メトロポリスメトロポリス
(2010/05/19)
FM

商品詳細を見る


昨日のカテドラルと一緒に購入したのがこのFMの最新作「METROPOLIS」。再結成後初の作品、前作からのブランクから数えると実に14年振りになるそうだ。正に待望の新作...と言ったトコで非常に嬉しい。
当初は再結成ライブ1回のみ復活、とアナウンスされていたので新作の期待など全くしてなかったけど、こうして復活してくれただけでも感慨深いモノがあるなあ。ただ、オリジナルギタリストが抜けてしまったみたいで残念だけど。

この新作の話を最初聞いた時、音楽的な方向性は初期のスタイルになると噂されていたけど、実際にアルバム聴いてみると決してそんな事はなく、かといって後期の激渋路線かと言われるとそうでもない。その中間を狙ったスタイルに落ち着いた様だ。
初期にあった華やかなキラキラしたポップ系は皆無で(日本盤ボーナストラックの「KISSED BY AN ANGEL」が近いかな?)疾走感のある楽曲よりもミドルテンポのメロディに重点を置いた作風は、今のバンドのスタイルに相当しいと思う。
やはり耳を惹くのは、相変わらず歌の上手さが光るスティーヴ・オーヴァーランド。少し声質が擦れ気味になってきたかな?と思わせるけど、またそれが味になってるのがニクい。インナースリーヴの写真で短髪になってるせいか、元サンダーのダニー・ボウズを思い起こさせる(お互い歌も上手いし)。

オープニングの「WILDSIDE」が地味にスタートする為、かなりあっさりした雰囲気で「復活したぜ!」というノリでないのが残念だけど、続く「HOLLOW」が穏やかでアーシーな雰囲気になるので、「TOUGH IT OUT」の頃の様なHRを期待すると肩透かしを喰らうと思う。私的には「OPEN」の頃のゴットハードを思い出したな。
しかし、3曲目の「UNBREAKABLE」が眉唾モノで、この哀愁を感じさせる楽曲のお陰で今作は勝負あった。後半にもさびのコーラスが爽やかな「BRING BACK YESTERDAY」や渋いバラード「THE EXTRA MILE」、これまたメロウな哀愁が胸を打つ「WHO'LL STOP THE RAIN」など、聴き所が多い。

正直、こんなに立派な作品が出来るとは思ってもみなかった。過去のアルバムの中でもこれほど充実したモノがあっただろうか?と思わせる様な作品だと感じた。
今の時代には余り歓迎されないスタイルなんだろうけど、このテの音楽を好むリスナーは絶対に少なからず存在するので、ずっとこのまま良質な作品を作っていってもらいたいなあ。ホント、サンダーの解散でもう十分だよ、あーいう悲しい思いするのは。

MY SPACE↓
http://www.myspace.com/fmukrock
スポンサーサイト

The Guessing GameThe Guessing Game
(2010/05/19)
カテドラル

商品詳細を見る


ここ最近、新作CDは余程早く聴きたいモノ以外は月末にあるタワーレコードの携帯会員オンリーの2倍・3倍ポイントデーに買う様にしている。このポイントが結構知らず×2のうちに貯まっていくので、意外と侮れないからその貯まったポイントで、ちょっと高めのモノを買おう...という魂胆だったりする。

で、昨日から明日までそのポイントデーなので、給料も出た事だし早速店頭にチェックしに行ったのだけど、今月はもう既に買うモノが決まってたので直ぐ帰ってくるつもりだったのだけど...このCDが試聴コーナーに入ってたお陰で大いに悩まされ、結局1枚諦めてこのCDを購入。ホントにご無沙汰で、しかもかなり歴史の長いバンドなのに初めて買うバンド、カテドラルの通産9作目「THE GUESSING GAME」。

何故かこのバンドは、デビュー当時から知ってるのに今まで縁が無かった。デビューアルバムのジャケの怪しさからして興味は惹かれないハズではないのだけど、当時の宣伝コピーにあった「世界最速から世界最遅へ」というのがどーも引っ掛かって手が出せなかったのだ。今でこそドゥームが何たるかは一応知ってるつもりだけど、当時に聴いていたら受け付けなかっただろうなあ。

で、試聴コーナーで見つけた時は「あ、カテドラルの新作が出たのか!」とは思わず「何でカテドラルが試聴コーナーに?」という思いだった(笑)。久々に名前を見たモノ珍しさもあって、興味を惹かれて聴いてみたのだけど、まずリー・ドリアンの声が普通の声で歌ってるのに驚いた。歌の下手さは相変わらずだけど(爆)デス声じゃなければ何とか許容範囲だぞ...と。
また、曲順を追う毎に曲調がいつものドゥームっぽさは皆無で、逆にバラエティに富んだ内容なのも驚かされた。しかも音が70年代に活躍したメロトロンやシタール、ムーグやハモンドといった埃っぽさ満載。タイトル曲なんて普通にディスクユニオン:新宿プログレッシブ館の店内BGMで掛かってても何の違和感も感じない雰囲気だし。

これはひょっとすると...ってな事で、結局お買い上げ。2枚組の本作は、1枚目が70年代フォークトラッドを基調とした雰囲気にバンドの音を絡めた雰囲気で、もう1枚がいつものバンドのスタイルに近い感じという変則的な作品かと。
正直いってドゥームスタイルよりも1枚目の雰囲気が最高にカッコ良かったので、従来のスタイルに思い入れがない私には1枚で良かったのでは?と感じたけど、それだと従来のファンの期待を裏切ってしまうんだろうなあ。
「JOURNEY INTO JADE」での歌詞で、明らかに今のバンドの正直の気持ちが綴られているけど、今回の作品はそれだけバンドとしての新機軸を生み出したと感じてるんだろうな。これから、この1枚目の路線を踏襲する事になるのなら、私にとって非常に興味があるバンドに変わってくるのだけど、さて如何に?

アルバム予告編↓
http://www.youtube.com/watch?v=MkuDyv0fpxo

「THE GUESSING GAME」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=jRcLLn2V6fA

「FUNERAL OF DREAMS」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=taveV23K_uk&feature=related

ナイトフライトII(紙ジャケット仕様)ナイトフライトII(紙ジャケット仕様)
(2008/05/07)
ナイトフライト

商品詳細を見る


先日書いたロニー・ジェイムズ・ディオの悲報の衝撃からまだ落ち着きを取り戻してないところに、今度はスリップノットのベーシスト、ポール・グレイがホテルで遺体となって発見されるというこれまたショッキングな話が入ってきた。
ロニーの場合は年齢も年齢だし仕方ない部分があるにせよ、今回のポールは現在活躍しているミュージシャンと言うのがポイント。過去にドラッグでパクられた過去を持つので、どうやらドラッグの過剰摂取の疑いがあるみたいで「やっちまったなあ」ってな感じ。
スリップノット自体、私はファンではないので思い入れは無いけれど、こういう話を聴くと切なくなってくる。スリップノットの楽曲を手掛けるメンバーだったらしいので、バンドにとっては大きな損失だろうなあ...R.I.P.

さて今日のレビューは、先日某音さんからアース・ウィンド&ファイアーのコメントで勧められたナイトフライトというバンド(プロジェクト?)の「NITEFLYTEⅡ」。
私は全く知らなかったのだけど、某音さん曰く「AOR関連ガイドには必ず載ってる作品」との事で、よく本屋でそのテの本が置いてあるのを見掛けるけど、そこまでチェックはしてなかったから全く知らなかった訳で。しかも発表が1981年なので、既に30年近く経っているし。

で、紹介されたYOU TUBEをチェックしてみると、これが見事にツボなAOR作品でして...一聴して直ぐに惹き込まれましたよ。TOTOの1stアルバムに入っていてもおかしくない様な、アーバンな雰囲気を感じさせる大人の音楽という感じで。普段HM/HRばかり聴いてる耳には、音自体やってることは古臭くても物凄く新鮮に感じられた。

そこでCDを探して、Eブックオフにて中古紙ジャケ盤が\1480で売ってたので、早速購入。今聴きながらこの文章書いてるのだけど、全8曲でトータルランニングが32分弱なのでアッという間に終わってしまう。
しかしどの曲も完成度は高く、真夜中のドライブやリラックスしたい時には打って付けの作品かと。ただ、これから夜勤に行く身としては、聴くタイミングを思いっ切り間違えてますけど...(涙)
ただ、苦言として3曲目の「SHOOT FROM THE HIP」は、正直微妙。2曲目の「YOU'RE BREAKING MY HEART」が素晴らしい余韻を残してくれているのに、いきなりの能天気レゲエナンバーを持ってくるかね、普通?はっきりいって蛇足的なモノかと。

まあ、何はともあれ、これから長い付き合いになりそうな作品である事は間違いない。この作品を勧めてくれた某音さんにはホントに感謝です!

「YOU ARE」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=N-QHRswbdEY&feature=related

「ANYWAY YOU WANT」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=OUnB4ySqPfs

ベスト・オブ・ディオ・イヤーズベスト・オブ・ディオ・イヤーズ
(2007/04/25)
ブラック・サバス

商品詳細を見る


先週は色々と忙しくて、ブログ更新する暇が無かった中、週初めにロニー・ジェイムズ・ディオが死去という悲劇が起きてしまった。
正直に語ると、ここ数年ディオの音源は殆ど聴いておらず、昨年発売されたヘヴン&ヘル名義の「THE DEVIL YOU KNOW」も購入してなかったので、数曲のみでまともには聴いていなかった。
なので、こういう追悼というカタチで聴く事になるのはロニーに対して凄く失礼にあたるとは思うけど、改めて聴こうと思っても昔はカセットのみで持ってたので、ディオのCDはブートのみしか持っておらず、直ぐに某密林サイトにてRHINOリマスターのベスト盤を注文した。

で、このCDは先日図書館で借りたモノなのだけど、ロニーがサバスに復帰した際に作られたロニー在籍時の3枚(「HEAVEN AND HELL」「MOB RULES」「DEHUMANIZER」)から選曲されたベスト盤。この後にオジーが(と言うかシャロン・オズボーン)「オリジナルメンバーのみがサバスを名乗る権利がある」とトニー・アイオミを訴えた為に、ブラック・サバス名義では最後になってしまった曰く付きのアルバム。

手っ取り早くロニー時代のサバスを知るには非常に分かりやすくて良い作品だと思う。ボーカルが変わったお陰でバンドの雰囲気も若干変わったのがよく分かるし。
私はオジー期もロニー期もトニー期も好きなので、どの音楽性が好きかと問われても同じ答えしか語れないのだけど、ロニー期はオジーのドロドロとした呪縛性と、トニー期の洗練された様式美が良い具合に混ざり合わさった時期だったと思う。
発売当時は賛否が多かった「DEHUMANIZER」の楽曲も、こうして1枚に収められるとそんなに違和感が無いのもちょっと驚いた。
あとはリマスター効果のお陰で、随分音質がクリアになり聴き易くなったのも特徴的。ラスト3曲の新曲も、如何にもディオの為に作られたスタイルなので、安心して聴ける。

改めて聴いてみて、彼が残した楽曲群がHM/HRの世界にどれだけの影響をもたらしたかを存分に知ら示された。こうしたカタチで聴くなんて、今は本当に後悔の気持ちで一杯だ...

「HEAVEN AND HELL」(ライブ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=NUJH7y1yK_E

「MOB RULES」(ライブ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=Rajfsx0sUnU

「TV CRIMES」(PV)↓
http://www.youtube.com/watch?v=cyllLXM4iKE

アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~(初回生産限定盤) [DVD]アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~(初回生産限定盤) [DVD]
(2010/04/14)
アンヴィル

商品詳細を見る


昨年から話題になっていたアンヴィルの映画「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」のDVDをようやく購入。話題性は元より、何より初と言ってもいいHM/HR系バンドのドキュメント作品という事なので、映画の情報を知った時からHM/HRを愛するモノとしては避けては通れない作品でしょう。

正直、この映画を観るまではアンヴィルの名前は知っていながらも音の方は全く耳に入れた事はなかった。映画の予告編でも「ボン・ジョヴィ、ホワイトスネイクは有名になったのに、何故彼等は成功出来なかったのか」的な事を書かれていたけど、正直に書くとこのDVDに付属している彼等の最新作「THIS IS THIRTEEN」を聴いてみると、実力はあるのにそれを最大限に活かし切れてない印象を受けた。つまり楽曲のフックが無いのが致命的、と言う事だ。

それはともかく、映画の内容の方はそんなアンヴィルの現実世界を映し出すドキュメントで、アルバム製作する金も無いバンドが、家族との生活やバンドを存続させる為の苦労をこれでもかと言わんばかり見せ付ける。
「ボーリング・フォー・コロンバイン」や「華氏911」などのドキュメント映画を撮っているマイケル・ムーアが「今まで観たドキュメント作品の中で最高に素晴らしい」と賞賛を送ったのを初め、俳優のダスティン・ホフマンが「HM/HRは大嫌いだけど、今まで観た映画の中で最も心を揺さぶられた映画だ」と発言、他のHM/HR系ミュージシャンの賛同を得て、さすが話題に上っただけの事があるモノだった。

日本でCDをリリース出来る新人や中堅バンドの中にも、普段は普通の仕事をしながらもバンド活動を行ってる人達が多いのは知っていたけど(日本だとアウトレイジの橋本さんがそうでしたね)バンドで生活出来るのを夢見ながらも現実の世界に身を投じるのは、ホントに音楽が好きだから出来るんだろうなあ...と感じさせるのだけど、アンヴィルのそれはかなり強烈だと思う。
普通なら、30年近くも地味ながらアルバムを作り続けて成功出来ないなら、中年になった自分の能力を疑問視すると思うけど、リップスにはそれが全く無い。それどころか、身内からアルバム製作の資金を援助して貰っても、未だにバンド成功を夢見るその姿勢には感心はするけど、自分には絶対に出来ないと感じた。

ラストのラウドパークのシーンはちょっと??と感じたけど、あれだけの苦労を担いながら前座とはいえオーディエンスに歓迎されて、しかもラウドパークでのサイン会でファンが号泣しているシーンを観て、商業的成功とはまた別の成功を得てるのは救いだった。こういうファンがいるのはバンド冥利に尽きるのではなかろうか。

私は残念ながらバンドの音には余り魅力を感じなかったけど、こういうバンドが音楽シーンの一部を支えているのも事実。作られたアイドルなんかよりもよっぽど魅力的に感じるこの生き様、確かに傑作かも。

予告編↓
http://www.youtube.com/watch?v=wsIgGA-KZWQ

フォーエヴァー・ディレイド(ザ・グレイテスト・ヒッツ)フォーエヴァー・ディレイド(ザ・グレイテスト・ヒッツ)
(2002/10/30)
マニック・ストリート・プリーチャーズ

商品詳細を見る


新品CD¥1000セールにて購入してから暫く放置してあったのだけど、久々に発見したので聴いてみた(どんな経緯だ?)マニック・ストリート・プリーチャーズのベスト盤「FOREVER DELAYED」。

実はこのバンド、デビュー当時から存在は知っていたのだけど、これまでまともに聴いた事がなくて、ベスト盤とはいえちゃんと聴くのは初めてだった。何でこれまで聴いてなかったのかというと、デビュー当時のヘンな煽り(と敢えて言わせてもらおう)のお陰だと思う。

ガンズ・アンド・ローゼズのああいう登場の仕方を真似たのか、まず話題性で掴んでしまおうという雰囲気が感じられて”デビュー作1枚で解散する”とか”インタビューの最中にメンバーが4 REALと身体にナイフで切り刻んだ”とか安っぽいイメージが先行していて、肝心の音楽については全く説明が無かったのがマイナスだった。
とはいえ、ちゃんと音楽も聴いて判断せねば...と言う事で、1stアルバムからの楽曲を数曲聴いてみたのだけど、そのイメージに合わないVoの声質が妙に引っ掛かり、また大口叩いた割りには取り立てて曲も良いとは思わなかったのが印象を更に悪くした。
それから数年後、メンバーの失跡も話題作りの一環か?と醒めた見方しか出来なかったし、図書館に数枚CDが置いてあってもなかなか借りる気も起きなかった。

それが何故本作を買う事になったのか?単に2枚組で新品¥1000だからという事以外他にない(笑)。それに、デビューからかなりの年数が経ってるし、デビュー作で解散すると言いつつも未だに現役で、しかも知名度もそこそこにある。やっと、まともに聴いてみる気になったと言う訳だ(爆)。

で、聴いた感想はというと、未だに解せない部分はありながらも、それらの言動を抜きにして純粋に楽曲だけを聴くと、全く悪くないと思う。ブリットポップとまでは言わないけど、普通にUKのロックバンドのスタイルで、意外とドラマチックな音作りするバンドなんだな...という認識が出来た。

聴いて日が浅いので、これからハマるかどーかは全然分からないけど、余り深く考えずに忘れた頃に聴いてみると新たな発見がある様な気はする。
ただ、これだけは言える。「EVERYTHING MUST GO」と「MOTORCYCLE EMPTINESS」、「THERE BY GRACE OF GOD」は名曲だ!と。

「EVERYTHING MUST GO」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=Y9kz10lAMFY

「MOTORCYCLE EMPTINESS」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=ZmVktKMrjLw&feature=related

「THERE BY GRACE OF GOD」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=boq_WSl94FE

ビッグ・ジェネレイター(紙ジャケ SHM-CD)ビッグ・ジェネレイター(紙ジャケ SHM-CD)
(2009/07/22)
イエス

商品詳細を見る


このアルバムは、結構前にumeさんから「イット・バイツの雰囲気に似ている」と薦められて、直ぐにレンタル屋に走って聴いてはいたけど、PCが壊れてデータが飛んでしまったのを境にまともに聴けなかった。
けど、昨年直ぐに完売してしまったSHM-CD紙ジャケ盤を購入していたので、今更ながらレビューと行きますか。イエス、1987年発表の作品「BIG GENERATOR」。

この時期、私は既に洋楽の洗礼を済ませてあったのでリアルタイムで体験してるのだけど、実は余り記憶に無かったりする(苦笑)。
理由もよく覚えていないのだけど、多分シングルカットされた「RHYTHM OF LOVE」が前作を踏襲した音作りだたのにも関わらず、突き抜けた明るさが全体を支配しており、余りの聴き易さに殆ど印象に残らなかったのだと思う。
聴き易さが悪い...という訳ではないのだけど、イエスに関してはどーしてもプログレの感覚で捉えてしまうので、それと比べるとプログレ特有のクセが消えて、普通のチャートでも十分に通用する楽曲群だったと。

しかし、こうしてじっくりアルバム聴いてみると、結構細かい凝った事はやっていたりする。そりゃ大作風味は全く皆無だけど、流れる様なメロディに突如テクニカルなギターソロが入ったり、要所に絡められたきれいなコーラスなど、聴けばやっぱイエスだ...と言う事になる。

このアルバムでの立役者は、間違いなくトレバー・ホーンとトレバー・ラビンの2人でしょう。良くも悪くも己のスタイルを貫いたプロデューサーと、前作「90125」の大ヒットの恩恵を受けたメンバーの中で、唯一今作の下地を持っていた最年少メンバー。どちらもバンドのオリジナルメンバーではないのが、当時のバンド内の状況を表していたと思う。

方向性に不満があったのか、単に見えなかったのか分からないけど、ジョン・アンダーソンはこの後に”もう一つのイエス”に参加してアルバム&ツアーまで行ってしまい、残ったメンバーは名前こそ残ったものの作品は残せなかった(ベスト盤に入った1曲のみ)のがホントに惜しかった。
アンダーソンが抜けた時点で、トレバー・ホーンをプロデューサーに再度迎えてこの路線を突き詰めれば良かったのに...と。

何はともあれ、数ある作品の中でもかなりの異色作である事は間違いない。バンドがモダンの要素を取り入れて、より大衆性を感じ取った結果がこのアルバムの総てと言っても過言ではないと思う。

「RHYTHM OF LOVE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=2RLMKyADJyY

「LOVE WILL FIND A WAY」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=aqJL7YcDgpQ

NevermindNevermind
(1991/09/24)
Nirvana

商品詳細を見る


5日間もあったGWもあっという間に過ぎ去ってしまい、今日から仕事でちょっとノリが悪い。明日行ってまた2連休だけど、何だかなあ...
しかし、GW始まる前はアレもしたい、コレもやろう...と予定ばっかなんだけど、結果的には特に大した事はしていなかったりする。ま、そういうモノなんだろうけど、音楽だけはしっかり...というか、かなり聴いてはいた。

前回のEW&Fも図書館から借りてきたモノだけど、その後直ぐに返却して(しかし、しっかりPCに○存は忘れない)また別なモノ借りてきたのだけど、その中にニルヴァーナのBOXセットに入ってた「SLIVER」なるモノも借りてきた。
コレがベストと銘打ってあっても、実際はデモやライブが収録されていて、しかもそのデモが酷い音質でとてもベストとは言えない代物。でもニルヴァーナというバンドを知るには既存のベスト盤を聴くよりはこっちの方がバンドの本質を表わしてる気が。
それはともかく、今までニルヴァーナを全く取り上げてなかったので、やはり最初は彼等をメインストリームに押し上げた2ndアルバム「NEVERMIND」をレビュー。

好き嫌いはともかく、間違いなく90年代を代表する1枚に数えられる名盤で、彼等の出現でオルタナ・グランジなるジャンルが確立されて、彼等の歴史の終焉こそがグランジの死を意味するモノだったと思う。
余りにもこの作品やバンドに注目が集まってしまった為に、カート・コバーンは苦悩する羽目に陥ってしまった訳だけど、これほど勢いのある作品を作ってしまえば無視するなと言う方に無理があると思う。

私が彼等を知ったのはBURRN!からで、メタリカのブラックアルバムが発表される直前にカーク・ハメットがお気に入りで聴いていたのがこのアルバム...と言う事で存在を知った。
ブラックアルバムも、それまでのメタリカの音楽性から外れた感じだったし、間違いなくシーンの移り変わりというモノがこの時期にはあったと思う。それでニルヴァーナが台頭してきた、と。

メタリカのフォロワー?とか思いながら聴いたら実は全然違うモノで、ソニック・ユースあたりを彷彿とさせる雰囲気だったので最初はめちゃくちゃ戸惑いがあった。
だけど「SMELLS LIKE TEEN SPIRIT」は普通にカッコいいと思ったし、勢いのある「BREED」や「TERRITORIAL PISSINGS」「STAY AWAY」、浮遊感漂う「COME AS YOU ARE」「LITHIUM」「DRAIN YOU」は最初から好きだった。

ただ、バンドが余りに大きくなりすぎたお陰で「何かちょっと違うんじゃないか?」と思う様になってしまい、3rdが発表される頃には大して興味が持てなくなってしまった。3rdも勿論聴いたけど、メジャーなバンドが無理にインディっぽい音作りに戻そうとしてるのか?と変な勘繰りしたりして。そしてカートの悲劇はもはや確信的じゃないのか?とすら思ったくらいだし。それが原因で起こった伝説的扱いや過大評価に繋がったとも思えるし。

とまあ、ニルヴァーナのファンからは間違いなくブッ殺されそうな意見だけど(爆)実のところはこういうバンドが出現したお陰で、音楽シーンに新たな変化が起きた事は良い刺激だったと思う。そりゃ、大好きなHM/HR系が隅に追い遣られた訳だけど、例えばあのままHM/HRの隆盛期が続いたとしても、いずれは衰退していたと思うし。
それに、このバンドが持ってた精神は間違いなく本物だったとも確信出来る。期間は短かったけど、衝撃は計り知れなかったこの時代、リアルタイムで過ごせたのは嬉しかったな。

「BREED」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=h2JgqF384cU

「COME AS YOU ARE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=vabnZ9-ex7o

「LITHIUM」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=pkcJEvMcnEg

エッセンシャル・アース・ウインド&ファイアーエッセンシャル・アース・ウインド&ファイアー
(2009/07/22)
アース・ウインド&ファイアー

商品詳細を見る


毎年思う事だけど、入る前が一番楽しいGW。早くも半ばに入って、相変わらず大した事やってないなあ~と。ホント、グダグダして終わりそうな感じなので、ちょっと音の勉強でもしようかと市立図書館で目ぼしいモノをチェックしてみた。
で、代表曲はある程度知ってるものの、今までまともに聴いた事がなかったアース・ウィンド&ファイアの2枚組ベスト「THE ESSENTIAL」を借りて聴いてみた。このテのR&B系はホントに久しぶりに聴くので、新鮮かつ懐かしくもあるなあ。

私が彼等に対して知ってる知識と言えば、よくAOR系のコンピ盤にバラードが収録されていたり、MTVが開始する以前に作ってあったPVが、派手な宇宙服や民族衣装みたいなモノに身を包んだ黒人達が踊りまくってモノだったり、TVの芸能人ものまね番組でモト冬樹とグッチ雄三が彼等の「FANTASY」の物真似をやってた事くらいかな?(最後は余計か)

それはともかく、彼等の長い歴史(結成は1969年との事。私が生まれる前!)をこうした2枚組にまとめたベスト盤があるのは非常に有難いな、と。CDの発売年は2002年だけど、収録されているのは4thから14thまでの全盛期の楽曲。これなら選曲が良くない訳がない!ディスコ全盛期によく彼等の楽曲が掛かってたらしいけど、当時としても「SEPTEMBER」や「BOOGIE WONDERLAND」「LET'S GROOVE」あたりはかなり洗練されていた音ではなかろうか?

ただ、それは私が今まで色んな音楽を聴いてきたから言える事であって、私が洋楽を聴き始めた当時は正直言ってR&B系はちょっと古臭いイメージがあった事は否定しない。エレクトロっぽいポップソングが主流の時代に、歌唱力で惹きつけるスタイルは、一部を除いて時代と相成れない感覚があったからだ。
そんな時代の匂いを嗅ぎ取ってしまったお陰で、彼等の代名詞だったホーンセクションを捨ててテクノロジーに走ってしまい失速していったのは、ホントに皮肉としか言い様がないと思う。

しかし、彼等のバラードはホントに絶品だと思う。よくコンピ盤に収録されている「AFTER THE LOVE HAS GONE」は当然として、他にも「REASONS」「OPEN OUR EYES」「YOU」なんかも胸に染みるなあ...

とまあ、ゆっくりのんびり聴くには最適な入門編アルバムではなかろうか?天気の良い昼下がりから夕方までちょっと贅沢な時間を過ごせたので、このCDはお金がある時にでも早速購入する事にしよう!

「LET'S GROOVE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=_XOY7lsBVpo

「SEPTEMBER」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=2S8ZrQG0y6g&feature=related

「AFTER THE LOVE HAS GONE」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=12dw_BgFAeM