ZENO(ジーノ)ZENO(ジーノ)
(1993/10/20)
ジーノ

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今日はクリスマス。
しかし、毎日激務の日々が続いて体調最悪でそーいう感覚が無いので、せめてメシくらいはクリスマスっぽく...と思い、ケーキにチキン食って一応それらしくなったけど、それでも何か足りない。
そーいや、聴いてる音楽も最近は追悼の意味を込めてICE再評価中なので、ICEからちょいと外れて、ふと”クリスマスに合う音楽”は?と考えてみた結果、私的にはZENOかな...と。

何で?と言われても困ってしまうのだけど(汗)透明感溢れるマイケル・フレクシグのボーカルと、ジーノ・ロートの(この人によく使われる表現だけど)天にも駆け昇っていきそうなギターが、他のHR/HMバンドと一線を画すのは間違いなく、スケールの大きいHRは聖夜に聴くイメージにもぴったり合う気がする。
私が特にそう感じるのは3曲目の「LOVE WILL LIVE」。感動的なバラードだけど、聖歌隊を想起させる壮大な楽曲は、このバンドの真骨頂だと思う。

FAIR WARNINGの初来日公演でも披露された「EASTERN SUN」や「A LITTLE MORE LOVE」は、後のFAIR WARNINGが引き継ぐスタイルの原型といってもおかしくないし、「FAR AWAY」や「DON'T TELL THE WIND」にみられる哀愁度はかなり高い。
デビュー作でここまでの完成度を誇るのは、並みの才能じゃないと思う。あのウリ・ジョン・ロートの実弟だからといって贔屓目で見てる訳でもなく、何も知らない状態で聴いても素直に感動できる良盤だ。

これ1枚で解散してしまい、日本でのFAIR WARNINGのブレイクのお陰で引き摺られるカタチでCD化したこのアルバムだけど、もしFAIR WARNINGのブレイクが無かったらこうして聴く事が出来なかった作品だと考えるとホントに聴けて嬉しいし、埋れてしまうには余りにも勿体無い作品だと思う。
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「ICE III」 standard of 90’sシリーズ(紙ジャケット仕様)「ICE III」 standard of 90’sシリーズ(紙ジャケット仕様)
(2007/12/19)
ICE

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今年もあとわずか...という時に、最後の最後でとんでもない悲報が...
先々月にレビューを書いたICEの宮内和之氏が43歳という若さで他界してしまったのだ。コレにはホントにショックを受けた。
年末という事もあり、今週日曜に休日出勤したので自分の用事が済ませられないので、昨日は午前中で仕事を早退して、家で昼飯食いながらネットを何気に見てたらYAHOOのトップページにこの悲報。「嘘だろ?」という思いで一杯になった。
耳下腺がんで、宮内さんの従兄弟のブログに書かれていた話では壮絶な闘病生活だったみたいで、5年前から患ってたとの事。
ICEの新作リリースのペースがここ数年、遅くなっていたのはこういった理由だったのか...と。単にレーベル移籍とかのビジネス面の事なのかな?と思っていたのだけど。

ホントに残念で仕方ない...昨夜は寝られず、3時近くまで旧譜ばかり聴き漁っていた。CDも探しに行ったのだけど、ここ最近の数枚はチェックしてなかったので何から買って良いのか分からず、何ヶ所かCD屋廻って、たまたまTHUTAYAの\580セールで見つけた「SPIRIT VOL.1」なるミニアルバムのみ購入。

しかも昨日はICEの1~7枚目までのデジタルリマスター&紙ジャケ盤の発売日で、とりあえずこの3枚目が欲しかったのだけど、何処にも売ってなかった...絶対探してやる!

この3枚目、前作「WAKE UP EVERYBODY」からの「MOON CHILD」がヒットし、シングル「SLOW LOVE」もヒットしたので、相当な意気込みを持って製作されたモノなのだけど、新たな新機軸を望むミュージシャン側と、ヒット曲の二番煎じを狙ったレコード会社側の意見が割れてしまい、結局ミュージシャン側の望むカタチでリリースされたとの事。
前作の路線、いわゆる”渋谷系”の音とは一線を画す、もっとアダルトで深みを持たせた落ち着いた音はICEの作品の中でも異質のアルバムだったと思う。
シングルになった「KOZMIC BLUE」は勿論、夜の繁華街にピッタリな「TOO MUCH TROUBLE TOWN」、幻想的な雰囲気の「SHARE LITTLE LOVE」、午後のひとときのイメージが合う「GURUNIPARSHA(RELAX)」、切ない「17」など聴き所は多い。
ただ1曲だけ、レゲエ調の「ISN'T IT A SHAME」も実は好きなんだけど、この曲は当時の彼女だった人を思い出す嫌な記憶があるので、正直まともには聴けないのが実情だけど...

カセットは持ってるのだけど、肝心のデッキが壊れていて聴けないのがツライ...ホント、絶対にCD見つけなければ!

最後に、今まで素晴らしい音楽をホントに有難うございました。
”人は消え、歌は残る”という歌詞(”PEOPLE RIDE ON”)は正しくその通りですよね...R.I.P.

KOZMIC BLUE
http://jp.youtube.com/watch?v=TKQzLyB00pI

Made in HeavenMade in Heaven
(1995/11/07)
Queen

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年末の大忙しでロクに更新出来なくて、しかも書きたい題材は結構あるのに書く時間がない...という、何とももどかしい気分...しかも今日は休日出勤のオマケ付きで、洗濯するヒマすらないのもツライ...因みに今、洗濯機回して書いてる最中(爆)。
と、いう訳で早速本題に。

このアルバムを聴くと、フレディ・マーキュリーが亡くなった時を思い出す。ちょうどその時も仕事が激務で、深夜に家に帰ってきて超遅い夕飯食いながらニュース見てたら、フレディの悲報を知って、その時私はクイーンには思い入れは無かったのでそんなに感慨深いモノもなく、ただ聞き流してたのだけど、ところがその後クイーンの功績を知って音楽を耳にする度、あの時の平常心は何なんだ?と自問したくなる思いに駆られるのだ。

だから、このアルバムのリリースの知った時はホントに嬉しかったのと、ホントにコレでクイーンは終わるんだな...という複雑な気分になったのを覚えている。

残されたフレディのVoパートに他の3人が音を入れていく手法だったらしいけど、コレが思いのほか自然に聴こえるのはさすが長年のキャリアの賜物なのだろう。例えば「I WAS BORN TO LOVE YOU」の最後に聴こえる笑い声と「MAGIC!」の節は明らかに「A KIND OF MAGIC」からの引用だけど、ホントにそう発してる様に聴こえるのだ。

前作「INNUENDO」が暗いトーンで覆われ、しかも歌詞は死を意識したものが多かったのに対し、このアルバムでは全体的に明るい雰囲気で希望や愛に満ちた歌詞が多いのが印象深い。
なので、バラードが多くてロック調の楽曲が少ないのがクイーンらしくない...という批評もあるけど、もはやこのアルバムにはそういったモノは求めていないし、フレディが在命中に残したテイクを聴きたいが為のモノと認識してるので、それがカタチになっただけでも嬉しいのだ。

前述の「I WAS BORN TO LOVE YOU」はキムタクのドラマに使われ(しかし、幾らクイーンが日本で人気あったからといって、ドラマの主題歌で大々的に取り上げられるとは思っても見なかったが)最近では「IT'S BEAUTIFUL DAY」がCMで使われたりしたけど、私は「HEAVEN FOR EVERYONE」や「A WINTER'S TALE」の幻想的な雰囲気の楽曲が好きだ。
特に「A WINTER'S TALE」は、最初聴いた時はホントに号泣しましたよ。コレは反則と言っても良いでしょう(笑)。「泣け!」と言わんばかりの曲構成にしたたかさも感じたりしますが...それでも今聴いても涙腺がちょっとヤバイし。

中途半端に「フレディの未発表テイクが残されてる」という情報や噂だけで引っ張られるよりも、このアルバムが世に出たお陰で私の好きなクイーンにケジメが付けられたのが何よりも良かったかな?


アウトサイド(紙ジャケット仕様)アウトサイド(紙ジャケット仕様)
(2007/06/06)
デヴィッド・ボウイ

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今まで幾つものコンセプトアルバムが発表されてきたけど、この人の場合、このアルバムが出るまでは、コンセプトアルバムが出世作となった「ZIGGY STARDUST」のみだったというのが何とも意外だった。
「ZIGGY STARDUST」と聴いた事があると分かると思うけど、あのアルバムは架空のスターの成功と没落を描いたモノで、ライブではそのジギーとボウイ自身をダブらせて観客を惹き付けるという、当時としては結構斬新な試みだったのではないかと。
それに、後に俳優としても活躍する彼がこういったコンセプト作品を作る事に長けていると思っているので、実際はもっと作ってたモノだと思っていた。まあ、アルバム毎に”アラジン・セイン”や”シン・ホワイト・デューク”などのペルソナを演じていたので、コンセプトはその度にあったのだろうけど...

そんな彼が、90年代半ばにコンセプトアルバムを作るとは思ってもみなかった。それ以前に”バンドの一員”として参加していたティン・マシーンが不評で、それ以前のソロでは商業路線に走ったお陰で「ボウイは終わった」と囁かれ、ティン・マシーン後のソロ「BLACK TIE WHITE NOISE」で幾分音楽性が復活してきた矢先のこのコンセプトアルバム。私自身「NEVER LET ME DOWN」で凄い失望感を味わったクチで、当時は「終わった」と思ってた一人だったので、正直「大丈夫か?」と思っていた。

それがどーだろう、この完成度は。いわゆる”ベルリン三部作”を作ったブライアン・イーノが関わったからなのだろうか、全体的に緊張感が張り詰めていて、80年代後期の商業路線が嘘の様だ。コンセプトが”猟奇殺人”をテーマにしているので、緊張感が漂うのはこの為か?
このアルバムからの1stシングル「THE HEART’S FILTHY LESSON」は映画「セブン」の主題歌となり、おどろおどろしい映画のエンディングに不気味に流れるこの曲が妙にハマってた。ビデオクリップも結構不気味な作りだし。

http://www.youtube.com/watch?v=BLbxeY5y_xU

また当時ナイン・インチ・ネイルズとライブで競演していた為か、サイバーでインダストリアルっぽい雰囲気もあって、それがこのアルバムの世界観を見事に表わしている。

ただ、このアルバムは全体的にダークで難解な印象がある為か、一部のファンでしか受け入れられず商業的にもコケてしまったので、本来5作完結だったらしいのだけど1枚限りで打ち切りになってしまったのが悲しい(次作のタイトルも「INSIDE」と決まっていた)。
だけど、このアルバムのお陰でボウイの創作力がまた甦ってきたのは、ファンとしてホントに嬉しかったな。

LUPIN THE THIRD“JAZZ”LUPIN THE THIRD“JAZZ”
(1999/10/21)
大野雄二トリオ

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多分、このブログ始まって以来の異色作でしょう。
タイトル見ての通り、アニメ「ルパン三世」の音楽をジャズアレンジしたアルバム。

このアルバムは発売当時にCD屋で何気に発見したモノで、ジャケットのカッコ良さに惹かれて即ゲット。
私の年代では絶対に外す事の出来ないアニメの代表格でもあるルパンの、しかも原曲自体がジャズっぽい雰囲気なのに、それが本格的にジャズの音で再現されるとあっては興味も沸くし聴くしかないでしょう。

ジャズはどーしても分からない...というか普段から耳にする訳でもなし、HM/HR系を好んで聴く耳には大人しい印象しか持っておらず、興味があっても実際はどれから聴いて良いモノか悩む...というのが私の考えで、こーいう今まで散々聴いた耳に馴染んでいるメロディをジャズで聴くというのは、初心者にとって凄く嬉しい限り。

また選曲が凄く良くて、アニメでのあのオープニング曲は勿論、エンディングで使われてた「ラブ・スコール」や「ルパン三世・愛のテーマ」、劇中で使われてた「銭型マーチ」、映画「カリオストロの城」の主題歌「炎のたからもの」などが聴けるのだけど、これがまた渋い!

イメージとしてはオシャレなバーなどの雰囲気が漂うモノだけど、畳六畳の部屋で聴くのもなかなかのモノで(注:私の部屋です/爆)気楽に聴くもよし、軽くBGMでもよし、寝る前に聴くもよし...何だ、堅苦しく聴く必要なんてないじゃん!

このアルバムは、このテのモノとしては異例の大ヒットを記録したらしく、この後かなりの枚数のジャズアレンジアルバムが発売されて、私もその商戦に見事にハマってしまい4枚ほど買ってしまいました(笑)。

しかし、改めて聴いてみるとルパンの楽曲が元々優れていたのが再確認出来るアルバムだと思う。30年以上も前のアニメ音楽だからといって舐めてたら火傷する凄いアルバムだ。

ActuallyActually
(1990/10/25)
Pet Shop Boys

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この時期になると何故か聴きたくなるペット・ショップ・ボーイズの2nd「ACTUALLUY」(邦題:悲しみの天使)。
元々、CD化された時に確か中古で買ったCDをずっと聴いていたのだけど、昨年だか一昨年だったか、たまたまこのアルバムのリマスター盤がボーナスCD付きで輸入盤で出ている...という情報をキャッチし、色んなトコで探しても見つからず、結局アマゾンで1枚見つけた時は即ゲットした思い出が。

80’sをリアルタイムで聴いてた私にとっては、どーしても外せないので思い入れも大きいし、そーいった音楽がリマスターによって音が綺麗に聴けるというのは正に嬉しい限り。テクノポップなので、リマスターによって音の粒がハッキリと分かるほどクリアなのが素晴らしい。

しかし、今でこそ古臭く感じてしまう音像だけど、当時は結構斬新な音楽だったと思う。また英国出身だけあって、歌詞はお国柄シニカルで何処か醒めた感覚もあって「ただのポップソング」に成り立たなかったのも好きだった。「RENT」なんか良い例で、「あなたの事を愛してるわ、私の家賃を払ってくれるから」というのは、当時高校生だった私には結構ショックな歌詞で「こんな女とは絶対に結婚したくねーな」と心に誓ったモノだ(笑)。

ま、それ以上に楽曲のバリエーションはデビュー作よりも広がり「WHAT HAVE I DONE TO DESERVE THIS?」や「ONE MORE CHANCE」の様なポップな曲は勿論、IT COULDN'T HAPPEN HERE」みたいな映画音楽っぽい楽曲や(実際、映画にも使われたらしい)「KING'S CROSS」の物悲しいバラードも良い感じだ。

残念ながらこのアルバム以降、3rdは何だか内省的な雰囲気で穏やかになったり、後に大ヒットとなる「GO WEST」なんかはポップを通り越して派手に成り過ぎて、彼らには完全に興味が失せてしまった。
だからこそ、デビュー作と本作の出来が光るというのもちょっと皮肉めいたモノを感じたりするのだけど...