Dead Bees on a CakeDead Bees on a Cake
(1999/02/01)
David Sylvian

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明けました。今年も宜しくです!

元旦から2日間は色々と忙しくして、なかなか自分の時間が取れない感じだったので、こうして夜中に少しゆっくり出来る時間が出来て、音楽もゆっくりのんびり、しかも聴き込める作品を...と思ってた時に、良いタイミングでこのアルバムを聴いてみた。元ジャパンのデヴィッド・シルヴィアン、1999年発表のアルバム「DEAD BEES ON A CAKE」。先日のHMVで¥800で売られてたモノを捕獲。

正直、私的にはこのアルバムの前作にあたる「SECRETS OF THE BEEHIVE」で、彼のアルバムはこれ以上聴かなくても良いかな?と感じてた。理由は明確な事ではないけど、もうこのアルバムで本人が伝えたい事が全て集約されているんじゃないか?と勝手に解釈していたので。
後の活動については、2ndでゲスト参加したキング・クリムゾンのロバート・フリップ爺との本格的なユニット、シルヴィアン/フリップが始動したお陰で「後は本人が好き勝手に活動をしていくんだろうなあ」とも思っていたので、正直このアルバムが出てる事を知ったのは大分後になってからだったし。

前作とのインターバルは12年。その間に、自身が様々な活動で受けた影響はこのアルバムに反映されているけど、明らかにサウンドが変わったのは明白。前作までは静かで冷たく鋭い世界観が全体を支配していたけど、このアルバムでもある程度は感じられるものの、全体的にはもっと幻想的で幾分聴きやすくもなっていた。

まずジャケットが良い。藤原新也という方の作品らしいけど、このアルバムのイメージにぴったりかと。裏ジャケの文字が角度によって浮かんで見えるのも斬新で面白い。

冒頭の「I SURRENDER」で、直ぐにその世界観に引き込まれる。雰囲気的にマリリオンの「HOUSE」を思い出したけど、あの曲はアルバムのエンディングを飾る曲だったのに対して、こういう楽曲が作品の冒頭を飾る事が出来るのはこの人くらいなものだろうなあ。
続く「DOBRO #1」という短いインストを挟んで続く「MIDNIGHT SUN」のブルージーなギターにはちょっと驚かされた。全体的にスタンダードな曲調に合わせて向こう側で鳴るギターの対比が面白い。
で、「THALHEIM」。明らかにアルバムのハイライトと言っても過言ではない名曲。この4曲で勝負あった感じだ。
他にもインドっぽいオリエンタルなイメージだったり、ジャズっぽい雰囲気を感じさせたり、ちょっと前衛的なモノも感じさせたりと、かなりバラエティに富んだ作風が最後まで聴き手を飽きさせないのも魅力的。間違いなく、彼の作品の中でも意欲作だと思う。私の中では最高傑作に挙げても良いくらいだ。
ただ、製作にかなりの時間を要した事から”生みの苦しみ”みたいなモノも感じられて、作るのに相当苦労したんだろうなあ...とも思った。

HMVの宣伝文句には後期ジャパンや初期ソロ作に通ずる~なんて事が書かれてたけど、私的に(この時点で既に)もうジャパンの肩書きは全く必要無いレベルまで達してしまったと思うし、後期ジャパンのイメージなんて全く感じられなかったのも事実。全くの別物だって!

夜中の静かな時間にゆったりと聴くのが一番合うと思うけど、このアルバムを聴いて私がイメージしたのは、森の中を延々と歩いて、エンディングで夜中になって森から抜け出て来られた...と感じられた。こういう話がどんな印象を与えるか分からないけど(笑)私的にはそんな感じかな?


「THALHEIM」(曲のみ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=wWNL-uBERRc

「I SURRENDER」(曲のみ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=r7nz68wNGrI&feature=related
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(2008/07/02)
デビッド・シルビアン

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WIG WAMの次にコレを持ってくるかー?って...(苦笑)

私はこのアルバムのイメージは絶対に”秋”なのだけど、たまに聴きたくなる時がある。私の敬愛するSUZANNE VEGAの「孤独」同様に「静かな夜に、静かに聴く」のが堪らないのだ。

元JAPANのVoだった彼の、解散後に発表された1stソロ。これまた以前、このブログでレビューしたJAPANのラスト作で最高傑作「TIN DRUM」の音楽性が東洋音楽にかなり傾倒していたのと打って変わって、このソロ作では幾分ポップに、JAPANと比較するともっとオーガニックな印象を受ける。
彼がこの時期に作りたかった音楽である事には違いないだろうけど、後に環境音楽っぽい方向性に行ってしまう”布石”みたいなモノも若干感じられる。

しかし、この人の声を聴くといつも不思議な感覚に捉われる。別に歌が格段に上手い訳でもないし、声量や声域がある訳でもない。なのに、何で耳に残るのだろう?と。そういう意味では元ROXY MUSICのブライアン・フェリーと近いかも?(と言っても、フェリーのタコ踊りまではしませんが/爆)
意外なトコでは、元SKID ROWのセバスチャン・バックも、デビュー時のプロフィールに影響を受けたミュージシャンの欄に彼の名を挙げていたな(だからといって、バズにシルヴィアンの影響があるか?と言われると.../笑)。

このアルバムからのシングルになった「RED GUITER」では、日本が誇る坂本龍一もピアノで参加している。意外とポップな曲で大好きな曲だ!(ビデオクリップは結構シュール↓)

http://www.youtube.com/watch?v=YKT-QWyYKno&mode=related&search=

しかし、本当にこの頃のシルヴィアンは美しかった。今じゃ面影もないけど...(涙)当時、DURAN DURANのニック・ローズは明らかに彼の影響を受けてる(というか、ビジュアル面のパクリ?)のがあからさまだったな。