![]() | Long Cold Winter (1990/10/25) Cinderella 商品詳細を見る |
季節柄、全くタイトルが合っていないアルバムを急に聴きたくなったので、久しぶりに聴いたらやっぱ心に染みる良いアルバムですな。
ボン・ジョヴィに見出されてデビュー...という美味しい話題と、そのデヴューアルバムから既に”AC/DC+エアロスミス”という、如何にも分かりやすい音像で当時のHM/HRシーンでブレイクを果たした訳だけど、当時は何故かこのバンドは避けてたんよなあ。
単にバンド名のイメージや、よくある一発屋の雰囲気も兼ね備えてたので(笑)「どーせ直ぐに消えてしまうだろう」とタカを括ってたくらいで...。
ところが、この2ndアルバムでとんでもない事をやってくれた...何とブルーズ路線である。
MTVで初めて「GYPSY ROAD」のビデオクリップを観た時はまだ斜に構えてたのだけど、続く「DON'T KNOW WHAT YOU GOT (TILL IT'S GONE)」のビデオクリップには本気で震えた。荒野でレスポール片手に、革のロングコートとカウボーイハット姿のトム・キーファーが渋すぎ。
「何てカッコイイんだ!!」
そこでようやく、このアルバムを買いに走った訳だけど、アルバム全曲聴き終わった時、それまでのシンデレラの実力を疑ってた自分がホントに情けなかった(笑)。ごめん、トム・キーファー。アンタ最高だよ!!
いきなりドブロで始まるオープニングの「BAD SEAMSTRESS BLUES」から惹き付けられ、間髪入れずに始まる「FALLIN' APART AT THE SEAMS」の爆発力が何度聴いても最高。
タイトル曲では本格的な激シブのブルーズソング演ってるし、「THE LAST MILE」「COMING HOME」のアーシーな雰囲気も大好きだ(この曲もビデオクリップが最高!)。前作の路線を引き継ぐ「SECOND WIND」「IF YOU DON'T LIKE IT」のHRも良い。
間違いなく、シンデレラの最高傑作。最近はライブ盤とベスト盤ばっか出してる始末だけど、いい加減新作が聴きたいんだよなあ。トムの声帯が昔と比べて出ないのは、喉を酷使した為の手術と年齢の為だから仕方ないし、だったら今の声域に合わせた激シブのブルーズアルバム作ってくれれば文句ないんだけど...
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