ABOVE AND BEYONDABOVE AND BEYOND
(2009/02/23)
BAD HABIT

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今年のアタマにもちょこっと書いたと思うけど、今年度非常に期待の高かった作品がいよいよ国内盤リリースされた。前作から4年、スウェーデンが誇る美メロバンド、バッド・ハビットの新作「ABOVE AND BEYOUND」。
輸入盤では2ヶ月位前には既に発売されていたのだけど、国内盤が発売される事はそれ以前に知っていたし、ボーナストラックが1曲収録される事も告知されていたので、MY SPACEでの視聴のみで我慢していた。

感想は、さすがに名盤「ADULT ORIENTATION」を超えるまでは至ってないけど、待っていた甲斐のある素晴らしい作品だと思う。
前作「HERE SAY」ではちょこっと音楽性を変えていたので(といっても、根本的な部分よりも電子音を加えたモダンな音作りになっただけではあるけど)今回はどーなんだろう?と思い、MY SPACEで先に視聴したのだけど、そこにアップされていた楽曲は「ADULT ORIENTATION」に近い雰囲気だったので、今回はかなり期待出来るな...と気分も高まっていたのだ。
ただ、その「ADULT ORIENTATION」と同路線ではあるけど、若干ギターのエッジが鋭かったりと幾分の変化も見られている。まあ、AOR的なソフト路線よりもその方がHRサイドにはウケが良いと思うし。

オープニングの「I DON'T WANT YOU」を聴いた時点でほぼKO状態だったけど、今回は「MY CONFESSION」「SURRENDER」「CALLING YOUR NAME」など後半に良い曲が集中している気がする。ボーナストラックの「REACHING UP」も良いし。
勿論前半にも切ない「LET ME BE THE ONE」や「JUST A HEARTBEAT AWAY」などがあるけど、私が選ぶこのアルバムでのハイライトは3曲目の「I DON'T WANT TO SAY GOODBYE」。何でこんなに気持ち良くスーッと入っていく様なメロディが書けるのだろう?素晴らしい!!

という訳で昨日の休みは隣の茨城県のタワーレコードまで、このアルバムとWORK OF ARTの「ART WORK」をBGMにドライブしてきたのだけど、天気が良い上にご機嫌なBGMというのは何物にも変えられないな...と実感した。ホントに癒される作品に、今年度の上位にランクされる事間違いないですな。

しかし、下記のクリップ2曲を観て頂くと分かるけど、何でこんなに良い曲書くバンドが安っぽいビデオクリップを作らなきゃいけない現状なのだろうか?「I DON'T WANT TO SAY GOODBYE」なんて海沿いの駐車場で撮った様な感じだし。もっと売れて欲しいなあ...


「ABOVE AND BEYOUND」(クリップ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=OphifPiyJIs

「I DON'T WANT TO SAY GOODBYE」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Sfx2oafuEtU&feature=related
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今回はちょっとお休みして、たまたまネット検索で見つけてしまったクリップを紹介...という事で、第一回目は、いよいよ3枚組の新譜も発表間近な、殿下ことプリンス。

プリンスのビデオクリップは、YOU TUBEには1つも無くて(と、今調べたら、何本があった!)アルバム紹介する時に映像も併せると凄くカッコイイのだけど、その動画が無ければそのカッコ良さを伝えられないのが今まで歯痒い思いだったのだけど、何と他の動画サイトでは結構置いてあったりしたので、そこで探したモノを幾つかチョイスしてみました。

「I COULD NEVER TAKE THE PLACE OF YOUR MAN」↓
http://www.dailymotion.com/video/x6n5fg_i-could-never-take-1987_music

これは以前紹介した「SIGN OF THE TIMES」のDVDから。
オリジナルはもっとゆるいテンポだけど、ライブならではの疾走感が非常にカッコイイ。このDVDのハイライトと言っても過言ではないくらい。
またこの映像観ると、如何に殿下がギターも達者である事がよく分かる。シーラ・Eのドラミングも最高!

「LET'S GO CRAZY」↓
http://www.dailymotion.com/video/x3vx4e_lets-go-crazyprince-the-revolution_music

言わずと知れた殿下の名をメジャーに押し上げたアルバム「PURPLE RAIN」からのオープニング。今聴くと随分と懐かしい気分で、しかも若くてギラギラした雰囲気の楽曲だったんだな...と改めて思った。さすがに今の殿下は絶対こういう楽曲は書かないだろうなあ。
「GLAM SLAM」↓
http://www.spike.com/video/prince-glam-slam/2789980

ジャケットが強烈な(苦笑)「LOVESXY」からのクリップ。観てもらえば分かるけど、このパフォーマンスでの殿下は何と目隠しプレイ(爆)。最初観た時はホントに凄いと思った。歌ってギター弾いてダンスまで...さすが天才と呼ばれるだけの事はある。何でライブに行かなかったのか、ホントに今更ながら悔やまれる...

「1999」↓
http://www.80svideos.tv/play.php?vid=162

意外と殿下初心者にはうってつけのアルバムであろう、非常にポップで聴き易い「1999」からのタイトルトラック。もうR&Bとかの枠には収まりきれない音楽性をこの時点で明確にしていたという点では、この後に続く「PURPLE RAIN」で売れる事はもう必至だったんだろうなあ。

「PURPLE RAIN」↓
http://www.veoh.com/browse/videos/category/music/watch/v389304XGYhx25k#watch%3Dv106505789Dg9X55X

で、ラストはやっぱコレでしょう。殿下屈指の名曲である名バラード。因みにコレは映画のモノ。昔、女優の岩下志麻さんが「私のテーマソング」といってこの曲を挙げていたのをTVで見た事があるけど、そんなに浸透してるのか...と、当時はマジで驚いた。
他の動画サイトでも東京公演のモノや2004年スーパーボウルでのモノなど色々見たけど、やっぱ思い入れも強いせいか、この映像が一番しっくりくる気がする。


殿下に関しては、まだまだ紹介した曲が山ほどあるので、また後でチョイスしてみようかと思います。

バン!バン!
(2008/11/19)
サンダー

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先日、2度目の活動停止を発表したサンダーの9thアルバム「BANG!」。
結構、金銭面で厳しかったのでジャーニーの来日公演と天秤に掛けてしまい、ジャーニーの日程が平日だったので結果的には4月のライブには行く事にしたのだけど、まさかコレが最後の(現時点で)来日公演になろうと思ってもいなかった。
そんな訳で、新作も後回しにしていたのだけど(ジャケも信じられないくらいダサいモノだし/笑)ライブに行くとなれば新譜も買っておかねば...って事で早速買って聴いたのだけど、いつものサンダーには違いはないのだけど、今回は何かが吹っ切れたみたいな感じで少なくとも前作よりは良い出来になったと思う。
渋い楽曲ではより渋く、ヘヴィな楽曲ではよりヘヴィになった感じで、全体的にメリハリの付いたアルバムだと思う。

その活動停止宣言を受けてから、今になって歌詞とかをチェックしてみると、何か自暴自虐というか「どーせシーンは俺達を無視するんだろうから、好きな様にやらせてもらおう」的な印象を受けた。「ON THE RADIO」が良い例かと。
前回の解散前に発表された「GIVING THE GAME AWAY」なんかは、全体的にサンダーらしくない作風で(またそこが魅力的だったけど)何処か寂しさを伴った感じだったけど、このアルバムにはそんな寂しさは余り感じられないので(「RETRIBUTION」や「ONE BULLET」には暗さがあるけど、あくまでも楽曲のノリだろう)今回の活動停止は前回とは全く意味合いが違うものなのではなかろうか?

「STORMWATER」「MIRACLE MAN」「CHAIN REACTION」あたりのヘヴィでロックしている楽曲が今回はかなり耳を惹いたけど、相変わらず「WATCHING OVER YOU」や「I BELIEVE」などで聴ける哀愁度はかなりのモノ。ホントに英国度の高い楽曲群で満足だ。

しかし、これだけ高品質の作品を作っておきながら活動停止ってホントに勿体無い。これからダニーの声にも渋さが増して、良い意味で徐々に枯れたロックを聴かせてくれると思っていたのに...解散という言葉を使っていない分、まだ活動再開には期待したいトコである。

My Space↓
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=25508450

HUGHES/THRALL (ヒューズ/スロール)(直輸入盤・帯・ライナー付き)HUGHES/THRALL (ヒューズ/スロール)(直輸入盤・帯・ライナー付き)
(2009/08/29)
HUGHES/THRALL (ヒューズ/スロール)

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ホントは先週末に東京へ行ってCD漁る予定だったのだけど、色々な事情が重なってしまったので急遽中止に...せっかくのチャンスだったのだけど、まあ仕方ないので4月のサンダーのライブの時にでも目一杯チェックしようかと。
ただ楽しみがポシャってしまったので、不満解消の為にスニーカー買って、ジーンズ買って、〆に焼肉食って満足したのは良いけど、余りにも金使い過ぎ(爆)。

そんな訳で、給料日までCDはお預けにするか...という事にして、旧譜を聴き直していた時に久々に聴いたのがこのヒューズ/スロール。
名前でも分かる通り、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズと元パット・トラバース・バンド、後にエイジアに加入する事になるパット・スロールからなるユニット。発売された当時は国内盤が発売されずに輸入盤でしか手に入らなかった為(そのクセ、この2人はプロモーションの為に来日してたりする)幻の名盤扱いされた経緯を持つアルバム。

私は勿論リアルタイムでは知らず後追いで聴いたのだけど、1982年当時のHRとしてはかなり聴き易い部類だったのではないだろうか?
グレンのソロやトラピーズでの経歴も窺える様に、元々この人はR&Bに傾倒しているので歌唱方にも当然ファンキーな要素が含まれて、それがHRリスナーの期待を削ぐモノになっていたりするのだけど、相棒のパット・スロールのお陰でそのファンキーな部分が鳴りを潜めているのがこのアルバムの評価ではないか?と思っていたりする。だって普通にカッコ良いメロディアス・ハードポップだもの。

このアルバムを聴いたゲイリー・ムーアが「こういうアルバムが作りたい」という事で「RUN FOR COVER」(確信犯的なのか、グレンもボーカルで数曲参加している)を作った...という話があるけど、「I GOT YOUR NUMBER」を聴けばおのずとその理由も納得出来るはず。
他にも爽やかな雰囲気の「THE LOOK IN YOUR EYE」、ちょっと気だるい雰囲気が気持ち良い「BEG, BORROW, OR STEAL」や「WHERE DID THE TIME GO」、グレンのソロライブでもプレイされているヘヴィな「MUSCLE AND BLOOD」や「FIRST STEP OF LOVE」、これぞハードポップと言わんばかりの「HOLD OUT YOUR LIFE」「WHO WILL YOU RUN TO」、トラピーズ時代からずっと歌われ続けているグレンの十八番「COAST TO COAST」など、全曲聞き逃せない。確かにこりゃ名盤だわ。

ただ、グレンのドラッグ渦が原因でこのアルバムのみで2人は別の道を歩む事に...もしこのまま続けていたら
2枚目とかどんな感じになっていたのだろう?とホントに勿体ないな、と。
ま、後にグレンのソロ「FEEL」で2人の再共演が実現したけど、あのアルバムのコンセプト自体がヒューズ/スロールとは全くの別物だから、言われないと分からないくらいの地味なプレイに徹している。

でも噂されている2枚目ってホントに作ってるのかな?現在のグレンのキャリアの充実度からすると、このユニットに対する意識がかなり希薄な印象を受けたりするのだけど...

「THE LOOK IN YOUR EYE」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=WpisNdxsRag

「I GOT YOUR NUMBER」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=M4Cw4mZq1q8&feature=related

エンドレス・ネームレスエンドレス・ネームレス
(1997/11/01)
ワイルドハーツ

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ここ数作のアルバムは全く買っていないけど、このアルバムまでのワイハはホントに大好きだった。
自分で選曲したオリジナルMD4枚(!)も作ってホントに毎日聴いていた。それくらい飽きなかったし、またシングルB面曲も良い曲多かったし、彼等の動向は常にチェックしていた。

そんな彼等がこのアルバムを発表する直前に活動停止宣言。何度も聞かされてたので、ほぼ狼少年の如く(笑)「またか!」くらいにしか思ってなかったのだけど、翌年の来日公演は行ってくれるもののその後の活動についてはほぼ白紙状態。しかもジンジャーに至っては、来日公演後約2ヵ月近く日本に滞在したくらいだし。

そんな彼等の最も異質なアルバムとなったオリジナルアルバム3枚目である「ENDLESS, NAMELESS」。タイトルに関しては、あのNIRVANAの「NEVERMIND」の10分の無音状態の後にあるシークレットトラックのタイトル曲から拝借。この時点で今回のアルバムはいつもとは何か違うぞ...という雰囲気があったのだが、まさかの全編ノイズの壁に覆われた音になるとはホントに驚いた。

確かに発売前のインタビューでジンジャーが「今度のアルバムはファンを試すモノだ」「俺が今の時点で書ける、非メロディアスなモノ」と語っていたけど、殆ど騙し討ちに近いモノかと(笑)。
じゃあ、いつものワイハの部分は...と聞かれると、ノイズの向こう側をよーく聴くと分かるけど演ってる事は何ら変わっていないのである。単に音を思いっ切り作り込んだだけで。
このアルバムの評価はファンの間でもホントに真っ二つに分かれたモノだけど、私は発売当時からホントに大好きだった。エフェクト掛けまくりの音が歪みまくりでも、それが逆にド迫力でアナーキーな感覚を呼び起こしたりするのがホントにカッコ良かった。今朝、通勤時に聴いて出勤したけどテンション上がりまくりだったし(笑)。

1stシングルになった「ANTHEM」でボーカルをダニーが担当しているのも新鮮だったし、「PISS JOY」「NOW IS THE COLOUR」あたりのポップさはいつものワイハだし、逆に「JUNKENSTEIN」「WHY YOU LIE」では殆どぶっ壊れているし(笑)。要は、それまで在籍していたレコード会社からの呪縛から解けて、自分達(というかジンジャー)が意図的にやりたい様にやった結果なのだろう。

ジンジャーもさすがにもうこんなアルバムは作らないとは思うけど、そう思うとと実に面白く不思議なアルバムだったりするよなあ。
そーいや、ダニーやジェフは元気なんだろうか?初期の突進型のメンツや今のプレイが安定したメンツも良いけど、この頃のメンツが一番大好きなんだよなあ。ジェフもカッコイイし、ダニーの危なっかしいプレイも(笑)ある意味ワイハの魅力だったりするモノで...

「ANTHEM」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=fqfqytdd_38

「URGE」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=rd93kYn9H7U&feature=related

グローバル・メタル [DVD]グローバル・メタル [DVD]
(2009/02/27)
METALLICAIRON MAIDEN

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映画版ブログにも書いたけど、先週はDVDレンタル5本\1000セールを借りて休日を消化していたのだが、その時に偶然この新作DVDとして置いてあったので、コレは見て見ぬフリをする訳にはイカンだろう...という事で、早速借りて観てみた。前作「ヘッドバンガーズ・ジャーニー」から2年、サム・ダン渾身の2作目「グローバル・メタル」。

前作では「何故メタルは嫌われるのか?」という題材で、HM/HR系のミュージシャンを中心に検証していったモノだったけど、今回の題材は「メタルが世界各国でどの様な位置付けにあるのだろうか?」という題材で、世界各国を回ってその国のメタルシーンを探るというモノ。そこには我が国日本も入っている。

確かにHM/HRってアメリカやヨーロッパなど盛んな地域のシーンは耳にするけど、例えばイスラエルやインドなんかにメタルシーンが存在するのかどーか分からないし、もしその存在を知っていても多分耳にする事はないと思うし。そーいった意味ではホントに興味深く観る事が出来た。

驚いたのはインドネシアで、メタリカのライブでチケットを持っていても会場に入れず、逆に警官隊の暴行を受けて鎮圧させられるという、まず日本じゃ考えられない話だった。しかも若者に悪影響を与えるとか何とかでその後のメタル系ミュージシャンのライブは一切禁止させられたという。一体、何時の時代の話だよっ!?

イスラエルにもメタルシーンが存在するのは意外だった。スレイヤーの「ANGEL OF DEATH」の歌詞にもある様にユダヤ人を刺激する内容であるにも関わらず、そのイスラエルの人達はスレイヤー側の意図を汲み取ってる事実にも驚いた。普通なら論争が起こってもおかしくない話なのに。

そして我が国日本の話といえば、ヴィジュアル系とメタルの線引き的な内容が何とも平和な話で...(笑)他の国は何だか殺伐とした話ばかりなのに。
でもホントに日本は恵まれてるなあ、と実感した。欲しいCDは手に入るし、髪伸ばして如何にもメタルな格好をしていてもせいぜい疎ましく思われるくらいで済むんだし。イスラエルでの、長髪でスレイヤーのTシャツ着ていただけ宗教警察に捕まり殴られたなんて話は、まず絶対に日本じゃありえないだろうし。

正直、あとロシアあたりも取材してくれれば面白かったとは思うけど、でもまあこれだけやれば十分だろうという内容で私的には満足だ。次作がどの様なカタチになるのかは分からないけど、色々問題提起してもらってHM/HRをもっと深く掘り下げてもらいたいと思う。

因みに、サム・ダンと同行していたスコット・マクフェイデンはアイアン・メイデンのドキュメント「フライト666」にも同行(サム・ダンと一緒に日本公演に来てましたね)次は何とラッシュのドキュメントを撮る予定だという!コレは非常に楽しみだ!!

予告編↓
http://www.youtube.com/watch?v=pLxJBXSIs-A

マン・イン・モーション(紙ジャケット仕様)マン・イン・モーション(紙ジャケット仕様)
(2009/06/17)
ナイト・レンジャー

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これも先日、ブックオフで¥500にてゲットした獲物。以前チェックした時は¥1000で売られていてどーかな?って思って保留していたのが吉と出た様だ(笑)。

私は以前、ナイトレンジャーは夏のイメージにぴったりだという事を書いたけど、このアルバムに関してはその夏っぽい雰囲気は余り感じられないと思った。まあ、あくまでも私のイメージ的なモノなのでファンの人達がどう感じてるのか分からないけど。それまでの彼等にあったハジけた若々しさを感じる楽曲から、ちょっと落ち着いた雰囲気に移行しただけの事だと思う。

前作「BIG LIFE」ではかなりキーボードが前面に出た作りだったので、それが後のバンドの命運を決めた様な感があったが、このアルバムでは相変わらずキーボードの比率は大きいけど、前作ほどの派手な使い方はしていない。それがアランの癪に障ったのか、アルバム製作前にアラン・フィッツジェラルドは脱退してしまった。そのお陰か、バンドに若干のハードな要素が練り込まれている。

ただ楽曲に関しては相変わらずクオリティは高いけど、やはり地味になった印象は歪めない。今聴くとアタマの「MAN IN MOTION」「REASON TO BE」「DON'T START THINKING(I'M ALONE TONIGHT)」は良い出来だと思うし、アナログで言うところの後半はHRバンドとしての姿が垣間見えるのは嬉しいのだけど...その原因はやはりバラードが素晴らしい出来というのがネックだったと思う。

このアルバムでは「RESTLESS KIND」と「I DID IT FOR LOVE」の2曲バラードが収録されているけど、どちらも地味ながらも秀逸。「RESTLESS KIND」はベスト盤に収録されているけど、何の情報も無しにこの曲だけ聴くと彼等がHRバンドとは思わないと思うくらいソフトな出来なのは如何なモノだろうか?楽曲が優れているだけに微妙な印象を持ってしまう。

結局、このアルバムを最後にバンドは一旦解散してしまうのだけど、バラードバンドしてのイメージを植えつけられてしまった彼等に残された道はそれしかなかったんだろうなあ。私的には前作よりも好きな方向性だったんで好きな作品ではあるけど。

また再結成して何度も来日もしてくれるのは嬉しいけど、再結成後のアルバムはやはり地味な印象なので、ここらで一発原点回帰的なモノを炸裂して欲しいと願ってるんだけどなあ...

「HERE SHE COMES AGAIN」(曲のみ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=D-1WQU3mQD0

Demons DownDemons Down
(1992/04/07)
House of Lords

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私が選んだ昨年度のベストアルバムを制したハウス・オブ・ローズ。今更ながら過去のアルバムを集めるのに大変かなあ?と思っていながらも中古CD屋に行く度にチェックしていたのだけど、一番聴いてみたかった3rdアルバムをあっさり発見。しかも¥950という安価で!

で、早速聴いてみたのだけど、最近のメロディアスハード系な2作とは若干趣きが違う作風で、ブルージーな要素がある事から当時から言われていた「サーペンス・アルバス」の頃の白蛇路線の音だった。単にトミー・アルドリッチがいるから比較されているのか?と思っていたけど、ちゃんと音楽性も近いモノだった、と。
今の音楽性が大好きだけど、思いっきり大胆に変えてる訳ではないしこの路線も好きなタイプなので、コレはコレでアリかと。

当時から現在のバンドに残ってるのはジェイムズ・クリスチャンただ1人で、この頃のバンドには先述の元白蛇のトミー・アルドリッチ、バンドの核でもあるグレッグ・ジェフリア、元バッド・ムーン・ライジングで後に白鮫に加入する事になるショーン・マクナブ、ギターは無名のチックなる人物で構成されていた。
特にチックのギターは結構ツボを押さえた堅実なプレイで、無名ながらもかなり頑張っている印象を受けた。逆に邪魔という訳ではないけど、ちょっと違うんじゃないか?と思ったのがグレッグ・ジェフリアのキーボード。旋律が綺麗すぎてヘヴィな音像と今イチ噛み合っていない感じがする。トミー・アルドリッチのドラムは如何にもって感じだし、勿論、ジェイムズ・クリスチャンの歌唱に関しても申し分ない。

「METALLIC BLUE」みたいな疾走曲も勿論カッコ良いんだけど、「WHAT'S FOREVER FOR」と「INSIDE YOU」の2曲のバラードがギラリと光る。特に「INSIDE YOU」のオーケストラ部分が壮大で、映画にでも使えそうな雰囲気。「JOHNNY'S GOT A MIND OF HIS OWN」や「DOWN, DOWN, DOWN」の様なLAメタルっぽい楽曲もまた良い。

しかし、何で当時このアルバムをパスしてたのかな?他にも聴くモノがあったからだと思うのだけど、こんな良いアルバムが地味な存在だったのはちょっと意外な気がした。レコード会社の宣伝不足なのか??

「WHAT'S FOREVER FOR」クリップ↓
http://www.youtube.com/watch?v=o4xkXBD2wC8

「DEMONS DOWN」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=DfVSSDuHcYs&feature=PlayList&p=F23048B6F3DB68D5&playnext=1&index=4