BraveBrave
(2002/02/05)
Marillion

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いよいよ、今年の個人的な目玉の一つであるMARILLIONの新作発表まで1ヵ月を切った。MY SPACE内に入ってたメドレーを聴いた感じでは、前作よりもキャッチーな印象を受けて聴き易そうな感じがする。
前にRUSHのコメント欄で某音さんが語っていた「次のアルバムの方向性が全く読めないバンド」というのはMARILLIONにも当て嵌まると思う。フィッシュ在籍時はともかく、スティーヴ・ホガースが加入してからは新しい事に挑戦する姿勢が顕著で、良い意味で裏切られてきたので、是非今回のアルバムでも意外な方向性を楽しみにしてたりする。

で、「BRAVE」。曲単位ではバラけると思うけど、アルバム全体のトータルコンセプトでは間違いなくMARILLION史上最高傑作であると思う。
ストーリーや楽曲に関しては色んなトコで散々語られているので省略するけど、私はこのアルバムを聴いて凄さを感じると同時に「こんな事も出来るんだ」と意外に思ったモノだった。
それは私が、このアルバムを聴いた時点でフィッシュ時代のアルバムを全く聴いていなかった事と、プログレ関係のアルバムを数枚しか聴いた事がなかったので、こういうコンセプトアルバムのアプローチをMARILLIONが出来ると思っていなかったのだ。前作、前々作とコンパクトにまとめられたキャッチーでポップなアルバムが続いた事で「こういう曲をやるバンドなんだ」と固定概念が出来上がってしまったのもこのバンドの可能性を見くびっていたのだと思う。

また、コンセプトアルバムなのでストーリーに沿った展開の楽曲が並ぶのは勿論なのだけど、1曲だけ聴いても実はその世界のモノだけではなく、背景には現実でも起こりうる話だという事にこのバンドの凄みを感じた。こういう楽曲を書けるバンドはそうざらにはいないだろう。

MARILLIONがまたコンセプトアルバムを作るかどうかは分からないけど、少なくともこのアルバムの完成度を誇るアルバムは作る事は出来ないと思う。それこそ、このアルバムは一世一代の名作だと思っている。

また、リマスターされた輸入盤2枚組の方に収録されている未発表曲もなかなか良い。アルバムのあの曲順と楽曲で並べられて完璧だと思ってるので、アルバム自体に入り込む余地はないと思っているけど、「BRAVE」の世界観とは同じモノだと思うので結構好きだったりする。
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ブリリアント・トゥリーズ(紙ジャケット仕様)ブリリアント・トゥリーズ(紙ジャケット仕様)
(2008/07/02)
デビッド・シルビアン

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WIG WAMの次にコレを持ってくるかー?って...(苦笑)

私はこのアルバムのイメージは絶対に”秋”なのだけど、たまに聴きたくなる時がある。私の敬愛するSUZANNE VEGAの「孤独」同様に「静かな夜に、静かに聴く」のが堪らないのだ。

元JAPANのVoだった彼の、解散後に発表された1stソロ。これまた以前、このブログでレビューしたJAPANのラスト作で最高傑作「TIN DRUM」の音楽性が東洋音楽にかなり傾倒していたのと打って変わって、このソロ作では幾分ポップに、JAPANと比較するともっとオーガニックな印象を受ける。
彼がこの時期に作りたかった音楽である事には違いないだろうけど、後に環境音楽っぽい方向性に行ってしまう”布石”みたいなモノも若干感じられる。

しかし、この人の声を聴くといつも不思議な感覚に捉われる。別に歌が格段に上手い訳でもないし、声量や声域がある訳でもない。なのに、何で耳に残るのだろう?と。そういう意味では元ROXY MUSICのブライアン・フェリーと近いかも?(と言っても、フェリーのタコ踊りまではしませんが/爆)
意外なトコでは、元SKID ROWのセバスチャン・バックも、デビュー時のプロフィールに影響を受けたミュージシャンの欄に彼の名を挙げていたな(だからといって、バズにシルヴィアンの影響があるか?と言われると.../笑)。

このアルバムからのシングルになった「RED GUITER」では、日本が誇る坂本龍一もピアノで参加している。意外とポップな曲で大好きな曲だ!(ビデオクリップは結構シュール↓)

http://www.youtube.com/watch?v=YKT-QWyYKno&mode=related&search=

しかし、本当にこの頃のシルヴィアンは美しかった。今じゃ面影もないけど...(涙)当時、DURAN DURANのニック・ローズは明らかに彼の影響を受けてる(というか、ビジュアル面のパクリ?)のがあからさまだったな。

ウィグ・ワマニアウィグ・ワマニア
(2006/07/26)
ウィグ・ワム

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以前から公言した通り、WIG WAMの2ndアルバム「WIG WAMANIA」を探しまくり、数件巡ってまたもや初回盤を購入!あるトコにはあるモノです(笑)。

で、まずは一聴した感想は、前作と比べて随分と曲作りが上手くなったなぁ...と。umeさん一押しの「BYGONE ZONE」や「SLAVE TO YOUR LOVE」、「AT THE END OF THE DAY」なんかに成長の跡が見られるし、相変わらずWIG WAMの世界に引きずり込まれる「ROCK MY RIDE」や「DARE DEVIL HEAT」も素晴らしい。また前作に続いてのインスト曲「THE RIDDLE」もカッコイイ。これらの曲は一発に気に入ったくらいだ。

でも、何処かで聴いた事がある様な曲も多いかな?と(笑)。「GONNA GET YOU SOMEDAY」はサビの部分がベリンダ・カーライルの「HEAVEN IS A PLACE ON EARTH」か?と疑ったくらいだし、「BREAKING ON THE RULES」は、ジョーン・ジェットの「I LOVE ROCK'N ROLL」か?と思ったくらいだ。ついでに「A R'N'R GIRL LIKE YOU」のリフはナックの「MY SHALONA」なのか??でも、このバンドがやるとそれもアリかな?と思ってしまうから不思議だ(笑)。

何度も聴いていると、Voの上手さも改めて思う。これまたumeさんが語ってる通り「セバスチャン・バック以来の逸材(声のみ)」には正に同意(爆)。こういうVoって今探そうと思ってもなかなかいないし、WIG WAM自体、こういうバンドを見つけるのが困難だし。

思ったんだけど、今アメリカでデビューしたらどう受け取られるのだろうか?KISSやBON JOVIは別格としても、こういうアリーナロックなら未だに人気がありそうなモノだけど、やっぱ曲は良くてもルックスあたりで時代遅れのレッテルでも貼られてしまうのだろうか?
少なくとも日本はHM/HR系のリスナーには名前は知られる存在になったと思うので、次作も今作に負けないくらい、いや超える様なアルバムを期待したいな...と。最近は次作に期待するミュージシャンがめっきり少なくなったので、このWIG WAMに掛かる期待は非常に大きい。

Adult OrientationAdult Orientation
(2006/11/27)
Bad Habit

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数あるメロディアスハードロック系の中でも私が自信を持って推薦する1枚、スウェーデン出身のバッド・ハビットの3rdアルバム「アダルト・オリエンテーション」。発表された1998年、私が最も数多く聴いたアルバムでもある。

このアルバムでは既にハードロックというジャンルには捉われない音楽性になってしまったけど、2ndアルバムまで彼等はメンバー全員長髪で、至って普通のHRを演っていた。
しかし、彼等独特の綺麗なメロディは2ndアルバムでも十分示されていたので、この3rdアルバムのジャケットを観た時、メンバー全員短髪になってイメージがガラリと変わってしまったので「大丈夫かな?」と不安になったモノだけど、実際聴いてみたら不安どころか最高傑作だった!
全体的な雰囲気は、アコースティックを多用した楽曲が多い事と、ミドルテンポの曲が多い為アーシーなイメージだけど、そこに北欧バンド独特の爽やかなメロディが乗り、力まずに気楽に聴けるのが特徴。刺激がない分、安定してアルバム1枚聴けてしまう。
私は田舎に住んでるので、このアルバムを聴きながら農道だの山道だのドライブするのがホントに好きで(笑)旅のお供に...ではないけど、一時期は手放せない状況だった。

バンドの知名度が低いから致し方ないけど、普通にシングルカットしても売れるんじゃないか?と思わせる曲が多過ぎる。特に、前半1~6曲目の構成はほぼ完璧。2曲目の「HEART OF MINE」や3曲目の「EVERYTIME I SEE YOU」なんかは、私の中では名曲。
また、このテのバンドには欠かせないバラードも4曲収録されているのだけど、どれもタイプが違うのが好印象。

こんな名盤を作っておきながらも、暫くの間バンドとしての活動は休止していて(メンバー全員がミュージシャンとして生計を立ててる訳ではなく、確かVoのハル・ジョンストンは飛行機のパイロットだったハズ)昨年、突然復活して「HEAR SAY」を発表。
その復活作と同時に、このアルバムも再レコーディングして再発された。この再発盤はまだ聴いていないけど(というか、既に完成系だと思うのだが)それほどまでにメンバーの思い入れも強い作品なのだろう。


ニュー・ムーン・ライジングニュー・ムーン・ライジング
(1998/09/23)
ビーナス&マーズ

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一昨日のマーク・フリー、その前のFMとも浅はかならぬ関係を持つ(コレばっか/笑)ヴィーナス&マーズの2ndアルバム「NEW MOON RISING」をチョイス。

じゃあ何故、この2組のミュージシャンと関係があるのか?というと、双方のアルバムに収録されている楽曲の元曲がこのヴィーナス&マーズのメンバーの曲で、楽曲は「SOMEDAY YOU'LL COME RUNNING」(オリジナルは1stアルバムに収録)。
元々、このヴィーナス&マーズはロビン・ランダルとダイアナ・デウィットという2人組の女性ユニットで、「SOMEDAY~」はロビンと母親のジュディスの共作。
この2人が書いた楽曲は、数多くのミュージシャンに提供されていて、前述のマーク・フリーやFMは勿論、有名どころではスターシップの「KNEE DEEP IN THE HOOPLA」に収録されていた「TOMORROW DOESN'T MATTER TONIGHT」なんかがあって、他にもABBAのVoにも提供したり、ダイアナ妃のトリビュートコンサートにも楽曲提供したらしい。

基本的にはAOR寄りのメロディックロックになるのだけど、若干エッジの効いた部分もあるので何処かHEARTを思わせる部分もある(と言っても、アン・ウィルソンには及ばないけど)。
バラードやミドルテンポの楽曲では女性特有の甘い雰囲気で良いんだけど、ロック寄りの楽曲ではやはり力不足かな、と。
このアルバムにはマーク・フリーのアルバムにも収録されている「THE LAST TIME」「DYING FOR YOUR LOVE」がセルフカヴァーされているのだけど、こちらもマーク・フリーに負けず劣らずの出来。ただ「DYING~」に関しては、マーク・フリーVerにロビンがデュエットで参加してるので、軍配はこっちかな。

このアルバムを最後に音沙汰なくなってしまい、暫くしてからBURRN!で母親のジュディスが亡くなったと記事に出ていたので、事実上消滅なのかな?実に勿体無い話である...

PS:さすがに国内盤は廃盤らしく(もしかしたら、1st&2nd共に輸入盤でまだ出てるかも。私はディスクへブンで買いました)密林サイトでは中古品が出てました。

Long Way from LoveLong Way from Love
(1998/07/27)
Mark Free

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それじゃあ、今週はメロディックHR週間にしましょう!(唐突)

昨日のFMと浅はかならぬ関係がある元KING KOBRAのVo、マーク・フリーのソロアルバム「LONG WAY FROM LOVE」。
私がこのアルバムを手に入れたのは某大型家電店のCDコーナーで、たまたま決算セールをやってたのを覗いていたトコ、このアルバムが新品\980で投売りされていたのを即ゲット!しかもライブ盤まで付いての2枚組仕様!!
以前から、メロディックHRの特集では必ず名前が挙がっていたのを覚えていて、発売当時は確か国内盤は発売されてなくて、輸入盤でかなり売れてたらしい。
私は、KING KOBRAの先入観からか余り触手が伸びず、手にするまで結構軽く見ていたフシだったけど、聴いてみてビックリ、こんなにキャッチーなメロディを歌う人だったっけ?と耳を疑ったくらいだった。

まずオープニングの「SOMEDAY YOU'LL COME RUNNING」は、先述のFMの2nd「TOUGH IT OUT」に収録されている「SOMEDAY」と異名同曲。私的には、どちらかというとマーク・フリーVerの方が好きかな?
他にも「THE LAST TIME」「HARD HEART TO BREAK」「STATE OF LOVE」「SLOW DOWN THE NIGHT」あたりで聴ける”叙情性”(私が最も弱い売り文句だ/笑)が堪らない。エンディングのタイトル曲でしっとり聴かせて終わる構成も見事。

このアルバムの後に、何と性転換してマーシー・フリーと改名して2ndアルバムも作ったらしいけど、こっちの方は全く話題になってないトコを見ると、出来はイマイチなのかな?

YOU TUBEで調べたらライブ映像が落ちてたのでリンク貼っておきます(曲は「SOMEDAY YOU'LL COME RUNNING」)。

http://www.youtube.com/watch?v=aNdZvvAm1xo

IndiscreetIndiscreet
(2005/11/28)
FM

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過去のアルバムが再発される事が多い日本でも、版権の問題とかで再発されないアルバムが多々ある。レーベルが倒産や買収されたり、バンド自体が解散してしまって版権が誰のモノなのか分からないケースとか...しかも、そういう問題ってHR/HM系に多い気がする。

で、このFMも長らく1st&2ndが廃盤で、しかも両方共名盤扱いされていたのだけど、めでたく2年前に再発された(輸入盤のみ)。しかも1st&2ndカップリングで、金額は1枚分(当時)という「鰻を頼んだら鮨まで付いてきました」的な扱いで、発売当時は直ぐに新宿へすっ飛んで買ったのだった。

2nd「TOUGH IT OUT」は後にレビューするとして、まずはこの1st「INDISCREET」から。
よく産業/メロディアスロックのジャンルに括られるバンドだけど、この1stではそのジャンルの中でもポップな方で、ギターソロとかもちゃんと入ってるのだけど余りHR的な要素が希薄かな?という印象。
しかし楽曲は素晴らしく、イギリスのバンドなのに透明感がある為か北欧のバンドを聴いてる感覚がある。キーボードも多用している事だし、曲調も一昔前のバンド曲みたいだし。
それに、何といってもスティーヴ・オーヴァーランドのVoが1stで既に完成されているという点。ブリティッシュロックといえば今ではTHUNDERを想起させるけど、この1986年にもこういうソウルフルな歌唱が出来るシンガーが存在してたんですねえ~。

「AMERICAN GIRLS」なんて、いかにもアメリカ市場を狙ったタイトルがあるのはご愛嬌としても、「THAT GIRL」や「LOVE LIES DYING」のメロディの切なさ、ドライブ受けしそうな「OTHER SIDE OF MIDNIGHT」や「HEART OF THE MATTER」、メロウなDOKKENみたいな(貶してる訳じゃないです/苦笑)「I BELONG TO THE NIGHT」、コーラスが綺麗な「HOT WIRED」など聴き所も多い。

まず、メロディアスロックが好きな人には絶対に避けては通れないアルバムかと。因みに、単品でもボーナストラックが付いて再発されているので、興味のある方は是非チェックを!

CounterpartsCounterparts
(1993/10/19)
Rush

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新譜「SNAKES & ARROWS」の発表が近いラッシュの、スタジオ盤としては通算15作目となるアルバム「COUNTERPARTS」。私の中では、数あるラッシュのアルバム群の中ではかなり上位に食い込むアルバムでもある。

このアルバムが発表されたのが1993年。ラッシュはその時代を反映したアルバムを作る事が多々あったけど、このアルバムもその事例に洩れず、音質はかなり時代に沿ったモノとなった。つまり、音がかなりへヴィでダークなのだ。
このアルバムのプロデューサーは、80年代にも「POWER WINDOWS」と「HOLD YOUR FIRE」を手掛けたピーター・コリンズで、私はこの前述の2作も大好きな作品なのだけど、音質の面からいうと印象が全然違う。
前2作が80年代に作られて、当時のバンドのアプローチもキーボードを多用した音作りだったのに対し、このアルバムではキーボードは極力抑えられてリフ主体のグルーヴを強調した音作りとなっていて、前作「ROLL THE BONE」のソフトで柔らかいタッチは何処へやら、いきなり「ANIMATE」での骨太な音を聴いた時は驚いたと同時に「やってくれるな!」と思ったモノだった。

よく色んなトコで言われる「アルバム4枚周期の音楽的変化」は、この時点で終わったと思っていると思う。スタジオ盤4枚作った後にライブアルバムで一区切りして、また新たな音楽性を追求するというモノなのだけど、「PRESTO」「ROLL THE BONES」は関連性があるにせよ、このアルバムは前2作には繋がらない。強いて言うなら、歌詞くらいなモノだろう。
しかし、その歌詞のコンセプトも面白くて、ジャケットに描かれているボルトとナット、男と女、昼と夜、炎と氷、陰と陽などの「相対的なモノ」を対象にしているのだけど、実は一双なモノを指していたりもするという、如何にもニール・パートが考えそうな事で、コレだけでラッシュの面白みが分かるというものだ。

このアルバムでのお気に入りは、ほぼ全曲(笑)。中でも「ALIEN SHORE」「THE SPEED OF LOVE」「DOUBLE AGENT」の流れは秀逸。それと「COLD FIRE」「CUT TO THE CHASE」も大好きだ。

このアルバムは、当時の全米チャートで初登場2位というとんでもない事をやってくれたけど、今回の新曲「FAR CRY」を指して、某音さんいわく「COUNTERPARTS」に近いかな?というコメントがあったけど、実は私もそれを密かに期待していたりする...(笑)


かくれんぼかくれんぼ
(2006/11/22)
ハワード・ジョーンズ

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まだまだ続く、K.A.E.の80’S再評価作業。
このアルバム、実は私が初めて買った洋楽アルバムでした。それまで音楽はラジオで聴いてただけで、まだ「ベストヒットUSA」も観てなかった頃でもあった。
確か「NEW SONG」をラジオで掛かってたのを聴いて「何て綺麗でポップな曲なんだ!」と驚いて、初めて聞く名前だったのでメモに書いて(笑)そのメモを頼りにレコード屋まで走った記憶がある。
そして、シングルにするかアルバムにするか散々迷った挙句、ジャケットのダリみたいな絵が奇妙な雰囲気を醸し出していたのが気になり、結果アルバムを買ったのだった。

で、アルバムを聴き始めると、ジャケットの妙な感覚は微塵もなく、キーボードを多用したエレクトロポップが全編に渡って展開されていた。「NEW SONG」で雰囲気は掴んでいたものの、その「NEW SONG」が霞んでしまう程、他の曲の充実度が凄かった!中でも「CONDITIONING」「WHAT IS LOVE?」「HIDE AND SEEK」「DON'T ALWAYS LOOK AT THE RAIN」「EQUALITY」「HUMAN'S LIB」がお気に入り...ってアルバム半分以上だし(爆)。
本人も後に語っていたけど「もう、この作品以上のアルバムは作れないかも知れない」...って、デビューアルバムで既に終わってしまったって事かい!?(苦笑)

しかし、この人には色んな話があって、あるキーボードが欲しいが為に自宅を売ってその金でキーボードを手に入れたとか、日本に初めて来た時にあの11PMに出演して、AV女優がハワードを挑発したら「こんな番組だとは聞いてもないし知らなかった。実に不愉快だ。帰る!」と言って怒って帰ってしまったりと、真面目なんだか破天荒なんだか...(笑)

ハワードは後にヒット曲を飛ばすけど、段々とスケールダウンしてしまったのは残念。しかし、ミュージシャン受けは良かったらしく、フィル・コリンズとコラボしたり、リンゴ・スターのバンドに参加したりと自分の作品以外のトコで目にする様になった。
それにしても、このデビュー時の頃のライブも一度観てみたかった。ジェドというパントマイムと2人だけのステージングだったらしく、ちょっと想像付かないライブだったんだろうなあ。

PS:このアルバムの翌年だったと思うけど、シングル曲のリミックスを集めた「THE 12ERS ALBUM」なるレコードが存在していたのだけど、このリミックスが最高で、一時CD化もされたらしいのだけどプレスが少なかったのか、未だにお目に掛かった事がない。アマゾンUKでも探したのだけど、いつの間にか消えてるし...是非、再プレス化希望の1枚!

ハード・トゥ・ビー・ア・ロックンローラーハード・トゥ・ビー・ア・ロックンローラー
(2006/08/23)
ウィグ・ワム

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やっと買えましたよ(苦笑)。近所のCD屋を片っ端からシラミ潰しで探しまくった結果、家から約20km弱のCD屋で発見、しかも初回盤!
ジャケを見て、ああ...やっぱ濃いよなあ...と思うことしきり、ここまで話題になって評判もすこぶる好調...とくれば、やはり実力はあるんだよなあ...と、PCでインポートしながら一通り聴いてみる。

やっぱ評判通り、凄いバンドだった。いや、何が凄いって現代にこんな80’SHR/HM全盛期の様なアルバムを発表してしまう大胆さ!コレに尽きる。
しかもノルウェーという、HR/HM関係では教会を燃やしてしまう反キリスト派や、殺人まで犯してしまうブラックメタルのメッカだと思っていた国からこんな清涼飲料水の様なバンドが存在していたことにも驚かされた。
umeさんも語っていたけど、パクった感じが強くても楽曲の良さでそれを捻じ伏せてしまう説得力がこのバンドにはあると思う。コレでルックスが良かったならなあ...(笑)

一通り聴いた印象で、インパクトがあったのがオープニングの「IN MY DREAMS」は掴みとしては最高の曲でしょう!しかも哀愁掛かってるし。ライブでかなり盛り上がる曲ではないでしょうか?(そして絶対に外せない曲だと)
続く「667」は正直いらないと思う。コレ省いて次の曲に行った方が流れ的にバランスが良いと思うけど...
あとは「BLESS THE NIGHT」「THE DROP」「NO MORE LIVING ON LIES」「OUT OF TIME」「CAR-LYLE」「HARD TO BE A ROCK'N ROLLER」なんかが一発で気に入った曲。カヴァーの「I WAS MADE FOR LOVING YOU」「DSCHINGHIS KHAN」(!!!)なんかもかなりカッコイイ出来で、確かにライブが見てみたいバンドかも。

デビューアルバムでここまでの完成度を誇るのもそうざらにはないし、同じくデビューアルバムが強烈だった(他の人達もそうだと思うけど)FAIR WARNINGを想起させる事が多かった。
お陰で、続く2ndアルバムが楽しみになった。それまではコレを聴きこむ事にしょう。

ライヴ・エイド・ハイライツ!-20 YEARS AGO TODAY [DVD]ライヴ・エイド・ハイライツ!-20 YEARS AGO TODAY [DVD]
(2005/07/13)
バンド・エイド

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先日、ネットで色々とチェックしていたトコ、スターウォーズ:エピソード3のDVDが新品¥1000で売ってたので即買いをし、その時についでにこのDVDも買ってしまった。
とはいえ、4枚組の方ではなく、コレはダイジェスト版の方。元々¥1800という安さだけど、この時も半額の¥900で売ってたので、コレも即買い。

ライブエイド当日、当時中学生だった私は家のテレビで一晩中観られる訳がないと思い(受験時期もあって、親が結構うるさかった為)親戚の家へ遊びに行く...と言って、この放送を観た記憶がある。
しかし、中学生でも完徹はムリで(苦笑)所々観てない箇所があって、記憶がかなり区々だったりする。LED ZEPPELINは、観られなかった事を幸せと思うか不幸と思うか微妙なラインで(笑)BLACK SABATTHは逆に早い時間だったので観られて良かった、と。

でもやっぱり、この日は間違いなくQUEENが掻っ攫ってしまった感があって、あのウェンブリースタジアムを飲み込んでしまうパフォーマンスはホントに凄かった。ボブ・ゲルドフがバンド紹介の時に「世界最大のジュークボックス」と言った事が身に染みたくらいだ。

このダイジェスト版を観て、久々にあの当時の事を思い出したけど、今観たら凄さが判るパフォーマンスというのも多かった。特にU2がそうで、あの当時から貫禄みたいなモノがあって、やっぱ格が違うというか何というか。あとミック・ジャガーとティナ・ターナーも凄かった。当時観てるのに、何でそこまで思わなかったんだろう?(←若さ故?)
逆にスティングなんかは、結構地味なステージでそんなに反響もなかったみたいで、これがPOLICEで出演してたらどーだったんだろう?と思ったな。

当時のライブエイドを特集したFM雑誌を今も持ってるのだけど、そこに面白い裏話が書いてあって、このステージに立てなかったミュージシャンの理由が書かれていて、例えば当時「シャウト」でブレイクしていたティアーズ・フォー・フィアーズなんかは、突如ツアーメンバーが抜けてしまった為だったり、マイケル・ジャクソンとスティービー・ワンダーやロッド・スチュワートもリストに載ってながらも突然の不参加だったりと色々あったみたいで、もしこれらのミュージシャンが出てたら...と思うと勿体ないな、と。

後に「ライブ8」なるモノも行なわれたけど、こちらはこの当時ほどの盛り上がりは見せずに地味に終わった感じだけど(少なくとも日本では)こうしたイベントは毎年はさすがに無理だとしても、定期的に行なわれると良いと思うんだけど。色んなミュージシャンが一同に見られて、しかもその利益が飢餓救済に繋がるのだから。
でも一方で、日本とか他の国のミュージシャンが結構蔑ろにされている部分もあるし、その収益の不透明さも暴露されたりして、こうした事が定期的に繋がらない理由なのかも知れない。
コンセプトは最高なんだけどなあ...

スケアリー・モンスターズ(紙ジャケット仕様)スケアリー・モンスターズ(紙ジャケット仕様)
(2009/12/23)
デヴィッド・ボウイ

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今日は、CD屋を何件かハシゴして、とりあえずウィグ・ワムのCDを買おう...と息巻いて探したのだけど、輸入盤は置いてあっても国内盤が置いてない...。
仕方ないので、以前から買おうと思って未だに買ってなかったスターウォーズのエピソード1&2のDVDが新品半額だったので、思わず購入。エピソード3は、ネットで検索してたら新品¥1000で売ってたのでそっちで購入。ついでにライブエイドのダイジェスト集も半額で購入。

CD屋で他に色々チェックしてたら、某音さんのサイトで知ったアタリスの新譜が視聴コーナーに入ってたので聴いてみると、コレが前作の勢いは何処に行ったの?と言わんばかりの落ち着いた音。所々にらしさは感じるものの、ちょっとがっかりしたので購入はちょいと待ちかな?

そこで今日のお題のデヴィッド・ボウイの紙ジャケが売っていたのだけど、この作品はまだ発売されてなかった。
私が一番に挙げるボウイのアルバムは、文句なくこのアルバム。勿論後追いで聴いたモノで、いわゆるボウイの代表作は一通り聴いたのだけど(しかし、聴いたのは高校生の頃なので、今聴くと印象が変わるモノもあるかも知れない)代表的な「ジギー・スターダスト」よりも、アルバム全体で好きな作品だ。

まず、オープニングの「IT'S NO GAME (PART 1)」で、キング・クリムゾンの総帥:ロバート・フリップの前衛的なギターが、妙な日本人女性のナレーションと絡んで、そこにボウイの絶叫が入るのだけど、物凄く奇妙な雰囲気を醸し出していて一発で引き込まれる。
コレ1曲でボウイとフリップ爺の相性が抜群だって事が分かるのだけど、どーせなら全曲で弾いてもらいたかったのが本音かな?だって、私がボウイに求めてるのは予定調和なんかじゃなくて、他には無いモノだから。かなり面白いモノが出来ると思うのだけど...さすがに冒険は出来ないかな?他の曲でピート・タウンゼントも1曲参加してるのだけど、こっちはそんなに目立ってはなく淡々とこなした感じかな。

しかし、アルバムでのハイライトはやはり「ASHES TO ASHES」でしょう。ボウイの初期ヒット曲「SPACE ODDITY」の主人公のその後を語る歌詞なのだけど、コレがやはり奇妙な音楽でありながら何処か物悲しいけど聴き易い...という、変な感覚が味わえる。私的に、ボウイの今まで出した楽曲で一番好きな曲かも知れない。

「LOW」以降、実験的な作品を作り続けた事もあったけど、このアルバムでそれまでの自身の集大成な意味を感じさせる。実際、この作品の後に例の「LET'S DANCE」で大胆なポップアルバムを作り大ヒットを起こす事になるので、このアルバムがボウイ自身のパーソナルな部分を感じさせる最後のアルバムなのかな?と思ったりするのだけど、どーなんだろうか?