セックス・アンド・レリジョンセックス・アンド・レリジョン
(2005/02/23)
ヴァイ

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スティーヴ・ヴァイがそろそろ新作を出すらしい...というので、久々にこのアルバムを引っ張り出して聴いてみた。

私の周りの洋楽聴く人達にとって”スティーヴ・ヴァイはどう?”と聞くと、余り良い顔をしない。「そりゃ、ギタリストとしては凄いけど、音色が好きじゃない」「何をやりたいのか分からない」「音楽自体が好みじゃない」「ホワイトスネイクをめちゃくちゃにした男」(←そりゃ、ヴァイじゃなくてカヴァデールだって/笑)と、散々な言われ様だ。
しかし、私はデイヴ・リー・ロスのギタリストで注目を集めた時から彼のファンだ。確かに、後追いで聴いた「FLEXーABLE」はアクが強すぎて「何じゃこりゃ???」だったけど、「PASSION & WARFARE」は文句なしの名盤だし、その後も数々のアルバムでお気に入りは多い。

中でも、このVAI名義で作った「SEX & RELIGION」は大好きなアルバム。バンドに参加する事が多かった彼が、初めて自分でイニシチアブを取りたいバンドを作る...という事で、一体どんなメンツを集めるのかが興味のポイントだったけど、凄いメンツを集めたモノだ。
ファンク畑のT.M.スティーブンス、当時まだ無名の存在だったデヴィン・タウンゼントはともかく、ザッパ人脈からのチョイスからなのか、テリー・ボジオとは恐れ入った。確かコージー・パウエルの言葉だと思うけど、テリー・ボジオを指して「地球を破壊する様な叩き方をする」と。類は友を呼ぶ...とは正にこの事ではないか?(笑)

テクニックの応酬はこのメンツを見ても分かる通りだけど、何よりも驚かされたのはやはりデヴィンの声。絶叫だけではなく、ちゃんと歌っているのがこのアルバムの強みであって、STRAPPING YOUNG LADみたいなスタイルだったら絶対に合っていないと思う。
それは作った本人も承知済みで、デヴィンはそれでも「所々で叫ばせてくれ」と頼んだらしい。それが邪魔にならないのだから流石というか...

当時このライブを観ていて、その時は残念ながらテリー・ボジオは脱退した後で観られなかったのだけど、何処かFAITH NO MOREのマイク・パットンを思わせるデヴィンのスタイルにはかなり衝撃を受けた。しかもヴァイと一緒にギターバトルまでやってしまうのだから尚更で、それは音の土台を固めるT.M.スティーブンスのベースにも同じ事が言えた。ああ、ここにテリー・ボジオがいれば...と何度思った事か!(苦笑)。

その後ヴァイ自身、デイヴ・リー・ロスと同じ轍を踏んでしまう事で(要は独占的になった)バンドはこの作品のみとなってしまう訳だけど、このバンドにはヴァイの主張が強い割には各自の個性が色濃く反映された作品という事で(スタイルこそ違えど)「EAT'EM AND SMILE」と似通っているのは皮肉だろうか?欲を言えば、このメンツであと何作か聴いてみたかったな...
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