Revelation: +DVDRevelation: +DVD
(2008/06/03)
Journey

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やっとジャーニーの新譜を聴く事が出来た。思えばホントに長い道のりだった...(遠い目)

umeさんが輸入盤を速攻で購入して「毎日聴いてる」「好きなバンドの格付けが変わった」など、大絶賛の評価を受けていたので早く聴きたいとは思っていたけど、国内盤のリリース情報が全くなく、やっと出てきたと思ったら10月発売の2枚組¥3800でボーナストラック1曲収録、噂されていたDVDは付かないとの事で、やっと踏ん切りが付いてウォルマート限定DVD付きの3枚組を約¥3000で購入。因みに外側に付いているシールにはアメリカ国内で約$12。安いよなあ...と実感。

まずは新譜から。明るく爽やかな「NEVER WALK ALONE」で幕を開けるのは、バンドのこれからをポジティブに表現している感じで良いスタートだと思う。しかも、注目のアーネル・ピネダの歌唱はもう既にあらゆるトコで語られている通り、スティーブ・ペリーの再来と言っても過言じゃないくらいそっくり。色んな否定的な意見もあるけど、私は全然満足で、むしろ無名のシンガーがここまで歌える事自体大したモノだと思う。
続く2曲目の「LIKE A SUNSHOWER」のブルージーなバラードが素晴らしい。この曲を2曲目に持ってくるかー!と、意外な展開にバンドの余裕が感じられる。スティーブ・オーヴァーランド(元FM)に是非歌わせたい。
しかし私が舌を巻いたのは、6曲目以降の楽曲の充実度だ。はっきりいって全曲私のツボ直撃!最後のインストも余韻を引き摺る感覚が気持ち良い。全く恐れ入りました。
強いて1曲だけ挙げるなら7曲目「WHERE DID I LOSE YOUR LOVE」がベストかな。

ただし、1つだけ苦言。5曲目の「FAITH IN THE HEARTLAND」は、知っての通り前作からのセルフリメイクだけど、コレは正直やってほしくなかった。スティーブ・オウジェリーの楽曲という事もあって、やはりオウジェリーのイメージが強いからだ。

2枚目の代表曲のセルフリメイクも良い選曲で、またアーネルのお披露目的な意味合いも込めて付けたのだろうけど、これは素直に嬉しい。中には若干アレンジを変えている楽曲もあるけど、それは同じ演奏でカラオケ状態にしても意味がないという事なのだろう。勿論、ボーカルに関しては言うまでもない。
欲を言えば「GIRL CAN'T HELP IT」と「SEND HER MY LOVE」あたりも入れて欲しかったな。ベストチューンは「STONE IN LOVE」に決定。

そして注目のDVDは、思ったよりも画質が綺麗だけど、ライブの臨場感はそんなに感じないかな?(観客のノリが今イチな部分がある為か?)。しかしバンドの演奏は全体的にラフな感じだけどなかなか良い。アーネルの声もよく出ているし。新作からは「NEVER WALK ALONE」「WILDEST DREAM」「AFTER ALL THESE YEARS」をプレイしている。「MOTHER、FATHER」ではディーン・カストロノヴァがボーカル務めているけど、これが意外にもマッチしていて面白い。ライブではお約束なのだろうか?

明らかにジャーニーは不変という事実を知らしめたアルバムだと思う。そりゃ若干ロック寄りになっているとか演奏がハードとかあるけど、根本的な部分は何も変わっていない。新しいボーカルのアーネルもこのままバンドに留まってくれる事を切に願う。今回はホントにライブが観たい!

しかし、前回書いたハウス・オブ・ローズといい、今回のジャーニーといい、今年はホントにメロディアスロックの傑作が出てきて嬉しい。お陰で出費もかさむけど、コレがあれば暫く聴くに困らないというアルバムがあるのは幸せな事だ。

「WILDEST DREAM」ライブ:DVDと同内容↓
http://jp.youtube.com/watch?v=hvJ8VKLGJLM

「MOTHER、FATEHER」ライブ:DVDと同内容↓
http://jp.youtube.com/watch?v=_xogxtNeqeM
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Hi-Fi SeriousHi-Fi Serious
(2002/03/11)
A

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そーいえば、この人達の話は最近全く聞かなくなってしまったけど、一体どーしちゃったんだろ?夏が来ると何故か聴きたくなる英国出身のA(エースではなくエーと読む)、渾身の3rdアルバム「Hi-Fi SERIOUS」。

前作「A vs MONKEY KONG」は以前もレビューしてかなりお気に入りの1枚だったりするんだけど、この3rdアルバムの完成度は前作を軽く凌駕する勢いで、前作にあった”遊び”が鳴りを潜めているせいかAの本気モード炸裂といった感じ。歌詞も若干、大人目線だったりするし。
ただ、オープニングの「NOTHING」が当時の流行りだった重くてへヴィなノリの楽曲だったので、それまでの彼等のスタイルから外れたタイプに意表を突かれた感じで「もしや...」と危惧したモノだけど、2曲目以降はいつものAの音楽だったので一安心。まあ「NOTHING」自体、全然駄曲ではないのだけど...

全体的に、これまでよりもよりキャッチー&よりメロディアスといった感じで、とにかく聴いていて気持ちが良いのだ。正しくAの最高傑作と言っても過言ではない。
アルバムの殆どの楽曲が良曲なのだけど、中でも「TOOK IT AWAY」「STARBUCKS」「PACIFIC OCEAN BLUE」「W.D.Y.C.A.I」「Hi-Fi SERIOUS」が好きで、コレは絶対ライブを観ねば!との思いで、今から5年前(もうそんなに経つのか!)2003年2月の渋谷クアトロに1人で乗り込みましたよ。
そしたら、音楽性もあってか周りは若い人ばっか...1人で年齢層上げているのか!?とマジで凹みましたよ...(メンバーの年齢と同い年なのに)
しかし、ライブが始まってしまえばこっちのモノ(笑)ステージ前方に陣取って、思いっきりアタマ振って大声で歌って最高に楽しかったな。デイヴ・リー・ロスの「JUST LIKE PARADISE」のカヴァーの時、Voのジェイソンが「知ってるヤツいるかー?」との問いに、「へーい」と手を挙げたら私を含めて数人だけだったのは「やはり年齢層上げてるよ」と確信したね(涙)。
ライブ終了後、クアトロから出てきた時、2月という事もあって周りは厚着なのに一人で薄着で身体から汗&湯気出してセンター街抜けてったのも良い思い出だ(笑)。

この後、2005年に4thアルバム発表してそれから音沙汰なし...しかもオフィシャルサイトにも繋がらない。もしかして解散したのかっ!?本国UKでは結構な人気を誇る彼等、是非復活を!

「NOTHING」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=zxj7IxPmoIw&feature=related

「SOMETHING'S GOING ON」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=p8ydGToSnWE&feature=related

「JUST LIKE PARADISE」ライブ:2002サマーソニック↓
http://jp.youtube.com/watch?v=FNN6Vw4H444&NR=1

Time3Time3
(2005/09/20)
Journey

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umeさんのHPにて、ジャーニーの新作国内盤の発売情報を教えてもらったのだけど、何と10月発売...今から3ヶ月も待てだと!?
しかもボーナストラック1曲追加のみで、期待されていたウォルマート限定で付属していたDVDは未収録。それで\3800って、もしかしてボッてるんですか、キ●グレ●ー●さん?やってくれると期待してたのにこの仕打ちは余りに酷いぜ。
なので、もう吹っ切って輸入盤購入を決意。しかも某天国ではウォルマート盤の予約をまだ受け付けていたので、そっちを注文した。新Voのお披露目も兼ねて、新作が非常に楽しみだ!

さて、そんな彼等の「RAISED ON RADIO」までの楽曲をCD3枚に収めた「TIME3」を久々に聴いた。
CD3枚で未発表曲11曲収録ってそんなにストックあったんかい?とちょっと驚いたけど、今でこそ紙ジャケのボーナストラックとして収録されていたりするので、このボックスセットの貴重価値はそれほど無くなってしまったけど、初期のジャーニーを今から買って聴こうとは思わなかったりするので、私にとってはこれはこれで便利なモノかと。ただ、ジャケットのダサさだけはどーしてもいただけないな(苦笑)。

しかし、スティーブ・ペリーが加入する前のジャーニーはもはや別バンドと言っても差し支えないし、また「ANY WAY YOU WANT IT」が出てくるまでは結構古臭い楽曲が多いので、聴くのはもっぱらディスク2と3かな。
ディスク3は思ったよりも「RAISED ON RADIO」の楽曲が多く収録されているのが意外だったけど、何で「SUZANNE」が入ってないのかが不思議。さすがに抑えるトコは抑えるってか!?

中でも「GIRL CAN'T HELP IT」と「I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU」のライブVerが物凄く良い出来。特に「I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU」は原曲よりも若干アップテンポなのがまた良い味を出している。以前もどこかで書いたけど、この曲は夏の終わりに聴くと良い雰囲気かなあ...と思っている。

このボックスセットを発表した当時は(噂はあったにせよ)まさかのスティーブ・ペリー復帰で再結成してアルバムも作るなんて思っていなかったけど、そのお陰でオウジェリーや今回のアーネルといったボーカリストを向かえて未だに衰えを知らず活動しているのだから、ホントに大したモノだと思う。

「I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU」ライブ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=k8hJ7NCnE54

ワールド・アップサイド・ダウンワールド・アップサイド・ダウン
(2006/05/24)
ハウス・オブ・ローズ

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前回のレビューを書き終わった後に、すぐさまHMVのサイトでこのアルバムを注文した。
で、早速届いて全曲聴いてみたのだけど、やはりこっちも素晴らしい出来だった。既にMY SPACE上で数曲聴いていたのだけど、それ以外の曲もなかなか粒揃いで、近作と次作どちらのアルバムが良いか甲乙付け難い。
ジャケを見てもらえば分かるけど、紋章のデザインは変わってないが、このアルバムでは青を基調としており、次作では赤を基調としている。すなわちこのバンドでの青盤・赤盤とでも言うのだろうか?それくらい音楽性は全く変わっていない。もっと売れているバンドなら普通に2枚組みにしてリリースしても良いのではなかろうか?

しかし、このバンドのメインであったグレッグ・ジェフリアが復活第一弾アルバムで途中降板したのに関わらず、この復活第二段アルバムではキーボードプロダクションという肩書きで参加しているのだけど、次作でまた離脱しているという怪しい行動は一体何なんだろうか?
私的には、別にジェフリアに拘る理由は全くないので、正直参加してなくても全然構わないのだけど(苦笑)実際、彼がいた頃のバンドと今のバンドでは音楽性が若干変化しているので、今の彼等の音楽が好きな私はこの編成で十分満足だ。別に著名なミュージシャンじゃなくとも、良い音楽を演ってくれていればおっさんだろうが(汗)イケメンじゃなかろうが(大汗)誰だって構わない訳で、実際ジェイムズ・クリスチャンしかオリジナルメンバーは残っていないけど、残りの3人はかなりの実力者揃いだと思うし。

このアルバムでのお気に入りは、間違いなく「GHOST OF TIME」に尽きる!これは私にとって間違いなく名曲。他にも如何にもメロディックハードの「MILLION MILES」、泣きの要素が堪らない「YOUR EYES」、アップテンポで若々しい「MY GENERATION」、タイトルにアメリカと付いているのに何処か北欧っぽい雰囲気の「S.O.S. IN AMERICA」、穏やかな余韻でアルバムのラストを飾る(ボーナストラックを除く)「WORLD UPSIDE DOWN」など、今回は後半に好きな曲が集中している。

しかし、ホントに素晴らしいバンドだ。30代後半になっても未だにこういうアルバムに巡り合えて感動出来るのはホントに嬉しい。正しく大人のHRと言い切れる内容に大満足だ!

MY SPACE↓(「MILLION MILES」「GHOST OF TIME」「YOUR EYES」「ALL THE PIECES FALLING」聴けます)
http://www.myspace.com/fanofhouseoflords

COME TO MY KINGDOMCOME TO MY KINGDOM
(2009/12/31)
HOUSE OF LORDS

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しかし決まらないですねー、ジャーニーの新譜国内盤発売が。
umeさんの誘惑にもめげず(笑)何とか冷静を取り繕っているけど、あれだけ「買ってから毎日聴いてる」「素晴らしい」と評価されると早く聴いてみたいと思うのが人の性。地元のタワーレコードで輸入盤を発見した時には、ジャンキーが麻薬を絶つ時の気持ちが痛い程よく分かりましたよ(汗)。
それでも、やってくれると。キングレコードなら絶対にやってくれると!それまで待ち続けますよ、国内盤を(もはや意地のみ!)。

そんな気持ちを抑えるべく、発売された時に結構興味を惹かれていたハウス・オフ・ローズの通産6作目、復活してから3作目にあたる新作アルバム「COME TO MY KINGDOM」を買ってみた。
実はこのバンドのデビュー当時は、よくMTVなどでオンエアされていたのを聴いていたのだけど、それほどピンと来るモノもなくスルー状態で、2作目のギターが現白蛇のダグ・アルドリッチ参加で話題になったくらいしか記憶になかった。
今回購入してみようと思った切っ掛けは、とにかくネット上の評判がすこぶる良かったのが気になり、特にメロディアスハード系のリスナーがこぞって絶賛してたので、最近余りこのテの新しいバンドを聴いてないな...と思って買ってみたのだ。
その前に彼等のMY SPACEで前作からの楽曲4曲聴いてみたら、これがあのハウス・オブ・ローズ?と驚いたくらいで、MTVで見てた地味な印象はなくなりメロディが抜群に良くなってるのだ。これなら期待出来るな、と。

で、全曲聴いてその期待は裏切られなかった。正直いって今の音楽シーンでは確実に無視される音楽性だけど、このテの音楽が好きな人には間違いなくココロに何か引っ掛かると思う。私はジョー・リン・ターナー似の声質の歌声に、TENの勿体ぶった部分を削って、そこに古き良きHRな雰囲気を散りばめた印象を受けた(意味が分かってくれる事を祈る/苦笑)。
私のお気に入りは「I NEED TO FLY」「I DON'T WANNA WAIT ALL NIGHT」「ANOTHER DAY FROM HEAVEN」「THE DREAM」「YOUR EVERY MOVE」「ONE TOUCH」「IN THE LIGHT」。ほぼ半分だけど(汗)残り半分の楽曲も悪くない。

しかし、ホントに恐れ入りました。かなりの強力盤ですな、これは。前作も早速予約入れる事にしました。ライブ見たいけど、日本ではキビしい...かな??

「YOUR EVERY MOVE」~「I NEED TO FLY」(曲のみ)↓
http://jp.youtube.com/watch?v=3S-DAkP6L9M


AegisAegis
(1998/08/18)
Theatre of Tragedy

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こうも暑い日が続いているのに、聴いている音楽といったら何故かゴシック...。
というか、パラダイス・ロストばかり聴いていると言った方が正しいのだけど、この季節にこの音楽は激しく合わないと...(笑)まあ、梅雨はまだ明けていないから曇り空の時には雰囲気は合うだろうけど...

と、久しぶりにゴシック系という訳で、このバンドはまだレビューしていなかった事を思い出して久々に聴いてみた。そのスジでは有名なシアター・オブ・トラジディーの3rdアルバム「AEGIS」。私が知る限りの数ある音楽の中で、最も暗黒の世界に誘う様な音楽を演奏していると思う。

確かセンテンストのヴィレがインタビューで語っていたと思うけど、彼等の母国フィンランドでは自殺者がかなり多いらしく「何も無いから自殺くらいしかする事がないんだ」なんて語っていたけど、センテンスト然り、そしてこのTOT然り(TOTはノルウェー出身)こんなにも物悲しいく暗い音楽ばかり聴いていると、ホントにそっちの世界に行っちゃいそうになってくる位ヤバイ雰囲気を持っている。
しかし、TOTの音楽は終始それだけでは終わらなく、その中には「美しさ」「儚さ」といったモノも感じられる。その原因は女性Voを担当するクリスティーンのソプラノだろう。単なるゴシックメタルの枠に捉われない美しさがある。

ただ、もう一方の男性Voのロホニーがはっきりいってヘタで足を引っ張っているのが惜しい。ただ語っているの様な感じの方がまだ救いはあるけど、歌となるとかなり厳しい。ナイトウィッシュのマルコみたいにアグレッシヴになれとまでは言わないけど、もっと何とかならないのだろうか?
これが原因だか何だか知らないけど、後にクリスティーン嬢はバンドを脱退してしまうのが非常に勿体無い。

私は聴いていないのだけど、前作まであったデス声のスタイルはこのアルバムでは完全に姿を消したらしいので、デス声が苦手な私でも聴き易く聴けるのが特徴かな?「LORELEI」「SIREN」「VENUS」「POPPAEA」などが比較的キャッチーで好きだ。
また、前作のアルバムジャケットがゴシックのイメージにハマっていて素晴らしく美しいのだけど、このアルバムのジャケットもなかなか良い感じだ。

「LORELEI」ライブ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=bFSb9pyqR7Y&feature=related

ドラコニアン・タイムズドラコニアン・タイムズ
(1995/06/07)
パラダイス・ロスト

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しかし、スミスばっか聴いていたクセにどーしてココに辿り着くかー!?
ま、このアルバムの次作にあたる「ONE SECOND」のボーナストラックで、スミスの「HOW SOON IS NOW?」をカヴァーしていたので、その繋がりという事で...(半ば強引)

さて、このブログでは既に4回目の登場となるゴシックメタルの帝王、パラダイス・ロストの「DRACONIAN TIMES」。
ちょうど約1年前くらいに新作発売されて狂喜乱舞していた訳だけど、結局その間には来日公演は無しで、何時の間にかライブDVD&CDが輸入盤で発売されていて、一度ライブを観てみたいと思うモノとしては何とも歯痒い感じなのだけど、これまでの来日公演では会場がかなりガラガラで、その音楽性と同じくお寒い状態を作り出していたらしいので、国内盤がヨーロッパ盤から数ヶ月遅れで発売される国なんかはシカト状態なんだろうなあ。

以前もちょこっと書いたと思うけど、世間一般ではこのバンドの代表作・名盤扱いされているアルバムだけど、何故か私的にはそんなにピンと来るアルバムではない。
いや確かに完成度は高いし、好きな曲も多いのだけど、私の考えるトコのゴシックメタルとすれば全体的に絶望的な暗さが足りない気がするのだ。後の「PARADISE LOST」(アルバム)の方がゴシックの重圧感がひしひしと感じられると思う。

でもこのアルバムには、それまでの彼等の辿って来たゴシックの1つの完成形が見える。初期のデスメタルのスタイルからこうなるとはとても想像出来ないだろう。
オープニングの冷たい雫が落ちていく様なピアノの音から引き摺る様なリフに乗って、いきなり重厚なコーラスで幕を開ける「ENCHANTMENT」でもう既に漆黒の闇の中に置き去りにされる構成はいつ聴いてもホントに見事だ。これだけでもう腹一杯。
しかも続く「HALLOWED LAND」も、若干の暗さは残るものの基本的にキャッチーで途中で入るピアノの音が効果的。ホントに名曲だと思う。
あと「SHADOWKINGS」~「ELUSIVE CURE」~「YEARN FOR CHANGE」~「SHADES OF GOD」の流れが完璧すぎる。疾走曲よりもミドルテンポでじわじわと攻める曲の方が好きなのかも。

何だかんだ言っても「ゴシックメタルとは?」の回答に値する作品である事には間違いない。ジャケットの美しさもこのバンドの作品の中では群を抜いている。ああ、ホントにライブが観たいぞ!

「ENCHANTMENT」(曲のみ)↓
http://jp.youtube.com/watch?v=nPVdLWFwKa0

「HALLOWED LAND」(Voが引っ込んでる...だけど演奏は素晴らしい!)↓
http://jp.youtube.com/watch?v=XlOUeXEDN9k

ザ・クイーン・イズ・デッドザ・クイーン・イズ・デッド
(2008/12/17)
ザ・スミス

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何故かいつもいつも、突然に聴きたくなる周期があるバンド(笑)スミスの3rdアルバムにして最高傑作の呼び声が高い「THE QUEEN IS DEAD」。まあ、前回のマリリオンを聴いていてふと思い出したかの様に聴いたのがマズイらしく(苦笑)ここ2~3日はスミス漬けの毎日。

しかし、今聴いても十分過ぎるほどに説得力があるアルバムだなあ...と。モリッシーの声や歌い方がダメな人には取っ付きがかなり悪いバンドだけど、その個性的な歌詞だけでも読むとその世界観に引き込まれてしまうのは、それだけ伝えたい事が明確で上手いという事なのだろう。

最初このアルバムのタイトルだけを見て、元々ニューヨーク・ドールズのファンだったモリッシーだから、敢えてパンクっぽいタイトルで狙ったのかな?と思ったけど、よくよく考えてみれば前作「MEAT IS MURDER」の歌詞がやたらと政治っぽい雰囲気を醸し出していたので「じゃあ、彼等はこれからこの路線を踏襲していくのか?」と勝手に解釈してたのだけど、実際は今までとそんなに変わりない、いつものスミスだった。ただ、アルバム全体に漂う何処かしか張り詰めた感覚は過去最高だと思う。

オープニングのタイトル曲が今までの彼等の楽曲にしてはやたらと激しい演奏で(特にライブだとかなり暴走している)最初聴いた時は「ホントにスミスの曲か?」と思ったくらいで、度肝を抜かれたのを覚えている。
2曲目以降はいつもの彼等の雰囲気には違いないのだけど、とにかく楽曲の良さが光る。「I KNOW IT'S OVER」~「NEVER HAD NO ONE EVER」の流れは特に秀逸で、イギリスの暗くて厚い雲のイメージと歌詞の内容が見事にマッチして、これが如何にも英国的なのだ。
曲調はかなり明るいのに、その英国的なシニカルな歌詞が光る(「うんざりするほど晴れた日なので/楽しい気分になれるトコへ行こう/墓地の入口で待ってるよ」なんて、幾らなんでもそれはないだろう.../笑)「CEMETRY GATES」、彼等にしてはちょっと攻撃的な「BIGMOUTH STRIKES AGAIN」、開放的で爽やかなメロディを持つ「THE BOY WITH THE THORN IN HIS SIDE」(邦題:心に茨を持つ少年)と大好きな曲も多いのだけど、何と言ってもこのアルバムのハイライトは「THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT」でしょう。
これほどまでにスミスの世界観と歌詞がマッチしたのは奇跡的とも言える内容で、またちょっと物悲しさを感じさせるのも感動的。名曲が多い彼等の楽曲の中でも、多くの人が彼等のベストソングに挙げる理由もよく分かる。

初期にあったモリッシーの奇声(笑)は殆ど見られないので、これからスミスでも聴いてみようか...という人には入門編にぴったりのアルバムだと思う(ただ、個人的なお薦めとなると「HATFUL OF HOLLOW」なんだけど)。彼等が何故、英国で未だに支持される理由や彼等のフォロワーが次々と現れたのか、このアルバムから少しでも感じてもらえると思うので...

「THE QUEEN IS DEAD」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=7iMeyKEOvBI

「THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT」クリップ↓(殆ど何も写ってないクリップに、この再生回数はちょっと異常かも...)
http://jp.youtube.com/watch?v=INgXzChwipY&feature=related

Holidays in EdenHolidays in Eden
(1998/10/27)
Marillion

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いよいよマリリオン通算15作目になる新作が動き出した模様。久々に.COMをチェックしたらアルバムジャケが公開されており、今回はちょっと今までとは雰囲気が異なる?ってな感じ(あくまでもジャケのイメージでの話ですが...)。何はともあれ、早くリリースが待ち遠しいです。

チェックはしたが良いけど、最近マリリオン聴いてないな...と思い、久々に手を伸ばしたのがコレ。邦題は「楽園の憧憬」。前作の「美しき季節の終焉」といい、結構良い邦題付けているなと感心。因みに私が持っているのは98年リマスター2枚組の方。ジャケットは地味だけど、よく見ると綺麗という不思議な感じ。

私は前作でマリリオンの存在を知ったのだけど、その前作の流れで本作を聴くと、楽曲がコンパクトにまとまっているのがこのアルバムでの第一印象だった。後に知った事だけど、当時彼等はいわゆる売れ線をレコード会社から強要されていて、この様に楽曲はコンパクトにしてメロディもポップな曲調が多くなり、今思うと本作はかなり異質な部類に入る作品だと思う。

そういった裏事情があったにせよ、私はこのアルバムは結構好きな作品だ。1曲目の「SPLINTERING HEART」からいきなり掴みはOKで、特に中間部のメロウになる部分なんかは如何にも彼等にしか出来ないノリだと思うし。
ポップで爽快な「COVER MY EYES」(ビデオクリップはちょっと...)、ほのぼのとノスタルジックな「NO ONE CAN」(このクリップは良いと思う)、エンディングでのスティーブ・ロザリーのギターソロが物凄く切ない「WAITING TO HAPPEN」など聴き所は多いけど、私が特に押したいのは「THE PARTY」と「DRY LAND」。

「THE PARTY」は如何にも英国らしさが滲み出ていて、沈み込む様なスケールの大きさが心地良い。ディスク2枚目のデモVerも良い感じだ(というか、コレでデモとは...)。「DRY LAND」はスティーブ・ホガースの前のバンドからの楽曲らしく、確かに余りマリリオンらしさは感じないけど楽曲は本当に素晴らしく、ホガースの歌の上手さが堪能出来る。またビデオクリップでの一人で大自然に佇むメンバー達も楽曲のイメージと合っていて良い。

このアルバム以降、こうしたキャッチーで聴き易いアルバムは発表されていないが(楽曲をコンパクトにまとめた、という意味では数枚出しているけど)逆にキャッチーな楽曲であろうとも彼等らしさを失わないセンスはさすがと言ったトコではなかろうか。

「DRY LAND」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=fq1lJeSgZcY