ザ・マスカレード(初回限定バリュー・プライス盤)ザ・マスカレード(初回限定バリュー・プライス盤)
(2010/08/18)
メイレイ

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月末恒例のタワレコ・ポイント3倍セールで物色していたのだけど、何故かコレといったモノが見付からず、とりあえず絶対に買うと決めていたこのアルバムを購入して帰宅。メイレイ、約3年振りの新作「THE MASQUERADE」。

ジャケを見る限り、デビューアルバムの雰囲気とはちょっと変わったのか?と思いきや、楽曲自体は前作と大して変わりはなく、相変わらずのメロディが際立っている良いアルバムだと思う。
ただ前作との違いは音処理にあって、今回は結構エレクトロっぽい雰囲気が全体を占めており、この部分が今回のアルバムの評価の分かれ目になりそうな感じかも。
私自身はこういう音処理も嫌いではないし、バンドらしさもそれほど失われていないので、コレはコレで良いと思うけど、コレが枚数を重ねていくにつれてバンドアンサンブルが見えなくなったら、楽しめなくなるとは思う。

しかし、ここのVoはホントに良い声してるなあ...と今回のアルバムを聴いて改めて思った。しっとり聴かせる「FREEZE」や「SOMEDAY YOU'LL BE A STORY」、アップテンポの「THE WORLD KEEPS TURNING」や前作からの流れを踏襲している「WHAT GOOD IS LOVE(WITHOUT YOU)」などがお気に入りなのだけど、どの楽曲もVoの個性がはっきりと分かる良曲かと。

本国よりもここ日本やアジア地区での人気が高いという事もあってか、ボーナストラックにはクイーンの「手をとりあって」が収録されているけど、コレもまたナイスなカヴァーで良い仕上がり。本家のブライアン・メイからもお褒めの言葉を頂いたとか。

オレンジカウンティというエモ系バンドを数多く排出している地区において、如何にもそれらしさを感じさせるアルバムかと。待った甲斐のある素晴らしいアルバムだと思うけど、次作はもうちょっとリリース期間が短いと嬉しいかな。


「WHAT GOOD IS LOVE(WITHOUT YOU)」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=ejvNrguM0lo&feature=fvsr

「ON THE MOVIE SCREEN」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=8ndyEDVll9k&p=EA0799E8AA7A79CD&playnext=1&index=28
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グレイテスト・ヒッツ(DVD付き 初回生産限定盤)グレイテスト・ヒッツ(DVD付き 初回生産限定盤)
(2004/10/06)
コーンKORN

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まさかこのバンドがラウドパークのステージに上がるとは思ってなかったので、かなり意外な選択で、また純粋なメタルファンにとってこのバンドがどの様に映るのか、ちょっと興味があったりするなあ。因みに私自身は、このバンドはメタルとは思っていないので、かなり異質に感じたりするけど...

と言う訳で、前回のボビー・コールドウェルから一転、重さ最優先!といった感じのコーンのベスト盤を今回はチョイス。
実は彼等のアルバムはこのベスト盤しか持ってません(汗)。理由?単に最初の印象が余りよくなかったモノなので...まともに聴き出したのは、何時ぞやのアンスラックスのインタビューでスコット・イアンとチャーリー・ベナンテがやたらと彼等をヨイショしていて「最近のヘヴィ・ロックは殆どコーンのパクリだ!」と読んで「ホントに、このバンドはそんなに凄いのか?」と思い、ちょうどDVD付き初回盤が中古屋で売られてたので、試しに購入してみた...と。

で、まずはCDを聴いてみたのだけど、確かに重い。何だかリズム隊が沈んでいる様なくらい、ひたすら重い。噂に違わぬ...と言った感じだけど、問題はヒップホップ系の様なノリにあった。
別にレッチリやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンみたいに、ギターがギャンギャン鳴っていながらも音の主体がファンクだったりラップであったりするのも気にはならないのだけど(むしろ好きなくらいだけど)コーンのそれは、何故かミスマッチに聴こえたのだ。だから、CD買っても聴くのは冒頭2曲のカヴァー曲(キャメオとピンク・フロイド)と数曲...ってな具合だった。

でもDVDの方を観てみると、演奏力の高さは疑いないし、ミスマッチに聴こえたリズムも慣れてくると意外とクセになる感じがした。またジョナサン・デイヴィスの狂いっぷりな歌いっぷりもハマってくるし。なるほど、確かに個性的な音楽演ってるなあ...と、ココでやっと認識出来たのだ。

選曲の方は1st~6thまでのチョイスなのだけど、面白いのは初期から順に~ではなく、最新作から初期に~という構成。コアなファンはやはり1st、2ndを未だに支持しているから、終わりに近付くにつれ盛り上がっていくというヘンなノリもこのバンドならではかと。

とりあえず一通りアルバムを聴いてはみたけど(最新作はまだだけど)やはり初期2枚のインパクトは絶大。色々試行錯誤はしているけど、初期が凄過ぎたお陰でずっとその幻影に付き纏われている感覚があると思うなあ。

「A.D.I.D.A.S.」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=a5O8Y4u2dgw&feature=related

「BLIND」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=Js1VR51LRIs

「ANOTHER BRICK IN THE WALL」(ライブ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=-3Ki2DJfhns&feature=related

パーフェクト・アイランド・ナイツパーフェクト・アイランド・ナイツ
(2005/03/24)
ボビー・コールドウェル

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先週末は少し涼しかったのに、昨日・今日とまた暑さが戻ってきて今頃になって夏バテ気味...
昨日はちょっとドライブしてきたけど、気分転換のハズが何故か疲れがドッと出てしまい、今日は買い物以外がウチで寝たきり。気分を変えようと思って映画のDVD観始めても途中で寝てしまうのだから、どんだけ疲れてるんだよ、と。

そんな感じなので、リラックス出来る音はないか?とCD欄をチェックしてみたトコ、夏のイメージにピッタシのこのアルバムが出てきた。今月末にまたまたベスト盤が発売される(って、何枚目だ?)ミスターAORことボビー・コールドウェルの現時点での最新オリジナル盤「PERFECT ISLAND NIGHTS」。

最新オリジナル盤といっても、このアルバムが発売されてから既に5年も経っている。まあ、ボビー自身は1~2年くらいのサイクルで来日公演を行っているので、来日公演に通う熱心なファンにとっては余りブランクを感じさせないのだろうけど、来日公演に行ってない人達からすると大分間隔が空いてるなあ...と感じるのは致し方ないトコか。

それはともかく、このアルバムの大きなポイントは前作まで暫くジャズ・スタンダードの世界に浸っていたのに、往年のAORスタイルに戻ってきた事。元々歌唱力には定評のある人なので、何を歌っても絶品のモノを作ってしまうのはさすがだけど、ファンが求めているのはやはりこのスタイルでなきゃ...というのが明確に浮き出たのではなかろうか?

初期の頃からお馴染みのコントラストを基調としたジャケ。そして冒頭の「IN THE AFTERLIFE」から独特の世界観に取り込まれるのは相変わらず。個人的には、もうちょっと泣きの要素が欲しいトコだけど、それではアルバムのコンセプトと外れてしまうのだろうなあ。

正にタイトル通りの世界。私にとっては、AORというモノをここまで具体化してくれるミュージシャンはこの人以外はいないと思うくらい、全く期待を裏切らない。
...なのでベスト盤はもういいから、そろそろ新譜作ってくれないかなあ。

しかし、以前某音さんも語っていた通り、日曜の午後にAOR聴くとホントのんびり出来て良いですなあ~。ちょっとヒマな時にはリラックス出来て効果覿面かと。

「EXTRA MILE」(曲のみ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=ioFohUEF-Gs&feature=related

「I NEED YOUR LOVE」(曲のみ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=sXd_GvQcFFs&feature=related

生還生還
(1995/04/06)
マッド・シーズン

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5日間あったお盆休みもアッという間に終わり(ホントにアッという間...)何をする訳でもなく、ただ友人と飯食いに行ったり、実家へ線香上げに行ったりしただけで、これじゃ何か勿体ないな...と思い、連休最終日に先日のアウトレイジの件もあった事だし、約100kmの県北ブックオフ巡りツアーを敢行。
結果的にはこのアルバムを¥250でゲットしたくらいで他は見付けられなかったけど、天気も良かったし良いドライブ日和に恵まれて気分転換には最高だったなあ。お陰で、昨夜の出勤はかなりダルダルで、会社に着いただけでかったるくなってしまったし...

それはともかく、このマッド・シーズン。以前から興味があったのだけど、結構早くから廃盤状態でなかなか見付けられなかったのだけど、こんなに安値でチェック出来てラッキーだったなあ。アリス・イン・チェインズの故レイン・ステイリーと、パール・ジャムのマイク・マクレディの唯一のプロジェクト作で、邦題が「生還」。

グランジ隆盛の時代、その中心にあったシアトルのバンド達は自分達のバンドが軒並みチャートを駆け上がってシーンを席巻しているにも関わらず、こういった他バンド達との交流が結構盛んで、このバンド以外にもサウンドガーデンとパール・ジャムのメンバーで結成したテンプル・オブ・ドッグや、プロジェクトではなかったけどアリス・イン・チェインズのミニアルバム「SAP」で、マッドハニーとサウンドガーデンのメンバーがゲスト参加していたり、同じ同郷の大先輩であるハートのアルバムにもレインが1曲ゲスト参加していたりと、全て網羅したら結構な数になるのではなかろうか。

そんな他メンバー達との交流でどんな音になるのか?このアルバムでは共に個々のバンドではかなり個性的な音を出しているので、素直にこのメンツでどんな音になるのか期待度は結構高かった。
で、聴いてみたトコ、私的には両方のバンドに若干似た様な雰囲気はあるものの、決してそのまんまの音ではなくもっとリラックスした感じのブルースを基盤とした音作りで、ちょっと肩透かしを喰らった。

レインの歌唱はかなりラフな感じで高音が結構強調されており、こういう歌い方も出来るんだと感じたし、マイク・マクレディのギターはパール・ジャムで聴けるよりもかなりブルージーで、古臭い音を感じとれる。レインが絡んでるお陰か、少しサイケっぽい雰囲気も。
歌詞の方は相変わらずレインの世界全開で、これに関してはアリス・イン・チェインズで聴けるモノと全く同じ(笑)。

レイン自身が描いたというこのジャケットに見られる様な白黒な世界観が、見事にこのアルバムを表していると思う。両方のファンは聴いて損はないと思うけど、アリス・イン・チェインズが好きだからといってこのアルバムが気に入るかどーかというと、ちょっと微妙なラインかも?パール・ジャムのファンは完全に好き嫌いがはっきり分かれると思うけど。因みに私は結構クセになっている。アリス・イン・チェインズよりもスマートに聴ける分、まったりとしたい時にはうってつけかも。

マッド・シーズンという言葉は、ロンドン南部で自生するマジック・マッシュルームの採取時期を表わした言葉らしく、またレインのドラッグ渦も当時では既に有名だったし、マイク・マクレディは当時アル中でそのリハビリ施設でこのアルバムで弾いているベーシストと知り合ったという話からもある様に(ちなみにこのベーシストは、レインよりも先にドラッグの過剰摂取で亡くなってるらしい)このアルバムにはそーいった過程が思う存分に詰め込まれている。


「RIVER OF DECEIT」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=CBACTCS4SmI

「I DON'T KNOW ANYTHING」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=f153VyiZpmw&feature=related

ジ・イヤーズ・オブ・レイジ [DVD]ジ・イヤーズ・オブ・レイジ [DVD]
(2008/02/27)
OUTRAGE

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このお盆休み中、特に何処にも行く予定がないので、ちょっとウチのCDラックの整理をして数枚中古CD屋に売りにいったのだけど、そこで偶然こんなモノを発見。アウトレイジのバンド結成20周年記念で発売された、5000枚限定のCD+DVDセット「THE YEAR OF RAGE」。通常価格¥5800のトコ、何と破格値の¥1550にて購入。コレはお買い得。やっぱ、店頭に行かないとこういうブツにはお目にかかれないモンですなあ~。
このブツの購入ポイントは、何といってもこの20周年記念で一時的にバンド復帰を果たした橋本直樹を含めたラインナップの音源という事でしょう!結果的には橋本さんのバンド完全復帰も相成って、新作にして最高傑作となった「OUTRAGE」を生み出す事になった訳だけど、勿論この企画が無ければこの4人が再び揃う事はなかった訳で、その経緯を示す重要な記録が収められている。
ライブには2度ほど足を運んでいるのでどんな感じなのかは分かってはいたけど、冷静に映像として観るのもなかなか機会がなかったので、このDVDはホントに有り難い。

で、そのDVDは冒頭でバンドのメンバーがそれぞれ今回の経緯について語っており、この企画を話を橋本さんに打診しようとした時、彼の居場所も何をやっているのかも他の3人は知らなかったというのは少し驚いた。てっきり友好的な脱退だと思ってたんで、バンド辞めてもオフでは仲が良いと思っていたので。
その橋本さんもバンドが恋しかったらしく、快諾してこのイベントに参加した割りには、肝心のVoが衰えてるどころか以前よりも迫力が増しているのには驚かされた。コレは新作のレビューでも書いているけど、10年以上もシーンから離れていた人が久しぶりのライブでこれだけ歌えるってホントに驚異的な事だと思う。

選曲もそれまでのバンドを遍歴を網羅したベスト的な内容で、個人的には「Mr.RIGHTMAN」や「CONCRETE MIRROR」が無いのは惜しいけど、それを言ったらキリがないので十分過ぎるかと。
またライブの音像がかなりラウドなスタイルなのも好ポイントで、このテのバンドには重要事項だったりするけど、例えば「MY FINAL DAY」でのスピードを増したプレイや、「HOW BAD?」~「FANGS」~「MADNESS」の畳み掛ける流れには、ライブならではの興奮が詰め込まれている。

改めて、ホントに凄いバンドなんだと実感出来た。前回のラッシュのDVDでも語ったけど、過小評価というのは何処の世界でもあると思うし、ましてや音楽の好みは人それぞれだから無理強いは出来ないけど、HM/HRというジャンルが好きでこのテの音に理解のある人達には是非、体感して貰いたいバンドだと思う。

「MEGALOMANIA」ライブ(DVDと同内容)↓
http://www.youtube.com/watch?v=WW9k_ud7bNA&feature=related

Kingdom ComeKingdom Come
(2004/06/08)
Kingdom Come

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最近、よくi-tunesに入ってるラジオのHARD ROCK/METALをよく聴いているのだけど、ここで久しぶりにこのバンドの「GET IT ON」を聴いて懐かしくなり、ちょっと忘れてた感もあってアルバム引っ張り出して聴いてみた。もう20年以上も前の話になるんだなあ...と、ちょっと感慨深くもあったりして。

ホントに名前も何も知らないバンドが、いきなりビルボードのアルバムチャートの上位に顔を出して、当時の評論家達がこぞって「レッド・ツェッペリンの未発表曲?、それとも再来??」と大騒ぎしたのが、良くも悪くもこのバンドのイメージを作ってしまったと思う。つまりデビュー当時からバンドの命運が決まっていたとも言えるかも?

私は当時レッド・ツェッペリンの存在をよく知らなかったので、周りが言うほどZEPに酷似しているという事もよく分からなかったし、ゲイリー・ムーアが彼等をバカにして「LED CLONES」という曲を作った経緯もよく理解出来なかったのだけど、確かに今アルバム聴き返してみると「GET IT ON」やバラードの「WHAT LOVE CAN BE」や「LOVING YOU」はそのまんまZEPだよなあ~と改めて感じた。

しかし、アルバム全体をよく聴いてみると、本当にZEPの未発表曲か?と信じる人ってそんなにいないと思うけどなあ。「NOW FOREVER AFTER」や「LIVING OUT OF TOUCH」、「PUSHIN' HARD」なんかは、如何にも当時のHM/HRのプロデュースでZEPの未発表曲でこんなに(当時の)現代的な音処理は出来てると思わないけどなあ。もし、ホントに未発表曲だったのなら「CODA」に数曲入れてるだろうに...ってよく見たら、このアルバムのプロデューサーってボブ・ロックだったんだ、と今知った(爆)。

それはともかく、ホントによく出来たHRアルバムだと思う。残念なのは、周りが余りにもZEPを引き合いに出された事だったのでは?次作ではBURRN!にディープ・パープルを引き合いに出されて、つくづく可哀相なバンドというイメージしかないけど、普通に音楽だけを評価するならホントに良いバンドだったと思うんだけどなあ...リマスター盤出てるらしいんで、買っちゃおうかな?


「GET IT ON」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=nq1tpCkAecI

「WHAT LOVE CAN BE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=B6ao_fBm8EE&feature=related

Beyond the Lighted Stage (2pc) [DVD] [Import]Beyond the Lighted Stage (2pc) [DVD] [Import]
(2010/06/29)
Sebastian BachJack Black

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今年一番に楽しみにしていたブツがやっと届きましたよ。数年前から話に上がっていた「メタル・ヘッドバンガーズ・ジャーニー」や「グローバル・メタル」、最近ではアイアン・メイデンの「フライト666」を製作したサム・ダン監督が撮った最新作、今回はバンド結成35周年を迎えたカナダの至宝ラッシュのドキュメンタリー「BEYOND THE LIGHTED STAGE」。

この話を聞いた時点で物凄く楽しみにしてた。アメリカやヨーロッパでは彼等の評価は高いのに、ここ日本での彼等の評価は35年経った今でも未だに高くない。むしろ知名度は低く、洋楽を聴くリスナーでも知らない人の方が圧倒的に多いだろう。
そんなバンドを素性を知るにはうってつけの映画だと思うし、一体どんな事を語られるのかが非常に興味があった。「PRESTO」からリアルタイムで聴き始めてからの20年来のファンとしては、初期の彼等は余りよく知らなかったりするし。

で、早速観てみたのだけど、全編バンドに対する愛情が垣間見える素晴らしい出来で、さすがサム・ダン!といった感じ。ゲディー・リーやアレックス・ライフソンの生い立ちからバンド結成まで、そしてアルバム毎の歴史を、現在まで網羅した内容を本人達や所縁のあるミュージシャン達が語っており、実に見応えのあるDVDだと思う。
私的にはやはり初期の話がかなり魅力的で、彼等の知名度を一気に上げた「2112」製作時のエピソードや、大作志向を止めた経緯などがやっと理解出来たけど、他にも80年代のキーボード主体の音楽性やニール・パートに起こった悲劇なども改めて本人達から語られたのは非常に興味深かった。

ニールの悲劇の時、当時私は「数年休んで直ぐにシーンに戻ってくるだろう」と結構楽観視してた部分もあったのだけど、結果的には5年の歳月が過ぎてしまった事実を見ても分かる通り、バンド内ではかなり危機感があったのは少し驚かされた。
確かにこの悲劇から立ち直るには余りにも衝撃的だけど、これまでのバンドのキャリアを考えれば戻ってくるのは必然だと思ってたから、本人達が「もう終わりだと思った」と考えていたのはファンの知る由も無かった部分だと思う。

本編自体が素晴らしいのにもう1枚特典映像が追加されており、こっちの方は本編から洩れた映像が納めれて、しかもニール・パートが加入する前のジョン・ラトジー在籍時のライブが2曲収録されている。ジョン・ラトジーに関しては、当初のライブでMCを務めてたのがゲディーじゃなくてジョンだったのはかなり驚いたな。
またここに入ってる「ラッシュと夕食を」は、ファン必見映像ではないかと。最近は少しコミカルになってきたとはいえ、シリアスな姿勢を常に貫いているバンド像が全く違うモノに見えてくる。余り笑わないという話で有名なニールが終始笑いっぱなしで、ゲディーやアレックスの漫才(笑)に付き合ってる姿を見て、ホントに良い歳の取り方をしてるなあ...と羨ましく思ってしまった。バンド内の関係が上手くいってる証拠なんだろうな。

もう彼等も還暦に近い年齢になってきたとはいえ、音に関してはそんな事は全く感じさせないその姿勢は多くのバンドが見習う部分だと確信出来るし、そんなバンドのファンでいられる事に物凄く幸せを感じてしまうのもこのバンドの素晴らしいトコだと思う。


予告編↓
http://www.youtube.com/watch?v=sk8hbSxY0sE

ジュピターズ・ダーリングジュピターズ・ダーリング
(2004/08/21)
ハート

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先日、某音さんからネタを頂いたハートの新作が今月中に発売されるみたいだけど、随分と待たされた気分が...今のトコ、このアルバム「JUPITERS DARLING」がオリジナルアルバムとしては最新作になるので、約6年振りの新作発表になる訳だ。考えてみれば、その前の「DESIRE WALKS ON」は次作まで11年の期間があったんだよなあ...
しかし、この間にウィルソン姉妹は何やっていたのだろうか?まあ、アン・ウィルソンは全曲カヴァーソングで埋められたソロアルバムを作ったけど、正直いって70年代から活動しているバンドが今更カヴァーアルバムを作る自体、ちょっと意味不明だったりするのだけど。ルーツを辿るならバンドが全盛期の後にさらっと出すのが分かり易いし、バンド名義でやるのが筋だと思うけど、それをやらなかったという事は単に小遣い稼ぎといった感覚だったんだろうなあ。

それはともかく、今回の新作に私自身余り期待はしていなかったりする。理由は単純でこの「JUPITERS DARLING」の出来がイマイチに感じていたから。これはバンド側が求める音楽性と、ファンが求める音楽性が微妙に食い違ってるからじゃないか?と思ってるけど。
ハートが復活した80年代中期、それまでの音楽性を変えて外部ライターを使って作ったアルバムが大ヒットした訳で、数作はその路線を継続したけどバンド側はこの路線に満足してなかったみたいで、その結果として「DESIRE WALKS ON」以降に10年以上も間隔が空いてしまった、と。

で、バンドメンバーも一新して、路線も自分達のやりたい事に戻し、大手のキャピトルレーベルから離脱してインディーレーベルから発売するという、何もかも自分達で作り上げたのは良いけど、当然「ALONE」や「NEVER」みたいな産業ロック的なアプローチは皆無で、もっとオーガニックなスタイル...これがこのアルバムの答えだったと。

まあ、産業ロックから脱却を図るのは別に良いとして、問題はその楽曲が地味で面白くない。勿論、演奏面の問題とは全くないけど、全然心に響いてこないのは致命的かと。せいぜい「MAKE ME」と「THE PERFECT GOODBYE」くらいしか印象に残らないし。他のリスナーもそう感じてたのか、セールス面では完全に失敗に終わったみたいだし。

この事実をウィルソン姉妹がどう受け止めているのか分からないけど、今回の新作でバンドの今後の命運が決まるのではなかろうか?金銭面ではなく自分達のやりたい事を取るのか、それとも金銭面と創造面のバランスを保つ作品を作るのか...こればかりはホントに難しいんだろうなあ。

「MAKE ME」スタジオライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=SmiWW5uJK-U&feature=related

「JUPITERS DARLING」発表時の宣伝PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=zk4FOz4Riho

”GIGS”JUST A HERO TOUR”GIGS”JUST A HERO TOUR
(2005/02/16)
BOΦWY

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前回の80~2000年代の50選の中には邦楽ミュージシャンは一切入れなかった。
コレにはちょっと訳があり、私自身が余り邦楽ミュージシャンにのめり込んでいない事と、気になるミュージシャンは多いのに未だにアルバムを聴いていないからである。
そんな私でも、リスペクトしている邦楽ミュージシャンは数える程度だけど数人いる。その中で有無を言わずダントツなのは今回のお題であるBOφWY。

とにかく、何から何まで衝撃的だった。私が彼等を知ったのは、当時ウチの姉が購読してた「明星」だの「平凡」の新作アルバム紹介で、当時最新作だった「JUST A HERO」のレビューを読んだ時だった。
まずアルバムジャケットが、何かオシャレでダサい雰囲気を全く感じさせないトコに「どんな音楽演ってるんだろう?」と興味が湧いて、その数ヵ月後にバンド初の武道館公演を記録した(と、言われているけど、実際は色んな公演の音源が使われている)このアルバムが発売されたので、レンタル屋で借りてみたのだけど、正直圧倒的だった。洋楽にどっぷり浸かって、アメリカやイギリスに被れていた私のアタマに「日本のバンドでもここまでやれるんだ...」と、強烈な一撃を喰らわせてくれたのは今でもよく覚えている。

で、このライブビデオを当時のバイト仲間から借りて観たらまた驚いた...バンド全員がホントにカッコ良く、また個性的なのも良かった。どーしても氷室や布袋に目が行くのは当然としても、黙々としかめっ面でフレーズを弾く松井や、派手に叩きまくる高橋も他の2人に負けていない。

で、何故このライブ盤かというと、これが一番聴いたアルバムだったから。当時は限定盤だったけど、後に何度か再発されていて、当時は何でこんなに完成度が高いライブ盤が限定なんだ?と不思議に思ったモノだ。一時、市場から見かけなくなった時はかなりの高値で取引されていたらしいけど、再発された時と最初の限定盤では音が若干違う雰囲気に感じられたけど、実際のトコはどーなんだろうか?
選曲も当時の楽曲の中ではベストだと思う。欲を言えばあと数曲入ってれば良いと思うけど、当時のトータルランニングではこの辺が妥当なんだろうなあ。

しかし、ホントにこのバンドの残した功績は凄かったと思う。絶頂期を迎えて直ぐに解散してしまった事も凄いけど、彼等の残した楽曲には様々なスタイルを貪欲に取り入れてそれを昇華させるという、今のバンドがやりたくても出来ない事をたった6年間で成し遂げてしまった事なんだと思う。デビューアルバムと最終作を聴き比べるとそれがはっきりと分かる。

このバンドに関しては語りたい事が多々あるので、また後にでも。

「BAD FEELING」(BOφWY VIDEO)↓
http://www.youtube.com/watch?v=gIfk2kipQ7s&feature=related

「BABY ACTION」(伝説の新宿都有3号地・豪雨ライブ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=MYZvaW_-It4

「JUST A HERO」(BOφWY VIDEO)↓
http://www.youtube.com/watch?v=7EsFsPEudBo

LionsheartLionsheart
(1992/07/01)
Lionsheart

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先日、地元の友人達とメタル話に華を咲かせていた時、ふとこのバンドの話題となって(何てディープな...)懐かしくなって久しぶりに引っ張り出した。スティーヴ・グリメット率いるライオンズハートのデビューアルバム「LIONSHEART」(邦題:獅子の咆哮)。

まあ正直な話、このバンドに関しては今思うと突っ込みどころ満載といったトコで(笑)何処から語っていいのかって感じだけど、私がこのバンドを知ったのはBURRN!の誌面だったと思う。
今は亡きポニーキャニオンで提携してた(?)ミュージック・フォー・ネイション関連だったので、私は先入観でパラダイス・ロストと同系列?と、思いっきり勘違いしていた(単にレーベルメイトだっただけの事だけど)。
で、実際楽曲を聴いてみるとホワイトスネイク直系の正統派ブリティシュHRだったので、このテの路線が大好物な私は狂喜したのは言うまでもない。

その楽曲に関しては、改めて今聴いてみると「サーペンス・アルバス」時代の白蛇系というよりも、バッド・ムーン・ライジングあたりの音に近い感じがする。スティーブ・グリメットの歌唱はブルージーなんだけど、デヴィッド・カヴァデールほど低音が響かないので意外とあっさりした印象を受けるからか?それでもカル・スワンよりは全然上手いと思うけど(おいおい)。
あと、楽曲の質は良いんだけど、作曲を手掛けていた双子のオワーズ兄弟の弾くソロがイマイチ面白味に欠けるのがちょっと惜しい気が。

あと、このバンドの初の来日公演では何とスティーヴ・グリメットがライブ中マイクスタンドにカンペ貼って歌っていたという話をBURRN!で暴露されていたのだけど、これはちょっと如何なモノかと?
過去にもアンセムのメンバーとして来日したグラハム・ボネットや、MSGで来日したレイ・ケネディなどがカンペ使ってライブを行った事があったけど、レイ・ケネディの場合は急遽加入した経緯もあったし、元々畑違いの人なので仕方ない部分もあるけど、ライブまでに十分期間のあったグラハムもそうだけど、ましてやメインバンドだったボーカルがカンペ見ながらライブ...って、日本舐めてるのか?と。
こういっちゃ何だけど、ある程度ルックスが良かったらまだ救い様があるけど、知っての通りグリメット氏は体格は何処かのブ○伯爵とタメを張るくらいの巨漢、しかもパグ犬みたいな...(以下、自主規制)。

まあ、それが原因かどーか分からないけど、この後数枚アルバム出してバンドは解散。スティーヴ・グリメットの消息は不明。でも致命的だったのは、このアルバム完成後にオワーズ兄弟が鬱だか何だかで脱退してしまった事なんだろうなあ。次作は期待が高かった割りにはパッとしなかったし。

今回改めて聴いて思ったのは、グリメットと現白蛇のダグ・アルドリッチが組んだら意外と面白いモノが出来そうなんじゃないか?と。まあ、それにはダグが白蛇から抜けて、グリメットが今何処で何をしているかにもよるけど...

「CAN'T BELIEVE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=3pQvpXqeKCQ