エル・グリンゴ・レトロエル・グリンゴ・レトロ
(2001/02/09)
ルーク・モーリー

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今月は何気に忙しくてロクに更新出来なかったので、大晦日の今日くらいはきっちり締めておこう...という事で、今年最後のレビューは今年再解散の為に来日公演を行った元サンダーの(と、書かなきゃいけないのが非常に悔やまれる...)ギタリスト、ルーク・モーリーのソロアルバム「EL GRINGO RETRO」。発表は、サンダーが最初の解散後に作られた2001年。

先日、ひょんな事から発見した未開封CDセールのサイトで9枚購入した中の1枚で、勿論安値という事もあったけど、それ以前にサンダー関係は一応網羅しておきたいと常々思ってたので、ボウズ&モーリーの2枚含めて良い買物が出来たな、と。

肝心の内容は勿論サンダーの様なHRとは方向性が異なっており、ルークの渋い趣味全開といった感じで、もっとレイドバックした大人のロックといった感じ。
普通、バンドのギタリストのソロアルバムだと、ここに(バンドの)ボーカルの声が入ってれば...と少しは思ったりするモノだけど(リッチー・サンボラのソロなんかが良い例かな)このルークのソロには全くそんな事は感じなかった。あのダニー・ボウズの様な物凄いシンガーであっても。それだけ、ルークの声がこのテのスタイルに合っているという事なんだろうな。
ギタープレイに関しては申し分無いのはご存知の通りで、ルークの歌唱力もサンダーのバックコーラスで十分認識してたけど、こんなに味があるボーカルとは思ってなかったな。

お気に入りは「CAN'T STOP THE RAIN(PART 1+2)」。タイトルを見てピンと来る人は凄いと思うけど、あのアイズレー・ブラザースのスタイルを踏襲した楽曲で、アイズレーの場合はあのコーラスでR&B系と直ぐに分かるけど、それが無い分もっとスタイリッシュな感じで仕上げている。因みに「ROAD TO PARADISE(PART 1&2)」でも同様のスタイル。こっちはシャーデーっぽいアダルトっちっくなノリ。

全体的には、休日にのんびりと過ごしたい時にぴったりのアルバムかと。私も今まで色んなアルバムを聴いてきたけど、こういう音が心地良く感じる様になったのは歳取った証拠なんだろうな(汗)。

ルークは今、若手と一緒にTHE UNIONなるバンドのレコーディング中との事で、既に本国でライブも数本行ったらしいけど、サンダーでの実績、そしてこのソロアルバムを聴いた今、期待しない訳にはいかないなあ~。
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Permanent VacationPermanent Vacation
(2001/11/20)
Aerosmith

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最近、エアロスミス周辺からキナ臭い噂話ばかり聞こえていたけど、遂に決定的というかスティーヴン・タイラーのリハビリ施設への入院という話題が入ってきた。
新作のアナウンスから随分と時間も経っていたし、新譜を出さないでツアーしたりしていたので、正直何やってんだ?ってな具合で醒めて見てたので、この騒動にもさほど驚きはしなかった。
ブルーズアルバムは元より、最近のオリジナルアルバムでもバンドだけで作った楽曲が少ない事から、既にバンドとしては機能していないんだろうと思っていたし。

そんな事を思いながら久々にこのアルバムをひっぱり出して聴いてみた。エアロスミス第二期黄金期の幕開けとなった「PERMANENT VACATION」。
前回のガンズのデビューアルバムもこの年、ホワイトスネイクのサーペンスもこの年...という具合に、未だによく聴くアルバムがこの年に発表されていた事を考えると、ホントに凄い時代だったんだな、と。

私がこのアルバムを初めて聴いた時は、ハノイ・ロックスと同様のノリで聴いたのを覚えている。というのは、ガンズの影響下にあるバンドという事で、さぞかし凄いバンドなんだろうな、という先入観でバンドを見ていた。
で、実際聴いてみたトコ、HRのスタイルでは両バンドに通ずる部分はあるにせよ、楽曲に関してはそんなに似ているとは思わなかった。今になって思うと、70年代のスタイルこそがガンズが模倣した部分であるから、似てなくて当然と言えば当然な訳で。

だけど、楽曲自体は明るく楽しいHRなので、直ぐに気に入ったのは言うまでもない。既に「DUDE(LOOKS LIKE A LADY)」がシングルヒットしていたのでこの曲は知っていたけど、とにかく1~5曲目までの流れが完璧なのはさすが。
ビートルズの「I'M DOWN」のカヴァーも悪くないし、後に日本でもドラマに使われた「ANGEL」も収録されているし、何気に聴きどころが多いのも魅力。
ただ、どーしても「HANGMAN JURY」「GIRL KEEPS COMING APART」の2曲だけは未だに好きになれない。アルバム通しで聴く時も必ず飛ばす2曲。ここのツメの甘さが悔やまれるトコ。ついでに「ANGEL」も今では殆ど聴かないな。やはりドラマの影響で安っぽくなってしまった感もあるし。

しかし、この騒動のお陰でまたエアロスミスの新作が遠のくのも確実なので、せっかくだからきっちり治してからガツンと来るアルバムを出して欲しいと切に願う。

「DUDE(LOOKS LIKE A LADY)」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=wpVElmmH2F0

「RAG DOLL」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=QYXyalVaCys

アペタイト・フォー・ディストラクションアペタイト・フォー・ディストラクション
(2006/09/27)
ガンズ・アンド・ローゼズ

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一時はチケットの売れ行きが全然伸びず、公演中止の噂すら出ていたガンズ・アンド・ローゼズが来日した。

初日の大阪公演では、ライブの開始が21時、終演が0時18分のまさかの3時間超えライブで度肝を抜かされた。観客は色んな意味で堪ったモンじゃないよなあ...ライブを3時間も見られた感動もあるけど、お陰で終電乗り過ごしたりとか。近所の人ならともかく、わざわざ遠征した人達は間違いなく宿探しか野宿(笑)だろうし。
最近、こういう話題性に富んだバンドが少なくなったとはいえ、これはちょっとどーなんだろう?と考えてしまう事自体、私ももう歳を食った証拠なんかな?
しかし、ライブ写真をネットで見たけど、アクセルも随分と容姿が変わったよなあ...前回の来日よりも更に変化して、髪型も相成ってジョー・エリオットかよっ!?と。もしくは、某巨漢ギタリスト??(それはさすがに言い過ぎか)

考えてみりゃ、このブログ始めてもう3年経つけど、一度も彼等のアルバムを取り上げた事なかったな...と思い、久しぶりにデビューアルバムを聴いてみた。
「WELCOME TO THE JUNGLE」のPVをベストヒットUSAで初めて観て、当時流行っていたHM/HR系バンドの決定打的バンドだと思ったけど、他のバンドとは違う雰囲気を持った感じで、また曲もちょっと異質な感じがしたのを覚えている。
で、翌日学校で友人に「あのバンド、何なんだよ?」と言われたけど、当然知る由もなく「でもカッコイイよな!」と話したんだよなあ。

そしたら「SWEET CHILD O' MINE」がチャートを駆け上がり、6分超えの「PARADISE CITY」を編集無しでシングルカットしたり(当時は長丁場な楽曲はシングルにならなかった)、はたまたバンドの破天荒なオフステージが話題になったりと、何時の間にか話題をさらう様になり、一躍時代の寵児になっていた...と。

デビューアルバムにしてはかなり完成度が高いHRで、捨て曲がないというよりはアルバム1枚分全ての楽曲に意味がある...的な解釈で良いんじゃないかと。それほどまで統一された世界観だと思う。そーいや、アルバムが出た当時、MTVでオンエアされたライブ・イン・リッツのブートビデオも擦り切れるまで観たよなあ。

そんな訳で、大分ハマりましたよ。アクセルの真似してバンダナ巻いて、カットTシャツ着て荷降ろしのバイトやったのは、今だからこそ言える恥ずかしい過去(大汗)。多分、この時代の誰もが経験してる事じゃないかなあ?(私だけだったらどーしよう?)

「OUT TA GET ME」ライブ・イン・リッツ↓
http://www.youtube.com/watch?v=rlA3Fa5bgig&feature=related

「SWEET CHILD O' MINE」ライブ・イン・リッツ↓
http://www.youtube.com/watch?v=JcIM_PL8BAA&feature=related

「WELCOME TO THE JUNGLE」ライブ・イン・リッツ↓
http://www.youtube.com/watch?v=g_enNmzWn6Y

久々にチョイスしてみますかね。このバンドにはこの曲だろっ!ってヤツを3連発。

「1985」 / BOWLING FOR SOUP
http://www.youtube.com/watch?v=kvAjdDOshbs

このバンドは、確か1stアルバムか2ndアルバムのどちらかを元マーヴェラス・3~ソロのブッチ・ウォーカーがプロデュースしてたので、ちょっと興味が湧いて聴いたんだけど、アルバム全体としてはちょっと想像していたのとは違う雰囲気だったので、結局売ってしまったのだけど、この曲はその後に出たアルバムに収録されていた曲。
クリップを見れば分かる通り、歌詞の内容も今も80年代に取り付かれた人の事を取り上げているのだけど、私自身がそうである様に(爆)アメリカでもこういう人達っているんだろうな...ちょっと嬉しい気も。バンドがガレージでコピーする人達も様々でロバート・パーマーやジョージ・マイケル、ランDMC、そしてモトリー・クルーはツボを押さえていて良い感じ。
モトリーのコピーは爆笑モンで、何気に似せてるのは笑った(ギターは除いて/笑)。車の上で踊る女性はホワイトスネイクのパクリ?因みに、あの巨漢ギタリストの名前はマルムスティーンというそうだ(爆)。

「PLAYMATE OF THE YEAR」 / ZEBRAHEAD
http://www.youtube.com/watch?v=1r1MEOddN4E

よくこのバンドの事は知らないのだけど(苦笑)この2ndアルバムが発売された当時は1stと併せてよく聴いていたなあ。TVでもよく流れてたし。
メロコアなんだろうけど、ミクスチャーに近いノリで適度に入るラップもこのくらいなら心地良いと感じさせるバンドは余りないと思うんだけどなあ。
とにかく、良くも悪くもアメリカンなノリ。パーティーソングとして聴くには十分すぎるでしょ。VCも女の子ばっかだし(笑)。

「NOTHING」 / A
http://www.youtube.com/watch?v=zxj7IxPmoIw&feature=related

4thアルバム後にひっそり解散していた英国のバンド、A(普通にエーと読む)。今年に入って再結成ライブを行ったらしいけど、このままアルバムも作ってくれないだろうか?4thアルバムはシリアスになりすぎて、余り面白味が感じられない作品になってしまったので、是非リベンジって事で。
この曲は、傑作3rdアルバムの冒頭を飾っているけど、余りにヘヴィなんで当時はイメージと違っていて驚かされた。でも良い曲。ライブも観に行ったけど、1人だけ年齢層を上げているのがバレバレで(笑)かなり痛かったなあ...

ExposedExposed
(2004/11/02)
Vince Neil

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前々から興味があったんだけど、なかなか現物を売ってるのを見た事がなく、しかもネットでも見つからなかったモトリー・クルーの自伝「THE DIRT」。
デビュー当時からオリジナルメンバーに戻るまでの経緯を記したこの本、翻訳されたら絶対に買おうと思ってたのに、気が付いたら絶版状態で何処にも売ってなかったのだけど、市内の本屋で偶然発見。また以前はなかった密林サイトでも、いつの間にか5冊も入荷してるし。

ともかく、購入して読んでいる最中だけど、これが非常に面白い。4人の証言はもちろん、当時の関係者の話など興味深い話が満載で、全く飽きない。メンバーの人物像もはっきり分かるけど、ヴィンスがあんなに喧嘩っぱやいとは思わなかったし、ニッキーは意外とネガティヴ思考、トミーはあのまんま(笑)、ミックは凄く良い人って印象かな。

とにかく壮絶過ぎる話ばかりで、ヴィンスの事故でハノイ・ロックスのラズルが亡くなった話や、ヴィンスの娘の闘病話、ニッキーの一連のドラッグ話、トミーのパメラ・アンダーソンへのDV→逮捕話、ミックの闘病話、ジョン・コラビの話など、よくもまあこんなに逸話があるモンだ...と感心することしきり。本屋で見かけたら是非一読を。

その読んでる最中のBGMは勿論モトリーなんだけど、このアルバムも久々に引っ張り出してみた。「Dr.FEELGOOD」のツアー後、ヴィンスが解雇された後に作られたソロがこの「EXPOSED」。

本家モトリーの新作よりも先に発売されたこのソロは、かなり完成度が高い作品で、発売当初はそれこそ毎日聴きまくっていたのを覚えている。後の「MOTLEY CRUE」アルバムと比べると(あれはあれで大好きな作品だけど)モトリーらしさといったらこっちに軍配が挙がる。「Dr.FEELGOOD」の次に来るのがこの作品だったら、歴史は変わっていたかも知れないかな?

ヴィンスがパートナーに選んだのは、当時ハノイ・ロックスのマイケル・モンローとエルサレム・スリムなるバンドのデビューを控えていた元ビリー・アイドルのスティーヴ・スティーヴンスだったけど、これが意外に相性抜群で驚いた。
勿論モトリーそのまんまという訳ではなく、もっと歌に重点を置いた感じでヴィンスの個性を十分発揮しているトコから、本当の意味でのソロ作品と言えるかも。
お気に入りは、スリリングな「LOOK IN HER EYES」、ちょっとアダルトな雰囲気な「LIVING IN A LUXURY」、あからさまな元バンドメンバーへの当て付け(苦笑)「SISTER OF PAIN」「CAN'T HAVE YOUR CAKE」、確か映画の収録曲だったパーティーソングの「YOU'RE INVITED (BUT YOUR FRIEND CAN'T COME)」。

今聴いても十分に楽しませてもらえるアルバムかと。今のモトリーがヘヴィな硬派路線でちょっとイメージから外れている感があるので、ヴィンスにはまたこんな感じのソロアルバム作ってくれると嬉しいんだけど。

しかしラズルの件といい、マイケル・モンローはヴィンスに煮え湯飲まされっぱなしで、心中察するトコだよなあ...

「CAN'T HAVE YOUR CAKE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=DavDo2PYilk

「YOU'RE INVITED (BUT YOUR FRIEND CAN'T COME)」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=-qBg1cWpaEE&feature=related

「CAN'T CHANGE ME」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=K8otDgKCvyA&feature=related

ザ・ミラクルザ・ミラクル
(2005/05/25)
クイーン

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今年の11月24日はちゃんとクイーンを聴いてフレディをトリビュートしましたよ。
私は、いつも何か聴くモノに困った時にはクイーンを聴く様にしている。答えは簡単、何度聴いても飽きないからだ。オリジナルアルバム全15作、どれをチョイスしても新たな発見があるのはホントに驚異的だと思う。
で、今回チョイスしたのは80年代最後のアルバム「THE MIRACLE」。

このアルバムは数あるアルバムの中でも比較的地味な部類に入るモノかと思われるけど、リリースされて今年で20年経った(!)のにも関わらず、今でも余り色褪せていないのは久々に聴いてちょっと驚いた。
実はこの時期はクイーンを聴いておらず、当時隆盛の極みだったHR/HM関係のアルバムばかり聴き漁っていたので、フレディ没後に聴いたのだけど相変わらず完成度が高くてさすがだな、と。

私にとって80年代のクイーンはアルバム単位で聴くよりも楽曲単位で聴く事が多かったのだけど、このアルバムだけは例外で、アルバム単位で聴くべきだと思っている。
畳み掛ける様に進んで行く「THE PARTY」~「KHASHOGGI'S SHIP」のポップ感、続くタイトル曲の綺麗なメロディから一転ヘヴィなHRスタイルの「I WANT IT ALL」、モダンでダンサブルな「THE INVISIBLE MAN」。この前半の構成はホントに完璧じゃないか、と。
後半にも「BREAKTHRU」やヘヴィなスタイルの「WAS IT ALL WORTH IT」などの良曲があってバランスの良さが光る。「RAIN MUST FALL」なんか、偶然にも後にフレディ・マーキュリー・トリビュートの時にボーカルを務める事になるジョージ・マイケルの歌い方にそっくりでビックリした。
「THE MIRACLE」のビデオクリップでは、オーディションで選ばれた子供ヴァージョンのクイーンが演奏するシーンがほぼ使われているのだけど、コレにはホントに脱帽。パフォーマンスが本家そっくりで何度見ても笑ってしまう。

この時に、クイーン史上初めてアルバムの作曲クレジットがクイーン名義になってるいるのだけど、これは印税がきちんと4等分される事を狙った事らしい。以前からジョン・ディーコンはこの事が不満だったらしいし。
だけど、どの曲を聴けば誰が主導権を持っているかは明確なのがこのバンドの面白いトコで「THE MIRACLE」はフレディ、「I WANT IT ALL」はブライアン...ってな感じで一”聴”瞭然(笑)。

しかし、この時点で次作がフレディ在命最後のアルバムになるとは全く思ってもいなかったな。「INNUENDO」が遺作という事でクローズされる事が多いので、どーしてもこのアルバムが希薄になってしまいがちだけど、だからこそ先入観を持たずに気楽に聴けるという意味で本作の価値があると思う。

「I WANT IT ALL」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=hFDcoX7s6rE&feature=fvw

「THE MIRACLE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=2DaY8-Mui0I

「BREAKTHRU」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=CEjU9KVABao&feature=channel