ネクスト・ポジション・ブリーズネクスト・ポジション・ブリーズ
(2003/07/30)
チープ・トリック

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さて、ここのトコスラッシュ勢が続いたので、ここらでちょっとポップなモノを...という事で、アルバム通しで聴いたのって一体何年ぶりだろう?という、チープ・トリック通算8作目にあたる「NEXT POSITION PLEASE」。

いわゆる低迷期の作品ではあるのだけど、この低迷期に間にもシングルカットされた楽曲は意外と好きなモノが多かったりする。「STANDING ON THE EDGE」収録の「TONIGHT IT'S YOU」とか、「THE DOCTOR」収録の「IT'S ONLY LOVE」、「ONE ON ONE」収録の「IF YOU WANT MY LOVE」など。
そして、このアルバムからは「I CAN'T TAKE IT」がそうだ。プロデューサーがあのトッド・ラングレンという事もあって、他のアルバムとは若干趣が違う印象があるけど、決して相性が悪い訳ではなくむしろ良いと思う。まあ低迷期という事もあって全く売れなかったみたいだけど。

この低迷期時代のアルバムを結構買い揃えていたのだけど、中古屋に売ってしまったりして残ったのはこのアルバムのみ。何故か知らないけど好きな曲が多いのだ。前述の「I CAN'T TAKE IT」や、アップテンポで如何にもチープ・トリックらしい「BORDERLINE」や「NEXT POSITION PLEASE」「HEAVEN'S FALLING」、トッド・ラングレンの色が濃い「I DON'T LOVE HERE ANYMORE」や「Y.O.Y.O.Y.」など。
ただどーして売れなかったのかも何となく分かる気がする。後半の楽曲がちょっと弱い感じがして、ロックバンドというよりはポップバンドのスタンスに近かったのかも。それを踏まえてか、次作では幾らかロック色は戻ってきた感じではあったけど。

でもまあ、久々にアルバム通しで聴いてみてやっぱこのバンドは楽曲が強いな...と。ホントに良い曲書いてきたんだなあ。最新作でも相変わらずメロディアスな楽曲が多かったけど、次作は一体何時になる事やら。噂ではスティーヴ・アルビニがプロデュースした「IN COLOR」の再録盤が控えてると何年も前から噂になっているけど、早いトコ発表して欲しいものだ(公式サイトでは幾つか発表されてるらしいけど)。

「I CAN'T TAKE IT」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=vsMHpXt0a_s

「I DON'T LOVE HERE ANYMORE」ライブ↓(ロビン、高音がキツイ!?)
http://jp.youtube.com/watch?v=BPI6yLaf3LE

「NEXT POSITION PLEASE」曲のみ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=YOMu6A0IhY4&feature=related
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GG
(2002/04/29)
Gotthard

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久々にCD屋でチェックしていたら、最近やたらと多い新品格安セールにまた遭遇してしまった。何と運の良い..(笑)。
で、そこでは輸入盤1枚¥300、5枚で¥1000という事なので血が騒いだのだけど、残念ながら大したモノは発見出来ず、後はもう既に持っていたりするモノ(マリリオンの「AFRAID OF SUNLIGHT」なんかが置いてあった!)だったりで諦めかけたその時、このアルバムを発見。
以前、umeさん某音さん御2人共このバンドでの最高傑作はこのアルバム...というのを思い出し、ホントは国内盤を...と思ったけどまあ¥300だし、レーベルが変わったから国内盤は廃盤なハズだし、中古で探していたけど全く見つからないし...という事で見事捕獲(後で調べたら、アマゾンでは国内盤がまだ売ってる事が判明)。

で、早速聴いてみたけど、なるほど、この完成度は並ではないですね。メロディアスなHRという基本的な路線は今でも変わっていないけど、この頃の方が若干ブルージーなスタイルで、スティーヴ・リーの歌唱もデヴィッド・カヴァデールにそっくりな雰囲気もあって、最高傑作に挙げる理由が直ぐに分かりましたよ。

楽曲も最近のアルバムみたいによりメロディアスにならず、エッジを強調させた古き良きHRというスタイルで好感が持てるし、何よりこのアルバムのギターの音が最高に良い。「MOVIN' ON」や「LAY DOWN THE LAW」のイントロのリフなんて最高だし、「HOLE IN LINE」や「RIDE ON」あたりではハモンドの音が異様にカッコイイし、相変わらずスティーヴ・リーの歌の上手さが光るバラードの「LET IT BE」「FATHER IS THAT ENOUGH?」「ONE LIFE, ONE SOUL」なんかも絶品。

このオーソドックスなスタイルとプレイが上手くブレンドされた楽曲が全部聴き終わった後、FMやサンダーといったやはり歌を聴かせるバンドを思い出させた。ホントに素晴らしいアルバムで、暫くはヘヴィローテーション決定っす。¥300で手に入れた私はガチで幸せ者ですな。

「LET IT BE」ライブ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=oMFiZOnyUqc

「SISTER MOON」ライブ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=xKwtFtXyz60

レイン・イン・ブラッドレイン・イン・ブラッド
(2009/10/14)
スレイヤー

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という訳で、前回のアンスラックスで予告した通り、メガデス→メタリカ→アンスラックス→と来たらこのバンドでしょう。当時スラッシュ四天王と謳われた残りの1つ、スレイヤー。しかもバンド史上最も強烈な印象を与えてくれた3rdアルバム「REIGN IN BLOOD」。

意外な話かも知れないけど、私は当時スレイヤーが一番取っ付き辛かった。いや、当然実力は認めていたしそれなりに聴いていたけど、残りの3バンドと比べると演奏が荒くてスピード重視のバンド...という事くらいしか耳に残らなかったのだ。間違ってはいないし、今となってはその荒さもスピード重視もスレイヤーの大切な要素な訳なんだけど...
またジャケットにも見られる様に悪魔崇拝のイメージも付いてまとわって、他のバンド達とも一線を画していた雰囲気を持っていたのがまた「一見さんお断り」みたいな感じだったし。発売前にソニーが配給権を拒否してゲフィンが買い取ったという有名な話も、この悪魔崇拝的な歌詞の内容が問題だったみたいだし。

しかし、このアルバムは「スラッシュとは何ぞや?」の問いに答える絶対的なモノだと言うのは疑いない事実でしょう。デイヴ・ロンバートのドラミングを初めて聴いた時は人間技じゃないな...と絶句モノだったし、リフの切れ味は尋常じゃないくらい鋭いし、スラッシュメタルに必要なモノが全てここに収められている。

私的には「REIGN IN BLOOD」と「ANGEL OF DEATH」があれば十分なのだけど、「ALTER OF SACRIFICE」や「JESUS SAVES」なんかも捨てがたいなあ。まあ、全10曲で30分くらいで終わってしまうので選曲どうこうのレベルではないけど(笑)。

他の3バンドの音楽性を「攻撃的」と表現するなら、スレイヤーのそれは「破壊的」という表現がぴったりだと思う。それを3rdアルバムで達成してしまった感があるけど、メタリカやメガデスも3rdでブレイクした事実を考えるとちょっと面白かったりする。また、この2バンドは音楽性を変化させつつも活動しているけど、スレイヤーに関してはほぼ変わっていないトコも凄い事だと思う。

久しぶりに今聴いているけど、現在のシーンでこのアルバムを超えるモノが出てきていない事を考えると、もうスラッシュという音楽性はこのアルバムを持って既に完成されてしまったという事なんだろうな。

「ANGEL OF DEATH」ライブ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=G0AGUywHntw

「REIGN IN BLOOD」ライブ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=CUDWLp1yIWw&feature=related

Sound of White NoiseSound of White Noise
(2003/12/09)
Anthrax

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メガデス、メタリカと来たら、やはり次はこのバンドでしょう(と言ったら、次回も予告した様なモンですが.../笑)。アンスラックス、衝撃のジョン・ブッシュ加入後初のオリジナル盤にして通算6枚目「SOUND OF WHITE NOISE」。

このCD、実は最近の廉価版CDで買い直してしまったモノで、以前は発売日に速攻で買った2枚組を持っていたのだけど、後に「POTTERS FIELD」のリミックスverが追加収録されたモノが出回っているのを知り、その初回盤は売ってしまったのだ。実はその初回盤には収録されていて、今回の再発盤には収録されていない「NOISEGATE」という楽曲もあったのだけど...

何故そのリミックスに拘ったのかというと、ミキサーがあの元ミニストリーのアル・ジュールゲンセンだからである。このアルバムの作風が幾分インダストリアルっぽい雰囲気なので、そのインダストリアル風味を存分に引き出せる張本人が参加しているのであれば聴きたくなるのが人の性というもの。まあ、実際は「面白いな」程度のモノだったけど(苦笑)。

それはともかく、当時はあの元アーマード・セイントのジョン・ブッシュが加入と聞いて、あのジョーイ・べラドナを切ってまで「ホントにバンドと合うのか?」と疑ったモノで、ジョン・コラビが加入するモトリー・クルーよりも予測が付かなかった。
ところが実際に聴いたらVoと共にバンドの方向性も変わったのも事実で、以前のスラッシュ然としたスタイルよりも時代に融合したモダンヘヴィの様相を示しだした。シングルになった「ONLY」は、当時ジェイムズ・ヘッドフィールドに「完璧」と言わしめたくらい良い楽曲だけど、以前のスタイルを懐かしく思う人達には少々物寂しく感じたのではなかろうか?そのジョンの歌いっぷりは、ハイトーンを駆使するジョーイとは別の堂々と歌うスタイルで、線の細いジョーイよりも個人的には好感が持てた。まあ、変化した音楽的な方向性にも十分適任だったというのも理由の1つだと思うけど。

以前のスタイルを感じさせる「BURST」「C11 H17 N2 O2 S Na」「1000 POINTS OF HATE」なんかは勿論素晴らしいし、新機軸を打ち出した「HY PRO GLO」「PACKAGED REBELLION」なんかも大好きだ。勿論、前述の「POTTERS FIELD」「ONLY」も凄く良い。
またオマケで収録されたカヴァー曲(ビースティー・ボーイズ、キッス、チープ・トリック、シン・リジィ)の出来も素晴らしく、選曲もまた良かった(チープ・トリックなんて「サヨナラ・グッバイ」ですよ/笑)。

と言う訳で、私がアンスラックスのアルバムで一番大好きでよく聴くモノだったりする。後にジョーイがバンドに復活してジョンとは喧嘩別れしてしまうのはホントに勿体ないなとは思うけど、このアルバム以降は(セルフリメイクした「GREATER OF TWO EVILS」は別として)徐々に勢いを失っていくのが目に見えていたので、これまた致し方なかったのかな?

「ONLY」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=Us_IxW5LcvY

「HY PRO GLO」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=UdBwavGTsBw&feature=related

メタル・ジャスティスメタル・ジャスティス
(2009/03/04)
メタリカ

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先日のメガデスを久々に聴いたら、このアルバムも久々に聴きたくなって出勤時に聴いてたら、改めて良いアルバムだと再認識した、メタリカの4thアルバム「...AND JUSTICE FOR ALL」。
一般的には3rdアルバム「MASTER OF PUPPETS」が出世作であり最高傑作なのだろうけど、私にとってはこのアルバムから本格的にメタリカに染まって、後追いで以前のアルバムを購入していったという思い入れの強いアルバムだったりする。

クリフ・バートンの急逝を経て、新たにジェイソン・ニューステッドを加えたのは良いけど、このアルバムのミキシングが原因なのか殆どベースパートが聴こえないというのが何より驚きだった。
そりゃ確かにクリフの存在はメタリカにとっては重要な部分を占めていたのは間違いないけど、それにしたってジェイソンの存在を蔑ろにしているのは当時は理解出来なかった。余計な推測だとは思うけど、ジェイムズのジェイソン虐めはこの時から既にあったのではなかろうか?
お陰で、メタリカのアルバムにしてはやけに淡白な印象を残す結果となってしまったのが非常に残念。今更な話だけど、もう一度ミキシングしてベースパートを強調したモノを聴いてみたい。絶対に迫力のある音になるのは間違いないのに...

そうはいっても、楽曲の方はかなり緊張感漂う雰囲気で、2ndアルバムでの「死」、3rdアルバムでの「支配」、そしてこのアルバムでは「正義」。続けてコンセプトを掲げてきたのも当時のメタリカならではのスタイルでかなり興味深かった。
全体的にそれまでの音楽性に変拍子を持たせ5分以上の楽曲で占めるのも意外だったけど、演奏の複雑化はそれ以上に驚きだった。「BLACKEND」や「THE SHORTEST STRAW」の疾走感や「HARVESTER OF SORROW」のミドルでグイグイ攻めるスタイルは以前も見られたモノだけど、タイトル曲や「THE FRAYED ENDS OF SANITY」、「DYERS EVE」などに見られる複雑化した構成は新機軸だと思う。

それまでビデオクリップを作らなかった彼等が遂に製作した「ONE」の重苦しいイメージは、本当に完成度が高いと思う。音楽界での成功の為の十戒を破った数少ないバンド...と当時のBURRN!に書かれていたのを思い出したけど、当時のメタリカの異常な躍進振りは本当に凄かったし、またバンドの思想や姿勢に高潔な部分を感じられたと思う。ビルボード初登場第6位はダテじゃないな、と。

その勢いで、アメリカ版モンスターズ・オブ・ロックにてセカンドアクトに登場、他のバンド達(キングダム・カム/ドッケン/スコーピオンズ/ヴァン・ヘイレン)を完全に喰ってしまうパフォーマンスで更に巨大化していくサマは正に圧巻。その後の日本公演で、同時期に「AFTER THE WAR」ツアーで日本ツアーが被ったゲイリー・ムーアをも話題性で完全に奪ってしまい、本当にメタリカ一色に染まっていった。

このアルバムでメタリカをリアルタイムで知る事が出来たのは本当に幸せだったと思う。次作での巨大化したバンドのスタイルで1つの完成系を作り挙げてしまう前に、このアルバムを最後に純粋な意味でのHMは彼等から消えてしまったのは残念だったけど、当時のメタリカの勢いを感じる事が出来たのはこのアルバムを聴けば今でも思い出す事が出来る。

「ONE」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=MTnWTr513LU

「DYERS EVE」DEMO.VER↓(オリジナルよりもかなり強烈!)
http://jp.youtube.com/watch?v=Lmnj7y_WMHI&feature=related

ラスト・イン・ピースラスト・イン・ピース
(2007/10/03)
メガデス

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3連休も最終日、特に用事もなかったので隣町のブックオフ荒らし(注:暴れていた訳ではありません)を敢行。2枚ほど戦利品はあったものの、もうちょっと品揃えが豊富だったらなあ...と思う事しばしば。まあ、最近ディスクユニオンで漁ったばかりなので物足りなくなるのは致し方ないけど。

で、戦利品CDは後にレビューするとして、久々に激しいのが聴きたいなと思い、メガデスの一般的な最高傑作と称される「REST IN PEACE」を引っ張り出してきた。
ホントにアルバム全体で聴くのは久しぶりで、普段メガデスが聴きたくなると自分で作ったオリジナルベストを聴いてしまうので、普段は代表曲くらいしか耳にしないのだ。
ところがどーだろう、言わずと知れた「HOLY WARS...THE PUNISHMENT DUE」や「HANGER 18」以外の楽曲が異様にカッコ良く思えてくるのだから面白い。さすが最高傑作と称されるだけの事はある。
「SO FAR, SO GOOD...SO WHAT!」のレビューにも書いたけど、私は「SO FAR~」が最高傑作だと思ってる人なので、このアルバムは勿論好きだけど3rdほど聴き込んでいなかったんだろうなあ...
いかにもスラッシュな「TAKE NO PRISONERS」や、ほぼインストに近い「LUCRETIA」、ギターソロが素晴らしい「TORNADO OF SOULS」なんかは久々に聴いてもかなり熱く感じさせるし、「FIVE MAGIC」なんかは後のバンドの方向性を示すスタイルだと思わせるし。

しかし、このアルバムから参加したマーティー・フリードマンとニック・メンザの2人はホントに最高のプレイを残したと思う。デイヴ・ムステインの鋭いリフとマーティーの良い意味で聴きやすいソロが見事に融合しているし、ニック・メンザの激しいドラミングもそれまでのドラマー達との格の違いを感じさせる。やっぱ一番このラインナップがしっくり来る気がする。

でもこの時点で、マーティーが後にバンドを脱退して日本に来てタレントやるとは誰が思っていただろうか?バンド脱退はともかく、日本に来てTVの料理番組まで進出するとは全く思わなかったけど、マーティーはいつかHMを辞める時が来るのでは?と最近は微妙に思い始めてもいたりする...

「FIVE MAGIC」サウンドチェック時(ニック・メンザのドラミング!)↓
http://jp.youtube.com/watch?v=KVV-HU0BM-Y

「TORNADO OF SOULS」ライブ1992↓
http://jp.youtube.com/watch?v=6ExMh2NMr3Y&feature=related

リアニメーションリアニメーション
(2002/08/10)
リンキン・パーク

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最近、ずっとメロディアスハード系ばかりだったので、久しぶりに違うモノを聴いてみようか...という事で、最近ライブ盤をリリースしたばかりのリンキン・パークの1stアルバムが発売された後にリミックス集として発売された「REANIMATION」を今回はチョイス。

そもそもリンキン・パークを知ったのはちょっと遅くて、エヴァネッセンスの「FALLEN」がバカ売れしていた時に彼女達を評する言葉として「女性版リンキン・パーク」という表現を使っていて、その時はリンキン・パークの名前は知っていたのだけど、聴かず嫌いというか「今時のヘヴィ/ラウド系だろ?」ってな具合でまともに聴いていなかったのだ。
ただエヴァネッセンスにどっぷり浸かっていた事もあって「似ているというなら聴いてみるか」ってな軽い気持ちで「HYBRID THEORY」と「METEORA」、それとこの「REANIMATION」をレンタル屋で借りてみた。

TVでちょこっと楽曲の一部が使われていたのを聴いた事があるのか、意外に取っ付き易かったのが第一印象。ラウド系はちょっと聴き込まないとハマれない部分もあるのだけど、やっぱ売れているだけあって他のラウド系とは一味違うというのは私の耳にもよく分かった。
1stと2ndアルバムの評価は後に譲るとして、この2枚はそんなに対して路線は変わっていないので「なるほど」という印象しかなかったけど、この「REANIMATION」だけはリミックス集という事もあって作り込みがハンパじゃないな、と。ただでさえオリジナルアルバムが作り込みの音なだけに、それ以上の作り込む理由って一体??

だけどその作り込んだ音のお陰で、1stアルバムに収録された楽曲よりも凄みを増した楽曲(私的には「PLC.4 MIE HEAD[AMP LIVE / ZION OF ZION I]」や「PTS. OF ATHRTY [ JAY GORDON]」なんかが最高)が見事ツボに入ってしまった。
リミックスのミキサー陣がかなり豪華なメンツで、有名どころから無名まで使っているのがこのバンドの懐の深さなのだろう。後にジェイ・Zとコラボする事実を考えると、既にその基盤はこの時点で出来上がっていた訳だ。

3rdアルバムの路線変更はちょっと付いていけないトコもあるのだけど、このアルバムで提示したバンドの(というか、マイク・シノダというべきか)プロデュースの実力は正しく本物だと思う。今更だけど、2ndアルバムのリミックス集とかやってくれないかな?

「PLC.4 MIE HEAD[AMP LIVE / ZION OF ZION I]」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=TF9NrNwqRNQ&feature=related

「PTS. OF ATHRTY [ JAY GORDON]」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=sIjTyIH8tfY

ハートランドハートランド
(1991/05/21)
ハートランド

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ハウス・オブ・ローズ、ジェイムズ・クリスチャン、ワーク・オブ・アート...と、ここ最近メロディアスハード系の音ばっか聴いているのだけど、そーいやこのバンドはまだ書いてなかったな...という事で、久々に引っ張り出して聴きました。イギリス出身のクリス・ウージィー率いるハートランドのデビュー作。

私がこのバンドを知ったのは2nd「WIDE OPEN」の発売時で、当時のBURRN!の輸入盤屋の広告に名盤扱いで長い間プッシュされていて非常に気になっていたのだ。
当時はちょっと話題になった作品だと直ぐに国内盤が発売されるハズなのに、このアルバムは何故か半年近くも国内盤が発売されず、その間西新宿の輸入盤地帯で探しても何故か売っておらず、結局大幅に遅れた国内盤をようやく手に入れる事が出来た...といういわく付きのバンドだったりする。

このデビュー作はポニーキャニオンだったか国内盤で発売されていたのだけど、プレス数が少なかったのか全く国内盤は見つけられなかった。
私が買ったのは、数年前にたまたまディスクユニオンに置いてあった怪しい輸入盤CD(笑)。リプロ盤(本物っぽく作ってある海賊盤みたいなモノ)では?という話らしいだけど、もうとっくの昔に廃盤だった訳だし、他に聴く方法がないのだから別に音が聴けりゃ良いや...ってな感じで購入したのだけど、なるほど、確かにこれはメロディアスハードと言い切れる内容ですな。

クリス・ウージィーの声質はエリック・マーティンにそっくりで、最初聴いた時は「え、本人?」と思ったくらいだ(実は当時ミスター・ビッグともツアーしたという)。そのエリックに似てるという事は歌が上手いという訳で、同じ英国出身のスティーヴ・オーヴァーランド同様ブルージーな歌唱を聴かせてくれる。
音もFMの1stを感じさせる爽やかな感じで、キーボードの使い方とかちょっと古臭くも感じさせるけど、今でも十分聴けるメロディアスハード系の良盤だと思う。

「REAL WORLD」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=yPKnrJiTLIo

ミート・ザ・マンミート・ザ・マン
(2004/10/21)
ジェイムズ・クリスチャン

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umeさんのBBSに昨年発表されたアルバムの私的ランキングを書いたのだけど、昨年最も聴いた回数がダントツで多かったのがハウス・オブ・ローズ。前作と2枚から美味しいトコ取りで1枚のCD-Rに入れて、車内でガンガン聴き倒した感があるのだけど、未だによく聴いていたりする。

で、某音さんの昨年末の購入CDの中にこのアルバムがあったのをチェックし、そーいやソロで2枚出してるんだっけ...と思い、年末のCD狩りの際にチェックして、ディスクユニオン御茶ノ水HM/HR店にて輸入盤が国内盤の半額で売っていたので迷わず購入。国内盤はボーナストラック1曲追加のみなので、そこまで拘らなくて良いかな、と。

前評判ではバンドとさほど音楽性は変わらないと評価されていたので余計な心配は無用で聴いたのだけど、確かにバンドとの相違点は余り感じられない。ソロアルバムなので、他のソングライターを起用している点とバンドに比べてスケール感が若干小さいかな?と思うくらい。オープニングの「AFTER THE LOVE HAS GONE」とエンディングの「HOLD BACK THE NIGHT」はジェイムズ・クリスチャン本人の楽曲なので、やはりバンドっぽい楽曲ではあるけど。

その楽曲提供のミュージシャンの中にX-JAPANのPATAの名前があったのには驚かされた。多分、自身のプロジェクトの関係だと思うのだけど、その楽曲もこうしてアルバムの中で聴くと違和感なくハマってるのも面白い。
そして、FMやマーク・フリー(元キング・コブラ)のソロ作にも楽曲提供していた、以前アルバムもレビューしたヴィーナス&マーズのロビン&ジュディス・ランダルの楽曲も数曲提供されているのも見逃せない。彼女達の2ndアルバムは結構お気に入りなんで、こうして別解釈(?)の楽曲も聴けるのが良かった。

まあ、ソツの無いメロディアスハード系といってしまえばそれだけなんだけど、聴き終わっての感想は何でも歌いこなすジェイムズ・クリスチャンはやはり上手いな!と。欲を言えば、奥方のロビン・ベックとデュエット曲なんてあったら楽しめそうだと思うけど、それは次回のソロ作に期待しよう。

「KNOW YOU IN THE DARK」↓
http://jp.youtube.com/watch?v=JhqPKVDaiDM

The Bell and the HammerThe Bell and the Hammer
(2006/08/22)
This Day and Age

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明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします!

TVも毎年似た様なモノばかり、道路は空いているものの何処行っても人が混んでいるのも、いつもと何も変わらない正月であったりするものの、相変わらず音楽だけは毎日欠かさず聴いていて、これまた普段と余り変わらない生活をしていたりする。いつもと違うのは食べてばかりいるという事だけか...(苦笑)

そんな事を思いながら新年一発目、最初のレビューはマイナーなモノから攻めてみようか、と。先日の東京でのCD狩りでの獲物であったディス・デイ・アンド・エイジの2ndアルバム「THE BELL AND THE HAMMER」。

以前、やはり新宿のタワーレコードでのCD狩りの時に視聴コーナーで偶然耳にして気に入ったザ・レイン・オブ・ザ・カインドの「EP」。詳しい内容は以前のレビューを参考にしてもらうとして、その前身バンドであったのがこのディス・デイ・アンド・エイジだった。
ホントのトコは半年前に出たそのザ・レイン・オブ・ザ・カインドのフルレンスアルバムを買うべきなのだけど、MY SPACEやCD屋の視聴コーナーで聴いてみたトコ「EP」と比べるとちょっと方向性が微妙?と思わせる内容だったので、それならそれ以前から評価が高かったこのアルバムをチェックするか...と以前から興味があったのだ。
しかし、この田舎街にはCDが店頭で売っておらず(マイナーレーベルだから仕方ないのだろうけど)ネットで買っても良かったのだけどなかなかタイミングがなくて、今回の狩りの獲物に...と考えていたのだ。

このバンドは突然Voが脱退してしまった為に2枚のアルバムを残して解散してしまったのだけど、実は一度来日していたりする。しかも対バン形式で、競演の2つのバンドはいずれもパンクバンドだったという(笑)。このバンドの音楽性からすると全くのミスマッチなのだけど、それでもバンドはかなりの好評価だったらしい。

ジャンル的にいうとエモなんだろうけど、よくありがちなエモバンドとは何処か違う雰囲気を持っており、アメリカのバンドでありながらもUKロックを思わせる感覚があり、私的にはキーンやトラヴィスを想起させた。
また、後のザ・レイン・オブ・カインドではジャズの雰囲気を感じさせる作風だったのに対し、この頃はジャズの要素は全く感じられず、単にメロディの綺麗なバンドという印象しかない。まあそれが好きな人にはそれはそれで良い事なんだけど。

この国内盤の帯には「人生の1ページに値する心から生まれた音楽。」と書かれているが、何処かノスタルジックでありながらも新鮮な気持ちで聴けるのが何とも面白い。こういう正月みたいな平凡な日に、何も考えずにのほほんと聴くには最高の音楽だと思う。

MY SPACE(6曲聴けます)↓
http://www.myspace.com/thisdayandage