最近は新譜ばっか続いてるので、久々に昔のCD引っ張り出してここ数日聴いてるのだけど、今年新作が予定されていミスター・ビッグの3rdアルバム「BUMP AHEAD」を今回はチョイス。発表は1993年...って、もう24年前!?

当時の彼等の人気はホントに凄くて、2ndアルバム発表後のソールドアウトのライブに行った時はダ●屋で倍近くの値段出して、渋谷公会堂の二階席の一番奥というとんでもない席だったのを覚えている(ただ、私の背が高いので照明に被る...って事で二階の最前列になったのはラッキーだったけど)。それくらい当時の人気は凄まじかったんだよなあ。

そんな彼等の3枚目のアルバムには期待が当然掛かってた訳だけど、実際に一通り聴いて「何かが違う」と思ったのが印象に残ったと。
演奏隊の3人のテクニカルな技術が炸裂する「COLORADO BULLDOG」はいつもの彼等のオープニングとしての掴みはOK状態だったけど、2曲~3曲と続くにつれ段々バンドらしさを感じられなくなってるのが顕著に表れてると。前作の「TO BE WITH YOU」の大ヒットのお陰で2匹目のどじょうを狙ったキャット・スティーヴンスのカヴァー曲「WILD WORLD」が1stシングルって時点で完全に見失ってると思ったし。またフリーのカヴァー曲「MR.BIG」(これは完全にバンド名に引っ掛けたんだろうけど)もカッコイイ仕上がりではあるものの、オリジナルアルバムにカヴァー曲2曲収録...って、全米No.1取ってバンドの命運が掛かる次作にはおかしくないか?と。

当時のインタビューで、リリース前に発売延期したのはレコード会社と揉めに揉めて編集作業に追われたからという事だったけど、バンドの内情も余り良くなかったんじゃないかと。後のボーカルvs演奏隊の不毛な争いを考えれば頷けるし、実際に収録曲のクレジットでは演奏隊のみで作った楽曲とエリック・マーティン&外部ライターで作った楽曲ではっきり分かれてるし、この頃からメンバー間の確執はあったんじゃないかと。

「WILD WORLD」は余りに狙い過ぎて好きじゃないんだけど、エリック作の「PROMISE HER THE MOON」は結構好きだし、ポール・ギルバート作の「NOTHING BUT LOVE」もポップで良い。「PRICE YOU GOTTA PAY」や「TEMPERAMENTAL」も聴いてて楽しい感じだし。
だけど、バンドらしさを感じないのは歪めないトコで、1stアルバムの充実度を考えると妙にこじんまりとした作風なのがホントに残念。そう考えるバンドとしての作品は前作がピークだったんじゃないかと思う。

今年リリースされる新作では、どんなスタイルを提示してくれるのか分からないけど”お仕事”を感じさせない作風だったら良いなあ。もうそれほどこのメンツでバンド活動も長く出来ないだろうし、有終の美を飾る意味でもガツンと来るモノを期待したいトコですな。


「COLORADO BULLDOG」


「NOTHING BUT LOVE」
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やっと発表されましたね。
最後のアルバム「ACTUAL SIZE」が発売されたのが2001年だったから、約9年振りの新作。しかもポール・ギルバートに至っては約14年振りにMR.BIG名義での発表。これは長かったなあ...
そもそも、解散が発表された時に一番最初にアタマに過ぎったのは「で、何時から再結成?」
コレは誰しも思った事でしょう。だって、あれだけ日本でフェアウェルツアーやっておいてほぼソールドアウトのバンドがそう簡単に解散するとは思えなかったし、例えメンバー間の不和であっても次の活動が必ずしも成功するとは限らないし。
そうなると、お金が手っ取り早く稼げる=再結成となる訳で、これは必然的であとはタイミングだけ...みたいな感じだったんでしょう。

まあ、ポールがバンドに復帰するとは思ってなかったけど、こうして無事オリジナルメンバーが揃って新作を出してくれた事に拍手。そして新作を聴いた今、新たなページが開かれたなと思った。

それは勿論音楽性の事で、アルバム発表前に既にPVが公開されていた「UNDERTOW」を聴いて”何か今までとノリがちょっと違うな”と感じた事が、アルバム全曲聴いて確信した。
今までのノリだとポップ的要素がかなり高かったのに対して、今回のアルバムは全体的にHRのスタイルが貫かれた硬派な作品かと。これを良しとするか否とするかで評価が分かれると思う。

BURRN!のレビューで98点だったそうだけど、私はそこまでの完成度だとは思っていない。ネットでの評価もバンドの最高傑作的な事が多く書かれているけど、そうとも思わない。しかし、力の入った秀作である事は間違いない。復帰作としては合格点ではなかろうか。

一番耳を惹いたのは、ポールのギタリストとしてのポテンシャルの高さ。以前はソロの凄さとかテクニックに圧倒される事が多かったけど、今回は自然に楽曲に馴染んだギターを聴かせてくれている。タイプは全く違うけど、チープ・トリックのリック・ニールセンみたいな印象を受けたな。

解散前の色んなゴタゴタのお陰で、私の中ではかなり価値の下がったバンドだったけど、それを全て払拭する様な活動をこれから続けていって欲しいと思う。来年の来日公演もほぼドサ周りの様相だけど(笑)それでも客が入るんだからそれだけ需要もあるという事だし、もう自分達で価値を下げる様な真似はしないで欲しいな。


「UNDERTOW」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=mHGv5FCS2j8

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(2009/05/13)
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いずれは絶対にやるだろうと思ってはいたけど、まさかこんなに早く再結成するとは思わなかった(笑)MR.BIG。
ネット上では数ヶ月前から噂レベルの話で上がっていたけど、私的には正式なコメントが出るまでは半信半疑だった。何せ解散当時のあのグダグダ感を知っているモノとしては...
そもそもビリー・シーンがバンド結成も持ちかけた張本人なのに、結果的にはバンドから追い出されるという、以前にもボーカルとギタリストが犬猿の仲で、ボーカルの名を冠したバンドでもそのボーカリストが脱退を迫られるという妙な話があったけど(爆)そんな事が実際に起きてしまうのだから、当時のバンド内部はホントにグダグダだったんだろうな、と。

私的にはこのバンドは3rdアルバムまで...としか認識しておらず、4thアルバムでも数曲良い曲はあっても今イチのめり込めなかった事からポール・ギルバートが脱退して代わりにリッチー・コッツェンは加入しても魅力は下がっていく一方だった。「GET OVER IT」は当時購入したけど、これはもはや知ってるバンドではないな...という事で、4、5回聴いて中古CDとして売りに出した始末だし。

私は1stアルバムが物凄く大好きで散々聴いていたから、このアルバムはそれこそ待望の新作となった訳だけど、期待に応える良いアルバムだと思っている。それでも1stの方が好きだけど(笑)。
まずオープニングの「DADDY, BROTHER, LOVER, LITTLE BOY」で前作と同じくスピードチューンで幕を開ける構成は次作でも継承されるけど、この曲の特徴はギターソロで電動ドリルを使ってプレイすると言う事でしょう。当時かなり話題になって、後でエディ・ヴァン・ヘイレンも「POUNDCAKE」で披露する切っ掛けにもなったくらいだし(余談だけど、当時ジャッカルというバンドがコレに影響されたのかどーか分からないけど、チェーンソーを使ってプレイしたというのは衝撃というよりは笑撃だったな/笑)。

このアルバムでのハイライトは間違いなく「GREEN-TINTED SIXTIES MIND」と「TO BE WITH YOU」の2曲でしょう。これで日本での人気を確立した様なモノだし、まして「TO BE WITH YOU」は全米NO.1獲得したくらいだし。
それだけではなく、アルバム全体の楽曲の質がやたらと高いのも見逃せない。地味な部類に入るであろう「MY KINDA WOMAN」や「NEVER SAY NEVER」とか結構好きな曲だったりする。

私はこの時のツアーを渋谷公会堂(現CCレモンホール)にて観ているのだけど、この時はダ●屋を使って倍の値段で2階席の一番裏という人気の高さを伺わせるモノだった(しかし、私の背の高さがステージ上のライト遮ってしまうとの事で、係員からの指導で2階席の最前まで移動出来たのはラッキーだった!)。
今回の再結成ライブも興味はあるけど既にチケット争奪戦が始まっているらしく、これは絶対に追加公演が出るとみた!と踏んだので、そっちに掛けようかな?と(でも平日だったらどーしよう...)。

「GREEN-TINTED SIXTIES MIND」「TO BE WITH YOU」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=U5FV0juyQj8

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このアルバムが発表された1989年、HM/HR系のアルバムがバカ売れした時期が一段落したのを境に「原点回帰」を掲げるバンドが幾つか現れた。
オジー・オズボーンのバンドを脱退したジェイク・E・リーのBADLANDS、デヴィッド・カヴァデールと確執が表面化し解雇されたジョン・サイクス率いるBLUE MURDER、そしてデヴィッド・リー・ロスのソロアルバム2枚に参加し、脱退したビリー・シーン自らメンバーを探して作ったバンド、MR.BIG。

当時、雑誌では「スーパーバンド」の括りでこの3バンドを称していたのだけど、その呼び名に最も相応しいと思ったのがこのバンドだった。残る2バンドは、メンバーが結構地味だったりしてその呼び名はちょっと...と思うフシがあったのだ(各プレイヤーの知名度の話で、決してプレイヤーの技量の話ではない)。
ビリーの知名度・実力については語るまでもなく、そのストリングセクションの相棒に元RACER Xのポール・ギルバート、ドラマーに元IMPELLITTERIのパット・トーピー、そしてVoがソロで活動していたエリック・マーティン。

アルバムを聴く前は楽器隊が実力者ばかりで、エリックだけが知名度が低く何者か知らなかっただけに期待はしてなかったのだけど、JOURNEYのVo候補でもあった実力はこのアルバムを聴いて「なるほど」と唸らせるモノがあった(でも、エリックが仮にJOURNEYに加入していたら...と思うと、ちょっと.../笑)。ホントに巧い!しかも演奏に負けてないで、一番目立ってたりするモノだから尚更驚かされた。

バンドの円熟味が凝縮されているのは次作だけど、この1stアルバムは個々の活動で培われた実力をお互いに叩き付けた結果なのだろう、ちょっとスリリングな緊張感を感じるトコが大好きだ。全曲ハマったくらいだし!ビリー・シーンが自分の車のカーステにこのCDをずっと入れっぱなしだった、というのがホントによく分かる。

...しかし、ホントにこのアルバムの頃はバンドとしても良い時期だっただけに、この後のとんでもない結末には落胆させられたモノだったなぁ....どーして、こーなるのか?と。