれて新作が聴ける事に嬉しいのだけど、来日公演とかが全く無いのには悲しい限り。今回も日本盤リリースの話を聞かないので輸入盤購入したけど、ライブなり何なりバンドの存在をアピールしない限りは新たなファンを獲得なんて夢の話だと思うんだけど...日本にもこういうバンドの存在すべき場所は確実にあると思うんだけどなあ。


「TOUGH LOVE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=GrUJeO1IpNU

「CROSSTOWN TRAIN」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=tq3Xb49rV4Q

「HIGH COST OF LOVING」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=PmkwcnRrZnY